【感想・ネタバレ】リーダーシップの旅~見えないものを見る~のレビュー

あらすじ

内なる声を聴き、ルビコン川を渡れ! 世界がまったく違って見えてくる――「不毛なる忙しさ」に陥っているすべての現代人へ。一歩を踏み出すきっかけとなる書。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2007年初版刊行。
ISLの創設者である野田氏と、組織心理学と経営学を専門とする神戸大学名誉教授の金井氏による共著。

本書では、リーダーシップを「旅」というメタファーを使い、著者らが考えるリーダーのあるべきスタンスを説明する。

実践と理論の両方に精通し、リーダーシップというものを考え尽くした著者らだからこそ、本書で語られる内容には重みがあり、個人的にとても納得できるものだった。
久々に繰り返し読みたい本に出会うことができた。

本書ではまず、「マネジメント」と「リーダーシップ」を区別する。

マネージャーは、既存の組織の成員に対して、権威と権限をもって働きかけ、コントロールしようとする人たちを言う。
一方、リーダーは、「見えないもの」、つまり新しい世界を掲げ、人々の内在的な意欲に基づく行動を誘発し、同じ方向に歩みを共にする。

その上で、リーダーシップの発生を旅に例え、三段階に分ける。

①lead the self 自らをリードする
何のために行動するのか、何のために生きるのか、についての自分なりの納得感のある答えを明確に持つ。

②lead the people 人々をリードする
フォロワーの共感を呼び起こす。自分の夢が周囲の人たちに伝播し、周囲のみんなが、リーダーが見る「見えないもの」を見ようとして、自発的に動き始める。

③lead the society 社会をリードする
「我々の夢」となった段階の後で、その夢は社会のために、次世代のために、意味のあるものを残すという世代継承性というテーマが見えてくる。

その他、リーダーに必要な資質や、経営組織論に基づく理論などが豊富に解説されており、短い本でありながらも読み応えがあった。

また、後半では「日本の最大の問題は、「エリート」の不在」だと警鐘を鳴らす。

近代以降、人類の絶え間ない努力によって、我々は自由という最大のギフトを手に入れた。

しかし、個人が全員、自由を自分のためだけに謳歌すると、自由を支えている社会は維持できなくなる。
個々人の自由を守るためには、誰かが自分の意志で、社会に対する責務を果たさなければならない。

社会に内包されたこのジレンマに耐え、責任を負う個人がエリートであり、リーダーシップの旅を歩き続け、リーダーになる人である。

そしてリーダーの旅を経て得たものを再び社会に還流させていく。
それが、「ノブリス・オブリージュ」だと。

この一連の主張に、私は強く共感を覚えた。

現在の日本では、恵まれた家庭環境に育ち、良い大学を出て、一流と呼ばれる企業や官庁で働く人たちでさえ、まったく主体性に乏しい。

世間的には一流と称される企業で働いている自分だからこそよく分かる。

自分のビジョンがなく、上司や周りが言うことに流され、保守と既存エコシステムのメンテナンスに専念している人が多い。

厄介なのが、彼らが無自覚的だということだ。

自分のビジョンと保身を天秤にかけ、葛藤と苦悩の末に保身を選んでいるわけではなく、視野が狭く、視座が低い故に自分のビジョンがない。

本書で言えば、①lead the self すらできていない状態だ。当然、リーダーシップの欠片も持ち合わせない。

とはいえ、この状況の全責任が彼ら自身にあるわけでははい。
同じようにグランドデザインを欠いた日本の教育、オールドメディアの洗脳の影響も当然ある。

だから、今やるべきことは、一刻も早く、一人でも多くの強いリーダーを日本から排出できる環境を整えることだ。

リーダーシップの素養がある若い人をスクリーニングし、彼らに学習と挑戦の舞台を与える。
そして、無能と嫉妬によって若い有能なリーダーの足を引っ張る老害を排除する。

官民の両方がこれに取り組まなければならない。

この不安定で流動的な時代において、日本の復活のためには、変革と創造を取り扱うリーダーを一人でも多く増やさなければならない。

この想いを強くさせてくれた良書だった。

0
2025年11月05日

Posted by ブクログ

リーダーシップとその人のキャリアとが関係している、という内容は腹落ちした。
「見えないもの」を見せるためには自分軸をぶらさず「自分が何をしたいのか」を明確にする必要がある点で、キャリア理論と親和性が高い。
実際にマズローやユング、レビンソンなどキャリア理論家とも呼べる有名人の名前が頻繁に登場する。リーダーシップは後天的なものであると何度も本書に出てくるが、自らを内省しそれを他人に表現できる人が人を惹きつけるリーダーたる存在になる。

