田中宇のレビュー一覧

  • タリバン

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    ニュースだけの報道を見るだけでは
    彼らの本心は決して見えてこないのです。
    そもそも、メディアは悪いところを誇張しますからね。

    でも、別に読んだ本を
    この本を読む前に読んでいたので、
    彼らが悪の権化ではないことは
    分かっていました。

    彼らは、大国に踏みにじられた
    国を守りたかっただけ。
    隣国の不条理に立ち向かっただけ。

    だけれども、かの二大国は
    それを認めません。
    愚かなものですね。

    人の欲がいかに人を追い詰めるか
    分かる一冊です。

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    2014年04月19日
  • 米中逆転 ――なぜ世界は多極化するのか?

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    ネタバレ

    私が国際情勢について初めて手に取った本。初心者でもわかりやすく、目が鱗。中国という国の世界からみた重要性と、アメリカ外交の本当の理由など。どうしてこの時に、こうゆう政策を行ったかなどわかりやすく書かれています。著者のメルマガにも書いていますが、アメリカの多極化についても触れています。この本を読めば、メルマガにもついていけると思います。

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    2012年02月19日
  • イラク

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    [ 内容 ]
    湾岸戦争時の劣化弾の後遺症で苦しむ子供達、国中に満ちあふれるサダム・フセインの肖像画、その一方で、高級品が豊富な巨大市場、ジャンクでパソコンを組み立てるバグダッドの「秋葉原」、市場最高値をつける株式市場、ビジネスマンで混雑するホテル…経済制裁下のイラク庶民は、アラブ的絆のもとに、どこか平穏で安定した生活を送っていた。
    イラクを通して見えてきた世界史の巨大な暗渠―民主主義は万能薬か?
    はたして国家とは何だろうか?
    アメリカはいったい何をしようというのか。

    [ 目次 ]
    大使館訪問
    バクダッドへの道
    表敬訪問
    二つの民族主義
    シーア派の聖地
    庶民生活
    プロパガンダと部族政治
    バクダ

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    2011年04月10日
  • 金融世界大戦 第三次大戦はすでに始まっている

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    ネタバレ

    過去の金融危機の解説まではフムフムと内容を追えたが、本題の「第三次世界大戦が金融の世界ですでに始まっている」とする仮説に入ってから話が壮大過ぎて、かつどこまで事実で何が憶測かの境界線が曖昧になって付いて行けなくなった。

    大まかには『米国覇権構造が崩れて多極化する』仮説に沿って金融関連の出来事を憶測含めて解説している。本書は2015年に書かれているようだが、ロシアを孤立させプーチンを怒らせて、ウクライナが米国の代理戦争をするシナリオも本書の仮説に沿った流れに見える。

    しかし注意が必要なのは、この手の本はまず「表のストーリー」をしっかり理解しておかないと「陰謀論」という迷宮にハマりがちなこと。

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    2022年08月05日
  • アメリカ以後~取り残される日本~

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    【要約】
    ・アメリカの中には自らを頂点とする覇権主義と、世界に幾つかの極を置いて発展させる多極主義がある。

    【ノート】
    ・もうアメリカはダントツの力を持った覇権国家ではない。数々の失策で経済的にも軍事的にも失墜してきているが、それをあえて志しているように見える意志のベクトルがある、というのが田中さんの分析。

    ・この田中宇(さかい)は「タリバン」を読んでから自分の中で要注意人物(いい意味で)になった人。

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    2018年10月28日
  • 金融世界大戦 第三次大戦はすでに始まっている

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    世界大戦とは世界覇権を賭けた戦争だ。
    二度の世界大戦は英米覇権に対して独日伊などが挑んだ。

    今回の大戦は兵器を使った軍事戦争ではなく、ドルと金融システムによる覇権を米国が守るか失うか、
    中露やEUが覇権を分割するかどうかの金融戦争である。
    NY株式市場や債権市場の実態はリーマン危機に始まる金融システムの崩壊を、QEによって辛くも凌いできた結果のバブル経済にすぎない。
    現在このドル覇権を見限る動きが世界各国で始まっている
    ロシア・サウジが原油安の策略を開始したことも金融戦争の一環としている。各論に対しては疑念をもつ箇所もたくさんあるが総論では賛成といわざるを得ない内容。

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    2016年12月18日
  • 金融世界大戦 第三次大戦はすでに始まっている

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    覇権の世界史のダイナミズムがとても面白い。田中宇には歴史の教科書作って欲しい。絶対採用されないだろうけど。

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    2015年04月10日
  • 金融世界大戦 第三次大戦はすでに始まっている

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    この本は300ページ足らずの分量ですが、内容が濃く考えながら読んだせいもあり読むのに随分とかかりました。世界の金融はドル体制が変わる可能性があるという印象を受けました。その引き金を引くのが、日本も実施している量的緩和策(QE)行く末なのでしょうか。

    その原因としては、ポンドから基軸通貨の地位を得たアメリカのドルの位置が、中国とロシアを中心としたグループに移行しつつある様です。湾岸戦争(1991)の本当の原因も、イラクが原油をドル以外で決済しようとしたことに始まり、その動きは今まで抑えられてきたようですが、中国とロシアが戦略的に結びつくことで、元、を中心とした貿易が今後行われる予定です。

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    2015年04月04日
  • ハーバードで語られる世界戦略

