グーテンベルク21の検索結果
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カーマ・スートラ
ヒンズー的伝統に支えられたインドの「愛の教典」。魅力的な自分を作る方法、素晴らしい伴侶を手に入れる方法、初夜で妻を喜ばせるテクニックなど、若い男女が夫婦生活にはいるにあたって必要な性知識を提供しようという意図で作られた「愛の教典」。性の知識は、幸せな人生を送るに当たって必要不可欠と考えた「人間行動の教科書」。 -
凱旋門
「ふたりは細い雨の降っている、人影ひとつない灰色の街を歩いていった。街の端までくると、ふたりのまえにまた広場がひろびろと果てしもなくひろがった。流れる白銀の糸の中から、凱旋門のどっしりした灰色の姿が、震えながら空高くそそりたっていた」……強制収容所を脱走して、フランスに不法入国、幽霊外科医として、もぐりの宿オテル・アンテルナショナールに不安な生活をおくっているラヴィック、天涯孤独の歌い手で、端役の女優マヅー、二人はふとしたきっかけで知り合うようになる。第二次世界大戦前夜の凶暴な嵐が吹き荒れつつあるパリを舞台に、避難民たちの不安と絶望、愛と復讐をみごとに描ききった名作。ラヴィックとマヅーの飲むカルヴァドスは当時、世界的流行にまでなった。 -
画商の想い出
アンブロワーズ・ヴォラール(1866~1939)は、印象派から立体派への近代美術の流れのなかで最も重要な役割をはたした画商である。フランス領レユニオン島生まれ。最初はモンペリエで法律を学ぶが、パリに出てラフィット街に画廊をひらいた。ボナール、セザンヌ、ドガ、ピカソ、ゴーガン、ゴッホ、ルノワール、ジョルジュ・ルオー、マイヨールらを売れない時期から支援して大成功した。美術コレクター、美術書出版者としてもよく知られる。本書は彼の回想録で、画家たちとの交流にともなう豊富なエピソードがおもしろい。表紙画像はボナールによる「猫を膝におくヴォラール」、他にセザンヌとピカソによるヴォラールの肖像画もおさめてある。 -
ガリバー旅行記
架空の四つの国を訪れることになるガリバーを待っていたものは? 17世紀の英国に材料を採りながら、人間と社会にむけて痛烈な風刺の矢をはなった諷刺文学の最高傑作。ファンタジーの古典。全体は四部からなり、小人国(リリパット)、巨人国(ブロブディンナグ)、飛び島(ラピュタ)その他、馬の国(フウイヌム)を、ガリバーが次々と訪れての体験談になっている。宮崎駿の宙に浮かぶ「ラピュタの城」はむろん第三部の「飛び島」からきている。 -
ガルガンチュアとパンタグリュエル物語
ラブレーはフランス・ルネサンスを代表する人文主義者、医師。トゥーレーヌ地方に弁護士の子として生まれ、修道院に起居して勉学に励む。のちパリに出、モンペリエ大学医学部に。その後リヨン市立病院に勤務、医師・古典学者として知られるようになった。畢生の大作「ガルガンチュアとパンタグリュエル物語」はソルボンヌや教会など既成の権威を風刺した内容をふくむ破天荒な作品で、終始発禁本とされたが、巨人王ガルガンチュアの誕生・成長と冒険の数々、さらに戦争とその顛末が、古典の膨大な知識とスカトロジー満開の笑いのなかに展開される奇書中の奇書だ。(全5巻で、第二之書以下は「パンタグリュエル物語」と称されている) -
帰郷
クリムは英国の大学を出てパリに行き、宝石商として成功したが、貴婦人の虚飾にへつらう商売がいやになり、愛する郷里エグドン荒野で、学校を開こうと考えて帰ってくる。そこに待ち受けていたのは女神のように気ままで誇り高いユーステイシアだった。クリムは母の猛反対を押し切って結婚する。だが、ユーステイシアにはワイルディーヴという密通の相手があった。クリムの母の死をめぐるいさかいから二人は別居し、沈むユーステイシアはワイルディーヴの誘いに乗ってパリへ脱出を図るが……全体はギリシア悲劇の様式にならって、長い物語は1年と1日で終止符を打つ。立ち読みに取り上げた冒頭はエグドン荒野の描写の一端で、深く暗いながらも崇高な永遠性をもつ物語の背景が的確に描写されている。 -