0
2025年10月03日

Posted by ブクログ

初版が2007年で古いけど今読んでもささるキーワードが多かった。リーダーシップとマネジメントの違いから旅の道筋となるセルフ・ピーブル・ソサエティの3つ。信頼貯蓄やアクティブノンアクション、意志力の重要さ、知行合一など今の自分にはなかなか良い刺激になる一冊だった。

0
2025年09月09日

Posted by ブクログ

「リーダーとは、フォロワーを導く人でなく、振り返ると人がついてくる人」という言葉が印象的でした。周りがついて行きたくなるような環境を作ることがリーダーの役割だと理解しました。

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

生成AIとのやりとりの中で推薦されたもので、たくさんある読みたい本からではなかったが、想定以上に良かった。
もう一回通読する。

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

リーダーシップを深いところまで言語化した名著。一言で言うとまだ見ぬ景色を自らを奮い立たせて歩むことかと。結局この一行に尽きるけど、それを何度も何度も訴えてくる。辿りつかないかも知れないけど、立ち向かう勇気。最近よく思う、いくらロジカルにノウハウを言っても、結局は気合いと根性。でもこの本でも同じこと言ってた、フォロワーはその人の人間性を見てる。
そんなことを著者お二人の深い経験で語ってくれる。何度も紹介があったアルケミスト、読んでみよう。

0
2025年06月17日

Posted by ブクログ

同僚のおすすめ本として紹介があったので購入。

【ざっと内容】
次世代リーダー輩出に取り組み、至善館の理事長を務める野田氏と金井氏の対談形式でリーダーシップについて語られた一冊。リーダーシップとは何か?マネージャーと何が違うか?どのようにリーダーシップは育まれ、発揮されるか?等が語らえる。

【こんな人におすすめ】
・全会社員
・グループにおいて誰かを率いている方
・グループにおいて影響力を発揮したいと思っている方

【感想】
ここ最近で一番蛍光ペンを引いた一冊になった。30代になると、会社から管理職を意識した研修や昇格試験が求められる機会が増えてくると思うが、正直どれもピンと来ておらず、「会社としてやることはやったので、あとは現場で適当にやってください」と言っているようにしか私には見えず、リーダーとして尊敬される人は昔から尊敬されているし、ひどい人は研修前後で何も変わらない。
本書を読んで明日からチームに何ができるか?を議論し、行動宣言して、それをチームでフォローアップした方がよっぽど効果的と感じた。それほどにリーダーシップを日本語でうまく言語化できていると思う。ぜひ、ご一読ください。

0
2025年03月23日

Posted by ブクログ

マネジメントとリーダーシップの違いを教えてくれた良書だと思った
気にいったフレーズには赤線を引きなが読むが、かなり赤線を引いた。(書き出せないぐらい)
マネジメントを勉強する機会も研修も数多有るが、リーダーシップを気付かせてくれる機会は少ない
人生に影響を与えてくれた。

■気付き
リーダーシップとは「見えないもの」を見る旅
その人が実現に向けて行動を起こす
旅はたった一人で始まる(桃太郎は鬼退治をやってみようと一人で決断した)
リーダーシップはフォロワーを前提とするものではない、フォロワーを生み出すプロセス
フォロワーは旅の途中で現れる。リーダーと出会い、一緒に旅をする
いつしか、フォロワーの目にも、見えないものが見え始める

