よみもの - 講談社作品一覧

  • まねっこカメレオン
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★葉っぱのカメレオンくんがくりひろげる小さなぼうけんものがたり★ ★世界が注目する葉っぱ切り絵作家初のストーリー絵本★ 葉っぱ切り絵アーティスト・リトさんの手による数々の葉っぱ切り絵作品のなかでも とくに人気の高いオリジナルキャラクター「カメレオンくん」が主人公。 通常は色で擬態するカメレオンですが、 葉っぱのカメレオンくんは、ちょっと違うみたいです。 出会った相手によって次々と模様が変わるカメレオンくん、 そして細かい部分にまで凝らされた工夫やユーモアに、 ページをめくる楽しさと驚きがあります。 葉っぱ切り絵はじめてのストーリー写真絵本です。 【ストーリー】 あるあさ カメレオンくんは めざめて おもいました。 「きょうは おでかけすることにしよう」 そとにでて さいしょに であったのは てんとうむしの ぎょうれつ。 ーーーさて、カメレオンくんはどんな仲間と出会って、 どんな1日を過ごすのでしょうか。 読者対象:0歳~ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • キラキラ妖怪クラブ シラギク山のオニババ編
    -
    1巻1,265円 (税込)
    >>奇想天外! お菓子が大好きなオニババとなずなたち姉弟の、唯一無二なはちゃめちゃ妖怪コメディ!<< ザッ! 何かが木の上から飛びおりてきて、二人の前に立ちはだかりました。 おばあさんです。ボロボロのきものを着たしらが頭のおばあさん! 「ギャアアアアアアアアア!!!!」 二人は、心ぞうが、10000000mもかなたにふっとんだみたいになって、グルリと向きを変えると、むちゅうでにげだそうとしました。 でも、おばあさんときたら、ビョ~ンッ!! 二人の頭の上をラクラク飛びこえて、通せんぼしてきたんです。 あわてて、また向きを変えたら、またビョ~ン!  おばあさんはまた、二人の頭の上を飛びこえて通せんぼして、 「だれのウワサしていたんだい?」 ゾクゾクするようなしゃがれ声でささやいて、二人の腕をグッとつかみました。 (本文より) シラギク山に住むオニババに遭遇した姉弟のなずなとせり。おっそろしいことに、オニババったら、やわらかい子どもが大好物だって言うんです。子どもより、もっとおいしいものがありますよ!と駆け込んだのは町のコンビニ。だって食べられるわけにはいきませんからね。やわらかいシュークリームを紹介すれば、きっと気に入ってくれるはず……でしたが、お菓子を食べすぎたオニババはその場にぶっ倒れてしまい!? なずなとせり、大ピンチです! イラストを担当するのは漫画家・アニメーターのかずきおえかき。奇想天外な世界を大迫力でお届けします! 【対象:小学校中学年以上】
  • ぼくらは少年鑑定団! 大発見! 謎の縄文土器
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【対象年齢:小学校中学年以上】 絵本『おこだでませんように』『メガネをかけたら』が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書となった、くすのきしげのり書きおろしの新シリーズ!! 縄文時代がよくわかる巻末コラムと、全国にある縄文遺跡のMAPつき。「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されたいま、おはなしを読んで学べる一冊です。 ある朝、究(きわむ)のとなりに、工藤令子(くどうれいこ)一家が引っ越してきた。 令子と弟の大作をつれて空ノ青町を案内することになった、究、かおり、愛のきょうだいと飼い犬のトレジャ。道中、究の友人である博士(ハカセ)に会い、一同は古珍堂(こちんどう)という骨とう品店に寄ることに。店主の中山さんにそそのかされて、お店の中にある骨とう品を眺めるうちに、いろいろなものの中からお宝や「本当に価値のあるもの」を見つけだす「少年鑑定団」をはじめることに! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 川滝少年のスケッチブック
    4.0
