ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
少子高齢化による労働力不足や、流動的な世界情勢を受け、近年日本に多くの外国人がやってくるようになった。2070年には、人口の約10%に達するとも言われる。それに対し、治安や社会保障に関する不安の声は多く、排外主義も台頭している。移民は日本にとって救世主なのかリスクなのか? 日本は欧米のように分断されるのか? 移民なしではこの国はもたないのか? 第一人者が、エビデンスを基に、移民政策の歴史と未来について考察。移民をめぐる議論に一石を投じる。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「日本の移民政策は開放的でリベラル」 排外主義スピーチ、ヘイトスピーチが溢れる中、これらに激しい嫌悪感を抱きつつ、移民の実態を自分でも理解できていないことにモヤモヤしていたが、とてもスッキリした。ヘイトを行っている単細胞な人たちがこの本を読むことは期待できないが、漠然とした不安により右派の言動になび...続きを読むきそうになっている人にはぜひ読んでほしい。 欧州の移民政策は植民地政策の清算に端を発していること、これにより家族型移住が多いこと、これに対して日本では技能を測る手法により合理的に長期滞在、永住へのルートが整備されていること。起源が異なる移民政策に対して、安易に単一の結論に結びつけず欧米を追従すべきではないこと。 個人的には大学時代に留学生が非常に多かったため、彼らが親に学費を支援してもらいつつ、限られた時間でバイトして生活費を稼ぎ、レポートを書き、大学院進学まで目指していたことから、そんな彼らが日本の企業や外資に就職して定住するのは当然だろうなあと思っていた。今現在、近所にいる外国にルーツのある人たちにも高度な日本語能力があり、持ち家があり、子供も学校に馴染んでいるため、自分は大学時代の延長でいたのだが、なんとなくその「母国でも勢いのある世代が日本に来ている」という本の記述と自分の感覚が一致してすっきりする。もちろん技能実習生で来ていると思われる若いアジア人グループも見かけるのだが、なるほど高卒以上で移住能力と意欲が一致しているのかと思うと、自分の中に少なからずも低学歴のイメージがあったことは否めず、この本で少しでも実情を知れて本当に良かった。 自分の不安を他人への批判で置き換えては行けないし、少しでも他人のことを知ればヘイトもなくなるのではないか。現実は甘いものではないだろうが、これ以上、移民問題に乗じて排外、ヘイトが増えないことを願うばかりである。
肌感覚からとても近いので私には説得力ある。ベトナムとアメリカ以外の国のことはともかく、いろいろの問題もともかく、感じていたことをうまく説明してくれる。多分かなり言っていることは当たってそうな気がする。
日本における移民や外国人労働者の現実について、データを元に分析する本。 本書の大きな特徴は、国際的な水準との比較を重視していることだ。 「かわいそうだよね」「良くないよね」といった感情的な議論に流されず、一貫して客観的な視点を貫こうとする姿勢が印象に残った。 正直な所、自分は移民や外国人労働者に...続きを読む対する基礎知識が欠けていたため、読み進めるのには苦労した。 (調べつつ、AIに質問しつつ、何とか読み通せました……) しかし、苦労して読んだ甲斐はあったと思う。 自分がいかに無知だったのかを痛感させられた。 本書では、ネットやメディアの多くの言説を、データを元に否定している。 外国人に保険にタダ乗りされている、日本の受け入れ基準は閉鎖的すぎる、移民を受け入れると問題を引き起こす、などだ。 それに対する反論は実際に読んでもらうとして、その説明は納得感のあるものだったと思う。 特に、以下の指摘は非常に重要だと感じた。 ・日本は公式には移民政策を認めていないが、実質的には移民を受け入れている。 この建前と現実のギャップが、管理や排除といった強硬的な姿勢を生む要因になっている。 ・移民が「新たな」貧困や格差を生み出すことはほぼ無い。 しかし排外主義は「今すでにある」移民の生活を破壊する。 ・欧米の「失敗談」を鵜呑みにして、日本にそのまま当てはめようとしてはいけない。 日本と欧米では、文化も歴史もまるで違う。 自分には知見がないので、これらの指摘が本当に正しいのかは分からない。 しかし今後移民問題を考えていくうえで、新たな視座を与えてくれたことは間違いない。
日本の移民政策は国際的に見てもユニークで、人口減少が続くこれからの日本社会に適合的なものになりうる。その基盤の一つを図らずも用意したのは、在日の権利保障をめぐる在留資格についての工夫であった。入管行政の問題点に関する指摘が控えめに過ぎる気もするが、正規で在留する外国人をいかに日本社会の活力につなげて...続きを読むいくか、という視点でもって、この課題について明るい展望を持たせてくれる。