リーダーシップは後天的に身につくもの
リーダーは「結果としてなる」もの
英雄が旅に出るのではなく、旅に出てから英雄になる

リーダーは辛い時こそ皆を元気づけるために前向きに振舞うもの
偉大なリーダーとは、自分の夢を皆の夢であるかのように言い換えられる人

リーダーは「見えないもの」を見て、見ようとして、新しい世界を作り出す
マネージャーは「見えるもの」を分析し、問題を解決して行く

リーダーは辺境(傍流から)から生まれる

リーダーとして磨かれるのは「修羅場」体験をした時
「修羅場」の条件は、最終意思決定者が自分自身であること

■気を付けること
社長、部長、課長、という地位自体はあくまでも組織内のポジションにすぎない
「部下」は「部下」であって、喜んでついてくる「フォロワー」ではない

貯金(貯めた信用)は、おろして使う、または捨てる、ことも大事
(前のドアを開けるためには、後ろのドアを閉めなければならない)

■そのために意識すること
基軸を持つ、ぶれない

①リード・ザ・セルフ
②リード・ザ・ピープル
③リード・ザ・ソサエティ

0
2025年06月23日

Posted by ブクログ

マネージャーに昇格してから、なかなか上手くいかない。というモヤモヤ感を持っている中で上司に紹介されて読んでみました。

他の人も書いていますが、あくまでもリーダーは生まれながらにしてリーダーなのではなく旅を経てリーダーになるのだということ。
この旅というメタファーが秀逸で、何かにチャレンジして、達成して、生還して来るということが必要だと言う意味を含んでいます。(逃げちゃダメだということですね、反省です。)
また、リーダーとマネージャーとは何が違うのか、リーダーにはどのような成長段階があるのか、リーダーの要件(構想力·実現力·意志力·基軸力)とは何か、リーダーになった際に気をつけるべきことは何かということが学べます。

時間をおいて読み返して見るときっと別の気付きが得られると感じられる非常に勉強になる本です。

0
2023年10月20日

Posted by ブクログ

リーダーはすごいという先入観がリーダーシップから遠ざける諸悪の根源になるため良くない。リーダーになろうとしてなる人はおらず、見えないものを見ようとしてあるビジョンを信じて突き進んだ結果、フォロワーがついてリーダーになっている。リーダーシップ論は後付け要素も多い。リーダーはインナーボイスに従順に動く一人称視点が原動力。フォレスト・ガンプの例えは分かりやすかった。(映画の結果としては、突然ガンプは疲れたと言ってフォロワーを置き去りにして家に帰ってしまうのだが…まあそこはリーダーになっていく像の例えとして、納得。)リーダーシップ(見えないものを見ようとし創造と変革を扱う)とマネジメント(見えるものを見て管理し現状維持と少しずつの前進を扱う)は別物。世の多くの企業がビジネスモデルの変更を求められ、創造と変革に取り組むリーダーが必要とされている。一方、ある程度成熟した組織内で大きな非連続変化を起こそうとするリーダーほど軋轢や抑制にあって疲弊し、与えられた仕事をこなす人ほど元気になるという矛盾が加速する。

0
2023年10月05日

Posted by ブクログ

大好きな先輩に教えてもらい読んだ本。新しくない本だけれど、リーダーシップの本質に触れられて、心が熱くなった。

学びがとても多く詰まっていて書ききれないけれど、一番大事なのは誰しもがリーダーになれる素質をもっていことだと感じた。
社会は複雑性が高く、マックスウェーバーも示唆してたように高度に複雑化した社会では歯車となる人間が必要であるが、それは「脱個人」であり、いわゆるマネージメント機能が高く求められる。
そんなマネージャーに求められる能力とは一線を画している力がリーダーで、いわば会社に必要な人材というよりも、会社の理念とは無関係に内発的なエネルギーをもっている。
そのリーダーの成長は
①リード・ザ・セルフ
②リード・ザ・ピープル
③リード・ザ・ソサイエティ
と3段階あるが、最も重要なのが自分であり、上っ面の言葉ではなく心の底から湧き上がってくる自分のしたいこと、自分らしさが大事なのだ。
その自分らしさは最初から存在するのではなく、社会での関係性を通して、築かれる。つまり、信用を積み重ねるうちに自分が見えてきて、その貯めてきた信用を使って自分らしさをはっきしていく人こそリーダーなのだろう。