    列車内には、学校や職場へ行こうとしている人が乗り合わせていた。 突然、「ダダダダーン」という爆音が鳴り響いて、窓から外を見ると、アメリカ軍の飛行機が間近まで迫ってきているではないか。 操縦席のパイロットの表情まで見えるほど、爆撃機は近くにいる。 明かに、僕らの乗っている列車を攻撃しようとしている。 このままでは死んでしまう。 反射的に、列車から飛び降りた。 (本文より)  ***** 「軍国少年って、おじいちゃんのこと……?」ぼくはページをめくる手を止めて、ひとりごとをつぶやいた。軍国ということばと、優しいおじいちゃんがうまく結びつかない。祖父の絵はとてもユーモラスで、川滝少年はとても可愛くて、列車通学のきびしさも、剣道の時間の痛い話も、すべては笑い話のように読めてしまう。でも、このとき祖父は「まじめな軍国少年」だったのだ。(本文より) いつだったか、うちの郵便受けに、日本の父から届いた小包をあけてみると、そこに何冊かのスケッチブックが入っていました。そのうちの二冊がこの作品に登場するスケッチブックです。父の戦争体験について、少しは知っていたものの、くわしいことは何も知らなかったので、スケッチブックに描かれている漫画を見て、また、父の書いた文章を読んで、私はとても驚きました。こんな大変な戦争を、父はよく生き抜いてきたものだと、感心もしました。けれども、これらのスケッチブックは、長いあいだ、私の机の引き出しの奥で眠ったままになっていたのです。なぜなのでしょうか。私はその頃、戦争にも、平和にも、関心がなかったからです。日本は憲法で戦争を永久に放棄した平和国家なのだから、戦争や平和について、考えたり、悩んだりする必要はない、と思っていたのです。(後書き) Twitterでバズった小手鞠氏父のマンガ絵日記、91歳が生き抜いてきた戦争の記憶と記録が漫画でつぶさに表現されている当時のスケッチブックと、その内容から創作された祖父と孫の物語。 戦前戦中戦後、60頁の絵日記を掲載し、戦争だけでなく昭和の懐かしい風俗も味わうことができる資料としても貴重な一冊。
  • アンナは犬のおばあちゃん
    -
    「ロングコートチワワがほしい!」 小学校二年生から思い続けてきたちひろの夢。家に大きな犬用のケージがやってきた日、小学校六年生にして、やっと念願の夢がかなうと思ってはしゃぐちひろだったが、やってきたのは、きつね色の毛、ぴんととんがった三角の耳、切れ長のするどい目、口の片側から舌がだらりとはみ出した、老犬・アンナだった!!! ――わたしと犬の視線が、ぱっとぶつかる。  えっ!  その瞬間、心臓がヒュッとちぢんだみたいになって息がつまった。  ……なに、この犬。  わたしのチワワはどこ? (本文より) 『ラブリィ!』で日本児童文学者協会新人賞を受賞した吉田桃子の書きおろし最新作! 自分がかってに抱いていた理想からはなれ、ちひろはそのままのアンナを受け入れていく。老いたペットと暮らすことの愛翔悲しみを描いた感動の物語。
  • ゆうすげ村の小さな旅館
    4.0
    ゆうすげ村のゆうすげ旅館の12か月。つぼみさんはゆうすげ村の小さな旅館を1人できりもりしています。そこに、ウサギやヤマネコやクマたちがあらわれて……。動物たちがおりなす楽しいファンタジーのはじまりです。 やさしさとかわいらしさあふれる幼年童話で、学校や図書館で大人気の茂市久美子が描く心温まるファンタジー。東京書籍小3国語教科書にも掲載され、子どもたちにも長く愛されつづけてきた人気作です。
  • 水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「映像を見ていたわたしは、あっ、とおどろきました。たちこめる霧のむこう、水平線のかなたに見えるのは――戦艦アリゾナだったのです」 ロイス・ローリーが、自身の映ったホームビデオをよく見ると、 真珠湾攻撃で撃沈されることになるその艦が、映り込んでいました。 真珠湾と広島の人々の生きざまを描写し、その時何があったのかをわたしたちに突きつける、41の詩。 ニューベリー賞を2回受賞した著者が、日本にも住んだことのある自らの経験を織り交ぜながら、 敵味方なく戦時下で実際に生きた人に想いをはせ、つむいだことばの数々。 「人間のつながり」をテーマに長年書き続けてきた、稀代のストーリーテラーが、 初めて詩のかたちで、若い世代へ「互いを大切にできるかどうかが、我々の未来を決定づける」というメッセージを伝えます。 小学3年生以上の漢字にルビがついており、やさしく読める内容です。 かざらないことばで「人」に焦点をあてて、見えてくる戦争について、子どもも大人も一緒に考えてみませんか。 ぜひ今、読んでいただきたい1冊です。 (ニューベリー賞:アメリカで出版された児童文学作品の中で、もっとも優れた作品の著者に送られ、児童文学賞の中でいちばん長い歴史を持つ賞) ●著者紹介 ロイス・ローリー 1937年ハワイ生まれの児童文学作家。アメリカ陸軍の歯科医だった父について各地を転々とし、1948年からの2年間、11才から13才までを日本で過ごした。現在はメイン州在住。1990年に『ふたりの星(Number the Stars)』(童話館出版)、1994年に『ギヴァー 記憶を注ぐ者(The Giver)』(新評論)で、ニューベリー賞を二度受賞する。「ギヴァー」は大人気シリーズとなり、世界累計1200万部を超える。他にも『モリーのアルバム (A Summer to Die)』『Windeby Puzzle』など多数。 ケナード・パーク アートディレクター、画家。ドリームワークスやウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ等で仕事をし、多くの児童書を執筆する。『Goodbye Autumn, Hello Winter』でゴールデン・カイト賞を受賞。 田中奈津子 翻訳家。東京都生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。『はるかなるアフガニスタン』が第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『アラスカの小さな家族 バラードクリークのボー』『わたしのアメリカンドリーム』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれている。翻訳は他に『こちら「ランドリー新聞」編集部』『ぼくたち負け組クラブ』『橋の上の子どもたち』(以上、講談社)など。
  • 食べるのだいすき よみきかせ絵本 やさいのプールびらき
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 やさい畑にプールができました! プール・ドッジボール大会をしようと、きゅうり、なす、きゃべつ……やさいたちがつぎつぎとプールに入るのですが、にんじんさんとじゃがいもさんはしずんでしまいました! さあ、ふたりを助けなくては。でもどうやって?  野菜の育つ場所や、水の浮き沈みなど、科学的な要素をちりばめられた、野菜たちがかわいらしく奮闘するお話を楽しみながら、自然に野菜と仲良くなれる、そんな一冊です。巻末には、東京理科大の川村康文先生監修の、野菜の浮き沈みに関するやさしい解説つき。子どもたちに、野菜や食べものにもっともっと親しんで、たくさん食べて元気に育ってほしいという願いをこめて送ります。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 文通小説
    3.8
    「あたし、もうすぐ引っ越すんだ」三月二十四日。二年生として登校した最後の日、通知表を受け取って帰っていた道の途中で、貴緒が言いだした。たいしたことじゃないけどいちおう話しとくね、くらいの、いつもとまったく変わらない調子で。--中略ーー 「文通……」わたしはばかみたいにくり返した。意味はもちろん知ってるし、なんなら現在進行形で、クラスメイトや他クラスの子としょっちゅう手紙を交換している。便箋の凝った折り方だって五種類くらい手が覚えている。ハートやうさぎ、シャツの形に折ったものを渡すと、貴緒はとくに喜んでくれたから。だけど、この先はそうじゃない。学校で手渡しするのは不可能になるんだ。始まるのは、ほんとうの〈文通〉。貴緒が遠くへ行ってしまうことの現実感が、その単語ひとつにぎゅっと詰まっていた。(本文より) 眞島めいり『みつきの雪』が入試に出題された中学・高校 (*2022年12月20日現在) ■令和3(2021)年度 関西大倉中学校 甲陽学院中学校 追手門学院中学校 実践女子学園中学校 田園調布学園中等部 聖ヨゼフ学園中学校 学習院中等科 吉祥女子中学校 大阪府立東住吉高等学校芸能文化科 佼成学園中学校 ■令和4(2022)年度 新潟大学附属新潟中学校 清風中学校 静岡県西遠女子学園中学校 目黒星美学園中学校 関東学院中学校 以上、計15校 目次 1 文通しようよ  2 平さんと能勢さん 3 会いたい 4 雨の街で 5 花の名前は 6 大学図書館 7 友達じゃない 8 約束 9 わたしだから 10夜中の電話
  • ラニーちゃんとたんじょうびやさん
