田中宇の作品一覧
「田中宇」の「アメリカ以後~取り残される日本~」「アメリカ「超帝国主義」の正体(小学館文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「田中宇」の「アメリカ以後~取り残される日本~」「アメリカ「超帝国主義」の正体(小学館文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
過去の金融危機の解説まではフムフムと内容を追えたが、本題の「第三次世界大戦が金融の世界ですでに始まっている」とする仮説に入ってから話が壮大過ぎて、かつどこまで事実で何が憶測かの境界線が曖昧になって付いて行けなくなった。
大まかには『米国覇権構造が崩れて多極化する』仮説に沿って金融関連の出来事を憶測含めて解説している。本書は2015年に書かれているようだが、ロシアを孤立させプーチンを怒らせて、ウクライナが米国の代理戦争をするシナリオも本書の仮説に沿った流れに見える。
しかし注意が必要なのは、この手の本はまず「表のストーリー」をしっかり理解しておかないと「陰謀論」という迷宮にハマりがちなこと。
Posted by ブクログ
世界大戦とは世界覇権を賭けた戦争だ。
二度の世界大戦は英米覇権に対して独日伊などが挑んだ。
今回の大戦は兵器を使った軍事戦争ではなく、ドルと金融システムによる覇権を米国が守るか失うか、
中露やEUが覇権を分割するかどうかの金融戦争である。
NY株式市場や債権市場の実態はリーマン危機に始まる金融システムの崩壊を、QEによって辛くも凌いできた結果のバブル経済にすぎない。
現在このドル覇権を見限る動きが世界各国で始まっている
ロシア・サウジが原油安の策略を開始したことも金融戦争の一環としている。各論に対しては疑念をもつ箇所もたくさんあるが総論では賛成といわざるを得ない内容。
Posted by ブクログ
この本は300ページ足らずの分量ですが、内容が濃く考えながら読んだせいもあり読むのに随分とかかりました。世界の金融はドル体制が変わる可能性があるという印象を受けました。その引き金を引くのが、日本も実施している量的緩和策(QE)行く末なのでしょうか。
その原因としては、ポンドから基軸通貨の地位を得たアメリカのドルの位置が、中国とロシアを中心としたグループに移行しつつある様です。湾岸戦争(1991)の本当の原因も、イラクが原油をドル以外で決済しようとしたことに始まり、その動きは今まで抑えられてきたようですが、中国とロシアが戦略的に結びつくことで、元、を中心とした貿易が今後行われる予定です。
あ