0
2023年08月01日

Posted by ブクログ

エマージェントリーダーの観点から
1. リードザセフル
2. リードザピープル
3. リードザソサエティ

へとつながっていくリーダーシップの旅の紹介

リーダーは「結果として「なるものであるということがこの本の一番言いたいことである。

またリーダーとマネージャーの違いが言語化されており、霧が晴れるような感覚になった。
マネージャー
- 見えるものを扱う
- 地位に基づいて働きかける
- モティベートする
→現状維持

リーダー
- 見えないものを扱う
- 人として働きかける
- シンクロする
→創造と変革

アクティブノンアクションに陥ってしまうリーダーは多いと思うが、ぜひ人をマネジメントする側に立った人にはおすすめしたい一冊。良すぎてAudible版も買っちゃいました。何度も読み、聞き返したい

0
2023年07月30日

Posted by ブクログ

マネジメントとリーダーシップは違う。選ばれたリーダー、任命されたリーダーは程度は異なれどトランザクショナルなリーダーで、それよりエマージェントリーダーを1つの理念型として分析することも重要。リーダーはマネジャーが見えるものを見るのに対して見えないものを見て、地位に基づいて働きかけるのに対して人として働きかけ、モチベートするのに対してシンクロする。リーダーは創造と変革を扱う。組織の論理に埋もれてしまった人は個の論理に立ち返り、自立した個が社会へと大きく目を向けた時にリーダーシップの旅の第一歩が始まる。現実に向き合いながら初心、夢、志を抱き続けることができるか。毎日忙しいが真に意義があり充足感をもたらしてくれる何かは全く達成できていない状態をアクティブノンアクションという。コンテクスチャルインテリジェンスで時代を読み、リードザセルフによって内なる火を点し他の人々をとらえていく。利己と利他が同一化した状態。自分とは何か、何をするために生まれてきたのかを問い続けることの重要性。

0
2023年01月05日

Posted by ブクログ

リーダーシップは旅のようなものである。
最初から素晴らしいリーダーなどは存在せず、長い旅路を経て偉大なリーダーとなる。
自分にとってのリーダーシップを見つけるヒントを見つけられる本。

0
2024年10月10日

Posted by ブクログ

リーダーは、リーダーになろうと思ってリーダーになるものではなく、自ら行動を起こすことで、結果としてリーダーになる。リーダーシップは学んで習得するものではなく、私たち一人一人の生き方の中にあるもの。つまり、今までの、そして、これからの人生が問われている。

ノブレス・オブリージュを背負うリーダーになるのは難しいが、少しでも近づけるよう、歩んでいきたい。

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

どんな人でも組織に入るまでは、「あれをしたい」「これをしたい」という希望をもっている。会社に入ったばかりの新人や若い社員たちは、多少なりとも自らの「内なる声」に耳を傾け、個の論理に従って生きようともがく。しかし、組織の中で生きるうちに、そのことを忘れてしまう。内なる声は何と叫んでいたのか、自分という個は本当は何をしたかったのか
第二章 なぜリーダーシップが必要なのか
を忘れ、与えられたポジションにおさまって組織のために働くようになる。そんな人たちが皆さんの属する組織にはたくさんいるのではないだろうか。
人はいったん組織の論理に従って生きる様を身につけてしまうと、いつの間にか慣行に従い、みんなと同じものを見るような生き方に染まってしまう。なおかつ組織は、個に同化を強烈に求めてくる。職場では自由にポジションを選べないし、人事異動にも簡単には逆らえない。いっそ会社を辞めようかと悩んでも、失うものが大きすぎるからそれも怖い。そうこうしているうちに、組織にとって正しいことが自分にとっても正しいことと言い聞かせるようになり、いつの間にか、組織の成功が自分の成功と無意識に思い始める。