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 うまれたときからひとりぼっちで、じぶんの「たんじょうび」がわからないうさぎのラニーちゃん。 そんなラニーちゃんのところにやってきたのは、みんなの「たんじょうび」をおいわいすることがおしごとの「たんじょうびやさん」でした。 じぶんの「たんじょうび」をみつけるために、ラニーちゃんは「たんじょうびやさん」といっしょにでかけることをきめますが…… はたして、ラニーちゃんは「たんじょうび」をみつけることができるのでしょうか。 キャラクターアーティストとして世界中で活躍しているタロアウトによる絵本! 誕生日の贈り物にぴったりな、心あたたまる1冊です。 *読み聞かせ 3さいくらいから *ひとり読み 4さいくらいから ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ぼくらは星を見つけた
    3.4
    1巻1,265円 (税込)
    野間児童文芸賞受賞作家の最新作は「新しい家族」をつくるドラマチックでうっとりする物語。幸福な予感が幻想的な世界で描かれます。 丘の上の青い屋根のお屋敷に、彼女たちは住んでいました。ご主人のそらさんと、十歳の星(セイ)。そしてハウスキーパーのシド、白猫のダリア。そらさんの旦那さんは、十数年前に亡くなった、天文学者の桐丘博士です。専属の庭師と、そらさんの主治医が出入りするほかは、現実から切り離されたように静かなところでした。 ある日、「住みこみの家庭教師」という募集を知って、お屋敷にひとりの男性がやってきます。それが岬くん。この物語の主人公です。 岬くんは元美容師で、手品や楽器という特技も持ち合わせています。そらさんは岬くんを家族の一員として迎え入れ、星は紳士的でユーモラスな岬くんにすぐに懐きました。けれど無愛想なハウスキーパーのシドだけは、なかなか心を開きません。不器用だけど本当はやさしく思いやり深いシドに、岬くんは惹かれていきます。 その家族にはいくつか不自然な点がありました。「本当の家族」を求め続ける岬くんが、奇跡的な巡り合わせで「運命の人」にであう物語。 ●金原瑞人さん、推薦! 『ロマンチックで、ちょっと切ない。 忘れられない荷物をひとつ心に残してくれます』 ●書店員さんから、反響続々!! 背負わざるを得なかった「闇」があるから、 光かがやく主人公たちに、心打たれない読者はいないでしょう。 ──紀伊國屋書店横浜店花田優子 不器用にしか生きられない。そんな、愛すべきキャラクターたちが、 すこしずつ「家族」になっていく姿から目が離せませんでした。 ──クレヨンハウス 鏡鉄平 人は「母」に出会い、世界は宇宙のように広がっていく。 ──ブックスページワンIY赤羽店 風穴真由芽 ここには、家族を愛する不器用な人たちの姿があります。 新たな変化を受け入れた登場人物たちに、安堵の気持ちでいっぱいになりました。 ──丸善丸の内本店 兼森理恵
  • かいじゅう たくはいびん
    3.5
    1~2巻1,265~1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ある日、突然あらわれた「かいじゅうたくはいびん」。お届けものは、だいじなたまご。これを育てなくちゃいけないって、どうしよう! 読み聞かせ3歳から ひとり読み5歳から ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • てんぷら ぱちぱち
    3.0
    1巻1,265円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かぼちゃにレンコン、えび、まいたけ……個性豊かな具材たちが飛びこむ先は、パチパチはじけるあぶらのおなべ!? ジャンプ! ジャンプ! 大ジャ~ンプ! なぜかお風呂やプールに入りたくなる!?  「第10回MOE創作絵本グランプリ」「第3回創作絵本コンクール 大賞」受賞作家がおくる、じゅわっと笑える変身食べもの絵本。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 雨にシュクラン
    4.3
    1巻1,265円 (税込)
