ブックライブの高評価レビュー

ビジネス・実用の高評価レビュー

  • 地図で読むアメリカ

    Posted by ブクログ

    米国を10の地域に分けそれぞれのエリアごとの特徴について記した本。各エリアの特徴が移民や自然環境等によって形成されてきたことを知ることができた。

    0
    2026年09月13日
  • 愛される書店をつくるために僕が2000日間考え続けてきたこと キャラクターは会社を変えられるか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    有名な有隣堂しか知らない世界のプロデューサーが語る、ゆうせか誕生からの裏話満載。

    ブッコロー誕生の秘話も面白かったが、強く残るのは書店業界の苦しさと社長の有能さ。

    書店業界があまりにも不振すぎて、社員が成功体験を全く得られないままになってしまっている。という危機感を持っていた社長が著者のハヤシユタカさんに何かないか…と相談したことから始まる。

    有隣堂は、誠品生活の運営にも乗り出したりと新しいことを積極的にやっていたが、コロナもあって完全に裏目に出ている状態でさらに企業チャンネルの運営にも乗り出した。

    この新しいことにチャレンジし続ける姿勢が素晴らしい。さらにここで社長がああだこうだ口出しせず

    人権侵害をしない
    反社会的なことをしない
    誰かを傷つけることをしない
    著しく品性を欠くことをしない

    というルールを守れば何やってもいいと、プロデューサーとブッコロー、そして社員達に任せてきた。(それどころかチャンネルには、強烈な個性を持ったアルバイトすら登場する)口を出さないということは、なかなか出来ることではない。

    結果プロデューサーが、素晴らしいトーク力を持ったブッコローや元々いた個性豊かな社員達の「素直さ」を存分に発揮させた。それが世間から面白さとして評価され大成功に至った。

    大人気チャンネルの裏側を、存分に味わえる内容だった。

    0
    2026年09月13日
  • 仕事と人生を変える 勝間家電

    Posted by ブクログ

    自分がやるよりも短時間で出来るし、しかも正確であれば絶対テクノロジーを使うべき。iPhoneよりもAndroidの方が検索結果の反映や日本語変換が格段に速い事が分かった。入力は全て最初に音声でやるのが適切だ。コードレスは何でも優秀であうかのようにイメージだけど、コードレスは基本的に「高くて非力」だとは意外だ。

    0
    2026年09月13日
  • その悩み、ほとんどあなたの妄想かもよ?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    悩みが生まれる原因と、そこから自由になるための考え方のコツを仏教の思考法を用いて、わかりやすくかかれていた。

    自分の心がいちばん安定するのは、喜びにも、悲しみにも、どちらにも振り子が揺れていないフラットな状態のとき。

    「私の思い通りにならないこと」に反発する強烈な自我によって、自分を苦しめている。

    「自分が相手の立場だったらどう思うか?」を考える。

    「人生は自分の思いどおりになることはほとんどない」「他人は自分の思い通りにならない」

    この世のすべてのものは仮の状態、変わっていくもので、永遠に続くものはひとつもない。

    悲しみはとてもつらい感情だが、無理して忘れようとしたり、我慢をしたりするのはいけない。

    不安を感じたときに大切なのは、自分がなにに対して不安を感じているのかを明確にし、それを解消するために具体的な行動をしていくこと。

    人に対してずっと不信感を持ち続けて接していると、自分自身が誰からも信用されなくなってしまう。

    絶望したということは、「限界を迎え、今よりさらに落ちることはない」
    「ひとつの方向性に対して望みが絶たれた」ということは、「違う方向性に対して可能性が開けた」

    絶望からしか生まれない希望もある。

    羨みではなく、憧れを持つ。

    無知であることは不幸につながる。

    自分に対する不満は自分のモチベーションや向上心につながる不満であり、これから成長していくうえでも糧になりえる感情。

    相手に対して不満を感じたところで、あなたが成長することはいっさいなく、ストレスにしかならない無駄な感情。

    「どうにもならないこと」に心を消費してしまわないよう、離れる、捨てる、時には割り切るという判断をするのが大切。

    自分は絶対に悪くないたと思いこんでいるからこそ不満がどんどん増えていく。

    自分の事を肯定されようが、否定されようが、決して動じない。これが本当の意味での心の安定になる。

    軽蔑は、私たちが生きるうえでまったく必要のない感情。

    私たちはものごとを自分の思い込みなどでねじ曲げてとらえてしまいがちで、なかなか現実をありのまたに正しく認識することができない。

    お金、仕事、人間関係、健康状態などは、自分の努力で変えていくこと、改善していくことが可能。

    0
    2026年09月13日
  • 子は親を救うために「心の病」になる

    Posted by ブクログ

    タイトルは目を引くように重めに書いてるけど、内容はもう少し広く深く、子供のこと考えようと手にしたけど、自分の幼少期や親のことを考えてみたりととても面白かった。。!