ここで、読者の皆さんには、もう一度、沼地のメタファーを想起してもらいたい。
じめじめした沼地を渡り、深い森を抜けて、青い空を見たいという思い(夢と志)がリード・ザ・セルフ、旅の出発点となる。もちろん沼を渡ろうとする前に、ある程度の深さぐらいは推測した方がいい。装備もそろえた方がいい。いざと言うときにおぼれないためには、体力を鍛え、水泳法もマスターすべきかもしれない。知識やスキルはあるに越したことはな
い。
しかし、知識やスキルだけでは、決して沼地は渡れない。最初の一歩を沼地に踏み入れなければ、何も始まらないからだ。そして、その時に絶対やってはいけないことがある。それは打算た。このまま村に残り、村人たちの信用を得るような行動をとり続ければ、いずれは村長の類と結婚でき、そうすれば村の中でそれなりの地位を確保できる、うまくいけば、次の村長になれるかもしれないといった計算だ。沼を抜ける喜びと、現状のまま用を積み重ねていけば後で手に入りそうな喜びとを天科にかけてしまうと、もう旅には出られなくなる。
前者は不確実性とリスクに満ちているし、後者はこれまでの実績による裏づけがあるからだ。
天科は、必然的に後者に傾く。
人生はいくつもの選択肢によって構成されている。意識していようが、無意識だろうが、私たちは無数の選択を繰り返しながら生きていく。小さな選択が転機となり、結果的に人生を大きく変えてしまうことだってあるだろう。
目の前にいくつものドアがあり、私たちはそのうちのどれかを選んでいるとイメージしてもらえば、分かりやすいかもしれない。どの大学に行って何を専攻しようか、いつ結婚して子供をもとうか、会社を辞めるべきか残るべきか。どのドアを選ぶかによって、私たちは人生を自ら形づくっている。

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

見えないものを見る力がリーダーシップには必要
沼地を渡る際、打算せず知識やスキルはあればいいけどなくてもよく、目の前のドアを開け、後ろのドアを閉じる決意。
泰然自若

0
2025年06月19日

Posted by ブクログ

リーダーの資質の側面から・マネジメントとの対比からリーダーシップの本質を掘り下げる本。プラクティショナーの野田さんとアカデミアの金田さんがそれぞれの視点で書簡のようにリーダーシップを語る構成が面白い。
本書で記されているリーダーシップの定義を私なりにざっくり要約すると、『リーダーシップはフォロワーを生み出すプロセスであり、リーダー(自分)の生き様そのもの』である。私が本当に成し遂げたいことは何だろう?を考えさせられた。
★-1:全体的にやや冗長な印象を受けた。

0
2025年05月01日

Posted by ブクログ

名著であると聞いて読んだ。読み始めればあっという間である。ただ、過剰に期待して読んでしまったかもしれない。記憶には残っていない。

0
2025年01月02日

Posted by ブクログ

 思っているより自己啓発的要素が多いが、リーダーシップを持ちたい場合の1歩のハードルを下げてくれる。リーダーであるためにではなく、結果としてリーダーとなる。内省、つまり1日の振り返りを行う事は、自動的に成長を促してくれる手法だ。大きな絵を描き、1日の振り返りを行い、周りの信頼を構築していく。これを基本として生活していけば良いのである。

0
2024年09月18日

Posted by ブクログ

リーダーシップとはなにか?自分をリードし、周りをリードし、社会をリードする存在。
天賦の才でなれるリーダーはない。
課題を見つけ、誰もやりたがらないことを率先してやるからこそ自分を超え、周囲がついてきて、世の中が変わる。
気の持ちようによるところもあるが、なぜそれができるようになったのか、の分析はないので、どうすれば想像のような存在になれるのか?は答えがない。

0
2024年07月19日

Posted by ブクログ

◾️リーダーはなろうと思ってなるものではなく、結果としてなるもの
この本を読むまで、自分もまさに「すごいリーダー像」を描いており、リーダーはもともと素質がある人がなるものであり、リーダーに向いていない人もいると思っていた。しかしこの本を読んで、誰にでもリーダーになることはできると価値観が変わった。
また、最初からリーダーとして存在するのではなく、自らの行動の中でフォロワーが現れ、結果としてリーダーになるという一節を読み、リーダーシップは一部の限られた人のものではないことを学んだ。

