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慰安婦問題の決算
「慰安婦問題」「朝日新聞問題」など、歴史戦の中心で論戦を繰り広げてきた現代史家である著者。その論は、実証的であり、イデオロギーにとらわれない立場から円熟の思考で練り上げられる、まさにプロの仕事である。本書は、「慰安婦問題」「朝日新聞問題」など、ここ数年の論考を全58編集成し「現代史の深淵」に光を当てる、読み応え十分の論文集である。とかく、本書で取り上げるような問題には、イデオロギーがつきものであるが、著者の姿勢は、「事実をもとに考えれば、自然な結論に至る」というものであり、論理的な無理が排されているため、それぞれに聞くべき考えが凝縮されている。これからの現代史研究のモデルとも言える、「秦郁彦入門」といってもいい一冊である。 -
日本が中国の属国にさせられる日
――日本人が、今も共産主義を恐がり、イヤがるのには深い理由がある。 中国とロシアの、血塗られた残虐な革命の歴史を肯定することはできない。 あれらは、やってはいけなかった人類史の実験だったのだ。 案の定、大失敗した。 今、アラブ世界で起きているIS「イスラム国」という過激派たちの出現の問題もよく似ている。 私たちは、それでもなお、日本に迫り来る共産・中国の巨大な力を、 正確に測定して感情に走ることなく、冷静に対策を立てなければいけない。 属国日本論で論壇に登場した著者が、今また「日本は中国の属国になるだろう」論をぶち上げる。 反共主義一点張りの右翼言論人と、共産主義の悪をごまかした左翼リベラルの両者に鉄槌を下す。 -
「教育超格差大国」アメリカ
大卒の半数近くは大卒資格を要する仕事につけない、大学進学のために軍に入る若者、ハーバードは年間最低772万必要…教育格差によるダメージは知性、常識、意識にまで及ぶ! -
中国の「核」が世界を制す
1980年以降、中国経済は毎年平均9%の高率で成長した。しかも1989年から2006年まで、中国の軍事予算は、毎年13~16%の高スピードで増加している。中国政府はいったい何を目的として、このような大軍拡政策を実行しているのだろうか。東アジア地域の地政学的な安定を維持するためには、日米同盟を維持することが不可欠である。しかし、「アメリカ政府は2020年以降、中国の軍事的脅威から日本を守ることはないだろう」と予測する点において、本書は、今後も日本が米国依存体制を続けられると期待している「親米保守」グループとは明確に立場を異にする。また本書は、21世紀の日本が独立国としての地位を維持するためには自主的な核抑止力の構築が必要であることをはっきりと指摘しているので、反核感情の強い「反米リベラル」の人たちとも外交視点が異なる。日・米・中の政治指導者、知識人が、日本国民に読ませたくない「禁断の書」。 -
EUメルトダウン 欧州発 世界がなくなる日
ギリシャに端を発した、欧州の財政危機問題はポルトガル、イタリア、スペインといったいわゆる“PIIGS諸国”に連鎖し、遂にEUの屋台骨の一つであるフランスまでにも飛び火して、金融危機が勃発しようとしている。さらに、もう一つの屋台骨であるドイツも“改革疲弊・限界支援”で今後の動きが読めない。EUは、まさに“メルトダウン”寸前の状態にある。ギリシャの破たんが、すぐそこまで来ている今、ユーロは暴落し、諸外国の株価も急落している。EU発の“世界経済大崩壊”“第二のリーマン・ショック”は日に日に現実味を帯びてきているのである。果たして“世界最大の国家”EUは生き延びられるのか――。そして、この欧州危機は世界に伝播し、大恐慌に陥ってしまうのか――?“ユーロ”という通貨の統合の“果実”が“毒”に変わりつつある今、世界経済は大変革のターニング・ポイントを迎えている。欧州危機を乗り越えるにはどんな方策があるのか? そして、日本は今後EU諸国とどの様に関わっていくべきなのか? -
中東がわかる8つのキーワード
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本も"派兵"したイラク、タリバン後も混乱が続くアフガン、イスラエルとパレスチナ/アラブの終わりなき紛争…。中東の混迷は深く複雑で、きわめて理解しにくい。「水と環境」「復興」「イスラム過激派」「民主化」「分離壁」「核」「民俗・宗派問題」「国際主義」という重要キーワードから、その実相を明快に解きほぐす。中東イスラム世界はどこへ行くのか?混迷の核心をあざやかに読み解く。 -
激動!! 北朝鮮・韓国そして日本
ミサイル、核実験、竹島、新指導体制。朝鮮半島を中心に、揺れ動く東アジア情勢を、歴史的視点も踏まえ喝破する。金日成、金正日、金正恩。李承晩、朴正煕、金大中、朴槿恵。指導者の名前こそ知っていても、第二次世界大戦後に成立した隣国である北朝鮮と韓国という国の真の姿について、日本人はどれほどの知識があるのだろうか? 相次いで新指導体制に移行した、北朝鮮、韓国、日本。中国、ロシア、アメリカでも、それぞれの指導者が新たな出発をした。激動の時代を迎えた東アジア情勢と日本の対応について、朝鮮半島の歴史的経緯を中心に、関連人物・用語について詳細な脚注で補い、わかりやすく解説する。 -
北朝鮮の最終結末
拉致事件を契機として、徐々にその真実の姿が日本人の前に明らかにされてきた北朝鮮。しかしまだまだ、その真実に迫りきっているとは言い難い。なぜ彼らは、このような体制を保持し、何をしようとしているのか。彼らの行動の背景にあるものは何か。中国との関係は? 長年朝鮮半島を注視しつづけてきた著者が、北朝鮮誕生の背景から、現在の中国の路線転換まで俯瞰しつつ描き切る、渾身の分析である。さらに、著者は「単なる『金正日個人独裁体制』の崩壊がいつ頃か、というようなごく限られた範囲内での議論は、もはや許されない」と語る。北朝鮮の崩壊によりもたらされるものこそ、東アジアにおける冷戦の終結である。欧州方面ではベルリンの壁の崩壊とともに、冷戦は終結を迎えた。いよいよ東アジアの冷戦も終結しようとしている。その流れを見据えた時に、日本がすべきことは何かが問われるのである。歴史は再び激動する! 覚悟を決めよ、日本! -
騒乱、混乱、波乱! ありえない中国
これまで多くのメディアが中国問題を様々に取り上げてきた。しかし中国という国のリアルを客観的かつ正確に捉えたものはほとんどない。本書では当局に21回拘束されたテレビ東京の名物記者が、中国の現状を徹底的に明らかにする。初の民主選挙を勝ち取った小さな村の闘い、一人っ子政策というジレンマ、弾圧を受け続けるウイグル族の現状など――中国全土、事件の最前線を取材してきたジャーナリストならではの視点で描くルポルタージュ。そこには“日本人の知らない中国の姿”が描き出される。【目次】第一章 ウイグル騒乱――「民族団結」という虚しきスローガン/第二章 西部大開発――届かない恩恵/第三章 四川大地震、その後――被災した貧困の村で出会った人々/第四章 ゴーストタウン――林立する高層マンションには誰もいない/第五章 ウカン村の闘い――中国発の民主選挙の行く末/第六章 ハンカ東村の挫折――腐敗に染まった統治システム/第七章 薄熙来(はくきらい)の重慶――「唱紅」と「打黒」がウケた理由/第八章 重慶動乱――共産党権力闘争の裏側/第九章 一人っ子政策の限界――もはや産まない人たち -
北朝鮮と国交を結んではいけない(小学館文庫)