    2019年度の中学入試で最多出題作となった『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を受賞、『ハジメテヒラク』で第54回日本児童文学者協会新人賞を受賞したこまつあやこ氏、待望の4作目。 私、本当に影山高校の書道部員になれたんだ。 「いってきまーす。花音も遅刻しちゃだめよー。」 そうして、桜の花びらの残る通学路に踏み出した。六月にはその道を歩かなくなるなんて、思ってもみなかった。(本文より) 父の療養のため急な引っ越しをよぎなくされ、憧れだった第一志望の高校を六月で辞めることになってしまった真歩は 高校卒業検定の準備をしながら図書館の宅配ボランティアをすることに。 ある日真歩は、ボランティアで伺ったお宅で、アラビア書道の流れるような美しい文字「約束は雲、実行は雨」と書かれたアートに魅了される。 目次 プロローグ 5 1 ナイチンゲールの休息 8 2 私だけの時間割り 29 3 ミックスジュースな玄関 48 4 十五周年キャンペーン 65 5 クッキーとスカーフ  75 6 もう一人のお客さん  93 7 テイクアウトの宝もの  116 8 ハチミツ入り紅茶   143 9 卒業証書       161 エピローグ    185
  • ちびくまくんと おほしさまの き
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ちびくまくんは夜が怖いのです。暗いお部屋には入れません。 そんなちびくまくんにある晩、ぱぱくまがよるの散歩に出かけようと誘います。 びくびくドキドキのちびくまくんが出かけた先で見たとびっきりのものって? 春のぬくもりが感じられる、あたたかな物語の世界はよみきかせにもぴったりです。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • もったいないばあさんの おいしい あいうえお
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おいしく楽しく学べるあいうえお表つき 「あかちゃん あーんと いただきます うまうま えぷろんかけて おいしいね」など、楽しいあいうえおの文とおいしそうなたべものイラストが紹介された絵本です。すべてひらがな表記なので、絵本をみながら、ひらがなもおぼえられる楽しくてためになる一冊。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おはなしサイエンス 遺伝子工学 光るマウスが未来をかえる
    4.0
    1~10巻1,265円 (税込)
    【物語の概要】 主人公の鍛人は、養殖マグロの衝突死問題が、遺伝子編集によって解決されるかもしれない、 というニュースをきき、マグロが死ななくてすむときいて安心する。 そんなとき、大好きなおばあちゃんががんで入院する。 おばあちゃんは「遺伝子」を調べたら、治しかたがわかると聞いて驚く。 未来のお医者さんはどんな治療をすることになるのか想像して、鍛人は未来の技術にワクワクする。 ●シリーズ「おはなしサイエンス」の刊行趣旨 科学的な知識をもとに、論理的に考え、適切な答えを導く──。 それは、新しい時代を生きるために必要な力です。 その力を身につけるには、理科に親しみ、興味を持つことがいちばん。 理科の学習は、これまで以上に重要になってきています。 「おはなしサイエンス」は、 理科=科学の、おどろきや感動を、物語をとおして伝え、 「科学する心」を育むシリーズです! ●現代を代表する一流の児童文学作家の書き下ろし。 ●物語を味わいながら、科学への関心を深めます。 ●物語の背景を、豊富なグラフや図表で説明。 ●上質なイラストもたっぷり。楽しみながら科学を理解できます。 ●巻末の「おはなしサイエンスひとくちメモ」で、各巻のテーマと小~中学校で学ぶ理科の内容との関連を解説します。 ●シリーズ「おはなしサイエンス」のラインナップ※刊行予定も含みます 『遺伝子工学 光るマウスが未来を変える』 森川成美・作 石井聖岳・絵 『美容の科学 神永くんは知っている』 神戸遙真・作 藤本たみこ・絵 『未来のたべもの 未来の給食、なに食べる?』楠木誠一郎・作 下平けーすけ・絵 『AI(人工知能)ロボットは泣くのか?』佐藤まどか・作 酒井以・絵 『未来の医学』片川優子・作 大管雅晴・絵 『バイオミメティクス(生物模倣技術)マンボウ、空を飛ぶ』吉野万理子・作 黒須高嶺・絵 『鉱物・宝石の科学 七つの石の物語』小手鞠るい・作 サトウユカ・絵 『宇宙の未来 パパが宇宙に行くなんて!』松素めぐり・作 木村いこ・絵 『恐竜 恐竜の町で見つけたこと』松原秀行・作 梶山直美・絵 『危険生物 ひょうたん池の怪魚?』赤羽じゅんこ・作 ウラケン・ボルボックス・絵
  • あした、弁当を作る。