    0
    2026年09月13日
  • 自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法 静かな時間の使い方

    Posted by ブクログ

    さすが安斎さん。
    決して真新しいことが聞いてあるわけじゃないんやけど、過不足なく分かりやすくまとめてある。
    最後にちゃんとしめてあるのも好き。

    0
    2026年09月13日
  • 小さい部屋で心地よく

    Posted by ブクログ

    今のわたしにとってのバイブル本。
    心地よく暮らすためのヒントがたくさん詰まっている。

    YouTubeで得られる内容がほとんどだけど、一冊にまとまっていてわかりやすい。何より、載っている写真がとても素敵で、眺めているだけで気分が上がる。

    憧れの暮らしが少しずつ見えてきたおかげで、人生の道しるべを示されたような気がして、すごく前向きな気持ちになった。

    0
    2026年09月13日
  • マスキズム 新たな独占の時代

    Posted by ブクログ

    この本は、さまざまな観点から興味深く読むことができた。
    まず、イーロン・マスクという人物の面白さと恐ろしさである。子どものように無邪気で好奇心旺盛、全能感にあふれ、まるで「超合金ロボットの操縦席に座る少年」のように、ゲーム感覚で社会システムそのものを自分の考えにフィットするよう変えていこうとする。彼の企業であるテスラやスペースX、そして旧TwitterのXの従業員は、まるで疲れを知らない子どもが遊ぶように仕事に没頭する彼に振り回され、疲弊していく。
    第二次トランプ政権では、政府効率化省(DOGE)の事実上のトップとして、政府を「巨大で愚鈍な機械」と見立て、官僚や職員をその機械の動きを阻害する「バグ」として扱い、容赦なく取り除いていく。そして、国家や国民に関するできる限り多くの情報を政府という機械に実装することで、国家を効率的に機能させようとする。無駄なものを最大限に取り除くという発想は、彼がテスラを立ち上げた頃からの基本的なコンセプトでもある。
    しかし、バグとして解雇された職員は人間であり、それぞれに人生や生活がある。しかし、そのことに彼の想像力は及ばない。いや、及ばないのではなく、むしろ意図的に「共感力」を排除しているのではないか。彼にとって「共感力」は、人類社会の進化を阻害する要因でしかないのだろう。

    次に、テック・リバタリアンに対する自分の認識を大いに改めさせられた。これまで私は、彼らの基本姿勢とは、巨大な力を持つ国家や政府による統制から、テクノロジーを用いていかに自由になるかという点にあると思っていた。
    しかし、実際にはそうではない。国家の力を最大限に利用し、国家と共生し、やがては自分たちのテクノロジーを国家にとって不可欠なものにしていく。そのことをまさに実現していったのが、イーロン・マスクである。
    9・11テロ以降の軍事戦略、地球温暖化に対するグリーン政策、そしてコロナウイルスのパンデミックによって露呈したグローバル経済の脆弱性などに対して、政府が必要とするテクノロジーの提供にいち早く応じていく。こうしたことを通じて、国家が彼のテクノロジーに依存する度合いを非常に大きなものにし、やがて国家と彼との力関係を逆転させていく。
    「庇を貸して母屋を取られる」とは、まさにこのような状況を指すのではないだろうか。

    個人的に最も考えさせられたのは、これまで私がテクノロジーを「中立的なもの」と思い込んできたことに対して、再認識を迫られたことである。
    特に、AIが我々の問いに対して、中立的な立場から最適解を与えてくれると思い込むことへの警鐘である。大規模言語モデルのAIが常に中立を保つことは技術的にも困難であり、人間が残したデータを学習する限り、そこには必ず何らかの偏りが生じる。AIもまた、人間社会の写し鏡なのだ。
    イーロン・マスクは、政治的な配慮を重視するWoke的な倫理観を敵視し、現在のAIは「無色の技術」ではなく、Woke的倫理観というウイルスに汚染されていると考える。そして、「人間社会には支配する者とされる者が存在するのが当然である」とする彼は、ヘイトや差別を防ぎ、社会的公正に配慮するAIではなく、彼自身の思想を反映した「最大限の真実を探求するAI」の実現を目指し、AI企業のxAIを立ち上げる。
    彼はこのAIを「Grok」と名づけ、SNSのXに組み込むことで、ユーザーが投稿の中でタグ付けすれば、自動的に回答できるようにした。これによって、彼の倫理観や世界観がAIを媒介として社会に拡散されていく。

    20世紀の資本主義が、フォーディズム、すなわち自動車王ヘンリー・フォードによる大量生産と、それを支える社会システムによって特徴づけられたように、21世紀はテック資本主義の王者、イーロン・マスクの思想とテクノロジーを中心に、社会そのものが大きく改変されていくのかもしれない。
    それが、本書のいう「マスキズム」なのだろう。

    0
    2026年09月13日
  • やっぱ志ん生だな!

