作品一覧

  • なぜ東大は男だらけなのか
    3.8
    1巻1,089円 (税込)
    「男が8割」の衝撃――。女性の“いない”キャンパス。 現役の東大教授による懺悔と決意。 これは大学だけじゃない、日本全体の問題だ! 2023年現在、東大生の男女比は8:2である。 日本のジェンダー・ギャップ指数が世界最下位レベルであることはよく知られているが、将来的な社会のリーダーを輩出する高等教育機関がこのように旧弊的なままでは、真に多様性ある未来など訪れないだろう。 現状を打開するには何が必要なのか。 現役の副学長でもある著者が、「女性の“いない”東大」を改革するべく声を上げる!  東大の知られざるジェンダー史をつまびらかにし、アメリカでの取り組み例も独自取材。 自身の経験や反省もふまえて、日本の大学、そして日本社会のあり方そのものを問いなおす覚悟の書。 【目次】 序 章 男だらけの現状 第一章 東大は男が八割 第二章 女性のいない東大キャンパス――戦前 第三章 男のための男の大学――戦後 第四章 アメリカ名門大学の共学化 第五章 東大のあるべき姿 終 章
  • 奇妙なアメリカ―神と正義のミュージアム―
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    アメリカ人は、なぜ「進化論」を否定し、「核兵器」を賞賛するのか。「真珠湾」と「9・11」はいかに語られるのか。どうして辺境に巨大な「成金美術館」が作られ、首都に凶悪犯が集う「犯罪博物館」が作られたのか。八つの奇妙なミュージアムを東大教授が徹底調査、超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする。異色のアメリカ論。※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で
    3.7
    1巻968円 (税込)
    ハワイ――世界中の観光客を魅了する太平洋の美しい島々。十八世紀以来、欧米、そしてアジア諸国から多くの移民が来島し、定着・活動してきた。しかし、異人種、異文化との接触が、ネイティヴ・ハワイアンに苛酷な歴史を強いてきたことも忘れてはならない。本書は、日本との交流に光をあてながら、楽園イメージの奥に横たわる、もう一つの現実を浮かび上がらせ、ハワイ文化の力強い流れを描き出すものである。

ユーザーレビュー

  • なぜ東大は男だらけなのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東大は男性が8割。男性が多いのは、東大入学者に中高一貫の男子校が多いから。その子の家庭は、父が働き、母が専業で家庭をサポートする。そんな家庭から官僚などになり制度が作られる。これではジェンダー格差が解消されないとのことだった。

    こんなにも男性ばかりになっているとは知らなかった。そして、その環境を生み出す中高一貫の男子校があるということも。社会的に、男性優位な歴史があるから、それが脈々と受け継がれているのだと思った。このような状況が本で書いていただいたからこそ、少しずつ変わってきていると思った。

    筆者の矢口祐人さんは、東大で研究をおこなう教授で、10年以上、東大に男子が多いことに違和感をもた

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    2025年05月25日
  • なぜ東大は男だらけなのか

    Posted by ブクログ

    東大内部から、しかも男性教授からのフェアな視点の良書。この人は信頼できるなと、思える冷静さと公平さと聡明さを感じながら読んだ。

    日本全体の大学における女子学生比率は46%と決して低くはないのが、東大は20.1%。ほぼ半数を女性が占める海外の主要大学と比べて極端に低い。
    いまだに存在する「東大女子お断り」のサークル。東大男子の差別問題に対する鈍さを表している。

    1987年の東大総長森亘の卒業式での祝辞が紹介されているが、これがまた、すごい。

    「昔であれば末は博士が大臣かと言って押すな押すなと現れた花嫁候補も今日はない。明治の頃は国全体が若き医師に燃え、欧米並みに学問を尊敬した日本の社会も今

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    2024年05月14日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

    Posted by ブクログ

    大変興味深く読むことができた。その歴史はどこか沖縄に似ている。もちろん、違う歴史ではあるけれど。日本との関わりも深く、知らないことも多かった。歴史を学ぶ楽しさを久しぶりに味わった気がする。

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    2017年12月18日
  • なぜ東大は男だらけなのか

    Posted by ブクログ

    男社会、男の論理の中で少数派の女性は戦わなければならない。女性管理職登用と言われて、女性だから出世したと言われるが、これまでは、特に昭和、平成は、男性だから出世してきたのだ。あんたはどうなの?と言い返したい。男性の論理の中で戦わされてきたが、そもそも、その論理が偏っていたのでは?と、とても興味深く読んだ。

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    2025年09月27日
  • なぜ東大は男だらけなのか

    Posted by ブクログ

    日本人が向き合うべき男女格差をわかりやすく書いた本。多くの人が差別に気がついてもいないというこの恐ろしい現状を、データを提示し、課題の特定、解決策まで明示している。今後の社会変革も予測される一冊。

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    2024年08月17日

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