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    朝、いつものように、母親がぼくの背中に触れる。いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。それなのに、ゾクッと寒気がした。ぼくは自分の反応に驚く。 異変は続く。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。母親はぼくの世話をするのが生きがいらしい。おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」とぼくにプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。無理やり食べたけれど、気持ちの悪さは残った。いったい、ぼくはどうなってしまったのだろう? 中学生男子・タツキの自立心は、弁当作りへの熱意に変わる。冷凍食品を使えば、料理が得意でなくても弁当が作れるらしい。弁当作りの先輩・マシロにアドバイスをもらったり、幼なじみ・カホに相談に乗ってもらったりしながら、タツキは自分の弁当を作り続ける。しかし、母親には「タッちゃんはそんなにお母さんが嫌いなの?」、父親には「どうしてお母さんの仕事を奪うんだ」と責められ──。 両親が決めたことを守らないのは、わがままなんだろうか? 自分の弁当を作りたい気持ちは、どうしたらいいんだろう? 映画化もされた『お引越し』で知られる児童文学作家、ひこ・田中が描く、一風変わった中学生男子の反抗期。弁当作り、さらには洗濯まで!? ユーモアたっぷりに描かれる反抗期の心情、必読です! 【対象:小学校高学年以上】
  • 雪の日にライオンを見に行く
    3.7
    残留邦人の祖父を持つ、唯人(ゆいと)。父は中国で生まれ、日本で家族をつくったが、唯人がおさないころに帰国してしまった。 唯人は、何をするにも自信がなく、話すのも苦手。 大事なことを自分で伝えられず、いとこの洋(よう)ちゃんにくっついて任せてしまう。 洋ちゃんとクラスが離れた小学五年生の秋学期、クラスに転校生がやってくる。 クラスメイトがあれこれと話しかけても、転校生の生島梓(きじまあずさ)はそっけない返事ばかりして、クラスになじもうとしない。 唯人はそんな梓に親近感を覚えるようになる。 老人福祉施設を訪問してのクリスマス会、年末年始の家族のやりとり、年明けのなわとび大会…。 唯人は、中国残留邦人としておじいちゃんが抱えてきた悩みや家族への葛藤、梓が抱えている孤独を知っていくことになる――。 第24回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。 [選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏、山極寿一氏] いろいろな者たちの孤独が、あるところでは重なり、他のところでは、同じ言葉ではあらわせないほど遠くへだたっている。元来、孤独ということは、そういうものなのだ。――斉藤洋 多種多様な子ども達を、「そんな子がいてもいいのです」という、小学校の先生の一言が支えます。その言葉のなんと強く、温かいこと!――富安陽子 いったい自分は何者なのか。アフリカの多くの民族が入り交じった地域でゴリラの調査をしてきた私には、その葛藤がよくわかる。――山極寿一
  • だれもみえない教室で
    4.2
    人の心の中は見えないもの、 そして伝わらないもの しっかりと伝えるためには 「言葉」にすることが大切! 「心」よりも「行動」が大切! (元・麹町中学校校長、現・横浜創英中学・高等学校校長  工藤 勇一氏) 『となりの火星人』『あした、また学校で』『サイコーの通知表』と、小学生の生きづらい現実に寄り添った話題作を放った工藤純子氏の書きおろし最新作。 「よくあるよね。大人に無理やりあやまらされたり、握手させられたり。本人同士は納得していないのに」 「なんで、そんなことになるんだろう」 「まあ、問題を大きくしたくないとか、さっさと終わらせたいとか……大人の都合もあるよね」 オレたちの気持ちは、いつもどこかに置き去りにされたままだ。(本文より) 小6のクラスで起きた、ランドセルに金魚のエサを入れるといういじめ。被害を受けた子も、エサを入れた子たちも、いじめが起きている空気を感じつつ声をあげられなかったクラスメートも、そして、過去に加害者としていじめに荷担した担任の教師だって、いじめという「現実」からはけっして逃れられない――。痛烈なメッセージが込められた一冊です。 カバー装画は、ミニチュア写真家・見立て作家としてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックや、一般文芸作品の装画で活躍中の田中達也氏が担当します。