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 南北朝鮮の対話や米朝の歩み寄りが始まる中、日本国内でも北朝鮮との国交正常化論議が高まっている。だが、北朝鮮は多大な人道的支援を要求するばかりか、日本に対する賠償請求権を繰り返し主張する。その一方で、日本人拉致問題、ミサイル開発問題など、まだまだ解決しなければならない障害が残されたままである。果たして、このまま唯々諾々と国交正常化に向けて突き進んでいっていいのか。6人の論客が、日本の対北朝鮮外交のあり方を徹底的に論じていく。 -
朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実
強制連行の「寓話」を生んだのは誰だ! 〈私は、ソウルで伝手をたどり、「戦争中に日本兵や日本人警官に無理やり連れて行かれた娘がいたか。そんな噂を聞いたことがあるか」と60歳を超えた友人の母や、新聞社の幹部、元軍人、大学教授などに尋ね回ったが、そんな噂を聞いたという人は、一人もいなかった。ある人の返事は、「日本人が無理やり娘をさらったりしたら、暴動が起きましたよ」〉 朝日新聞ソウル特派員として慰安婦問題を取材していた当事者が、「慰安婦報道には誤りがあった」と認め、朝日に訂正を求める初の告発・検証本である。 強制連行の証言者たち、支援団体、日韓両政府、そして朝日をはじめとするメディア……強制連行の「寓話」がなぜ生まれたかが、いま初めて明らかになる。 -
ウクライナ危機の真相 プーチンの思惑 (Wedgeセレクション No.35)
欧米側の情報だけでは見えぬウクライナ問題 ウクライナを巡って世界が駆け引きを続ける。「主役」の一人であるプーチン大統領の本音と今後について、小泉悠、佐々木正明、廣瀬陽子、亀山郁夫、佐藤優ら5人のロシア専門家が論ずる。 ――WEDGEセレクション No.35 ◎プーチンの狙いと盤石でない国内政治基盤 小泉 悠(財団法人未来工学研究所客員研究員) ◎ロシア国民の8割強が「航空機はウクライナ軍が撃墜」 クリミアと東部の現状と実態 佐々木正明(産経新聞社モスクワ支局長) ◎「双子」とも形容される両国の複雑な関係 廣瀬陽子(慶應義塾大学総合政策学部准教授) ◎ロシア人のメンタリティを知る 亀山郁夫(ロシア文学者、名古屋外国語大学学長) ◎親露派の実態と日本の立ち位置 佐藤 優(作家、元外務省主任分析官) ※本作品は月刊『Wedge』2014年9月号の記事を電子書籍化したものです。電子書籍化に際し、一部加筆・修正を加えております。 -
チャイナ・ハッカーズ
日本はもとより、アメリカでさえ、中国のサイバー攻撃部隊の実態について知る人はほとんどおらず、公的なレポートや関連書籍もほとんどない状況だ。本書では20年近く、中国のハッカーたちと交流を深めてきた著者による、日本初の「中国ハッカー」の全容と歴史を解説する。現在のIT業界で活躍する元ハッカーたちのそれぞれの人物像に迫る。そして、かつて中国最大規模と言われた愛国反日サイト「中国鷹派連盟」の元リーダーへのロングインタビューも掲載。また公然情報から、政府系・軍のサイバー部隊や現役反日サイト管理人を追跡してきた著者による「合法ハッキング」事例を具体的に紹介。ほとんど知られていない、政府系サイバー部隊の実態や活動内容にもスポットをあてて、解説していく。 -
目からウロコのヨーロッパ史
観光地として根強い人気があるヨーロッパ。旅行に行く前にヨーロッパについてある程度の知識を持っておきたい。はたまた、ヨーロッパ自体の歴史や文化に興味がある。本書はそんな方に最適のヨーロッパ史の入門書です。ガイドブックよりはるかに詳しく、専門書よりも断然読みやすく書かれています。本書は通常の歴史書のように古代から現代にいたる時間の流れに沿って書かれていません。「ヨーロッパ精神」を形づくっているものを15のテーマに分け、さまざまな時代の出来事の中からそのテーマをよく象徴するものを取り上げました。こうすることで時間の流れでは見えなかったヨーロッパの本質がくっきりと浮かび上がってきます。また、なにも最初から順に読んでいく必要はありません。好きなテーマから、関心のある出来事からつまみ食いしていただければけっこうです。きっといままで気づかなかった新たなヨーロッパの姿に出会うことでしょう。 -
領土の常識
領土とは何か? 世界が直面する領土問題とは? 戦争・軍事戦略から「領土」を根本的に解説。米・中・露をはじめとする大国の領土拡張の動向と、尖閣・竹島・北方四島ほか日本が直面する危機の打開策を提示する。 -
ケネディ家の呪い
華麗なる一族に流れる悲劇の血脈!アメリカが愛した家族の半世紀。 米国オバマ大統領は、故ジョン・F・ケネディ大統領の遺児、キャロラインを駐日大使に指名した。アメリカ屈指の名門家系のヒロインが、ついに政治の表舞台に立つことになる。“王朝”と称されるほどの栄光の代償として、ケネディ家は数々の悲劇に翻弄されてきた。凶弾に倒れた大統領をはじめとして、暗殺二件、飛行機事故死三件、関わった殺人事件一件―。一族にかけられた「呪い」に抗いながら、彼女はいかに父の名を継ぐ覚悟を固めていったか?今なお絶大な人気を誇るケネディ大統領と、その最後の遺児をめぐる挿話を参照しながら、ケネディ家の興亡と、そこに象徴されるアメリカ現代史の光と影を、英米政治・文化研究の第一人者が映し出していく。 -
金正恩の北朝鮮 独裁の深層
金正恩の就任から二年。北朝鮮は何が変わったのか? 二人の朝鮮半島問題専門家が、核保持宣言、戦争危機騒動、元NBA選手の招待などの事象を分析。浮かび上がる「統一」というキーワードから北朝鮮問題に挑む! -
世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威
「アラブの春」の結果として、イスラム過激派は進化を遂げ、世界中を標的としはじめた。分裂し内部抗争を繰り広げ、さらに強大化するその勢力図と、背景に潜む中東各国とアメリカの思惑に迫る。 -
チェンジはどこへ消えたか オーラをなくしたオバマの試練
2012.11.6 米大統領選結果を受けてオバマ2期目はどうなる!? アメリカはどこへ向かうのか!? 共和党ロムニー候補に競り勝ち、再選を決めたバラク・オバマ米大統領。 だが、2008年の「チェンジ」の熱狂はもうどこにもない。 オバマは「チェンジに失敗した」のである。 では、オバマはどうしてそれでも勝ったのだろうか? ニューズウィーク日本版オフィシャルサイトで人気のアメリカウォッチャーが、 オバマの1期目を総括し、2013年以降のアメリカを占う。 本書は、最新の選挙結果を踏まえて、この「オバマのチェンジ」がどこへ消えたのかを検証し、アメリカ政治の現状に巣食っている問題を明らかにしようとしたものである。(「はじめに」より) -
不幸を選択したアメリカ
「アメリカは未曾有の危機にある。変わらねばならない」この言葉によってアメリカ国民は魔法をかけられて、「オバマ大統領」を誕生させてしまった。それは、不幸な選択だったのではないか――と著者は語る。オバマ新大統領は、アメリカの景気をジャンプスタートさせるために、公共土木事業の推進を宣言している。また、膨大な公的資金を投入してアメリカの金融界や自動車産業を立ち直らせようとしている。だが著者は、新大統領が打ち出している政策の効果に対して悲観的だ。それどころか、「魔法から目が覚めた後、アメリカの人々は、オバマ大統領によって魔法にかけられる前よりももっと惨めな、そして貧しい状態に落ち込んでいることに気がつくはずである」と不吉な予告をしている。2009年大不況の来襲、アジアから撤退する米軍、そして世界は弱肉強食の時代へ……オバマはそれをCHANGEできない! ワシントン情報から読み解く最新国際情勢。 -
米中軍事同盟が始まる
