矢口祐人のレビュー一覧

  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大は男性が8割。男性が多いのは、東大入学者に中高一貫の男子校が多いから。その子の家庭は、父が働き、母が専業で家庭をサポートする。そんな家庭から官僚などになり制度が作られる。これではジェンダー格差が解消されないとのことだった。

    こんなにも男性ばかりになっているとは知らなかった。そして、その環境を生み出す中高一貫の男子校があるということも。社会的に、男性優位な歴史があるから、それが脈々と受け継がれているのだと思った。このような状況が本で書いていただいたからこそ、少しずつ変わってきていると思った。

    筆者の矢口祐人さんは、東大で研究をおこなう教授で、10年以上、東大に男子が多いことに違和感をもた

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    2025年05月25日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大内部から、しかも男性教授からのフェアな視点の良書。この人は信頼できるなと、思える冷静さと公平さと聡明さを感じながら読んだ。

    日本全体の大学における女子学生比率は46%と決して低くはないのが、東大は20.1%。ほぼ半数を女性が占める海外の主要大学と比べて極端に低い。
    いまだに存在する「東大女子お断り」のサークル。東大男子の差別問題に対する鈍さを表している。

    1987年の東大総長森亘の卒業式での祝辞が紹介されているが、これがまた、すごい。

    「昔であれば末は博士が大臣かと言って押すな押すなと現れた花嫁候補も今日はない。明治の頃は国全体が若き医師に燃え、欧米並みに学問を尊敬した日本の社会も今

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    2024年05月14日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    大変興味深く読むことができた。その歴史はどこか沖縄に似ている。もちろん、違う歴史ではあるけれど。日本との関わりも深く、知らないことも多かった。歴史を学ぶ楽しさを久しぶりに味わった気がする。

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    2017年12月18日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    男社会、男の論理の中で少数派の女性は戦わなければならない。女性管理職登用と言われて、女性だから出世したと言われるが、これまでは、特に昭和、平成は、男性だから出世してきたのだ。あんたはどうなの?と言い返したい。男性の論理の中で戦わされてきたが、そもそも、その論理が偏っていたのでは?と、とても興味深く読んだ。

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    2025年09月27日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    日本人が向き合うべき男女格差をわかりやすく書いた本。多くの人が差別に気がついてもいないというこの恐ろしい現状を、データを提示し、課題の特定、解決策まで明示している。今後の社会変革も予測される一冊。

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    2024年08月17日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    最近、新聞でたまたま、大学工学部への女性学生のクオータ制入学の賛否両論の記事を読んだ。
    取り入れて30年経つ工業大学は、一定の成果があったとしているが、入学者が頭打ちになってもいるとのこと。

    さて、本書は東京大学のお話。
    年々女子学生の入学者は増えてきたものの、20%で伸びどまっているそうだ。
    著者は副学長で、女性学生の獲得を推進する立場の職にある人。
    現状を変えるべく、本書は男性を基準にしてできた大学が、長い間そのことを認めずにいたことを論じている。

    東大の話なんて、個人的には関係ないのだが。
    著者は最後には、日本の大学教育の問題としてこのことを捉え直す。
    女性だけを増やすのではなく、多

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    2024年08月08日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大に男性が多い、そのものは意外でも不平等さも感じたことはなかったけど、“限られた条件”の男性が多いことには驚いた。“一般社会”の人との感覚の違いはこういうところから来るんだろうなぁ。

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    2024年06月20日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大って8割が男性学生なんですってよ、奥さん!

    ほへーである
    ほへー知らんかった
    まぁ、男のが多いだろうとは思っていたがこれほどとは思っていなかったほへーである
    どうりでなー

    ご存知の通り世界経済フォーラムが発表している「ジェンダーギャップ指数(経済・教育・政治参加などの分野での世界各国の男女間の不均衡を示す指標)」は、我が日本は2023年は146カ国中125位(しかも前年より悪化)というとんでもない低レベル

    それものそのはず、日本を導くリーダーたちを生み出す最高学府がこの体たらく
    がっかり通り越してがっこりです(がっこりて初耳やわ〜)

    もう世界から取り残される日本が鮮明にイメージでき

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    2024年05月27日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大のジェンダー不平等性について書かれた本だが、歴史的バックグラウンドの話が中心で、期待していたほど「未だに変われない理由」には言及がなかった。一方で4章の米プリンストン大との比較は興味深い。
    「文化が違うから」で許容できない、理系がマジョリティかつ1969年まで男子校だった保守的な大学をベンチマークにすることで、東大をはじめとする日本のトップ大が遅れていることがよく分かる。
    あとはソリューションが欲しい。

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    2024年05月25日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    ハワイを訪れる前に読んで良かった。歴史や文化を知ってるか知ってないかで楽しみ方の深さが絶対違うと思った。

    特に日系人の歩みやダニエル・K・イノウエ空港の由来が印象深い。

    今やリゾート地として名が高いけど、ただウェイウェイしに行くのは本当にもったいない。その地に暮らすハワイアンに敬意を表したい。

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    2024年04月16日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    ハワイの歴史と文化について、特に日本との関わり、
    移民した日系人の歴史、文化、暮らしぶりを中心に描く。
    内容は分かりやすく読みやすい。
    考えさせられる点もあり、入門書として適していると感じた。

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    2014年02月03日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    ピクチャーブライドの話は初耳だったので、現地で娘の結婚式の司式をした牧師に訪ねてみたら、よく知っていた.これもハワイの歴史なのだと感じた.実際に現地でワイキキの海岸を歩くと、平日にあのような人数の各国人がバカンスを楽しんでいることに驚いた.