  • こえてくる者たち 翔の四季 冬
    3.5
    ――わたしたちは荒唐無稽な世界に生きています。ときに無差別におそいかかってくる者もいます。世界はわからないものだらけなのです。 大阪大学大学院人文学研究科 准教授 林千宏氏、絶賛!! 『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズ、「おばけずかん」シリーズでおなじみ斉藤洋が贈る、「翔の四季」シリーズの第三作。少年・翔の四季を通して描かれる目に見えるものと目に見えないもの、見えるものと聞こえるものの交差点。 翔の学校にあたらしく来た鞍森杏(くらもりあん)はすこし不思議な女の子。飼っているハムスターを見せてくれるが、このハムスター・シンは、時折消えるという。 同じ時期に、「かまいたち事件」という、衣服をすれちがいざまに切り裂かれる事件が起こる。 翔は、杏とのやりとりのあいだで、「聞こえないもの」だけではなく、「見えないもの」にも思いをめぐらせる。
  • 恋とポテトと夏休み Eバーガー1
    3.5
    第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。 憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・ 第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。 「ちゃんと言えるよな?」  すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服姿だ。  そしてその格好はそのまま、今の私の格好でもある。  どこからどう見ても、カウンターの中にいる私は今、このお店の店員以外の何ものでもない。  補充用に持ってきたペーパーナプキンの束で、源くんは今にもどついてきそうな形相だし……。  私は思いっ切り深呼吸をし、教えてもらったばかりの挨拶を口にする。 「――いいいいらっしゃい、ませ、おはようございますっ!」本文より。 中学時代に観た演劇部の舞台に感動し、私立の新宿幕張高校を志望していたものの受験に失敗した高校一年生の優芽。進学した新千葉高校に演劇部はなく、やる気が出ないまま味気ない毎日を送っていた。  終業式の日、なんとなく立ち寄った千葉駅で憧れていた新宿幕張の演劇部のステージに立っていた先輩・隼人を見かける。声をかけることもできずあとをつけると、隼人は京成千葉中央駅前のEバーガーの裏口へ。どうしたものかと裏口の前にいたところ、制服姿の店長が出てきて「何か用?」と訊かれ、答えに詰まっていたら「もしかしてバイトの面接?」と訊かれて頷いてしまう。
  • コレラを防いだ男 関寛斎
    -
    1巻1,265円 (税込)
    【小学上級から】 世界中に広まった新型コロナウイルスの感染。それより百五十年以上も前の日本をおそったパンデミックに、敢然と立ち向かった一人の医師がいました。その名は、関寛斎(せき・かんさい)といいます。 江戸の末期、幕末の時代、鎖国していた日本に西洋の医学はほとんど広まっておらず、病がはやると、人々はまじないや祈祷をすることで難を逃れようとするありさまでした。 農家の長男に生まれ、チャンスを得て蘭学を学べる私塾「順天堂」に入り、苦学の末に医師となった関寛斎は、「まだ病にかかったわけでもないのに……」といぶかしがる人々に対し、天然痘のワクチンを接種するなど、現代の医学と同じ「予防」という観点から医療行為をほどこしました。 その寛斎が、とんでもない早さで伝染する流行り病が発生したことを耳にします。コレラです。「かかれば三日で死んでしまう」ことから「三日コロリ」と呼ばれたおそろしい病が、アメリカ艦隊が上陸した長崎から大阪、そして江戸へと感染者を拡大し、大勢の命を奪っているというのです。 コレラが「江戸の台所」と呼ばれた当時の大都市・銚子に入りこめば、死者の数が増えるばかりでなく、日本の経済にとっても大打撃となり、復興どころではなくなります。 関寛斎は、どのような方法でコレラに立ち向かったのでしょうか? 百五十年以上も昔なのに、現在、新型コロナウイルスの感染を防ぐために当たり前となった「ソーシャル・ディスタンス」の徹底をしていたことにも驚かされるばかりですが、寛斎の生きざまから伝わってくるのは、人の命を助けるという医師の仕事の重さです。 知られざる幕末の偉人、関寛斎について、物語のかたちで、すいすい読んでみませんか。 関寛斎が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。