本書は、次のようなショッキングな記述で始まる。<在韓米軍司令部は、韓国に駐留するアメリカ軍だけでなく、韓国軍を指揮統制してきたが、2016年7月をもって解体され、アメリカは朝鮮半島における地上戦闘活動をいっさい停止する。そして以後、韓国軍はアメリカ軍の統制から外れ、独立国の軍隊として動き始める。(中略)韓国におけるアメリカ軍の戦闘態勢が終焉すれば、中国はアメリカの敵ではなくなる。当然のことながら、中国を仮想敵国としてきた日米安保条約が終わることになる。こうしたアメリカと中国の軍事関係をすでに示しているのが、太平洋におけるアメリカ海軍と中国海軍の接近ぶりである。>折しも、普天間基地移設問題をめぐって日米同盟間に亀裂が生じている。日本側が迷走を続ければ、米中「G2」は、経済のみならず軍事分野においても、ますます接近するだろう。そのとき日本はどうする? ワシントン情報から読み解く最新国際情勢。 -
中国人との「関係」のつくりかた
なぜ、日本製品は中国で大人気なのに、日本企業は十分に成功していないのか? なぜ、中国ではコネがまかり通るのか? なぜ、中国では契約や法律が当てにならないのか? 日本人の義理と中国人の義理はどこが同じでどこが違うか? ビジネス等で中国人と交流を持つ人々で、「いったい全体、なぜそうなるんだ?」「どうして、そうなんだ?」と、相手の考え方や行動に理解不能なものを感じる人は多いだろう。 戦後、奇跡的な復興を遂げ、1980年には競争力ランキングで世界一に躍り出た日本経済は、欧米にとって摩訶不思議な存在であり、当時の米国経営学会は、徹底的にその競争力源泉とメカニズムの解明にあたった。その結果生まれた「ケイレツ」「カイゼン」という語は、世界中で日本経済を説明する学術用語として定着している。 それから30年。中国のGDPは日本を超えた。今度は中国経済の鍵を解明する動きが活発化し、「ケイレツ」に匹敵するものとして注目を浴びているのが華人社会の「グワンシ」という概念なのだ。 中国人のなかに自然に根付いている二つの行動原理がある。一つが、孫子の兵法。もう一つが「グワンシ」だ。漢字で書けば「関係」。文字通り、中国人の人間関係のつくり方の原理なのである。兵法は相手を突き放すベクトル、グワンシは相手を内側へ取り込もうとするベクトルだといえる。この二つの行動原理が、相手によって使い分けられる。兵法は「外人」と呼ばれるアウトサイダー、部外者に対するときの行動原理で、グワンシのほうは「自己人」と呼ばれるインサイダー、つまり内輪・身内に対するときの行動原理なのだ。 組織を重んじる日本的ビジネス形態とその背後の価値観からは、「グワンシ」は理解しがたい概念だが、かつて「ケイレツ」は米国にとって理解しがたい概念だった。自由、公正、平等を標榜する欧米型市場主義社会にとって、このような排他的関係性社会は容認できるものではなかったからだ。そして、その「排他的関係性社会」がいま台頭する中国にもある。それが「グワンシ」なのだ。 日本では関係性が組織を軸に構築されるが、中国では個人を軸に構築される。違いはそれだけだ。排他的なのは共通なのだ。「グワンシ」は、視点を変えれば日本人には理解できない概念ではない。ここに気づけば、難しいと思われる中国ビジネスも楽になるのではないだろうか。 -
領土問題、私はこう考える!
緊急出版! 尖閣諸島、竹島、北方領土。12人が考える、12の解決法。右から左まで識者が「領土に関心を持ち始めた動機」から「日本の領土問題の解決法」までを語りつくした!! (インタビュー掲載者)●孫崎享(元外交官)「領土問題で紛争するのはバカバカしい」●山田吉彦(東海大教授) 「政府は領土の『活用法』を考えよ」 ●鈴木宗男(政治家)「今、北方領土問題解決に絶好のチャンス」●一色正春(sengoku38)(元海上保安官)「国は今後も国民にウソをつき続ける」●日本青年社(尖閣諸島に灯台を建設)「灯台の整備で世界に貢献できた」●石 平(中国問題評論家)「『中華思想』は中国人以外理解不能」 ●伊藤祐靖(元海上自衛官)「海保に『国民の強い意志』を伝えたかった」●仲間均(石垣市議)「日本人の痕跡を中国人に見せる尖閣ツアーをやりたい」●中村繁夫(レアメタル専門商社社長)「中国に『バカやってたら世界から笑われる』と気づかせよう」●山本皓一(写真家)「竹島の実効支配の変貌ぶりを見よ」●小田嶋隆(コラムニスト)「『金持ちケンカせず』でいいじゃないか」●小川岩夫(拿捕漁船の乗組員)「韓国に7ヵ月半抑留。奴隷のようだった」(読み物)「沖ノ鳥島を守る人々」「8月19日、日本人 魚釣島上陸ルポ」 -
アメリカはどれほどひどい国か
勝海舟から米国の話を聞いた横井小南は「尭舜の国」と形容し、内村鑑三は米国人を「気高く、純粋で正義に満ちた」と賛美した。しかしその一方で、日本人は国家の悪意も見逃さなかった。スウェーデンの植物学者ツュンベリは、奴隷を酷使するオランダ人を日本人が心から侮蔑していたと、驚きをもって記している。副島種臣は、ペルーの奴隷船を拿捕し、国際裁判も辞さなかった。東郷平八郎はハワイ王朝を陵辱する米国を許さず、巡洋艦「浪速」でホノルルに乗り込んだ。ために米国はハワイの併合を五年も遅らさざるを得なかった。米国の長所を見て、それを賞賛し、見習おうという素直さはいい。しかし、昔の日本人が持っていた素朴で迷いない批評眼も大事にしなければならない。いまの複雑な国際社会の中にあって、副島種臣や東郷平八郎に通ずる透明な目線を持つ日下公人先生と、かの大国の性根について、とことん語ってみた。(高山正之「まえがき」より) -
USA語録
教科書に載ってないアメリカ最新の名言・失言を現地から報告! お馴染み週刊文春大人気連載コラムの最新単行本が登場! 今回はなんと当社比1・5倍の288ページ69本、サイズもビッグになった超お得版。もちろん澤井画伯の爆笑イラストも完全収録。 ★緊張してるわ。まるでポルノ女優がトランプとセックスする時みたいに(ホワイトハウス記者クラブ晩餐会でミシェル・ウルフが) ★過去の失敗はいちばん辛い。なら、自分で笑っちゃうのがいちばんだよ(俳優のライアン・レイノルズ) ★現実に人は傷を残す。美しい傷を(自殺した著名シェフ、アンソニー・ボーディン) ★(トランプが本を)書くなんて無理さ。1冊の本も読み通せない男だよ(『トランプ自伝』の共著者トニー・シュウォーツ) ★投票しようね!(テイラー・スウィフト) ★ボクシング映画でパンチドランカーになったんじゃね?(トランプがロバート・デ・ニーロについて) ★いったいどうしたらいいの? あのタトゥーをしたのは日本が好きで、理解したいからですよ(アリアナ・グランデ) ★7歳の子どもの口にだよ(マイケル・ジャクソンに性的虐待を受けたと告白したウェイド・ロブソン) -
世界のニュースがわかる! 図解地政学入門
なぜ、中国は 太平洋への野心をあらわにしているのか なぜ、ロシアは クリミア半島にこだわるのか なぜ、アメリカは 世界の警察官になり、やめていったのか なぜ、ヨーロッパは EUとしてまとまることになったのか よりよい、 より広い土地を巡る歴史 =「地政学」を見れば、 過去・現在・未来の各国の野心と 日本の立ち回り方がわかる! 「地政学」 つまり“地理的な条件が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えること”である。 これをひと言で定義すると「世界で起こってきた戦争の歴史を知る」になる。 地理的な条件とは、領土やその周辺地域のこと。 領土といえば国同士が争い奪い合ってきたもの、つまり戦争がつきものだ。 だから、地政学とは戦争の歴史を学ぶこと、といえる。 そして、近代以降は「陸」から「海」へとその覇権争いの舞台が移された――。 ■目次 ●プロローグ よりよい、より広い土地を巡る「戦争の歴史」――地政学 ●第1章 とにかく「広い海」がほしい中国の地政学 ●第2章 昔も今も「南」へ向かいたいロシアの地政学 ●第4章 かつての「世界の警察官」アメリカの地政学 ●エピローグ 日本の現在と今後を考える ■著者 高橋洋一 -