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    2013年06月22日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    [ 内容 ]
    ハワイ―世界中の観光客を魅了する太平洋の美しい島島。
    十八世紀以来、欧米、そしてアジア諸国から多くの移民が来島し、定着・活動してきた。
    しかし、異人種、異文化との接触が、ネイティヴ・ハワイアンに苛酷な歴史を強いてきたことも忘れてはならない。
    本書は、日本との交流に光をあてながら、楽園イメージの奥に横たわる、もう一つの現実を浮かび上がらせ、ハワイ文化の力強い流れを描き出すものである。

    [ 目次 ]
    第1章 移民たちのハワイ(サトウキビとピクチャーブライド;移民到来;日本人移民の生活;戦後の日系アメリカ人)
    第2章 リメンバー・パール・ハーバー(パール・ハーバー攻撃の日;戒厳令下の

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    2011年04月03日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    私たちには「南の楽園」というイメージしかないハワイ。

    ハワイのサトウキビ産業が好調になり、人手不足の解消として日本からの移民を募ったのは明治のこと。
    そんな移民の苦労はもちろん、ネイティブ・ハワイアンの苦労の他、ハワイの産業の移り変わりを含め痛々しい歴史も知ることのできる本。

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    2009年10月04日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    男社会の競争勝者はやはり男なのであり、ゲームのルールが男に有利だという事だ。常軌を逸するようなチャレンジは男の方がし易いし、進学校と言われる高校も男子校が多いから、そういう構造なのだ。極端な秀才も極端な愚鈍も男子に多い。女性の方が、比較的平均的な集団である事は統計が証明している。

    それだから、東大は男子ばかり。東大に限らず、旧帝大は男子ばかり、理系は男子ばかり。男子、男子、男子。逸脱しやすい性別に対し、逸脱の上澄みが求められる居場所。平均化しやすい性別に対しては、平均化が求められる居場所があるだけとも言える。東大は逸脱を呼び寄せる。何故なら平均に対し上澄みにあるからだ。

    ー そもそも東大に

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    2025年07月15日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大のジェンダーギャップの歴史と、いまだ女子学生の比率が2割にとどまっていることに対する変革の方向性について。
    (ちなみに国立台湾大学41%、ソウル国立大学36.5%)
    女子学生亡国論のあたりはヒリヒリしながら読んだ。
    個人的に興味深かったのはプリンストン大学との比較のあたり。プリンストン大学が共学化したのは1969年と東大よりも23年遅いが2010年に女子学生比率は50%に達している。そして共学化の意思決定は経営判断からであるという。競合するアイビーリーグの各大学が同様の判断で共学化に踏み切るなか、乗り遅れては優秀な学生と教員を獲得できなくなりジリ貧間違いなし。安定した大学経営のために共学化

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    2025年05月05日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    東大女子が少ない理由について、歴史的に書かれているが、タイトルの問いに対して真正面から書かれているという感じではない。なぜ東大女子が少ないのか知りたければ『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』(光文社新書)の方がわかりやすい。

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    2025年01月24日
  • なぜ東大は男だらけなのか

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    ■どんな本か
    自らもマジョリティ(男性日本人)側に立つ東大教授が、東大における男女不均衡をその歴史紹介・米大学との比較等を通して、問題提起する本。

    ■内容
    ・東大の男女比は8:2
    ・そしてその比率は20年間ほとんど変わらない
    ※女性の大学進学率は5割を超えたというのに
    ・日本に高校は4856あるのに、トップ20校の合格者が4割以上を出している
    ・特に開成始めとした男子校10校で25%を占める
    ・教員の男女比は多少改善したものの16.7%
    ・サークルで東大女性が敬遠される理由は、女に求めてるものが華やかさやサポート、そして頭の悪さだから
    ・銅像にも女性はいない(いても現世とかけ離れてる)動物像

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    2024年04月03日
  • ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で

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    ●ハワイと日本との関係を中心にハワイ史を記述している。とりわけ日系人社会については詳しく書かれていると思う。

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    2018年10月25日
  • 奇妙なアメリカ―神と正義のミュージアム―

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    ●本書は、アメリカにある8つの博物館に焦点を当てて、アメリカの社会・文化・思想等について考察している。アメリカを知る上で博物館を取り上げる試みは新鮮で面白かった。
    ●とりわけ「第一章 進化論を「科学的に」否定する」は興味深かかった。

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    2018年10月23日