    Posted by ブクログ

    五代目 古今亭志ん生

    1386円

    ★再読
    2026/09/13

    著者:ビートたけし 本名・北野武。1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA‐BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

    「 「上野から電車で二時間乗って、そこからバスでさらに三十分行って――」  なんて話し出すんだけど、何分かかるとかそんなのは余分な情報なんだ。  たとえば、こう説明してみたらどうだろう。  「電車で行くと窓から見えるのはずっと田んぼと畑です。あとは仁丹の看板が何度も出てきます。そして駅に着くと、待っているのは松山容子のボンカレーの看板です」  これのほうが断然、わかりやすいよな。  つまり、無駄な情報は省いて、その代わり、田舎の画を想像させてほしいんだ。  漫才でもさ、下手なヤツほど「昨日夕方五時頃に公園に行ってさ」なんて言ってしまう。「夕方五時」という時刻に特別な意味がないかぎり、それは無駄な情報であって、カットするべきなんだよ。  入れるなら入れるで、「夕方五時にラジオ体操はしねーだろ!」みたいなツッコミにつながるとか、そういう必然性がほしい。  ムダを省いて画を想像させるっていうのは、オイラは映画でもよくやるんだけど、どこか数学の因数分解に似ているんだよね。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「落語家でも、そういう新作をつくる人はいるよね。でも、さっきの話と同じで、ほとんどの場合、画が見えないんだよな。  みんな会話をつくるのはうまいんだけど、それだけじゃなくて空間も見えてこないとダメなんだ。  志ん生さんの小噺なんて、映画を見てるみたいだもの。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    ただ、下町って誤解されているところもあるんだよね。  オイラも下町育ちだからわかるんだけど、下町って、ぜんぜん「親切」なんかじゃなくて、どちらかというと「人見知り」なんだよ。基本的に人と関わりたがらない。困っている人を助けるのは、親切じゃなくて、最終手段なんだ。いき倒れがあったって、できれば見て見ぬふりをしたい。  それを誤ったイメージにしてしまったのが、山田洋次さんの映画『男はつらいよ』なんだよ。あれを見たヤツが、下町はああいうもんだと思って千住とかに来るから、たまったもんじゃない。  いまでは、そういうのを相手にしたニセ下町もあるからね。乾物屋とかコロッケ屋とかが、「はい、オマケ! 持ってきな!」とかやると、「いいね、コロッケをつけてくれたよ、さすが下町だね」なんて勘違いしちゃう。そうやって他人が描いた下町を、本物の下町がなぞってしまうということがよくあるんだ。  実際の下町なんて、もっとケンカっ早くて、歩いているだけで「何見てんだ、この野郎」って因縁をふっかけられたり、ひどいところなんだから。  駐車した車を酔っ払いが抱きしめてるなんてこともあってさ。「オイラの車がどうかしたか?」って聞くと、「この車、拾った」。「いや、それは駐車しただけだ」って言っても、「いや拾ったんだから、二割よこせ」。それでワーワーやっていると、どんどん人が集まってきて、「カネ払ってやれよ!」って。  ようはもう、貧乏人の集まり。本当の下町っていうのは、そういう世間が思っている下町にすらバカにされるような場所なんだ。