大破局の「反日」アジア、大繁栄の「親日」アジア
なぜ、中国共産党や人民解放軍の最高幹部たちが汚職で摘発され、党籍剥奪される事態が続いているのか。なぜ、北朝鮮は日本との拉致問題を解決するための「特別調査委員会」で本気の姿勢を示しているのか。なぜ、習近平は中国の国家主席としては初めて、北朝鮮よりも前に韓国を訪問したのか。なぜ、中国はベトナムやフィリピンなどと、領海や資源を巡って激しい対立を続けたのか。なぜ今、多くのエコノミストが、中国経済のバブル崩壊を「起きるか、起きないか?」ではなく、「いつ起きるか。そのタイミングは?」というレベルで論じ始めているのか。なぜ、ASEANやインドなど「親日」アジア諸国が「新たな世界の工場」としての立場を確立し、劇的な経済発展の時代を迎えようとしているのか……。ここにきて、世界は大きく激変しつつある。今、本当は何が起きているのか。そして日本が進むべき「繁栄の道」はどこか。膨大な極秘情報から徹底予見する。 -
外交Vol.99
特集|トランプ後のアメリカ 信念なき扇動政治家の功罪 村田晃嗣(同志社大学) 包摂の論理から内輪の論理へ 岡山裕(慶應義塾大学) 座談会◦前嶋和弘(上智大学)×三牧聖子(同志社大学)×吉崎達彦(双日総合研究所) 米国中間選挙 民主社会主義は旋風を起こすか 分断が複雑化する民主党の現在地 渡辺将人(慶應義塾大学) トランプ後を見始めたトランプ共和党 橋本潤也(読売新聞) トランポノミクスの中間評価 窪谷浩(ニッセイ基礎研究所) 加熱するAI投資の行方 伊藤博敏(日本貿易振興機構) トランプ関税下、メキシコ対米輸出構造に変化の兆し 咲川可央子(青山学院大学) ベネズエラ 米軍事介入後の変化と停滞 坂口安紀(ジェトロ・アジア経済研究所) 「合意に基づく帝国」の退場と日本外交 玉置敦彦(中央大学) 複雑化する米中台関係 森聡(慶應義塾大学) リベラリズム批判の思想史的源流 会田弘継(ジャーナリスト) FOCUS|エネルギー危機それぞれの対応 ホルムズ海峡危機とエネルギー安全保障 小山堅(日本エネルギー経済研究所) 「パワー・アジア」とエネルギー安全保障 高橋徹(日本経済新聞) 中国 際立つエネルギー構造の強靭性 森永正裕(日本貿易振興機構) インド 家庭用燃料不足にみる中東依存の脆弱性 福味敦(関西大学) カザフスタン・アゼルバイジャン 資源輸送路の活用で重層的外交を展開 稲垣文昭(秋田大学) FOCUS|戦争は中東を変えたか イスラエル総選挙 ネタニヤフ政権に審判 辻田俊哉(大阪大学) イラン 軍事国家化の代償 斎藤正道(中東調査会) 修正迫られるサウジ「ビジョン2030」 近藤重人(日本エネルギー経済研究所) トレンド2026| 分担金未払いに揺れる国連 山田哲也(南山大学) コロンビア大統領選と今後の行方 清水享(駐コロンビア大使) 生成AI時代の文化安全保障戦略を 川村泰久(日本ユネスコ国内委員会) 連載| 外務省だより ブックレビュー 清水唯一朗(慶應義塾大学) 前田健太郎『道徳を競う帝国』 新刊案内 英文目次 IN&OUT -
世界は〈モノ作り〉でできている
■身の回りの「モノ」は、どこからやってくる?■ コロナ禍とそれに続くホルムズ危機で、はっきり分かった世界の構造。 ケンブリッジ初のイノベーション教授が、より良い世界の作り方を案内! ・スエズ運河で船が立ち往生すると、テレビの値段が急騰する? ・日本の電子機器工場の火災が、イギリスの新車の納車を1年も遅らせる? ・インフルエンサーのコメントひとつで、スーパーの棚が空になる? ――このように、世界中の製造と物流は、複雑に絡み合い、つながっている。 身の回りにある「モノ」はすべて、誰かの手で製造され、運ばれてくる。 重要なのに普段は見えなくなっている、〈モノ作り〉の世界の内側のブラックボックスを解き明かし、私たちの日常とのミッシングリンクを埋める、ユーモアに満ちた一冊。 ★『フィナンシャル・タイムズ』『テレグラフ』紙「ブック・オブ・ザ・イヤー」選出!★ ※トランプ関税をうけて書かれた「ペーパーバック版へのあとがき」を収録! 【目次】 プロローグ 第1部 製造業の世界で物事がどのように行われているのか 第1章 魔法をかける――シンプルきわまりないモノの製造でさえ、あきれかえるくらい複雑だ 第2章 つくる――工場のなかでは実際に何が起こっているのか 第3章 動かす――製造業が旅そのものである理由 第4章 満足させる――製造業者はどうやって私たちの欲しいものを把握するのか 第2部 製造業の世界がどのように変わりつつあるのか 第5章 変える――製造業が世界をどう変えられるのか──そしてその逆も 第6章 つなぐ――デジタル化はいかに製造業界を変革し、変革し続けているのか 第7章 融合させる――製造と消費の境界がますます曖昧になっている 第8章 生き残る――製造業の世界の一員である私たち全員が、どうやって地球を救うのか エピローグ ペーパーバック版へのあとがき 謝辞 この本の製造方法 注 【著者プロフィール】 ティム・ミンシャル(Tim Minshall)(著) ケンブリッジ大学の初代「ジョン・C・テイラー博士記念」イノベーション教授。同大学工学部・製造研究所所長、チャーチル・カレッジ・フェロー。製造業とイノベーションの結びつきをテーマに、研究と教育、そして広く社会への発信に取り組んでいる。科学者である妻のニコラとケンブリッジに暮らす。過去に同志社大学で教えた経験がある。 田畑 あや子 (たばた・あやこ)(訳) 英語翻訳者、英語講師。訳書に、ローレン・ウィルキンソン『アメリカン・スパイ』(早川書房)、アンソニー・ルーベン『統計的な?』(すばる舎リンケージ)、ポール・コンティ『trauma 誰もが傷ついた心をもっている』(かんき出版)ほか。 -
名前を言わない戦争:終わらないコンゴ紛争
新たな紛争理論の提示 ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』(一八九九年発表、一九〇二年刊)の舞台となった現コンゴ民主共和国は、一八八五年にベルギーの国王レオポルト二世の私有地とされ、一九〇八年に植民地ベルギー領コンゴとなり、一九六〇年に「コンゴ共和国」として独立を果たした。 その後、「コンゴ動乱」を経て誕生したモブツ政権のもとで独裁体制が築かれたが、その後、モブツ体制は打倒された。 コンゴでは一九九六年以来紛争状態が続いており、膨大な数の犠牲者、避難民そして人権侵害を生み続けている。出口の見えない紛争が続いているにもかかわらず、その実態が報道されることはまれである。 本書は、この地域の状況を長く現地で観察してきた著者が、コンゴ東部紛争の展開を整理し、その理論的含意を検討したものである。 その人的被害の深刻さはもとより、百を超える武装勢力や紛争鉱物の存在など、コンゴ東部紛争は「新しい戦争」の特徴を数多く備えており、くわえて国連平和維持部隊が長年活動を継続している。 紛争のダイナミクスをもとに交戦当事者の利益と社会構造に着目した新たな紛争理論の提示! -
外交Vol.98