◾️リーダーになるのに3つのプロセスがあること
リード・ザ・セルフ→リード・ザ・ピープル→リード・ザ・ソサエティという3つの段階がある中で、リード・ザ・セルフに目を向けずに、旅の途中からの段階に目を奪われすぎている人が多いという一節を読み、まさに自分もそうだったのでハッとした。リーダーと言えば人を惹きつけて、社会を牽引していくというイメージがあったが、本当はまず自分自身をリードすることが一番大事なんだなと新しい発見があった。

◾️リーダーシップとマネジメントの違い
これまでマネジメントをする上でリーダーシップが重要という考え方を持っていたので、この部分も価値観が変わった。リーダーシップとマネジメントの違いについて読み、自分が以前の職場で課長を経験した時はリーダーシップを発揮できていたのか?あれはマネジメントだったのか?と振り返るきっかけになった。同時に、リーダーとマネージャー、それぞれ向いている人はどんな人なのだろう?と思った。

◾️旅の一歩を阻むもの
第三章を読んで、「自分が積み重ねてきたものを下ろして使う、ある場面においてはそれをおろすくらいの勇気がなければいけない」「目の前のドアを開けるために、後ろのドアを閉めないといけない」という言葉がとても印象に残った。リーダーシップの旅を歩むために大事なこととして書かれているが、人生においても大事なことだと強く思う。毎日に忙殺されていると、つい日々を何となく過ごしてしまい、「アクティブ・ノンアクション」の状態になりがちだが、定期的に立ち止まって自分の来た道と将来を考える時間は必要だなと思った。

0
2024年04月12日

Posted by ブクログ

ここで語られている内容は、「リーダーたるべき心構え」だということで解釈しました。
状況に応じでどのようなLDSを発揮すべきかといった”取るべき行動”としては、科学的なOB的各種理論(コンティンジェンシー理論、パスゴール理論、自己決定理論など)が明らかにされている中で、それらを使いこなすための素地となる考え方なのだと読み取りました。

リード・ザ・セルフやエマージェントリーダーという言葉から得た第一印象は「主人公感」でした。
”気がついたら周りにはフォロワーたち”がいた、という状態はまさに、ジャンプ的主人公のようで、まるで、海賊王になるべく、仲間はもとより他の海賊たちや街の人達を味方に惹きつけながら偉大なる航路を旅する海賊の青年のように思いました。
キャラクターで例えてしまうと「すごいリーダーの幻想」のトラップに掛かってしまう気もしますが、「意志力」だったり「やり抜く力」など必要な要素はそこに凝縮されていると思います。

リーダーシップの発現というのは、「見えないもの」のために行動するプロセスを経て、共振現象として姿を現すとのことでした。その原動力たる「見えないもの」を自分の中でどう見出すか?という点に尽きますね

0
2023年06月07日

Posted by ブクログ

リーダーシップが注目される理由はつまるところパラダイムシフト、読めない世界が訪れているから。
だからトップの人だけでなく全人々が必要なことであることがこの本を通して書いてある。
学生を卒業するこのタイミングで、人生を今一度考える時間で読めたのはとてもタイムリーでよかった。いいことめちゃくちゃ書いてあった。

ただリーダーシップがまとってる周りを章ごと分けて伝えているが、結局のところ何なの?というのはあった。要素の詳細は書いてあるが、帰納された「リーダーシップ」の結果の結論については弱いしザックリ、というかもはや書かれていない?とも思えるほど。

それほど今の時代においての「リーダーシップ」はまとまっておらず、作者でさえ完結には言えない。そう思うと人によっては残念な新書ともいえる。この本で即戦力得たいと思って手に取った人からしたら酷すぎる内容。

「WEB3.0」もそうだけど、「リーダーシップ」の言葉でさえ、言葉だけ先行して沢山使われている状況があるんだなと読んでいて汲み取れた。

そういう世の中だからこそ僕は色々とチャレンジしていきたい、というのはこの本と対話して自分に言い聞かせたことだ。

0
2023年03月11日

Posted by ブクログ

リーダーはなろうとしてなるものではなく、気付いたらなっているもの。フォロワーがいなくても自分が動き出すこと。

0
2023年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーダーシップとは何か、マネジメントとの違いは何かが明確となった。夢や志を持って大きな絵を描いて、自ら進んでいく、結果的にそれはリーダーとなっているということ。まさにいい子ちゃんで、自分の信念は特に持たず、組織の為に頑張っていて、不毛な忙しさに囚われている自分にとってとても耳の痛い内容だった。