    「落語がいまでも聴かれているのは、いつの時代も人間は「相変わらず」だから、というのもあるよな。  基本は「チクショウ!  あの野郎、モテていいな」とかさ。庶民の本質なんてそうは変わらない。  落語に出てくる連中ってたいていそうじゃない。身分の低い町人たちが、武士に向かってみんなで「バカヤロウ!」みたいなことを言って虚勢をはるんだけど、いざ武士に睨まれたら、「俺の背中に隠れて言うんじゃない!」ってごまかしたりさ。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「うちのばあさんは竹本八重子といって、豊竹呂昇〔女義太夫師。明治から大正にかけて女義太夫の頂点にいた〕の並びに関脇ぐらいの位置にいたんだよ。それで食ってたんだから、たいしたもんだと思うよ。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「 オイラは、脳硬塞で倒れたあとの七十代後半の志ん生さんの落語も、わりと好きなんだよね。滑舌は悪いし、間もちょっと長くなっているんだけど、やっぱり、うまい。  なんというか骨董品みたいに古ければ古いほどいいという感じもあって、これはこれで芸だなと思わせるものがあるんだ。  志ん生さんの落語を聴きたくて聴いているんだけど、いつのまにか、大好きなおじさんの噺が聴きたい、という感じにさせられているんだよな。  改めて芸人としてのスケールが違うんだ。他の人は、「あ、商売で笑わすために出てきたんだな」とか、「この人、これでいくらもらっているんだろうな」とか思ってしまうんだけど、志ん生さんにはそういうことを一切感じない。「なんかこの人、人前で話すのが好きなだけなんじゃねえか」とすら思えてくる瞬間があるんだよね。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「あと、結局、相変わらずガキのままで、みんなであそこに行ってみようとか、あんな無茶してみようとか、そういうことがいくつになってもやめられないんだよね。  毎週土曜、 TBSで「新・情報 7 days  ニュースキャスター」の生放送があるんだけど、だいたい二時間ぐらい早く行って、ライブのネタとか、くだらないイタズラとかを考えてるの。楽屋のテレビに映った CMを見て、「このパロディ映像をつくってみようか」とか。  いい言い方をすれば、画家が死ぬまで絵を描くのが好きだっていうのと変わらないと思う。オイラは、ピカソとまでは言わないけど、いままでやったことをある程度否定しつつ、新しいことを試してみたいタイプなんだよね。「相変わらずデッサンがうまいですね、あの人は」というのはイヤなんだ。それだったら、「もっとこんな描き方だってあるぞ」っていうのを試してみたい。まあ、そもそもデッサン力自体がないっていうのもあるかもしれないけどさ。  でも、こういうやり方をしているかぎりは、いつまでも年齢を感じずにはいられるんだよな。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「それでいて、誰もやらないような噺を発掘してきて、「どうだ?」って高座でかけたりするんだけど、「そんなもの、つまらないネタだから誰もやらなくなったんじゃないか」と思ってしまうことも多い。  どうも、落語というジャンルのマニアックな部分に逃げているように見えてしまう。  もちろん落語というのはいろんな要素を含んでいて、「笑い」もそのパーツの一つにすぎないとは言える。  もともとは語り芸として、講釈や浪曲とも近いものだったわけだし。  だから談志さんみたいに、そういう個別のジャンルに分かれていく前の芸事としての落語を意識している人が講釈風のことをやって、「どうだ」っていうふうに芸を見せたくなるのもよくわかる。  ただ、そういう芸は売れている談志さんだから格好つくのであって、はなからマニアックなところを目指してもしょうがないと思うんだ。  そういう意味でも、志ん生さんがいいのは、一見ハチャメチャなのに王道なところなんだよな。  志ん生さん自身はいろいろな芸事の蓄積があるんだけど、それをこれ見よがしにやるんじゃなくて、王道の笑いの中に溶かし込んでいる。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「かつて芸能界で活躍して、いまは悠々自適に暮らしてる、という人がたまにいるけど、ああいうのはたいてい嘘だと思うんだ。「庭で犬に餌をあげているのが幸せなんですよ」って、そんなわけがない。客前やカメラの前でずっと生きてきて、死ぬまで本当はそこにいつづけたいと思っているヤツがほとんどなんじゃないか。」

    —『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし著

    「竹  内 よく僕が言うんですが、数学と物理学というのは小説とノンフィクションの差なんですね。たけし 数学と物理学か。竹内先生は小説家でもありますからね。どっちの世界でも表現しているでしょ。だから、その違いがよくわかるんじゃないかな。おいらはノンフィクションは無理だから、数学のほうですね。竹  内 同じ文法で同じ言語で表現しているんですが、数学というのは小説、つまりフィクションの世界なんですよ。ある意味、自由でフィクションとしての整合性が保たれていれば、要するに何をしても許される。しかし、物理学というのはノンフィクションだから現実の世界を描いているんです。ある物体や現象と対応していなければなりません。ひたすら抽象絵画の世界へ行ってしまうのが数学であり、風景画とか静物画とか、何が描かれているのかがわかるのが物理学なんです。ただ、その境界の部分はわりと曖昧になっている。」

    —『コマ大数学科特別集中講座 (フジテレビBOOKS)』ビート たけし, 竹内 薫著

    「同じ文法で同じ言語で表現しているんですが、数学というのは小説、つまりフィクションの世界なんですよ。ある意味、自由でフィクションとしての整合性が保たれていれば、要するに何をしても許される。しかし、物理学というのはノンフィクションだから現実の世界を描いているんです。ある物体や現象と対応していなければなりません。ひたすら抽象絵画の世界へ行ってしまうのが数学であり、風景画とか静物画とか、何が描かれているのかがわかるのが物理学なんです。ただ、その境界の部分はわりと曖昧になっている。」

    —『コマ大数学科特別集中講座 (フジテレビBOOKS)』ビート たけし, 竹内 薫著


    「たけし 数学というのは虚構なんだよね。竹  内 人間の頭の中にしかない想像、イマジネーションだという人もいますよ。ただ、人間も宇宙の一部だから。たけし 数学は虚構だけど、宇宙の存在と無関係ではないわけだ。宇宙の構造を考えてる人間の思考も、当然、宇宙と切り離せない。竹  内 つまり、人間の脳が宇宙について考えた、その記述の方法が数学なんです。たけし なるほど。竹  内 宇宙がどういう姿をしているのかということも、数学として表現することができるんです。数学は森羅万象を表すことができる。たけし そうだね。極端に言えば、数学は宇宙を支配している。竹  内 素数は 10進法でも 2進法でも、素数は素数なんですよ。だから、素数は大きな意味を持っている。宇宙は素数からできていると言う人もいます。」