特集|世界は自律を模索する ・「自由で開かれたインド太平洋」はいかに進化したか 細谷雄一(慶應義塾大学) ・誌上シンポジウム◎「自律」の時代 新たな国際秩序形成に向けて 鶴岡路人(慶應義塾大学)、溜 和敏(中京大学)、鈴木絢女(立教大学)、川島 真(東京大学) ・カーニー演説はミドルパワー連携に資するか スティーブン・ナギ(国際基督教大学) ・「二つの時間軸」に揺れる欧州の安全保障秩序 合六 強(二松学舎大学) ・開発金融から見たアジア諸国の自律戦略と日本外交 西沢利郎(アジア開発銀行研究所) ・イラン戦争で影響力回復を目指すパキスタン 栗田真広(中京大学) ・OPEC脱退 UAEの対外行動原理 堀拔功二(日本エネルギー経済研究所中東研究センター) ・東アフリカ地域は高成長で経済を牽引 髙橋 史(住友商事グローバルリサーチ) ・同志国連携のハブ「NATOプラス」構想 中村浩平(NATO日本政府代表部) ・日本の同志国連携 国際公共財としてのTPP 相良祥之(地経学研究所) ・AZEC アジア脱炭素「自律」の戦略性 加藤真也(名城大学) ・資源大国・豪州と日本 その相互補完性の模索 シロー・アームストロング(オーストラリア国立大学) ・ブータンの国家経営戦略とインド太平洋協力 安部憲明(在インド大使館) FOCUS|大国政治と西側の「結束」 ・対談◎米中首脳会談と「楕円化」する世界 佐橋 亮(東京大学)×高原明生(東京女子大学) ・習近平主席「左傾化」で北朝鮮接近 西村哲也(時事通信社) ・G7エビアン・サミット 主導的ミドルパワーとしての欧州と日本 セリーヌ・パジョン(仏国際関係研) ・米国は不安定な時期へ、アジアへの関与は続く ーカート・キャンベル前・米国務副長官インタビュー 時事通信ワシントン支局 TREND 2026| ・英二大政党制の終焉を告げる「活断層」 力久昌幸(同志社大学) ・NPT運用検討会議が突き付けたジレンマ 向和歌奈(亜細亜大学) ・ドイツ 安保理非常任理事国選敗北の衝撃 藤原学思(朝日新聞) ・ペルー ケイコ新政権は政治危機を克服できるか 村上勇介(京都大学) ・外務省だより ・ブックレヴュー 吉田 徹(同志社大学) ・新刊案内 ・英文目次 ・IN&OUT -
大人の学び直し キリスト教とアメリカ
2026年に入り、国際政治の舞台、特にアメリカからキリスト教を背景にした言動が圧倒的に増えている。 イラン戦争をめぐり、トランプ政権はなぜイスラエルと「心中」するかのような姿勢を貫くのか? 本書では、彼らの狙いを理解するための「必須教養」として、キリスト教の基礎知識と、その政治的な関わりについて、わかりやすくコンパクトに紐解いていく。 加えて、欧米で伝統的なキリスト教へ回帰する若者が増えている背景について、当事者や専門家の視点から探る。 【目次】 はじめに 第1部 【必須教養】ビジネスパーソンが知るべき、「キリスト教」の話 キリスト教ナショナリズムとは トランプ政権内の「強烈信者」たち 「聖戦」を振りかざす反DEIの狂犬 「福音派」とイスラエル支持 トランプの後継争いと、ローマ教皇 史上最大のミステリー 第2部 【真相理解】アメリカが、イスラエルと「べったり」な真の理由 ベストセラー教授に直撃 4人に一人が福音派 「終末思想」とイスラエルが結びつく キリスト教と「社会階級」を理解せよ イラン攻撃に「反対」する要人の共通項 アメリカ人も理解していない、真の理由 戦争と信仰は矛盾せず 第3部 【最新トレンド】孤独、不安……今、Z世代が「神」を求める理由 宗教がもう一回かっこよくなっている 「リバイバル」は本物か? 「ありのままの自分」が愛されている安心感 なぜ若者は神を求めるのか 実は、私もクリスチャン ※本書は経済メディア・NewsPicksに掲載され、現在も有料提供されているコンテンツを電子書籍向けに再編集した作品です。 各種サービス、企業情報、肩書、業績、法律などはすべてリリース時のものです。 -
3つのミャンマーと日本 :スーチー氏と軍事政権に向き合った外交官の50年
戦後日本の独自外交の秘録がここに! 第二次世界大戦後に独立して以降、ミャンマーでは、クーデターで権力掌握し独裁体制を敷いてきた軍事政権と、アウン・サン・スー・チー氏をリーダーに民主主義の実現を求める民主化勢力が激しく対峙してきた。そんなミャンマーで、軍事政権と、スー・チー氏の双方とパイプを築き、「鎖国状態」のミャンマーで日本が独自の外交を展開する土台を築いた人物が、本書の著者である丸山市郎元駐ミャンマー特別全権大使だ。 「戦前、戦中、戦後を通じ、日本人とミャンマー人との間には『 あたたかい関係』がありました。時には厳しい歴史に直面しながらも、様々な分野・場所で、両国の人々が交流し、幾層にも積み上げてきた関係性です。ミャンマーに大使として勤務していた当時私は、2つの国の人々がこの関係をさらに太いものとして次の世代にどの様につないでいくかを考えてきました。」 このように語る丸山氏は、なりふり構わず権力維持をしようとする軍事政権と、それに抵抗し身の危険を顧みずに民主化運動を展開するスー・チー氏の間に立ち、外交活動を展開してきた。 2021年には日本政府への支援を求め日本大使館前に集まったデモ隊から要請文を受け取り、ミャンマー語で直接対話したことでも知られる丸山氏。本書は、その外交官人生と日本の独自外交の舞台裏を綴った初の著書である。 -
資源マフィア
石油やレアアースを交渉の道具にして他国を支配する、これからの時代の「見えない戦争」 国際間の秩序、ルールを自分勝手に解釈し、行為を正当化する国家や組織的な機構、また人物を、本書ではあえて“資源マフィア”と呼ぶ。エネルギー資源の枯渇や利権の独占は“資源マフィア”の仕業であり、同時に国家間の対立を激化させる最大の火種である。石油、レアアースといった戦略資源だけではない。水や砂など生命資源が人質にされ、外交取引の政治的武器に使われている。彼らは一体何者なのか。黒幕は誰なのか。そして「資源貧国ニッポン」の生存戦略を考察する。電子オリジナルのノンフィクション作品。 はじめに――いま、なぜ“資源マフィア”なのか 第1章 石油 第2章 天然ガス 第3章 レアアース 第4章 半導体 第5章 水と砂 第6章 コメ 終章 資源貧国ニッポンの生存戦略 むすびに――「人間が、ワルイ」 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)など著書多数。 -
もし、「もう戦争はやめよう」と、みんなで約束できたら 幕末の志士たちの思いを胸に千年の平和へのストーリーをゆく
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ウクライナや中東で戦火が絶えない今、「戦争は本当になくせないのか」という根源的な問いに向き合った一冊です。国防の現実を見つめながらも、「世界から戦争をなくすにはどうすればよいのか」という理想を、私たち一人ひとりの課題として捉え直します。幕末の志士たちの志に学び、市井の人々が立ち上がる「草莽崛起」の精神を軸に、戦争を前提としない未来への道筋を描きます。漫画「ある高校の物語」を交えながら、千年先の平和を本気で考える希望のストーリーです。 -
The Future of the Internet 10 Cutting Edge Issues for Global Discussion
