あらすじ
1本の線を書くだけで、伝えたい思いが見えてくる!
◎“簡単”だけど“効果の高い”裁判所書記官のメモの秘密
「いい案を思いついているはずなのに、会議で思ったように話せない」
「読書やセミナーでせっかく学んだのに、その内容を説明できない」
「会話でもやっとしても、すぐ言語化できずそのままになってしまう」
「いろんな思いも考えもあるのに、言葉にできない!」
そんなときは、きっと「事実」や「他人の意見」と、「自分の思いや考え」が、頭の中でこんがらがっています。
それを「1本の線」だけで整理するのが、本書のメソッドです。
◎シンプルなのに「会議」「企画・アイデア」「知識の習得」すべてに使える!
法廷に立ち会う多くの裁判所書記官は、メモの真ん中に1本の線を引いて、紙を左右に分けて使います。
本書はそのメソッドを応用し、左に事実や他人の意見、右にそのときの自分の感情や考えなどを書き入れることで、「伝えたい思い」や「あいまいだったアイデア」が明確になり、発言もしやすくなります。
「うまく言葉にできない」「どうまとめて話せばいいのかわからない」という方に、ぜひご一読いただきたい内容です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
素晴らしい本!『最後に、この本によって、他人を尊重しつつ、自分の想いを自由に表現して才能を発揮する人が増えていくことを願っております。』この通りの本です。共鳴する方は是非読んでほしいし、そうでない方もこれからのAI時代に必読の本だと思います。是非!
Posted by ブクログ
元裁判所書記官の方のテクニックを学ぶ本
著者は横浜地裁民事部のご出身だそうです
すぐにその場で的確に言い返すことには訓練がいる
挑発に乗っては相手のペース
メモを取りつつ、違和感を感じたらすぐに書き留める
そのためには自分・感情と相手・事実を分ければ良い
そのためのノートの使い方が書かれています
頭の中がモヤモヤしている人は、自分と自分以外が分離できていないのではないかという仮説を持っているのだけど、
意外にもこういうビジネス書にその裏付けがあるなんて
日々の業務がトレーニングになる
実践してみます
Posted by ブクログ
線を一本縦に引くだけ。最初は本当にそれだけ?かと思ったが、これが簡単明瞭で5W1Hではなく6W2Hで書いていく。通常のメモはもちろん、仕事、勉強、思考、趣味、教育など色んな事に応用できるいわば整理術といえよう。著者が元裁判所書記官という事もあり説得力もある。
Posted by ブクログ
突然振られると、頭の中が真っ白になって、上手く自分の考えが伝えられなかったり、返そうと必死になって関係ないことを口走ってしまったり。
なぜこんなに言語化するのが下手くそ何だろうと、経験や勉強が足りないんだと、その都度落ち込んでいた。
でもそれは、思いつかないのではなく、頭の中で何を取り出して良いのか整理がついていないだけだった。
線を1本引くだけで、言語化が出来る自分に生まれ変われるとしたら、、、。
やってみる価値はある。
Posted by ブクログ
『その場で言語化できるメモ』を読み終え、感じたことを率直に綴る。
本書の核心は「1本線メモ」という単純なフレームにある。中央に線を引き、左に事実、右に解釈を分ける。この手法が生まれた背景には、著者が裁判所書記官として培った「情報の取捨選択」の技術がある。法廷では、感情や推測ではなく「証拠として有効な事実」を瞬時に選別する能力が求められる。その厳密性が、ビジネスパーソンの情報処理にも応用可能だと気付かせてくれた。
従来のメモ術と異なる点は「認知負荷の最適化」にある。脳科学でいう「ワーキングメモリの限界」を逆手に取った設計だ。左側に数字やキーワードだけを並べ、右側で仮説を立てる。この分業が、思考の混線を防ぐ。例えば会議中「新規ユーザー▲20%」と左に書いた瞬間、右には自然と「広告ターゲットの再検討」が浮かぶ。事実と解釈を物理的に分離することで、脳内のキャパシティを解放する仕組みだ。
実践してみて驚いたのは、メモが「思考の軌跡」として機能することだ。あるプロジェクトの初期メモを振り返ると、右欄に「外注先の選定ミスか?」とある。三週間後「→過去実績のあるA社に再発注」と追記されていた。このプロセスが、無意識のうちに問題解決を促進していた。法律家が証拠を積み上げるように、思考の断片を可視化する行為そのものが、最適解への道筋を作る。