    —『コマ大数学科特別集中講座 (フジテレビBOOKS)』ビート たけし, 竹内 薫著

    「竹  内 数学と物理学の違いで言えば、この番組で一緒に解説をしている中村(亨)先生は数学が専門なんですけど、やっぱり物理学畑の僕とは違うんですね。たけし 感覚も違うし外見的にもずいぶん違うな。竹  内 数学の人っておもしろい考え方をするんですけれど、たとえば振り子がありますよね。振り子の動きも簡単な関数では解けないんです。たけし そうなんだ。単純な動きみたいですけどね。竹  内 こんな簡単な振り子の運動でも、数学的には簡単に解けない。そうしたとき、どうするかというと、物理学の人間は近似でやっちゃう。数値計算とかグラフを書いておしまいにしちゃう。ところが、数学の人は物理学の人間が近似値を使うと「吐き気がする」なんて表現で非難するわけです。」

    —『コマ大数学科特別集中講座 (フジテレビBOOKS)』ビート たけし, 竹内 薫著

    「たけし シュールってのは、ねじれてるフリしてるんだけど、結局はあんまり予算がないってことなんですよね。竹  内 というのは、数学も実はシュールだと思っているんですよ。リアルの世界じゃないでしょう。たけし そうだね。竹  内 数学だけのシュールなリアリズムがあるんです。たけしさんのシュールな世界と、数学のシュールさが意外にマッチしてるのかなって感じたんですよ。たけし それはどこかでつながってる部分もあるのかもしれない。数学とは一切無関係のようなものであっても、実は発想として数学的なもので落としてるってのがありますよね。」

    —『コマ大数学科特別集中講座 (フジテレビBOOKS)』ビート たけし, 竹内 薫著



    0
    2026年09月13日
  • 20代で得た知見

    Posted by ブクログ

    大学生の時に初めて読んでから何度も読んでいるが、"こんなこと書いてあったっけ"と新たに刺さる項目があったり、はたまた初回からお気に入りな項目もあったり。毎回感じ方が異なるので定期的に読みたくなる。

    0
    2026年09月13日
  • 学び効率が最大化するインプット大全

    Posted by ブクログ

    【感想】
    前作の「アウトプット大全」の続編的なものと捉えた。
    結局、読書後のアウトプットが重要。
    インプットはここまで、アウトプットしよう、と思わせてくれる。
    アウトプットしなけれ現実は変わらない。

    【残しておきたい学び】
    ・インプット3割、アウトプット7割が成長の黄金比率
    ・1冊の確実なイン→アウトプット>膨大なインプット
    ・隙間時間は意外にある。アウトプットあるのみ

    【自分に置き換えると】
    アウトプット大全にも書いたが、「インプットしたらアウトプットする」という習慣の原点はこの本だったのかもしれない。インプットの住人からアウトプットの住人ななりたいと思わせてくれた。

    【これから大事にしたいこと】
    とにかく、アウトプット。アウトプットあるのみ。意識的にインプットを抑える。
    愚直にアウトプットする。
    この小さな積み重ねが、10年という長期的スパンで見た時に、圧倒的な自己成長を産む。
    【実践すること】
    ・読書感想や映画感想は記録をSNSにアップする
    ・スマホはアウトプットのための道具として利用する

    0
    2026年09月13日
  • 改訂新版 史上最強のNMAT・JMATよくでる問題集

    Posted by ブクログ

    めっちゃわかりやすい

    問題の捉え方や解き方がセンスいい
    無駄を省いて、いかに最短で解くかを紹介してくれる

    当日の試験目線でのアドバイスが多くて
    試験対策指導のプロって感じがする

    0
    2026年09月13日
  • メタスキル:努力の価値が変わる時代の「AI×自分」戦略

    Posted by ブクログ

    印象に残ったのは、まず「メタゲーム」という考え方。
    目の前のゲームでどう勝つかではなく、極端な条件を設定して、そもそものゲーム自体をずらして考える。今までの延長線上では出てこない発想を生むために使えそう。

    二つ目は、「直感への集中」という考え方。
    情報収集や整理、アイデア出しはAIに任せる。そのうえで、自分は「何か気になる」「こっちの方が面白そう」と感じる直感に集中する。AI時代は、全部を自分で考えるというより、AIが出したものの中から何を選ぶかが大事になってくる。

    三つ目は、時間・人的資本・社会資本・金融資本を循環させる生き方。
    お金で時間を生み、その時間を学習や人とのつながりに使う。そこで人的資本や社会資本を増やしていく。AIによって時間の使い方が変わると、生き方そのものの設計も変わってきそう。