機動部隊
太平洋戦争の後半、ミッドウェー海戦の惨敗を経てもなお、機動部隊の果敢な戦いは続いていた。敵機動部隊に大打撃を与えた南太平洋海戦(本書第一部)をはじめ、勢力挽回をかけて展開されるアメリカ海軍とのあいつぐ死闘。だが一大決戦を挑んだ「あ」号作戦(本書第二部「マリアナ沖海戦」)に完敗、帝国海軍の機動部隊は、ついに積極的な作戦能力を失ってしまう…。連合艦隊の中核をになした機動部隊の奮戦ぶりをつぶさに詳述しつつ、日本の戦争指導の問題点を鋭くついた古典的名著。 -
昨日の世界
世紀末ウィーンで多くの詩人、作家、音楽家たちの作品に親しんだツヴァイクは、ウィーン大学を卒えてベルリン大学に学び、パリ、ロンドンをはじめ、各国を旅行しながら知識人との交流に精をだす。少年時代に出会ったホーフマンスタールの衝撃にはじまり、リルケ、ヴェルハーレンとの交友、二つの大戦の同時代人であったロラン、ジイド、ヴァレリー、トーマス・マン、バルトーク、フロイト、ゴーリキーら知識人との回想を織り交ぜつつ、彼はヨーロッパの知性と文化を信奉する、よき意味での汎ヨーロッパ精神を具現する。だが、「私が物語るのは、私の運命ではなくて、ひとつの世代全体の運命である」彼はこのように記した2年後、ブラジルの寓居でみずからの命を絶った。ツヴァイクの事跡は世界史そのもののドキュメントとなり、ヨーロッパ文化のひとつの終焉をつげるものともなった。 -
偽証するオウム
その日の新聞は、億万長者セイビン殺害事件の記事で埋まっていた。物とりではなかった。札のつまった紙入れも宝石類も奪われていず、死体のかたわらには、彼がいつも身辺から離したことのない愛玩用のオウムが、すさまじい叫びをあげて人を呼んでいたという……。メイスンは、セイビンの息子チャールズの訪問を受ける。セイビンの莫大な遺産をめぐって、義母のヘレンと連れ子のスティーヴが何か策謀をめぐらしている。事件の真相を調査するとともに、二人の狙いを探りだして自分の権利を守ってほしいという。メイスンに、チャールズは二つの事実を打ち明けた。そのうちの一つは、死体のそばにいたオウムが、セイビンのかわいがっていたのとはちがうオウムであることだった……シリーズ初期の傑作。 -
ギャンビット
ブラント・テキスタイル社の社長令嬢サリーが、殺人容疑で身柄を拘束されている父の無実を証明してほしいと、ウルフのもとを訪れた。2週間前、地元のチェス・クラブで、名手ポール・ジェリンという若者が、同時に12人の会員と盤面を見ないで指すブラインドフォールド・ゲームを行なった。対局の最中にホット・チョコレートを飲んだポールは気分が悪くなり、医師の応急手当の甲斐もなく死亡した。ジェリンの遺体からは砒素が検出された。チョコレートにさわれる立場にあったのは7人だけだった。難問だらけの案件だったが、ウルフは、死んだポールは単なる捨て駒で、犯人の真の標的は社長だったとの仮説をもとに動きだす。 -
ギリシャ神話
ギリシア神話は内外の多くの人たちの著作があるが、本書はそれらのなかで、おそらく最も読みやすく、全体の構造を理解するのに最も便利なかたちでまとめられた好著であろう。「世界のはじめと神々」「オリンポスの神々」「プロメテウス兄弟とパンドラ」「ゼウスの愛人たち」「デメテルの悲しみ」と読む進むうち、神話の面白さに思わず引き込まれていく。後半には著者が研究を続けてきた「北欧神話」を収め、ヨーロッパの2大源流を垣間見ることができるようになっている。図版多数。 -
銀河大戦
