ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「自分の頭で“考えない”ことが大切」という言葉が、とても意外だった。社会に出てから「自分で考えなさい!」と口酸っぱく言われてきたからだ。
「自分の頭で考える」ことには落とし穴がある。結局出てくるものは、自分のこれまでの正解の焼き直しに過ぎない場合が多いのだ。
特に現代は、スマホによる常時接続、自己責任化が進んでいる。「自分への関心の過集中」「単純化した自己理解」が進む社会のなかで「自分の頭で考えること」は、テンプレ化された意見しか生み出さないのかもしれない。
大切なのは「他人の頭で考える」ことだと、本書は言う。言い換えれば「他者の想像力を自分にとりいれる」ということ。詳細は本書に譲るが、 -
Posted by ブクログ
「免責が引責を可能にする」
この一節に私はしびれた。
なにかミスがあると、世の中では「責任をとれ!」という話になる。言い換えれば「このミスを犯す意志を持ったものは誰か?」というお話。本書では、このような「意志によって根拠付けられる責任」を「堕落した責任」と呼ぶ。
責任とは、そういうものではない。責任とは応答することなのだ、と。そしてその応答としての責任の生成は、実は免責※によって生まれる、と本書はいう。
※ここでいう免責とは、無罪放免にする、という意味ではなく、自らの行為が、意志ではなく、無数の原因によってもたらされた結果であることを理解する手続きのことを指す
この考えに、私は驚いた。 -
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サブタイトルに「クラウド時代の見積りの手法がイチからわかる!」とあるが、大半はクラウドかどうかに関わらず、システム開発全般に通用する見積手法について書かれている。
FP法、UP法などの基本的な考え方にとどまらず、実際に現場で見積もりをする際に考慮しなければならない、難易度の捉え方やバッファの取り方など、必要なことが分かりやすく整理されている。フレームワークの利用やプログラマーの考え方によりステップ数は大きく異なってくることにも触れ、ステップ数による見積もりは古いと断言していることについても納得できる説明があり、またクラウドサービスを利用する際の考慮事項等も分かりやすく説明されていてとても参考に -
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読んだタイミングが非常によかった。
5歳の野生児(男)を育てていて、
本来は穏やかで優しいはずの自分が、気づけばとてつもなくネチネチ野郎になっていたり、情緒不安定な女になって怒り散らかしたりする日々を送っていて、
これはやばいぞと藁をもすがる思いで手に取った一冊。
今まで読んだことある育児本の中で最も具体的で、行動に移しやすい。著者が長年教育に携わってきた方だからか、的外れな助言などが一切なく、全部すっと入ってきた。
ほんとにそうだよなぁ。。とつくづく思うことばかり。
そしてこの本に書かれている100の言葉のうち、正しい声かけを心ではわかっていても、怒りやイライラからNGパターンを言いまく -
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箱根駅伝「花の2区」。各校のエースが集う最長のコース。フラットな前半から一転して権太坂、戸塚の壁と坂が続く難コース。
観客を沸かせたエースたちとそのライバルを描いたノンフィクション。
早稲田渡辺と、山梨学院マヤカの対決、金髪サングラスの異色ランナー法政の徳本、初めて1時間5分代の区間新記録の東洋大相澤と東京国際伊藤のマニアにランニングデートと称される並走、3区間で区間新記録を作った東京国際ビンセント。
好記録の影の努力と様々な要素の重なる偶然からなる戦い。
YouTubeで手軽に箱根駅伝のエース対決が見られるありがたい時代。
次回の大会ではどのような伝説が生まれるのだろうか。 -
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これからの時代に大切な事は、未来への思考である。過去に立脚した教訓を持ち、そこから未来と言う共同目標を持つことで、国民が1つとなり、あらゆることを成し遂げていくことができる。19世紀の時代は大量生産社会であり、分業の時代であった。だからこそ、機械的な人間が模範となる人間であったし、そういった人間を教育するようになっていた。しかし、上の命令を聞くだけの人間は、これからの時代には全く通用せず、路頭に迷うことになる。だからこそ、教育の大転換が必要である。過去の歴史から教訓や周りへの尊敬の念を高め、そこから開かれた未来を想像できる人間を作っていかなければならない。これは、これまでの中で1番質の高い人間
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Posted by ブクログ
著者は日本テレビで「恋のから騒ぎ」や「踊る!
さんま御殿」などを手掛けたプロデューサーです。
つまり一緒に番組を作った側からの「さんま」の
実像に迫るわけです。
と言いましても、多くのバラエティ番組でさんま
のこれまでの人生を描いた再現ドラマは制作され
ています。
この本ではむしろ実際にあったエピソードの記述
よりも、さんまの内面的な、明石家さんまという
人が、どんな考えに基づいて形作られているかが
語られています。
もちろんさんま当人が語ったわけではありません。
著者の考察によるものです。
それでもさんまが本として出版されるのを許諾した
のだから、当たらずとも遠からず、なのか。
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Posted by ブクログ
2025/12/3 再読
最高of最高
哲学に刃牙を混ぜるのが天才だし、話も筋が通っていて物語になっていてめちゃめちゃ面白い!!
今回はカント先生が一番刺さった。
「真理とは人間によって規定されるものである」
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2019/6/27
控えめにいって最高でした。
哲学の素人である自分も、その全体像を把握することができたし、ダイスキな刃牙要素がふんだんに盛り込まれていて胸熱でした。
刃牙と同様みんなかっこいいですが、あえて言うならレヴィナス先生が最高です。(ちなみに、刃牙では渋川剛気が一押し)
あと、ルソーのエミールは読みたくなりました。
真理を探究し、絶対的な -
Posted by ブクログ
この手の本は早く読まないと、すぐ情報が古くなってしまう。なのでかなり急ぎ目で読んでみた。
完全日本人の私でも、これまで言語化こそしてなかったにしても2つのドイツが未だにあるような違和感はずっと感じており、それを今回、社会学者らしい視点や切り口で論じてあったので、モヤっとしていたものが見える化された感じだ。
元々同じ国だった国に、ある日突然国境線が引かれ、別々の道を歩む事になって、いざまた1つに戻ると言っても、元さやにはスッキリ収まらない、と言うのは、ある意味、誰にでも想像にたやすかったはずなんだけど、、、、。でもやっぱり、当時のあの映像 (壁を壊してるやつ)を実際私もテレビで見てて、歓喜の中、
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