    四つ目は、SNSでの「アテンションのゲーム」から「クオリティのゲーム」への移行。
    数字や注目を集めることだけを目的にするのではなく、自分にとって意味のある活動や、質の高いつながりをつくっていく。フォロワー数や反応の大きさよりも、そこで誰とつながり、何を生み出すかを考えたい。

    最後は、「弱い紐帯の自動化と、強い紐帯の人間化」。
    連絡や情報交換だけのような弱いつながりは、これからAIに任せられる部分が増えていく。その分、本当に大切な人とは実際に会ったり、話したりする時間を増やす。AIを使うことで人との関係を薄くするのではなく、むしろ大切な関係に時間を使えるようにする。この考え方が勉強になった。

    0
    2026年09月13日
  • 7つの激変―いかがわしい者たちが主役の「インターネット産業」30年史

    Posted by ブクログ

    【日本のIT業界30年の遍歴をさくっと理解できる1冊】
    スマートフォンが出てきた時、
    広告ビジネスが出てきた時、
    SNSが主流になった時、
    AIが出てきた時、

    それぞれの業界の中での動きや反応、また、社会にもたらした革命の背景、そこにLINEヤフー社としてどう立ち向かって行ったのか、今となっては当たり前になっているものを、詳しく紐解いていただいており、とても面白く読み進めることができた。

    何かを学ぶというよりは、ノンフィクションストーリーを読んでいるという感覚に近い!

    0
    2026年09月13日
  • 自分の声が好きになる!心を揺さぶる声の作り方

    Posted by ブクログ

    親しみを持てる文章で励ましてもらえている気分になれます。カラフルでイラストもあって読みやすいですし、様々なトレーニングメニューがあって良かったです。

    試してみようとなりますし、実際にとても参考になりました。

    0
    2026年09月13日
  • 「YouTubeでバズる企画100選」のポイントを1冊にまとめてみた ミリオン連発のサムネイル&タイトルの悪魔的テクニック

    Posted by ブクログ

    いろんな切り口のタイトルがまとめられているので、一種の辞書やネタ帳代わりに使えると思いました。アイデアのヒントというか、元になる感じ。

    0
    2026年09月13日
  • 面白すぎて時間を忘れる「スパイ」の世界 実在のスパイから世界の秘密工作まで

    Posted by ブクログ

    スパイと言うとフィクションの世界の話のようですが、現実にも諜報機関は多数あり、それらが紹介されています。いろんな話がありましたが、ある機関の採用では意外にも正直さが重視されるというのは興味深かったです。

    また、政治など遠い話とも限らず、産業スパイも世の中にはあるわけで、コンサルを装い近づくなんてことや、安易に情報を持ち出して端末紛失での漏洩など、いろんなケースがあります。

    情報の管理は身近のことであり、意識を高く持つべきだと改めて感じました。

    本自体は手軽にサクサク読めて気軽な感じでした。

    0
    2026年09月13日
  • 一銭五厘の旗

    Posted by ブクログ

    1971年刊。函入り、B5判338ページ。
    1958年から70年まで「暮しの手帖」に連載された「ある日本人の暮し」から29篇をセレクト。テーマは各種各様。ルポルタージュ、批評、評伝、エッセイ、一種のアジテーションもあり、スタイルもさまざま。花森の構成力と文章力には、ただただ驚くしかない。そしてそれに添えられたインプレッシブなモノクロ写真。
    「世界はあなたのためにはない」「見よぼくら一銭五厘の旗」「千葉のおばさん」「医は算術ではない」……何度も読み返してしまう。半世紀を経ても、そのメッセージは古びていない。
    装幀も、函の意匠も、すべて花森による(文庫化は無理だ)。花森安治のエッセンスが詰まった名品。

    0
    2026年09月13日
  • 子どもも親もラクになる偏食の教科書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    偏食の子どもに対して親や教育者がどのように関われば良いのか、そのマインドセットや食べられるようになるための方法が書いてあった。
    マインドセットとして心に残っているもの下記のことだ。
    それは、親はまずは自分を責めないこと。偏食の子を持つ親はついついそれまでの自分の育て方や料理の仕方が悪かったのでは?と思い(また周囲の人に言われ)、自分を責めてしまうことがある。しかし、偏食改善に最も重要なことは「安心できる食事環境作り」である。
    そのためには、親は思い詰めたり、子供が食べられるようにしなければ!と気負いすぎたりしてしまうと、その思いの重さや圧は子どもにも伝わってしまう。それよりもまずは楽しく、明るく、安心して食べられる食事の場を作りあげることが何よりも大切なのだ。
    食べられえるようになるための方法は、以下の順で進めていく。

    ①まずは子どもを観察する
    なぜ食べられないのか、子どもをよく観てその原因を推察する。
    子供が食べられない原因としては「機能的な問題」と「時間と量の問題」と「感覚的な問題」の3つがある。そのどれに該当するのか、一概にこれが原因!とは特定できないだろうし、原因が混ざっていることもあるだろうが、本書に書かれている視点を持って観察することで原因を考えやすくなるだろう。