While the world is captivated by AI and quantum computing, a more fundamental transformation is underway: the internet itself is changing. For decades, the internet thrived as a global, open, and interconnected network. Today, that model is being challenged by geopolitical rivalry, national regulations, security concerns, and the growing power of technology companies. Many experts now argue that the era of a single global internet is coming to an end. Drawing on firsthand experience in internet policy, governance, and industry leadership, the author takes readers inside the forces reshaping the digital world. This timely and accessible book explains what is driving the fragmentation of the internet, who stands to gain or lose, and what the future may hold for businesses, governments, and citizens alike. A vital guide to understanding one of the most important- and least understood- transformations of our time. Contents [Chapter 1]New Digital Opportunities [Chapter 2]Transition to Data Capital [Chapter 3]The Dawn of Data Distribution Infrastructure [Chapter 4]Conflicts Over Digital Democracy [Chapter 5]The Future of the Internet -
日本の核武装II ~力を封じるもの 法と国際社会
ノンフィクション作家・さかきゆいが、9つの壁を一つひとつ解体する。そして問う――「核の傘」とは何か、それは本当に存在するのか。話題作『日本の核武装I 知られざる実力』第2弾、ついに刊行。 ■「核武装できない」の正体を、9つのハードルで解体する 前巻『日本の核武装I 知られざる実力』で、著者は一つの結論を提示した――「日本の核武装は、やろうと思えばできる状態にある。しかしやるかどうかは、別の次元の問題だ」。本書はその「別の次元」を正面から論じる。なぜ日本は核武装できないのか。その答えは、9つのハードルの中にある。 ■9つのハードルとは何か 第一層〈見えないハードル〉――非核三原則と敵国条項。どちらも法律でも条約でもない。にもかかわらず、最も強力に日本を縛っている。 第二層〈最大の実質的障壁〉――日米原子力協定。日本の核燃料・技術・施設のすべてに、アメリカの「同意権」が及ぶ。本書の第一のクライマックスとなる章である。 第三層〈国際的な包囲網〉――NPT、IAEA保障措置、追加議定書、CTBT。単体では越えられないわけではないのに、四つが重なることで逃げ道が消える。 第四層〈国内法の縛り〉――原子力基本法の「平和の目的に限り」という6文字、炉規法・外為法が物理的に核の転用を塞ぐ構造。 そして第10章では、ウクライナとイラン、二つの国の末路を見る。 ■「核の傘」という虚構を直視する 特別重要章として「日米安全保障条約」を据えた。条約は本当に日本を「守る」と書いているのか。日本語テキストは「正文」だったのか。ジョン・J・ミアシャイマー博士の一言が、9つのハードルの本質を貫く――「日本が核を持てるかは、実はとても簡単なことだ。アメリカが了承すれば良いだけだ」。 ウクライナ戦争を経て揺らぐ「核の傘」、フォーリン・アフェアーズが論じ始めた日本核武装論、高市政権下で焦点化した「持ち込ませず」見直し議論――。地盤が動き始めた今、日本の安全保障を語るために必読の一冊。 -
東大講義 インテリジェンスの技法
○●—戦争、テロ、情報操作、偽情報……混迷極まる時代に—●○ 政府のインテリジェンスの中枢を知る著者が教える、 「情報」の収集・分析・伝達の手引き 日々変化する国際情勢をいかにして読み解くか。政府のインテリジェンスの中枢を知る著者が、インテリジェンスの技法を余すところなく実践的に解説する。東京大学での講義を基に書籍化。 [こんな方におすすめです] ●国際情勢を自ら読み解く力 ●安全保障政策の決定を支える分析力 ●組織を的確な戦略判断に導くスキル を身につけたい方 [本書で紹介する作業プロセス] ①アウトプットのイメージ ②問いの設定 ③分析枠組みの設定 ④分析の計画 ⑤情報の収集・整理 ⑥分析 ⑦プロダクトの作成 【主要目次】 はじめに 第1章 政策とインテリジェンス 第1節 インテリジェンスの役割/第2節 インテリジェンス・プロセス/サイクル/第3節 プロセスの各段階の概観/第4節 実務の観点からの考察 第2章 分析の役割と実務的プロセス 第1節 分析の意義/第2節 インテリジェンス・プロダクト/第3節 分析の作業プロセス/第4節 組織におけるプロセスの進行/第5節 縦割りと標準化 第3章 分析の開始 第1節 アウトプットのイメージ/第2節 問いの設定/第3節 分析枠組みの設定/第4節 分析の計画 第4章 情報の収集と整理 第1節 情報収集の手法/第2節 オシントの特徴/第3節 オシントの実践/第4節 基礎資料の整備/第5節 分析のための情報の整理 第5章 分析――視点と手法 第1節 分析の手掛かり/第2節 分析の基本的な視点/第3節 仮説の検証/第4節 分析官のバイアス/第5節 客観性確保のための手法/第6節 統合と解釈 第6章 プロダクトの作成 第1節 アウトプット・イメージの深化/第2節 文書形式のプロダクト/第3節 スライド形式のプロダクト/第4節 ブリーフィング おわりに -
日本人のための安全保障入門【増補版】
◇ホルムズ海峡危機に日本はどう対応するべきか? ◇台湾有事は本当に起こる? もし起きた場合、日本はどうなるのか? ◇なぜ憲法改正が話題になっているのか? 9条問題の最大の論点とは? ――元国家安全保障局次長が語る安全保障入門講義! アメリカはなぜイランを攻撃したのか。台湾有事が起きたら日本はどうなるのか。現行の憲法の課題とは。今後の防衛費をどう考えるか。日本が抱えるインテリジェンスの弱点は――? 歴史的背景に始まり、近隣諸国との領土問題、最新の戦争のかたち、経済安全保障まで、元・国家安全保障局次長がやさしく語る。 <目次> 序章 激変する世界と日本の進むべき道 第1章 日本の安全 第2章 日本人にとっての自由主義 第3章 伸びるグローバル・サウスと自由主義的国際秩序 第4章 安定と安全をどう保つべきか 第5章 中国とどう向き合うべきか 第6章 台湾有事にどう備えるか 第7章 日本の領土問題と尖閣諸島 第8章 安保3文書と国家安全保障会議 第9章 新しい戦場 第10章 自由主義貿易の未来と地政学 第11章 経済安全保障 -
外交Vol.97
