【感想・ネタバレ】心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方のレビュー

あらすじ

人間の悩みの本質は2000年間変わっていない―

ストア哲学が、いま、シリコンバレーで大流行しているのには理由がありました。
とめどない不安に襲われがちな現代社会において「生き方の指針となる」のです。

2000年前を生きたマルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカらの言葉。
その奥にある、深い重要な原理は、この悩み多い時代の中で「どう生きるべきか」を示してくれる道しるべなのです。

本書では、英国ガーディアン紙の人気コラムニストである著者が古代ギリシア哲人に学ぶ「心の持ち方」をエッセンスとともにわかりやすく紹介します。

<目次>
第1部 ストア哲学のエッセンス
第2部 人生とその不条理について
第3部 耐え忍ばなくてはいけないとき

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Posted by ブクログ

人生のバイブルにしたい一冊。
タイトルの通り、心穏やかに生きるための考え方が詰まっている。
幸せになるためには多くのことはいらず、自分の考え方一つ工夫すれば良いと気付かされた。快楽順応や黄金の中庸など、心理学やストア派以外の哲学者の考え方を用いて、いかに心の穏やかさを保つかを現代の目線で描かれているので、自分の生活に落とし込みながら読むことができた。
死に関する考え方は直接的で、インパクトが強いので賛否があると感じる。自分自身も考え方はわかるが、少し直接的すぎると感じた。
全体的には非常にわかりやすくまとまっており、何度も読み返したい良書と思った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

他人との比較は絶対にしない。
仮に勝てたとしてもそれは不必要な優越感であり、平静を破壊する。

自分の価値を他人に委ねている。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

人の悩みって、実は古代ローマ時代から今まであまり変わっていないんだなと気づかされました。
ストア哲学を知ることで、「どう生きるか」を考えるヒントがたくさん見つかります。

特に印象に残ったのは、「死を意識すること」。
私たちは頭では「いつか死ぬ」と分かっていても、普段はそのことを忘れて過ごしがちです。お金の使い方には真剣になるのに、時間の使い方については無頓着になってしまう…。
気づけばSNSやニュースをダラダラ眺めて終わってしまう時間ってありませんか?
もし明日死ぬと告げられたら、今と同じ時間の使い方をしているだろうか。いやしないだろう。でも明日死ぬかもしれない。だったら毎日後悔なく過ごしたいと思った。

もうひとつ大切だと思ったのが、「コントロールできることに集中する」という考え方。
他人の行動や天気、健康など、自分では変えられないことに悩んでも時間のムダ。
例えば会社で挨拶を返されなかったとき、「嫌われてるのかな?」と考え込むよりも、自分は気持ちよく挨拶をした―それだけで十分なんですよね。相手の機嫌や状況はコントロールできませんから。

「自分にできることにだけ集中する」。
それだけで、毎日の悩みは少し軽くなる気がします。

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2025年10月09日

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「ストイック」という言葉の語源となった「ストア哲学」の考えについて説明している本。
現代での「ストイック」という言葉には、むやみやたらにその身に苦難を振りかざすことをよしとするようなニュアンスを時々感じるが、ストア哲学はそもそもそのようなものではなかった。

本書で紹介されている考え方の一つに「コントロールテスト」というものがあった。
これは、「結局のところ、あなたがコントロールできるものはあなたの品性・行動と反応・そして他社への対応の仕方だけなのだ。それ以外のことに対して怒りや不安を感じるのは、あなた自身があなたを苦しめているだけに他ならない。」というような考え方である。
仏教における「諦観」も似たような考え方だし、たしかアドラー心理学でも同じような考え方はあった気がする。
いずれにせよ、タイトルにあるように「心穏やか生きる」ために、この考え方は忘れずに実践していきたい。

今の自分に必要な書籍だったと思う。

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2025年10月05日

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ネタバレ

すっごくすっごくタメになった!!本の題名の通り、心穏やかに生きるためのヒントが様々な視点において散りばめられていた。
ストア哲学は初めて聞いたが、考え方や著者の解釈の仕方も含めて共感や学びの多い本だった。

特にコントロールテストについては悩んだ時にすごく活用できる手法だと感じた。
自分はコントロールできないこととどこかでわかっていながらも、それでもどうにかできるのではという根拠のない自信が働いてしまうことも多かった気がする。しかし、自分より学びの深い先人達が世の中にはコントロールできないものもある、むしろそっちの方が多いと言いきってくれたおかげで、コントロールできないものがあってもいいんだと許された気持ちになった。

唯一自分の考えに沿わなかったのは希望をもたない、もちすぎない方が良いという点であったが、それもまたひとつの考えであり、自分の中で信じたいものや確立していきたい考えを見つけられたという面において機能してくれたのだろうと感じる。

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2025年10月05日

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ネタバレ

人生の捉え方が変わる一冊。
以前から「人は死んだらどうなるのか」疑問に感じており、また恐れも感じていた。死後の世界などなく、ただ無になるという死が怖くて堪らなかった。
本書は、死に対して重要な示唆に富んでいる。つまり、否定的な視覚化によって死に備えること、時間の有限性を認識すること、周りの人の死を想うこと。
死が怖いという感情は真っ当だとしても、それをコントロール出来ないものと認識し、コントロール出来るものに集中することが大切なのだと学んだ。