    ②観察で特定した食べられない原因に合わせた対応をする
    食べられない原因が「機能的な問題」なのであれば、口腔機能がどの段階なのか見極める。そして現在の口腔機能に合った食形態にして提供することで食べることが嫌にならないようにすることができる。
    またその後は口腔機能の次のステップに進められるような手立てをしていく。例えばペースト食だったものをみじん切りに少し近づけた形にして提供するなど、次の段階の食形態に少しずつ近づけていくなど。

    食べられない原因が「時間と量」なのであれば、「食べる時間」を見直す必要がある。それは食事の時間もそうだし、間食の時間もそうである。保育園や学校給食のようにおやつの時間、食事の時間を明確にし、その時間しか食べられないようにすることが必要。
    また量に関して言えば、好きなものの量を減らすことで苦手なものを食べてみようと思える余地を生むことが重要である。そうした対応をする際には、成長曲線に照らし合わせてみて、極端に成長が鈍化していないか、慎重と体重のバランスが極端に悪くないかを見て、問題なのであればそうした対応をしても大丈夫である。

    食べられない原因が「感覚の問題」なのであれば、食べられているものの食感に近づけて苦手なものを提供したり(その際子どもには「これはポテトみたいだけど、ニンジンだよ」などと正直に言ってから提供する)、提供の仕方を変えたり(惣菜パックで提供していたものお皿に移すところを見せてから提供し、慣れたら初めからお皿で提供する、慣れたら惣菜と手作りの同じ料理を提供するなど)などの対応をすることで大丈夫な感覚、食品を広げていく。

    0
    2026年09月13日
  • 芸人と影(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    880円

    154p

    著者:ビートたけし 本名・北野武。1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA‐BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

