【感想・ネタバレ】その場で言語化できるメモのレビュー

あらすじ

1本の線を書くだけで、伝えたい思いが見えてくる!

◎“簡単”だけど“効果の高い”裁判所書記官のメモの秘密
「いい案を思いついているはずなのに、会議で思ったように話せない」
「読書やセミナーでせっかく学んだのに、その内容を説明できない」
「会話でもやっとしても、すぐ言語化できずそのままになってしまう」
「いろんな思いも考えもあるのに、言葉にできない!」

そんなときは、きっと「事実」や「他人の意見」と、「自分の思いや考え」が、頭の中でこんがらがっています。
それを「1本の線」だけで整理するのが、本書のメソッドです。

◎シンプルなのに「会議」「企画・アイデア」「知識の習得」すべてに使える!
法廷に立ち会う多くの裁判所書記官は、メモの真ん中に1本の線を引いて、紙を左右に分けて使います。
本書はそのメソッドを応用し、左に事実や他人の意見、右にそのときの自分の感情や考えなどを書き入れることで、「伝えたい思い」や「あいまいだったアイデア」が明確になり、発言もしやすくなります。
「うまく言葉にできない」「どうまとめて話せばいいのかわからない」という方に、ぜひご一読いただきたい内容です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

元裁判所書記官の方のテクニックを学ぶ本
著者は横浜地裁民事部のご出身だそうです

すぐにその場で的確に言い返すことには訓練がいる
挑発に乗っては相手のペース

メモを取りつつ、違和感を感じたらすぐに書き留める
そのためには自分・感情と相手・事実を分ければ良い
そのためのノートの使い方が書かれています

頭の中がモヤモヤしている人は、自分と自分以外が分離できていないのではないかという仮説を持っているのだけど、
意外にもこういうビジネス書にその裏付けがあるなんて

日々の業務がトレーニングになる
実践してみます

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『その場で言語化できるメモ』を読み終え、感じたことを率直に綴る。

本書の核心は「1本線メモ」という単純なフレームにある。中央に線を引き、左に事実、右に解釈を分ける。この手法が生まれた背景には、著者が裁判所書記官として培った「情報の取捨選択」の技術がある。法廷では、感情や推測ではなく「証拠として有効な事実」を瞬時に選別する能力が求められる。その厳密性が、ビジネスパーソンの情報処理にも応用可能だと気付かせてくれた。

従来のメモ術と異なる点は「認知負荷の最適化」にある。脳科学でいう「ワーキングメモリの限界」を逆手に取った設計だ。左側に数字やキーワードだけを並べ、右側で仮説を立てる。この分業が、思考の混線を防ぐ。例えば会議中「新規ユーザー▲20%」と左に書いた瞬間、右には自然と「広告ターゲットの再検討」が浮かぶ。事実と解釈を物理的に分離することで、脳内のキャパシティを解放する仕組みだ。

実践してみて驚いたのは、メモが「思考の軌跡」として機能することだ。あるプロジェクトの初期メモを振り返ると、右欄に「外注先の選定ミスか?」とある。三週間後「→過去実績のあるA社に再発注」と追記されていた。このプロセスが、無意識のうちに問題解決を促進していた。法律家が証拠を積み上げるように、思考の断片を可視化する行為そのものが、最適解への道筋を作る。

批判的な視点も述べると、デジタルツールとの連携方法が不足している。手書きを前提とした手法は、音声認識AIやクラウドメモとの融合に課題を残す。また「全てを記録しない」という判断は、経験の浅い人には難しい。最初の一週間、重要な情報を切り捨てて後悔したこともある。

それでもこの本が光る理由は、現代人に必要な「許容可能な均衡」を見出している点だ。情報過多の時代に、完全な理解を諦めず、可能な範囲で最適化する。裁判所という「正解」が絶対的な世界で磨かれた技術が、曖昧さを抱えるビジネスの現場でこそ響く。メモ帳の中央に引かれた1本の線が、思考の防波堤となる。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私はメモをほとんどしない。
聞いたことを全部覚えられるからメモをしないというわけではないので、メモができないと言ったほうが正しいかもしれない。
つまりは話の要点を掴むのが下手なのだ。学生時代の授業では黒板を丸写ししていたようなタイプだ。
だが、最近は録音ツールも充実しているし、後でそれを聞いて確認すればいいやと特に気にしていなかった(実際に録音を聞いて確認したこともほぼない)。

だとすれば、今まではたまたまメモが必要ない環境だっただけで、私は運良くそれから逃れられているだけなのかもしれない。その状況がずっと続けばいいのだろうが、先のことなど誰にもわからない。
そもそも本当にメモは必要なかったのだろうか。必要だったけど気づいていないだけなのでは?きちんとメモができていれば起こらなかったトラブルや無駄な時間とかもたくさんあったんじゃなかろうか。

いずれにせよ、真にメモが必要な状況になったときに、私はその術を知らない。ただただ言っていることを全部メモしようとしてパンクするに違いない。
そのような危機感を(ちょっとだけ)抱いたからこそこの本を読んだわけだ。

この本が最も強く言いたいことはおそらく「メモ帳のページの真ん中に縦線を一本引け!」ということだ。
昔、とある受験漫画に書いてあった数学の答案用紙の使い方でこんなのがあった気がする。まあ使い方はまったく違うのだが、これを実践すれば後でメモを見返すときにわかりやすくていいなー、と小学生並みの感想を抱いた。

私は読書をするときにその本の印象深かった文章をメモして、思ったことを書いたりしているのだけど、これがまー読みにくい。読みにくいと結局読み返すということがなくなってしまう。だから学びが定着しないという悪循環に陥っていた。読みにくいとは思いつつ改善策も思いつかなかったので、そのままにしていたがようやく正解にたどり着いたらしい。
それもこの本を読まなければ永遠に気づかなかったかもしれない。著者の先生、本当にありがとうございます。

もちろん読み返しやすいということ以外にも様々な利点はあるけど、それが学べたのが私にとって一番の収穫でした。
ただ個人的には(掲載内容の都合なのかもしれないけど)本のサイズはB6判、四六判とかにしてくれたらもっと良かった。

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2025年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言語化をするための方法について書かれた本。

言語化するには、頭の中で色々な情報や感情、アイディアなどを分けて整理することが必要。そのために分けて、書く。
ノートのページの真ん中に一本の線を引き、事実やアイディア、情報、セミナー等に参加する目的…をテンプレート的に記入していくことで言語化する。

まで言語化の本を何冊か読んできたが、(自身の状況の切迫さも併せて)すぐ実践できそう、しようと思える本でした。
議題や目標を書き込むところが一番私にとってためになりそうです。

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2025年08月06日

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