道徳の系譜学

道徳の系譜学

770円 (税込)

3pt

ニーチェが目指したのは、たんに道徳的な善と悪の概念を転倒することではなく、西洋文明の根本的な価値観を転倒すること、近代哲学批判だけではなく、学問もまた「一つの形而上学的な信仰に依拠している」として批判することだった。『善悪の彼岸』の結論を引き継ぎながら、キリスト教的道徳観と価値観の伝統を鋭い刃で腑分けし、新しい道徳と新しい価値の可能性を探る。ニーチェがいま、はじめて理解できる決定訳!

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道徳の系譜学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ニーチェは、今の日本人こそ読むべきだと思う。言葉の一つ一つが自分に向けられているかのように刺さってくる。
    中二の頃、岩波文庫で読んでいたときと違って、訳が新しいとニーチェでもものすごく読みやすくなっている。これは論文というよりむしろ詩と言った方がいいかもしれない。

    0
    2021年06月29日

    Posted by ブクログ

    第一論文は語源的に、良いと悪い、善と悪の系譜をたどっていく。これまでのニーチェの直感的、詩的な記述に比べ、論理的な記述が明晰である。

    第3論文まで読んで、人間の底無しの深淵を覗き込んだような気がした。すごい筆力だった。

    ヨーロッパとキリスト教、そして学問体系に挑み、瓦解させ、それでも、さらに生き

    0
    2017年10月11日

    Posted by ブクログ

    これまでの文化、哲学、さらには学問全体を、徹底的に分析し批判することで、ヨーロッパを支えてきた従来の価値観を転倒し、新たな価値観を探る。

    「どう生きるべきか?」という問いに、徹底的に、本気で向き合った、不朽の名著。

    以前、岩波文庫版『善悪の彼岸』で挫折してしまったが、今回、『ニーチェ入門』を読ん

    0
    2016年10月15日

    Posted by ブクログ

    善悪の起源、良心の起源、禁欲の起源、それらが如何に倒錯的に現れ、人間を支配してきたか。それは近代科学のような学問の領域においてさえ。

    0
    2012年04月19日

    Posted by ブクログ

    何かに対するアンチとして生まれる行動を批判し、ルサンチマン(怨恨の念)というシステムの起動を捉えていたニーチェ。

    アンチ、つまり何かへの敵対や恨み及びそこからしか創造できないこと。

    アンチから始まる道徳の究極の形態としての発展してきたものがキリスト教であった。

    ニーチェ その名前だけならば知っ

    0
    2018年11月25日

    Posted by ブクログ

    西洋文明批判というニーチェの畢生の課題を、道徳の価値を問うという方法から遂行する。一応論文集という体裁はとっているが、中身はアフォリズムが敷き詰められた独特の文体である。しかしその中にも、道徳の起源を古き時代の支配関係、種族、生理学的反応などに見出そうとするニーチェの苦心が読み取れる。全てを混ぜっ返

    0
    2012年12月11日

    Posted by ブクログ

    読み物としては、善悪の彼岸のほうが面白かった。テンポも良かったし、語り口にキレがある。とはいえ、ルサンチマンやニヒリズムといったニーチェ用語に生で接することができて嬉しい。どこまでも冷徹な目で世界を眺める様子はさすが。
    論文形式といえど、結局はニーチェ節が満載で、敵対者に対して恐ろしいほどの語彙力で

    0
    2011年06月10日

    Posted by ブクログ

    ニーチェの生涯における究極のプロジェクトは「善と悪の価値を逆転させ、ひいては西洋全体の価値観を転倒させること」だった。本書はこのニーチェの計画の核となる考えを著したものである。

    ニーチェはこの転倒を成すために、まず「善とされているもの」「悪とされているもの」がどのように成立してきたかを明らかにした

    0
    2022年08月27日

    Posted by ブクログ

    この本では、禁欲、疚しさ、罪、悪の意味についてお話している。
    愉快だったり、イライラさせたり。
    ニーチェは重要なことをいうのを後ろのほうにとっておいたりするので、途中、言及の意図がわからなくて、読むのが辛かったりする。
    いやむしろ、なんども読み返して欲しいがゆえにそうしているのだろうか。

    0
    2013年06月15日

    Posted by ブクログ

    「諸君、心を動かす最初のものには用心したまえ、いつでも善良なものだからだ」

    人間は何も意欲しないよりは、むしろ虚無を意欲することを望むものである・・・。

    西洋、キリスト教VS個、人間>既存の枠組みを解体するエネルギー
    が素敵に表出されてるとは思うのだが、聖書は上手な物語、と思っているから、なんだ

    0
    2011年10月04日

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