批判的な視点も述べると、デジタルツールとの連携方法が不足している。手書きを前提とした手法は、音声認識AIやクラウドメモとの融合に課題を残す。また「全てを記録しない」という判断は、経験の浅い人には難しい。最初の一週間、重要な情報を切り捨てて後悔したこともある。
それでもこの本が光る理由は、現代人に必要な「許容可能な均衡」を見出している点だ。情報過多の時代に、完全な理解を諦めず、可能な範囲で最適化する。裁判所という「正解」が絶対的な世界で磨かれた技術が、曖昧さを抱えるビジネスの現場でこそ響く。メモ帳の中央に引かれた1本の線が、思考の防波堤となる。
Posted by ブクログ
積読(つんどく)が得意な私ですが(笑)なるほど!そんな使い方も…へぇ!と思っているうちにあっという間に読み終えていました。
私は小学校で講師をしているのですが、はじめてから日も浅く、活動が思ったようにうまくいかないという時も…(泣)
この本をせっかく読んだので、授業の改善のために、このメモ術を活用してふりかえってみることに。うまくいかなかったと感じる授業をピックアップして、左側に児童の発言・私の指示や発問、クラスの様子を書きだし、右側にその時の私の感情を書き込み、さらに色を変えて、どうすれば良いと思うか改善点を記入していく。
すると、自分がどんな時にモヤモヤするのか、そもそもどんな様子や姿を児童に期待しているのかなどが言語化されていく。
そして、このメモを書き進めていくと、自分の中の子ども観・教師観・教育観・授業観という価値観を深掘りせざるをえない。そしてそこを深掘りしたからこそ見えてきた自分の中でのか曖昧さや、パラドックスが、モヤモヤの一因だとわかった時にはすごくスッキリした。
おそらく、このメモを使って振り返っていなかったら日々の忙しさの中で感じる、なんかうまくいかない、なんか違うという違和感を見逃していたと思うのです。
私の教員生活のおともに一本線メモをこれからも活用できたらと思います。課題は、そのメモを書く時間を確保することです…!習慣化できたら良いな…。
余談ですが、この本を読もうと思ってたまたまリビングのテーブルに置いていたら、主人が「この本おもしろそう!読み終わったら僕にも読ませて」と。リビングに私の読んでいる本を置いておくのは珍しいことではないのですが、「自分も読みたい」と言ってきたのは初めて。わぉ!笑 その後、読んだ主人にも感想を聞いてみました。
「メモの取り方や1本線をひくという考え方・やり方の説明の後に使用場面ごとに豊富な例とともに実践の仕方が紹介されていて、とてもわかりやすく読みやすかった。自分に当てはめるとすると、今抱えているプロジェクトが4者の板ばさみ的なコーディネーターの役割で、4者それぞれの言ったことと自身のプロジェクト進行のための考えやタスク管理をするのに、「線をひいてメモを取る」ことで、頭の中を整理し、次の手を打つのに役立つと思う。」とのことでした。
男性も女性も1本線のメモ術で頭の中をスッキリできちゃいますね♪
Posted by ブクログ
言語化が苦手な自分にとって、思考を整理する具体的なヒントを得られる本だった。
頭の中に言葉が浮かんでいても、様々なことが絡み合ってうまく言葉にできない想いをすることが多かったので、事実と自分の感想を分ける「一本の線」を今後は意識して言語化できるようにしていきたい。
Posted by ブクログ
私はメモをほとんどしない。
聞いたことを全部覚えられるからメモをしないというわけではないので、メモができないと言ったほうが正しいかもしれない。
つまりは話の要点を掴むのが下手なのだ。学生時代の授業では黒板を丸写ししていたようなタイプだ。
だが、最近は録音ツールも充実しているし、後でそれを聞いて確認すればいいやと特に気にしていなかった(実際に録音を聞いて確認したこともほぼない)。
だとすれば、今まではたまたまメモが必要ない環境だっただけで、私は運良くそれから逃れられているだけなのかもしれない。その状況がずっと続けばいいのだろうが、先のことなど誰にもわからない。
そもそも本当にメモは必要なかったのだろうか。必要だったけど気づいていないだけなのでは?きちんとメモができていれば起こらなかったトラブルや無駄な時間とかもたくさんあったんじゃなかろうか。