ここ最近読んだ本の中で一番面白かった。国立社会保障・人口問題研究所の中にいる著者による、冷静な日本・世界における移民の分析は「なるほど!」と目から鱗の情報がたくさんあった。 先の参議院選挙から、急速にいわゆる「外国人」政策が全面に出てきた。以前から火の粉は燻っていたが、多くの政党・政治家が自身の票の...続きを読むために煽ったことで燃え盛ってしまった形だ。 著者があとがきの追記で述べているように、かつてのように外国人の「管理と排除」を全面に押し出した移民政策不在の体制に回帰することなく、冷静に議論しなければならない。 とはいえ、多くのSNSや偽情報分析の研究が示しているように、感情は理性よりも先んじるため、これだけ世論で煽られた「外国人」政策をもはや冷静に議論することは不可能に思える。
オトラジシリーズ。 排外主義の声が大きくなる中で、実際の現場での実践とデータに基づく説明が成されていて、とても腑に落ちた。 正しい知識で物事を考えることの大切さを痛感。
世間一般で言われている日本は今後外国人から選ばれなくなるという認識は誤りで特にアジアの人にとっては日本の移住が希望国の上位に来ている。 社会保障の搾取も制度上難しく人口減を抱える日本で移民受け入れは重要なテーマ。排外主義は自国の成長を阻害する。
2025年の日本社会×移民問題の現在地について、押さえておくべき基本。新書1冊でここまで網羅的に押さえておけるのは有り難いです。必読。
基本的には中立的な立場から「移民」について書かれていた。本書からは学ぶべきことが多いため、一度読んだだけでは不十分であったため、時間を置いてまた読み返したい。 今回読み通して特に印象に残ったのは、人はなぜ国境を越えて移動するのかという移民理論の紹介であった。私のこれまでのイメージでは、相対的に貧しい...続きを読む国から豊かな国へ「出稼ぎ」に行くためと思っていたが、これはプッシュ・プルモデルと呼ばれ、直観的にも理解しやすく、古くからある考えであるようである。しかし、この考え方では、近年、日本とアジア諸国の経済格差が縮小しているにも関わらず、ますます多くの外国人が日本にやってきている状況を説明できていない。結論を述べると、意欲ー潜在能力モデルという考え方が現在の主流であるらしく、確かに上記のような私の疑問にも納得のいくように答えるものであった。詳細については本書を読んでいただきたい。 また、移民理論で興味深かったのは、歴史構造的理論である。「世界経済を中心となる資本主義国が周縁にある途上国を支配するシステムとして描き、移民をそこにおける被害者として捉える」考え方だ。マルクス主義も一枚噛んでいるらしく、左派が技能実習制度を「現代の奴隷制度」と非難して止まないのも理解することができた。情報社会において、技能実習生が騙されて来日する「情弱」の集団とは私には到底考えられなかったので、そのような非難に対して常々不満を抱いていたが、かといってどのような理由で技能実習生が来日するのかを分かりやすく端的に理解・説明することができなかった。しかし、先ほど挙げた意欲ー潜在能力モデルのおかげで、技能実習生が来日するメカニズムも理解でき、決して技能実習生らが「被害者」などという考え方は現実に即していないということが納得できた。 ただ、本書で一点気になることは、排外主義という言葉である。著者はこの言葉をはっきり定義付けているわけではないが、少子高齢化が進む中で外国人が急増して不安を抱く国民の気持ちを排外主義と一蹴することは賛同できない。
移民政策をめぐる従来の議論に一石を投じる刺激的な著書。世の中の定説を疑い、善悪や感情論でなく、客観的なデータや国際比較の視点から自分の頭で考える、ということが大切。 ・移民政策の不在という言説は間違った解釈であり、日本はリベラルで開放的な労働移民政策をとっている ・欧米の移民は旧植民地由来が多い...続きを読む一方、日本は人口減に対応した労働需要が近年の外国人流入の背景にあるため、職の奪い合いなどの議論に直結しにくい ・日本がもはや選ばれない国と言う見解は印象論で、アジア諸国の経済成長によって移民流入は拡大する
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ニッポンの移民 ――増え続ける外国人とどう向き合うか
新刊情報をお知らせします。
是川夕
フォロー機能について
「ちくま新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
日本の移住労働者――OECD労働移民政策レビュー:日本
「是川夕」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲ニッポンの移民 ――増え続ける外国人とどう向き合うか ページトップヘ