特集|中東秩序は力で支配されるか 第2次イラン戦争「危機」の構図 池内 恵(東京大学) 非対称戦争と〈力の支配〉の実像 座談会● 阿南友亮(東北大学)×岩間陽子(政策研究大学院大学)×久保文明(東京大学)×齊藤 貢(元駐イラン大使) イラン集団指導体制と「失われた機会」 鈴木一人(東京大学) 日本外交「プランA」超えの試練 秋田浩之(日本経済新聞) ホルムズ海峡「封鎖」後のエネルギー情勢 秋月悠也(JOGMEC) 核秩序がさらされる「二重の危機」 秋山信将(一橋大学) AI・ドローンとイラン戦争の帰趨 佐藤丙午(拓殖大学) 米国の対外軍事介入と国内世論 西山隆行(成蹊大学) フィリピン経済「非常事態宣言」下の対応と構造改革 柏原千英(ジェトロ・アジア経済研究所) 欧州経済 再エネ活用と防衛費増額で混乱を押さえられるか 田中 理(第一ライフ資産運用経済研究所) 「静かな仲介者」の役割狙う中国 青山瑠妙(早稲田大学) 軍事行動にすくむインドのバランス外交 伊豆山真理(防衛研究所) 次の介入はキューバか? 山岡加奈子(ジェトロ・アジア経済研究所) 中東における日本外交の貢献とは 東 大作(上智大学) FOCUS|東アジア情勢の変化と日本 高市・トランプ日米首脳会談の成果と課題 山口 航(関西大学) 「法化」する中国の対日経済制裁 渡邉真理子(学習院大学) 国共トップ会談は台湾政治に影響するか 門間理良(拓殖大学) 北朝鮮 党大会の成果と中朝関係 堀田幸裕(霞山会) TREND 2026| バングラデシュ「第2の独立」への政治改革 日下部尚徳(立教大学) パキスタン・アフガニスタン対立と「二つのタリバン」 山根 聡(大阪大学) 変わらぬミャンマー 軍事政権から親軍政権へ 根本 敬(上智大学) 16年ぶりの政権交代「オルバン後」のハンガリー 山本 直(日本大学) スーダンの終わらない内戦 飛内悠子(宮城大学) ブックレビュー 江﨑智絵(防衛大学校) 新刊案内 英文目次 編集後記・次号予告 IN&OUT -
日中関係
相互不信が広がる今だからこそ、問い直す 時に厳しい局面に立たされながらも、日中両国をつなぎとめてきた存在があった――相手国の社会を深く理解しネットワークを築いた日本の知中派と中国の知日派は何を遺したのか。相互不信が広がる今だからこそ問い直す。これからの日中関係を考える手がかりに。 【主要目次】 はじめに 第1章 日中非対称の時代 第1節 中国の統一のゆくえと日本の大陸政策――「支那通」外交官の形成 第2節 日本に圧迫される中国 第2章 協調と対立の時代 第1節 外交官が主導した日本の対中政策の転換 第2節 厳しい日中関係と日本観の深化 第3章 戦争の時代 第1節 和平を求めて 第2節 敵対的日本観と内在的日本理解 第4章 関係再建の時代 第1節 「二つの中国」の狭間で 第2節 日本観の政治化と脱政治化の兆し 第5章 経済協力の時代 第1節 信頼に潜む対立の火種 第2節 困難を乗り越えるための信頼関係の模索 おわりに -
グレート・ゲームの未来
本書は、第二次世界大戦末期に英国がインド独立を約束したことを契機に、英インド政庁が主導した安全保障戦略の検討過程を描いた地政学的研究である。 中心人物オラフ・カロウ外務長官率いる「総督の研究グループ」は、インド独立後の「力の空白」に備え、ロシアの南下、中国の復興、日本の影響などを踏まえた戦略的議論を展開した。著者は、詳細な公文書をもとに、当時の知的格闘と戦略構築の過程を臨場感豊かに再現している。カロウの思考は、地政学を「永続的な考え方」として体現し、インド亜大陸を地理空間の中心において世界を見るもので、冷戦期の米国戦略や現代のインド太平洋戦略にも通じる視座を提供する。本書は、戦略とは何かを問い直し、過去から未来を見通すための貴重な知的資源となる一冊といえる。 -
声を上げる自由
★作品社公式noteで「解説」全文公開中→「声を上げる自由 解説」で検索! 世界最大の民主主義国家の言論に、いま何が起こっているのか――? ラモン・マグサイサイ賞(「アジアのノーベル賞」とも称される賞)を受賞した、インドで最も勇敢なジャーナリストが、現代インド社会を論じる最重要書。 「この社会は声を上げる人々に耳を傾けることも目を向けることもやめてしまった。皆が権力の言うことだけを聞いている」(本書より) 2014年にモーディー政権が発足して以降、インドでは急速に権威主義化が進み、フェイクニュースの拡散と報道への圧力によって、民主主義の根幹をなす自由な言論が抑圧されている――。 マスメディアから独立して、YouTubeチャンネル(登録者数:1440万人以上)で発信を続けるジャーナリストが、政治・社会・文化の側面からインドという国家の変質に警鐘を鳴らす。 ■解説:湊一樹 氏(著書『「モディ化」するインド』) 【目次】 2024年版へのまえがき 2019年版へのまえがき 第1章 声を上げること 第2章 ロボ大衆と新しい民主主義の建設 第3章 恐怖支配の国家プロジェクト 第4章 モブが集まればヒトラーのドイツに 第5章 市民であること 第6章 生活に根づく聖人たち 第7章 私たちの恋愛のありかた 第8章 プライバシーの基本的権利 第9章 恐怖からの自由とは主流メディアからの自由 第10章 2019年に『1984年』を読みながら 第11章 独立記念日にご褒美のアイスクリームを 第12章 民主主義を前進させる市民ジャーナリズムの力 第13章 ガーンディーをめぐる噓と真実 第14章 ジャーナリズムの「暗黒時代」 第15章 健全で責任ある自由なメディアのゆくえ 解説 ジャーナリズムを捨てたメディア 湊一樹 訳者あとがき 翻字対応表 【著・訳者略歴】 ラヴィーシュ・クマール (Ravish Kumar)(著) インドのジャーナリスト。1974年ビハール州東チャンパーラン生まれ。ヒンディー語のニュース放送局NDTVインディアのシニア編集主幹として看板報道番組「プライム・タイム」などのアンカーを務めたが、2022年に同社を退職。現在はYouTubeチャンネル「Ravish Kumar Official」を開設し、政治・社会問題に関する発信を続けている。チャンネル登録者数は1440 万人に上る(2026年3月時点)。著作は本書のほかにDekhte Rahiye(2010年)、Ishq Mein Shahar Hona(2015年、英訳はA City Happens in Love)など。2019年にフィリピンのマニラでラモン・マグサイサイ賞を受賞したほか、インド国内のジャーナリズム賞も多数受賞。2023年の世界報道自由デーにベルギーのブリュッセルで表現の自由に関する名誉称号を授与された。2022年にラヴィーシュ・クマールに取材したドキュメンタリー映画『あなたが見ている限り真実は生き残る』(原題はWhile We Watched)が製作された。 倉田 夏樹(くらた・なつき)(訳) 1991年三重県伊勢市生まれ。東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ヒンディー語専攻卒、同大学院総合国際学研究科博士前期課程修了。現在、塾・予備校講師。 -
移民は悪か?――人類に驚異的な進歩をもたらしてきた移住・移民の歴史
【内容紹介】 本書は、歴史の教訓を生かし、国、地域社会、移民自身のすべてが、 移民のもたらす大きな利益を生かせるように、 人道的で実効性のある政策・慣行を提言したい。 文明化の流れの中で、大きな進歩の根幹を支えてきたのが、移民である。 (「序:人はなぜ移住するのか」より) 【著者紹介】 [著]イアン・ゴールディン(Ian Goldin) 英オックスフォード大学教授(グローバリゼーション、開発学)。地球規模の重要課題に関する学際研究の世界的な有力拠点であるオックスフォード大学マーティンスクールの創設ディレクター。南アフリカの故ネルソン・マンデラ大統領の顧問を務めたほか、南部アフリカ開発銀行総裁、世界銀行副総裁なども歴任。フランス政府からナイト爵を授与された。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスとオックスフォード大学院で修士号、オックスフォード大学院で博士号を取得。前作の『Age of the City』は、英フィナンシャルタイムズ紙の2023年最優秀書籍に選定。 [訳]斎藤 栄一郎(さいとう・えいいちろう) 翻訳家・ライター。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。