あらすじ
学校に行きづらい子は年々増えていて、小中学校では約30万人。クラスに1~2人ほどいることになります。
学校に行かなると子どもはほとんどの時間を家ですごすことになります。昼夜逆転したり、一日ゲームやYouYubeを見ていたり。好なことばかりして、将来のことなど何も考えていないように見え、親の不安は日々膨らみます。その気楽さに腹立たしさを覚えることもあるかもしれません。いったい親として、どう関わればいいのでしょうか。
本書では、「学校に行かない子の“あるある”」を取り上げ、マンガで親が見ている世界と子どもが見ている世界を対比して描きます。違いを知ることで、子どもへの接し方が見えてくるかもしれません。
著者の西野博之さんは1990年代に学校に行かない子どもたちと出会い、これまでに約2000人の子どもと関わってきました。NHKや大手新聞など、さまざまなメディアにたびたび登場。理事長をつとめる「フリースペースえん」には、日本はもとより、海外からも視察団が訪れます。
学校に行かないお子さんを持つ親御さんにとって、きっと「大丈夫のタネ」を手に入れるきっかけになる一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
時代がものすごいスピードで変わっていくなか、富国強兵のために作られた学校制度が、現在の子供達に合わなくなってきているのは、考えれば当たり前のこと。
それを、学校に行くのが「普通」と定義してきた考え方の変革を図らなけばいけないのだという主張には、心から同意する。
本の中で出てくる、「学力とは出会いをものにする力」という言葉が、学問の出来の良し悪しだけでは測れない、今後大切にしていくべき学びの内容を象徴していると思う。
学校に行かずにゲームばかりしている子どもたち、それを見守る親の不安な気持ち、どちらにも寄り添った良書。
Posted by ブクログ
不登校の子どもをもつ保護者だけでなく、その他の方にもぜひ読んでもらいたい一冊。
漫画になっているところがあるため、読みやすかった。不登校になっても「大丈夫」と思わせてくれる。
Posted by ブクログ
読みやすく、内容もすごくよかった。無理に行かせようとしてた。どれが正解か分からなくて、悩んでた。あったかく包んでくれるような本でした。不登校の子を持つ友人にも勧めたところ、泣いちゃったと言っていた。
Posted by ブクログ
「ふつう」ってなんだろう。
誰かに聞いてもらうって大事だな。
子のことと、親のこと。課題の分離ができるか。
どうすれば、家庭と学校とが
意思疎通できるんだろう。
そんなにブラック校則や体罰、はびこってる?
学校は変わらなくてはいけない。でも、
個人を責めるのではなく組織で変わらないと。
マンガで、大きい字で、当事者の声で、
とても読みやすいです。