いずれにせよ、真にメモが必要な状況になったときに、私はその術を知らない。ただただ言っていることを全部メモしようとしてパンクするに違いない。
そのような危機感を(ちょっとだけ)抱いたからこそこの本を読んだわけだ。
この本が最も強く言いたいことはおそらく「メモ帳のページの真ん中に縦線を一本引け!」ということだ。
昔、とある受験漫画に書いてあった数学の答案用紙の使い方でこんなのがあった気がする。まあ使い方はまったく違うのだが、これを実践すれば後でメモを見返すときにわかりやすくていいなー、と小学生並みの感想を抱いた。
私は読書をするときにその本の印象深かった文章をメモして、思ったことを書いたりしているのだけど、これがまー読みにくい。読みにくいと結局読み返すということがなくなってしまう。だから学びが定着しないという悪循環に陥っていた。読みにくいとは思いつつ改善策も思いつかなかったので、そのままにしていたがようやく正解にたどり着いたらしい。
それもこの本を読まなければ永遠に気づかなかったかもしれない。著者の先生、本当にありがとうございます。
もちろん読み返しやすいということ以外にも様々な利点はあるけど、それが学べたのが私にとって一番の収穫でした。
ただ個人的には(掲載内容の都合なのかもしれないけど)本のサイズはB6判、四六判とかにしてくれたらもっと良かった。
Posted by ブクログ
自分の気持ちを整理する。打ち合わせの内容を整理して課題を洗い出し結論づける。それが一本線を引く事で、わかりやすく整理できる。
即実践できます。コミュニケーションは感謝の気持ちと再認識も出来た読みやすい良書です。
Posted by ブクログ
1本の線を引いて事実と判断に分けてメモをする
言葉が出ないのではなく、頭の中が整理できていないだけ
左側に客観的な事実、右側に自分の考えや気持ちを書く
事実に対して感想や5W1Hで深堀り広げる
求められているのは、正解ではなく有意義なコミュニケーション
Posted by ブクログ
紙(ノート)を半分にして書き出し、頭の中を可視化して…確かに大事。でも、解決法がイマイチだったかなぁ。例題も多くサクサク読める感じなので、こうゆう本を初めて読むには読みやすいと思いました。
Posted by ブクログ
Audibleで読みました。メモを取るときは、白紙に一本線を引いて現実に起こった事実と、自分が感じた気持ちに分けてメモをするというのは今すぐにでも実践できるテクニックでいいなと思った。
実生活でも見聞きした事実と自分の勝手な思い込みが混じって判断を間違うことがあるので、頭の中にある情報を一旦紙に書き出して、整理して物事を整理していきたい。
Posted by ブクログ
言語化をするための方法について書かれた本。
言語化するには、頭の中で色々な情報や感情、アイディアなどを分けて整理することが必要。そのために分けて、書く。
ノートのページの真ん中に一本の線を引き、事実やアイディア、情報、セミナー等に参加する目的…をテンプレート的に記入していくことで言語化する。
今まで言語化の本を何冊か読んできたが、(自身の状況の切迫さも併せて)すぐ実践できそう、しようと思える本でした。
議題や目標を書き込むところが一番私にとってためになりそうです。
Posted by ブクログ
「1本の線で解決できます。」
この本の謳い文句です。
コーネル大学ノート方式のようにノートを2分割します。
この本のやり方は、左右折半です。
(左)には
【事実(Fact)】
・起こっていること
・自分以外の人の言葉
などを書く
(右)には
【考え・感情(Think、Feel】
・自分が考えたこと
・自分が感じたこと
・思いつき
・アイディア
などを書く
仕事には言語化が必須ですが、メモの取り方で「考えていない」のではなく「言葉にできない」状況になる、と筆者は言います。
そして、言語化の鍵は「1本の線」で、それが筆者の人生を変えたと言います。
元裁判所書記官の佐野雅代(さの まさよ)さんの『その場で言語化できるメモ』試してみませんか。
Posted by ブクログ
読み始めてから、会議やレクチャーの時に質問する内容を書き出せるようになった気がします。以前に読んだ本は横に割る感じだったのですが、縦割りの方が私には合うかもと思いました。