    「いつから芸能人は、世間からモラルを求められる存在になってしまったんだろうか。そもそも、芸人にしたって、俳優や歌手にしたって、そんな立派な人間の集まりじゃない。どちらかと言えばその逆だ。本来はカタギの社会で生きていけないヤクザ者、半端者の集まりが「芸能界」のはずだった。  もう半世紀前の話になる。大学に入ったはいいものの、オイラにとっちゃそこは決して居心地のいい場所じゃなかった。大学で勉強なんてろくにしちゃいないし、そもそもゼンゼン行っていない。まずは「設計図を書いてスパナを作りましょう」なんて言うんだけど、そんなもんやってられるかって思ってた。覚えたのはイカサマ麻雀のやり方ぐらいでさ。  で、そのうち大学の手前の新宿で、途中下車してフラフラし始める。ジャズ喫茶のボーイ、タクシー運転手やらいろんな仕事をやった後、何かに吸い寄せられるように浅草へやってきた。エレベーターボーイの募集を見たのがきっかけでフランス座に潜り込んで、いつからか踊り子や浅草芸人たちと毎日を過ごすことになった。たまたま深見千三郎って達者な師匠に出会ったおかげで、オイラは芸の道の入り口に立つことができたんだよな。  だけどそれまでは、学校にも社会にもなじめなくて、どこかやけっぱちなところがあった。そんなオイラには、浅草の芸人たちの作る独特の雰囲気がなぜか心地よかったんだ。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「その頃の浅草芸人にはみんな世捨て人のような感じというか、どこか人生を諦めている匂いがあった。本当はみんなテレビに出て、一発当ててやりたいんだよ。だけど、出られなくてもどこか「まァいいや」という感じがしてさ。で、みんな芸にはプライドを持っているけど、実生活は褒められたもんじゃない。フランス座の楽屋には、空になったヒロポンのアンプルが至るところに転がっていた。みんなベテランの芸人たちが使ったものだ。  そういう人たちの末路は悲惨だった。よくネタにしているけど、段ボールをかぶって隠れて、指で開けた穴から外を見回して、「俺は刑事に監視されている!」ってガクガク震えてる人もいた。典型的な覚せい剤の幻覚症状だけど、その人は本気も本気なんだよな。  そんなヤバい姿を見ているから、オイラは勧められても絶対クスリには手を出さなかった。だけど、当時はそういう雰囲気こそが「芸人」のど真ん中だったんだ。  テレビなんか出ずに、演芸場やストリップ劇場でたまに舞台に出て、仕事がない日は安い煮込み屋でクダ巻いてさ。酒やクスリでボロボロになって死んでも、それが芸人ってもんだから本望だって人たちばかりだったし、中にはそんなヤツを哀れに思ってかわいがってくれる常連客もいた。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「なのに、若いヤツラは、芸人の型破りなエピソードに憧れて、悪いところだけ真似しちゃう。そういや、オイラも若い頃は飲みまくっていたけど、それより本を読んだりネタを考えている時間のほうが長かったかもしれないぜ。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「そもそも「手の届くアイドル」って概念からして矛盾しているよ。アイドルは「偶像」で、「手の届かない存在」だから価値があるのに、ファンのところまで降りてきちゃマズいだろってね。そもそも芸人以上に「容姿」や「声」という先天的な素質が大きいアイドルって職業は、「自分からなろうと思わなくても世間がほっとかない」という、ごく一部の恵まれた存在にだけ許されたもんなんでさ。  男のアイドルグループのスキャンダルもあった。 2018年末の紅白歌合戦に出場した「純烈」のメンバーのひとりが、売れない頃につきあっていた女を殴ったりカネを巻き上げたりしていたってトラブルが報じられてさ。で、結局そのまま芸能界引退にまで追い込まれてしまった。この「純烈」ってのは、営業で健康センターやスーパー銭湯を回ってオバチャンたちに大人気になったんで、「スーパー銭湯の星」なんて呼ばれていたわけだけどさ。  言い方は悪いけど、オバチャンたちと笑顔で握手してカネをもらっているわけで、アイドルやスターというより実態は「ホスト」に近い。素人が「お前は芸能人だ」と祭り上げられて、そういうヤツラがさらにファンをカモにする。  これが猫も杓子もアイドルになれる時代ってものの正体だよ。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「 そもそもお笑いなんてのは、デタラメの大ウソで笑わせてカネを取る商売で、その点じゃ詐欺師と大して変わらない。そこにあんまり目くじら立てたって仕方がないんだよ。  よく「芸人は親の死に目に遭えない」って言うよな。客が待っているから、たとえ親が死んでもステージに立たなきゃいけないって意味に取られるけど、間違っている。芸人は親が死んでも平気で漫才ができて、笑っていられるような資質を持つヤツなんだ。「親が死んでも自分は大丈夫」というのが芸人だよ。  同じ芸事では、役者もそうだ。ウソで泣いて、ウソで笑っている。自分の感情なんてまるで捨てて、いつも舞台に入り込めてしまう。そういう意味で「人でなし」だ。  お笑いに唯一求められているのは、「客を笑わせること」だ。そのためには何をするべきか、すべきではないかを考えることだ。それが「芸人の作法」につながってくる。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「そう考えると、 N国みたいなわかりやすい主張に票が集まるのはわかるよ。  だけど「ワンイシュー」ってのはちょっと怖いところもあるぜ。その〝マニフェスト〟には共感できたとしても、他は「何でもおまかせ」ってことになっちまう。「改憲」やら「年金」やら、もっと大事なテーマで N国がどっちに出るのかよくわからない。「打倒 NHK」って自分たちの目的のために、他の件じゃすべて長いモノにまかれてしまうんじゃないかってさ。民主主義ってのは、つまるところは多数決社会なんで、そういうことをよく考えて投票しないとヤバいんじゃないか。  オイラは民主主義なんて「 1%の賢いヤツが 99%のバカのために犠牲になる社会」だと思ってる。みんなで投票して決めた結果が、必ずしも素晴らしいとは限らないんだよ。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「兄貴は本の虫で、毎日毎日遅くまで小さな灯りで小難しい本を読んでたもんだよ。だけど、オイラの家は親も兄弟も狭い部屋で一緒に寝てたんで、オヤジが「電気がもったいねェから消せ」ってうるさくてさ。しょうがないから、こっそり外に出て、街灯の下で夜中まで本を読んでたというね。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    「どうせイイ大学に入りたいヤツラはみんな塾に行って私立の学校を目指してる。そっちは自分たちのカネでもう勝手にやればいい。そういう「学歴エリート」の流れに乗らないヤツは、職人になって一刻も早く手に職をつけたほうがいい。そのほうが社会の厳しさもわかるし、よっぽど立派になれるよ。それでも義務教育は必要だって言うんなら、公立校は全部「職業訓練校」にしちまったほうがいいと思うね。  最近は猫も杓子も大学に行くようになったけど、それで大学が厳しい現実から目を背けて、ちょっとボーッとしてようっていう休憩所みたいな存在になっちまってるからね。それよりも、大工だったり、寿司職人だったり 10代からしっかり修業して働いてるヤツのほうがはるかに偉いと思うよ。  パナソニックとかソニーみたいな大企業が職業訓練校を作るのもいいな。そこで優秀な成績を修めれば自動的にその企業に入れるし、生徒がもっとレベルの高い教育を望めば企業のカネで受けさせてやるというね。企業もいい人材を確保できるから、いいんじゃないか。若い時から優秀な人材を見つけて教えれば、「リチウムイオン電池」の発明でノーベル化学賞をもらった旭化成の吉野彰さんみたいな超一流の研究者を社内で育てられるかもしれないしさ。」

    —『芸人と影(小学館新書)』ビートたけし著

    0
    2026年09月13日