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    ニーマンフェローについて菅谷明子さんの体験談を読み知った。他にも日本人でニーマンフェローを経験された方がいないか調べてみて、大門小百合さんとこの本のことを知った。
    読みやすい文章でたぶん2時間くらいで軽く読めた。
    ニーマンフェローやハーバード大学の教育についてだけでなく、一年弱の留学生活を通じて学んだ異文化理解(あるいは日本文化に関する気づき、発見)についても書いてあり興味深かった。
    「はじめに」に解説されている通り、この本は、ハーバードが「好き」な小百合さんと「嫌い」な宇さんのご夫婦で分担して、構成されている。単純にハーバード大学やニーマンフェローのプログラムについて褒めるだけでもなければ、

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    2014年04月30日
  • タリバン

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    2001年9月11日のアメリカのテロ事件直後に発行された本。当時は田中宇さんのメールマガジンを毎週きちんと読んでいたのであえてこの本は買わなかった。日本ではアメリカから流れてくる情報を垂れ流しで「タリバン」=過激派みたいな報道のされ方だったけど、アフガニスタンの問題を歴史的な流れの中で位置づけながら理解するにはとても良い本だと思う。また隣国パキスタンとアメリカの関係も踏まえて地理的な繋がりの中でこうした問題をとらえることの大切さも学べる。周りを海に囲まれた日本にいると「陸続き」に行き来できてしまうことからくる「関係の複雑さ」がなかなか理解できないから。

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    2012年12月15日
  • 米中逆転 ――なぜ世界は多極化するのか?

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    国際情勢の分析には定評のある田中宇の一冊。

    中国が米国に取って代わることにより、多極化する世界について丹念に解説。
    日本が親米寄りな理由、そして中露の台頭について非常に勉強になりました。

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    2012年08月27日
  • タリバン

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    [ 内容 ]
    いまや世界の敵になった感があるタリバンは、20年以上続いたアフガン内戦を終結させた「正義の使者」だった-。
    現地取材を元に、アメリカ、ビンラディン、タリバンの運命の三角関係を読み解く。
    なぜ、テロにはしるのか。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月09日
  • 米中逆転 ――なぜ世界は多極化するのか?

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    多極化とドル崩壊で進む米中逆転

    中国の脅威が低下すると、必要性が大幅に低下するのが沖縄の米軍基地、

    尖閣も普天間も同じ問題だろうか?

    日本の国是は対米従属、

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    2010年12月07日
  • ハーバードで語られる世界戦略

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    ジャーナリストの夫婦のハーバード留学体験談。奥さんはハーバードの政治教育システムを肯定的に書いているのに対して、旦那さんがハーバードを通したアメリカのウラの戦略(謀略?)を否定的に書いていて、対象的で面白かった。さすが記者だけあって、かなり読ませる文章だった。

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    2010年11月08日
  • ハーバードで語られる世界戦略

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    そこそこ骨のある政治気質な本を読もうと思って手にとってみたら、俄然マイルド系の本でした笑。

    仰々しいタイトルとは裏腹にカジュアルな本。報道ジャーナリスト夫婦のハーバード留学体験を通して、アメリカの何たるかをちょびっと探ってみようっていう感じ。アメリカのハイフネーション的民族観、「全世界問答無用にアメリカ化」独善的外交戦略などにも言及。ハーバードの興味深い生臭さもちらほら。卒業式典における台湾国旗掲揚問題のくだりなどなど。世界の最高学府だけあって、まさに日常が「世界」そのものなようです。

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    2009年10月04日
  • アメリカ以後~取り残される日本~

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    もはや米国の相対的な力の低下は誰の目にも明らかになった。その米国の衰退をいち早く予測していたのが本書。9.11もブッシュ政権による自作自演であった。米国は余力の低下から自ら自滅の道を歩んでいるという独自の仮説を展開。米国一国追従外交からの脱却が21世紀の日本の外交のテーマだ。

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    2009年10月04日
  • 米中論~何も知らない日本~

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    様々な戦略(軍事もビジネスも)を立てるには地政学と歴史を学ぶ必要があると感じた一冊。読んでて面白い。ただ、タイトルにあるような米中の戦略を書いたというより、アメリカ、中国それぞれを論評した感じ。

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    2009年10月07日
  • ハーバードで語られる世界戦略

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    二人の著者の考え方が読めて面白い。実践論をふまえたアカデミックな授業だなーと思った。日本の大学も学生のモラトリアムだけやなくて、もっと社会人にも開かれたものになるべきやと思った。そのためには俺ら学生自信も頑張らねばならない

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    2009年10月07日
  • ハーバードで語られる世界戦略

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    普段よく読む田中宇さんとその夫人の小百合さんがハーバードで学んび、それを綴った体験記。ボストンに住んでいた事があるので、いろいろとなつかしい記憶が甦った。さすがハーバードという話も多々あって興味深く読める。こういう環境の中で勉強できたら、それは楽しい事だろう。うらやましい限りだ。

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    2009年10月04日
  • アメリカ以後~取り残される日本~

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    アメリカに頼ってはもう生きていけない。アメリカ抜きにした世界を考える。
    そういった思いをこめて書かれた田中さんの本。内容は経済の話から入り、その中ではボーイングとエアバスの話やタイのタクシン政権の話と興味深い。それからイラクの話、そしてアメリカ抜きのアジアの話と移っていく。ヨーロッパ各国はアメリカにそれほど期待はしていない。現にユーロ高ドル安は歯止めがかからない。その中にあって、日本は未だに輸出から得たドルを米国債を買う事でドル高をキープしている。アメリカは危ない。いつもながらの田中宇さんの論調をキープしながら、興味深い話をいろいろと展開してくれる。国際関係に興味がある人は必読。

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    2009年10月04日