銀河系宇宙のはるか外側の漆黒の闇のなか、壮麗に輝く島宇宙のへりにそって飛行を続けていた星間パトロールの一隊は、突然、どこからともなく飛来した宇宙船団の攻撃にあい、壊滅的打撃を受ける。何者か? それは死に瀕した宇宙から逃れて、新たな居住地を求める侵略者だった。彼らは銀河系のカニ座大星団を襲い、銀河征服の橋頭堡を確保した。からくも逃れた地球人ダー・ナルたちに残された唯一の道は、同じ侵略者の目標となっているアンドロメダ宇宙と連携して、これを撃退することだった。みずからの生存を賭け、三つの銀河を巻き込んだ大宇宙戦の幕が切って落とされる! -
銀河帝国の崩壊
本書は、アメリカのR・A・ハインラインと並び、1950年代のSF界を席巻したイギリスのアーサー・C・クラークの最初期の長編だ。数億年先の未来、銀河帝国はほろび、かつて宇宙に雄飛した人類は、砂漠同然と化した地球の一角にかじりついて、暮らしていた。そのとき好奇心に駆り立てられた少年アルビンは、町を脱出し、他の知性体を求めて宇宙へ旅立つ。そして「七つの太陽」で出会った純粋知性体によって人類の歴史が明らかにされ、地球はふたたびその生命をとりもどす。宇宙への冒険とそこにある謎を解き明かすクラークの面目躍如の一編。なお、クラークの処女作は短編「太陽系最後の日」(1946)で、弊社刊「往年のSF短編傑作①」に収録されている。 -
黒い大陸
アメリカの探検家スタンレーの第二回アフリカ探検の手記。1874年、アングロ・アメリカン探検隊の隊長としてザンジバルからアフリカ大陸に入り、ヴィクトリア湖、タンガニーカ湖をきわめ、コンゴ川をくだって、1877年、出発以来999日めに、ついに大陸を横断してボマに到着。さらにコンゴ川を下って大西洋岸に達した。この苦渋にみちた、はじめてのアフリカ大陸横断ドキュメントによって、「未知の大陸」アフリカの真相は初めて世界に伝えられた。 -
グラント船長の子供たち
SFの始祖として知られ、冒険小説の第一人者として知られるジュール・ヴェルヌの「驚異の旅」シリーズ第5作。スコットランドの貴族グレナヴァンはふとしたきっかけから冒険家グラント船長の船が遭難して船長が消息を断ったことを知り、残された姉妹メァリとロバートを連れて捜索にのりだす。だが、さしあたりの手がかりは南米のパタゴニアしかない。老練な航海士オースティン、料理長オルビネット、グレナヴァンの従兄弟で沈着なマクナブズ少佐、まちがって乗船し冒険旅行に出ることになったが、該博な知識で協力する天衣無縫の地理学者ジャック・パガネル…果たしてグラント船長はどこかに生きているのか? -
ケストナーの終戦日記
世界の子供達に愛されているケストナーの、ナチズムへの抵抗日記。広島・長崎への原爆投下を糾弾して、この日記は終えられた。戦争そのものが勝敗を問わず、どんなに無意味に悲惨であるかを、このくらい具体的に感じさせる本も少ないであろう。そしてそれについては、人類全体に責任があると、ケストナーはみんなの良心に訴えている。 -
剣は知っていた
「この喬之介(きょうのすけ)は、好むと好まざるとにかかわらず、北条左衛門大夫を、ただ今より、敵として、ねらいます。それが、この喬之介に与えられた使命と相成りました。手前が生涯の妻ときめた徳川家康の娘鮎姫(あゆひめ)は、玉縄(たまなわ)城にとらえられていると存じます。それを、すくい出すことも、手前の目的となって居ります。……手前は、鮎姫を愛して、はじめて、人の世の幸せがいかなるものかをさとりました。が、しかし、喬之介のからだには、やはり、足利憲忠の末裔たる武門の血が流れて居ります」父母の位牌を前にこう宣言する主人公。沢木耕太郎氏は何回読み返しても飽きることなく読んだという。
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