北村稔の作品一覧
「北村稔」の「中国の正体」「中国は社会主義で幸せになったのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「北村稔」の「中国の正体」「中国は社会主義で幸せになったのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
中国の近代化の歴史を概観する。アヘン戦争にはじまる列強による蚕食,革命,軍閥割拠,日本の侵出と国共内戦。共産党による統一後も,大躍進政策は大失敗,文革の嵐が吹き荒れ,天安門事件にみられるような民主化への反動など,一世紀以上にわたってかの国の人々は塗炭の苦しみを味わってきた。国民の間で身内以外の者に対する不信感が根強いのも,このような歴史をみれば大きくうなづける。著者は,社会主義の理想を掲げる中共政権も実質的には中国に伝統的な封建王朝に過ぎないという批判的観点でもって論を進める。なるほど,毛沢東→鄧小平→江沢民→胡錦濤と指導者が世襲でないところを除けば,中共の前近代的・封建的性格はまだかなり残存
Posted by ブクログ
西欧における社会主義の発展と中国における受容に関する専門的な論考が多く、現代中国に関する書籍かと思って読むと期待外の内容が冒頭延々と続くので読みにくい。後半の大躍進政策や文化大革命に関する記述には目を見張るものがあるが、辿り着くのが辛いのと、習近平政権以降に書かれているにも関わらず、それについての記述は無い(基本的に文革まで)。元々、国共合作の研究をベースに書かれているので、その部分の記述がどうしても多くなるのは仕方がないが、タイトルから期待される内容とは異なる内容で、もう少し現代の一般的読書やビジネスマンの関心に沿うように書けなかったかと思う。