だ、大企業で官僚的な会社においてそのリーダーシップを発揮しようと思うと非常に難しい。まさに本書で述べられている信用の蓄積が目的になってしまっている。
重要なのは立ち止まって自分を振り返ること。一皮剥けた経験は?そこに自分が本当に望んでいたものがあるかどうか、見つけられれば夢や志を持つことができる。

そしてリーダーシップを発揮する為には特に意志力・基軸力が必要。
さらに、自分のために始めたリーダーシップの旅が、人のためにと同一化することで昇華する。




0
2025年08月15日

Posted by ブクログ

リーダーって何?と考えていたので読み始めた。
リーダーシップの旅は進むうちに大きく広がり成長していく。まずは自分を率いていく。
印象的だったのは徳を身につけること。
あと、本の中で何度も出てきたアルケミストも読んでみたい。

0
2025年06月07日

Posted by ブクログ

100人の社員に対して何を言えば良いのか。迷う。何が正解なのか分からない。すごいことを言って、惹きつけなければならない気がして。私にはそんなことできない気がして。

◯すごいリーダーシップ、というのはない。幻想。結果論としてのコアコンピタンスはあるかも知れないが、結果論に過ぎない。

◯リーダーシップのフェロモンは、能力やスキルではなく、人が自分自身の魂を磨く旅をする時に他の人を感動させる何か。どうしてもやりたいと感じ、できると感じる何か。

◯沼を渡ろうと決断するるのは自分一人だが、やがてリーダーの背中を見て人がついてくる。リスクを冒してまで行動しようとする人の背中に、フォロワーはエネルギーを感じ、自発的についていこうと思う
◯本当に本気なのか

◯支配される側が、何を正解だと感じるか

◯会社を舞台にして、どうやったら自分自身が大きくなっていけるのか
◯個の論理が組織の論理に先立つ
◯自分とは何か、自分には何ができるのか
◯自分一人ではできないようなスケールの大きな絵を描いてみる

◯キャリア・アンカー 自分が1番自分らしいと感じられるキャリアのよりどころ
◯人生を順繰りにかえりみていって、どうしてもここだけは犠牲にしなかった、という部分が見つかれば、それがその人のキャリアの拠り所。キャリア・アンカーである可能性。

◯私には夢は特になかった。が、幼い頃から松永真里でいたかった。ー自分が自分として生きる

◯自分をリードする、その経験と思いが、人を率いる起点となる
◯信用貯蓄を切り崩して新しいことをやる
◯これまでとは違うやり方、革新的提案への期待が形成されていく
◯その人らしい、個性的で・特異なもの

◯見えないもの、が、どんなふうに見えるか、を、感性で感じる力

◯リード・ザ・セルフ
 リード・ザ・ピープル
 リード・ザ・ソサエティ

0
2025年01月01日

Posted by ブクログ

マネジメントとリーダーシップの違いが明確にかいてある本。
リーダーと聞くと、カリスマや憧れの存在をイメージして「自分は違う」と感じてしまうことが多いけど、リーダーシップの旅はアポイントやエマージェントという始まりもあり、結局はそこで自分がどうしたいか、どう振る舞うかで変わってくるのだろうと感じた。

0
2024年04月30日

Posted by ブクログ

・リーダーとは、見えないものを見る旅。メンバーを型に当てはめて管理するのはマネージャーであり、見えないビジョンを描けるのがリーダー
・リーダーとマネージャーは何が違うのか。部下や後輩がついてきてくれるのは、命令や服從、肩書ではないか。リーダーには、何も言わなくても振り返れば後ろに仲間がいる。
・自分がいなくても回る組織をつくるのが優れたマネージャーであり、自分が自ら引っ張って行くのがリーダー

0
2023年01月24日

「ビジネス・経済」ランキング