主な訳書に『イーロン・マスク 未来を創る男』『ビッグデータの正体』『地球上の中華料理店をめぐる冒険』『PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記』(以上、講談社)、『小売の未来』『小売再生』『センスメイキング』『Tools and Weapons テクノロジーの暴走を止めるのは誰か』『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』『心眼』『ザ・パワー・オブ・キャッシュ』(以上、プレジデント社)、『データ資本主義』(NTT出版)、『締め切りを作れ。それも早いほどいい。』(パンローリング)、『マスタースイッチ』(飛鳥新社)などがある。 【目次抜粋】 ■序:人はなぜ移住するのか ■第1部|すぐにわかる移民の歴史 第1章:移民の原点 第2章:地球全体に広がった人類 第3章:帝国と交易 第4章:発見と破壊の旅 第5章:奴隷制度 第6章:強制と支配 第7章:集団移住の時代 第8章:パスポートを巡る問題 第9章:戦争、大量動員、国外退去 第10章:戦後の移民 ■第2部|移住の今、そして未来 第11章:移民とは何者なのか 第12章:移民と経済 第13章:移民と発展 第14章:移住の未来 -
外交 Vol.96
[本書目次] ● 高市外交を問う 戦後秩序の解体と高市政権の課題 中西 寛(京都大学) 特集|ドンロー主義 その「内と外」の論理 イラン攻撃に至った「合意不可能交渉」 松永泰行(東京外国語大学) モンロー主義の歴史的展開とトランプ外交 佐々木卓也(立教大学) ランドパワー化する米国第一主義 神保 謙(慶應義塾大学) ドル基軸通貨体制の行方 河野龍太郎(BNPパリバ証券) 「マドゥロ拘束」の衝撃―― ベネズエラ政権移行とラテンアメリカの地域統合 ● 座談会◦浦部浩之(獨協大学)×子安昭子(上智大学)×坂口安紀(ジェトロ・アジア経済研究所) 米州の不安定化とメキシコの試練 馬場香織(東京大学) 国際法の「正論」と米国の論理 越智 萌(立命館大学) ドンロー主義は中国の「奇貨」となるか 杉浦康之(防衛研究所) グリーンランド・ウクライナ 応答するデンマーク政治 高橋美野梨(北海学園大学) トランプ「革命政権」の持続可能性 青山直篤(朝日新聞) 「キリスト教的」連邦政府 加藤喜之(立教大学) ● 高市政権の外交政策を問う 高市・李時代の日韓関係 問われる戦略的協力 阪田恭代(神田外語大学) ● インタビュー◎高市政権の経済政策を問う 「責任ある積極財政」実現には市場との対話が不可欠 木内登英(野村総合研究所) ● 高市政権の経済安全保障政策を問う レアアース生産「脱中国」の国際協力と資源外交 岡部 徹(東京大学) 外務省だより FOCUS| ウクライナ戦争 5年目の困難 ロシア戦時経済の内実 服部倫卓(北海道大学) ウクライナ 内政構造から見た戦争長期化 松嵜英也(津田塾大学) FOCUS| 新興国「自律」へのダイナミズム 「狭間国家」の生存戦略と行動原理 廣瀬陽子(慶應義塾大学) 米国不在の自由貿易体制とグローバル・サウスの選択 熊谷 聡(ジェトロ・アジア経済研究所) インドネシア 多元化する外交と構造的課題 増原綾子(亜細亜大学) タイ・カンボジア国境紛争と経済的相互依存の試練 助川成也(国士舘大学) フィジー「全方位友好」外交と地域秩序 鴻巣玲子(大阪学院大学) ● 追悼・入江昭ハーバード大学名誉教授 「歴史の国際化」に挑んだ広い視野と理念 篠原初枝(早稲田大学) ブックレビュー 大津留(北川)智恵子(関西大学) 新刊案内 英文目次 編集後記・次号予告 in&out -
ドイツ外交とアジア
世界第3位の経済大国・ドイツのアジア戦略を読み解く EUの大国であるドイツ。いまや世界第3位の経済大国であり、東アジアはドイツにとって市場として最も重要な地域である。本書は、ウクライナ戦争、ガザ紛争、そして、トランプ政権の誕生によって、動揺する国際秩序とアジアの動静をEU大国ドイツの外交から読み解き、アジアに新たな視野を提供する。 【主要目次】 はじめに 第1章 ドイツ外交の基本構造とメルツ政権 第2章 対中政策の変遷――魅力的な市場からデリスキングの対象へ 第3章 日独関係の新展開 第4章 インド太平洋をめぐるドイツの模索 第5章 ドイツ外交とEUの統合――ショルツ政権期(二〇二一-二〇二五年)のEU改革構想 第6章 リベラル国際秩序の動揺とドイツ外交の試練 おわりに あとがき -
Examining Heisei Japan
The passing of Emperor Sh-owa marked the end of an era―an era memorable in both war and peace. As is the custom, the new emperor’s reign was given a new name, in this case “Heisei,” but this did not mean a reset on the international stage. The persistent diplomatic issues remained, and, furthermore, new issues arose. Promoting global peace and stability, preventing natural disasters, relations with China, regional cooperation, Japan’s role in the international order are just some of the many outstanding issues. How did Japan approach them and deal with them? What was accomplished and what still needs to be done? Given the issues’ paramount importance for both Japan and the world at large, this anthology brings together influential essays published by five of Japan’s leading scholars during the period. -
近代以降の周辺諸国の対中国観(国際文化研究シリーズ1)(昭和女子大学出版会) Neighboring Countries’ Viewpoints Toward China After the Western Impact
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国とどう付き合うか、21世紀の世界各国が抱える現実の問題である。本書はそういう視点から周辺国の対中国観がいかに変遷したかを模索するという無謀な挑戦から始まった昭和女子大学国際文化研究所の報告である。きわめて重要な歴史的転換期の対中国観を、その周辺地域の研究を専門とする研究者たちによってまとめたことが本書の特色と言えよう。(フフバートル) 【国際文化研究所について】昭和女子大学大学院付置研究所として1992年5月に設置。その目的は1.日本を含む世界各地の文化を国際的視座から研究すること、2.研究者の国際連携のもとに研究すること、3.内外の文化保存と創造に寄与することです。グローバルプロジェクトとして2022年に着手した研究の成果が本書です。今後も、世界の文化を未来に継承する拠点として研究活動を発信していきます。(国際文化研究所所長 志摩園子)