また、「コントロールできるものとできないものを分類し、出来るものだけに焦点を当てる」という思考法は、より良い他者との関わり方や自らの精神状態の安定を目指す上でも重要な視点だと感じた。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

心の安定剤になる本

人間関係、自分のキャリア、将来への不安に押しつぶされそうになる時に読み始めました。

自分がコントロールできる3つのもの
「自分自身の品性、相手への反応、自分の行動」
にのみ集中して生きる、という教えは、私の人生に極めて貴重な指針を与えてくれました。

これを意識するようになってから、自分の感情をコントロールし、パートナーとの関係も常に良好に保つことができています。また、お互いの信頼を深めることができました。

そして、余計なことに心を奪われることなく、キャリア成長に必要な重要な事項に集中できるようになりました。

人生で直面する様々な悩みに、大きな解を与えてくれる本だと思います。

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2025年08月13日

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ネタバレ


ストア派哲学

◎コントロールできるものと、できないものを分けて考える
◎良い・悪いを判断しない

★コントロールできるもの
・品性
・自分の行動と反応
・他者への接し方

これは常に心に留めておきたいと思った。




以下、印象に残ったところ↓

ーーー  

P79

「幸福になる方法はひとつしかない。我々の意志ではどうにもならないことで悩むのをやめれば良いのだ」(エピクテトス)

ーーー

P113

「腹を立てるということは、自分が毒を飲んで、他の人が死ぬのを待っているようなものである」(聖アウグスチヌス)

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P193

「自分の品性を堕落させるものだけが人生を堕落させるのだ。それ以外のものが自分を傷つけることはない。自分の内面においても、外の世界においてもそうだ」(マルクス・アウレリウス)

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P230

―運転中のストレスによる暴力行為、長い列に並んでいるという憤り、あるいは本来は自分のものである場所に他者がいることへの怒り―、それは「強い権利意識」です。

ーーー

P255

怒ることは男らしさではない。むしろ穏やかさと礼儀正しさの方がより人間的であり、従って男らしい。(マルクス・アウレリウス「自省録」)

ーーー

P334

友人の一人が音楽のフェスティバルに出かけ、あなたはSNSで彼らの写真を見て、自分は楽しいことに参加し損ねたという不安を感じます―でも考えてみてください、チケットを買わなかったおかげであなたのポケットには200ドル多く入っているし、ぐっすり眠れる上に翌朝は二日酔いなしで起きられるでしょう。

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2025年07月04日

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なるほど…と何度も唸るようないい一冊だった。
よく「今を生きろ」とか言うけれど、それってつまり…?となりがち。
でもこの本は著者の経験や哲学者の声がたくさん紹介されているので納得しやすかった。

不安になったとき、私も常にコントロールテストをしたいと思う。
あと死について、見たくない考えたくない…と避けがちだがある程度は心の準備をしておいた方がいいんだろうなと思った。
(100歳近い老人がなくなったとき、それほど悲しくなく「大往生だった」と思えるのはある程度準備が出来ていたからだと思う。
逆に若くしてなくなったとき、悲しみに打ちひしがれるのは心の準備的な意味もありそう。)


健康に関して不安に思うことも多いが、「好ましくても無関心でいるべき」の言葉にハッとさせられた。
アンリミで読んだけれど、定期的に読みたい一冊となった。今度買おう。

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2025年04月18日

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人生のバイブルになりました!!

最初は極端すぎる考え方だと感じる部分もありましたが、読み進めていくと徐々に腑に落ちる感じが気持ちよかったです。定期的に読み返そうと思える一冊です。

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2025年01月19日

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ロクに哲学を勉強したことはないが、スラスラとストア派の考え方に触れながら読み進めることができた。著者は違うが類書もあるようなので、そちらも読んでみようと思えるくらいには使える考え方である。
自分にはどうしようもないことをなんとかしようともがくのは不毛であり、それよりも自分の手の届く範囲を気にかけることを意識したい。ニーバーの祈りの一節「変えられないものを受け入れる勇気」にも通ずるなと思った。

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2024年10月24日

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ストア派哲学の生き方の本。
イライラが続いて、そんな自分が嫌でたまたま目に入った本書を読んで、目から鱗だった。
「自分でコントロールできないことに気をやまない」っていうのはわかっていたけど、古代ギリシャの時代からそんなことが言われてたとは。これを読んでから本当に題名通り心穏やかな日々が増えた気がする。私には合ってた。
他のストア派哲学の本も読んで、さらに知りたいと思った。

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2025年11月29日

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哲学は詳しくないけど、好きな哲学者がストア派と呼ばれる者だった。

坐禅や瞑想の無思考的時間が最優先だけど、哲学という洗練された思考に浸るのも悪くない。

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2025年11月21日

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ネタバレ


ストア哲学に興味があって読んでみた。
第1部でストア哲学の要点をわかりやすくまとめ、第2部では人生、第3部では死との向き合い方を、著者自身の実践を交えて紹介している。

セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスの3人の哲学者が登場。特にエピクテトスの教えが新鮮で、もう少し深掘りしたくなった。

SNSとの付き合い方についてもストア哲学の観点から触れられており、批判への向き合い方がとても印象的。
「侮辱が的を射ているか自問し、誤りなら感謝して直し、単なる侮辱ならユーモアで返す」。
この考え方、SNSだけでなく日常にも使える。

ストア哲学が今また注目されている理由、読んで納得。心を整えたいときにおすすめの一冊。

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2025年11月03日

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時間は減っていくだけ。だから今に集中して生きることで心が穏やかになれる。そのために、自分でコントロールできることに集中する。それは品性と自分の行動と相手に対する反応の3つ。これは決して努力するべきではないという意味ではない。準備はさるけれど、結果はコントロールできないので希望を持たないという意味。そうすることで折れない心=勇気を手に入れられる。

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2025年10月25日

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人生の生き方がたくさん書いてあってタメになるものばかりだった。
結局どの時代も悩みは変わらず、繰り返されてるなと思った。

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2025年10月09日

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ストア派はロジカルで好きだ。
「コントロールできないものにエネルギーを使わない」
この言葉を手帳にメモして、折に触れて目につくようにした。

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2025年09月25日

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日々を落ち着いて過ごす心構えとして、ストア哲学は最適であると思いました。自分でコントロール出来ないことは手放す、最悪の状態を視覚化するなど、一見ストイックに感じるようなことも、結果的に平穏に毎日を過ごすことに繋がるのだと学びました。

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2025年09月17日

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ストア哲学から現代社会を生きる哲学を説いた一冊。

古代から悩みの本質は変わらないことがよくわかった。

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2025年08月02日

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ストア哲学という考えについて触れ、その概要を今回肌で感じることができたと思います。
怒りについての対処法、自分のコントロール感情を制御して品性を守る考えなども特に印象的でした。
『死」という考え方についても、逆算をして今から周囲の人々とどのように関わっていくのか、周囲の人を思いやる考えの一つも取り入れることができました。

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2025年07月31日

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2000年以上も前の古代ギリシャ。その時代に誕生したストア哲学は、現代に生きる我々にとってもなお、有効で力強い指針となり得る教えである。情報が過剰に流通し、何を信じるべきか判然としないこの時代において、ストア派の思索は、静かに、しかし確かに心に沁み入る。

ストア哲学の核心は、「自らがコントロールできることのみに注力せよ」という原則にある。我々が真に支配可能であるものは、次の三つに限られるとされている。
1.自身の品性
2.出来事に対する自らの反応
3.他者に対する対応のしかた

これら以外は、いかに気を揉もうとも、最終的には自分の意のままにはならない。他人の評価や外的な出来事に心を乱されている暇はない。重要なのは、自分自身の意思と行動に誠実であり続けることである。

結局のところ、それこそが、心穏やかに、そして力強く生きるための唯一の道なんですね。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

コロナ時代、どのように生きていけばいいのか。この先どうなるのか。そんな不安を哲学的に考え、解釈する。
学びになりました!

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自身のコントロールの及ぶ所と及ばないところとの間に線を引き前者に意思や行動を集中する、というコンセプトは、ふとした日常で意識してみるに値するものだなと大いに感じた。
ただコンセプトとしては同じ事を繰り返し述べるにとどまり冗長になっているようにも感じた。
実践的な目線で読みたい方には、ちょっと不完全燃焼かもしれない。実例など、よりもう少し多岐にわたってあると面白かったかも。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

「人生において、お金は出たり入ったりしますが、時間は常に減り続けていきます。時間をさらに借りたり作り出したりはできません。今ある分がすべてであり、どんどん減るばかりで決して積み重なりません。それが本当に認識できたら、自分の生活の整え方が変わります。 」
本当にそう。時間のこと、もっと真剣に捉え直す必要があると気付かされた。


自分の時間が最も貴重であると理解すれば、有意義でない会議を詰め込んだりしなくなるでしょうし、晴れている土曜日に二日酔いを抱えてベッドで過ごしたりしたいと思わなくなるでしょうし、一緒にいて楽しくない人たちと週末どこかに出かけたりしなくなるでしょう。私たちは時間が無限に供給されると考えて無駄遣いしています。心のどこかで、自分は永遠に生きるのだと思い違いをしているのです。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

忙しない現代にあって心を穏やかに保つことは難しい。オーストラリアの作家ブリジット・ディレイニーは『心穏やかに生きる哲学』で古代ストア哲学に光を当てる。困難や怒りに振り回されず自分の内面に静けさを育てること。その実践こそが混沌とした世界を生き抜く力になるという。転じて彼女はスマホから離れ自然や読書に身を委ねる日々を提案する。外の騒がしさに翻弄されぬようまず自らの心に静けさを取り戻したい。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コントロールできるものとできないものに分けてできるものに集中する。
これに尽きる。
内容自体はよかったが、主張が一貫している割に分量が多かったためこの評価

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2024年12月30日

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