  • さがりばな
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一夜の花に、命のつながりを見る 沖縄・西表島(いりおもてじま)の水辺に、一夜だけ花をさかせる、まぼろしの花。 はかなく美しい営みをおさめた、命の循環をつたえる写真絵本。 [サガリバナ] サガリバナ目サガリバナ科(学名:Barringtonia racemosa) 花言葉:幸福がおとずれる 奄美大島以南の南西諸島に分布する、高さ10メートルほどの小高木。毎年6月下旬から9月にかけて、夜にあまい香りを放ちながら白やピンクの可憐な花をさかせる。花がさくのはたった一晩で、翌日には散ってしまう。散った花びらが水面に浮かび、あたり一面が白やピンクでしきつめられたようになる美しい光景が幻想的なため、「夏の夜の花見」として親しまれている。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ごはん食べにおいでよ
    3.3
    1巻1,265円 (税込)
    ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へーー。 料理用のエプロンから、接客用のTシャツに着がえて、ショーケースの前に立った。 あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。 パンの香りは、幸せの香りだ。 パンの味は、元気のエッセンスだ。 りんごの木の下には、味と香りの楽園がある。 そんなことを思いながら、ふと、うしろをふり返ったとき、厨房のなかで一心に、じゃがいもの皮をむいている、中学生の男の子の背中が見えたーーような気がした。(本文より) 開店の日はりんごの木の下で 日曜日はポテトざんまい 月曜日はサンド・オン・パレード 火曜日はパスタで決まり 水曜日はベントー・ボックス 木曜日はカレー日和 金曜日は炎の焼きめし 土曜日は定休日 あとがき 遊びにおいでよ ベイカリーカフェ「りんごの木」の 特別メニュー&読むレシピ集
  • クリスマスのおとしもの
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ひとつひとつ、落とし物をひろっていったら、すてきなクリスマスツリーができました。そして出会ったのは……。 『あめふりさんぽ』でおなじみの、人気絵本作家・えがしらみちこによる、初のクリスマス絵本。大好きな光景を絵本にしたい、という思いから一冊の絵本ができあがりました。子どもの心に寄り添った、クリスマスが楽しくなる絵本。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 宇宙においでよ!
    4.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 宇宙に3回滞在した野口聡一さんは、どのようにして宇宙飛行士になったか? 訓練はどうだったの? 宇宙での暮らしは? 宇宙ステーションってどんなところ? 宇宙にまつわる知りたいことを、宇宙飛行士が肌で感じたことばで、詳しくつづっていきます。無重力空間、三次元空間などの説明もイラストや写真を駆使してわかりやすく解説。宇宙案内の決定版! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 北里柴三郎 日本近代医学を築いた肥後もっこす
    -
    1巻1,265円 (税込)
    医師にして漫画家である茨木保氏が、新紙幣の顔のひとり、北里柴三郎の生涯を描く。各章の冒頭や途中にショートストーリーの漫画(あの世から北里がやってきて現代の子どもたちに講義をする設定)をはさんだり、新発見の原理をイラストで説明したりしながら話を進めるというスタイルで、当時の医学界の状況や、難しい北里の研究内容を理解しやすく紹介。これまでにない、わかりやすく、しかも的を射た北里柴三郎伝の決定版。北里柴三郎は1853年、肥後(熊本県)の生まれ。熊本医学校、東京医学校(現・東大医学部)を経てドイツに留学。コレラ、結核、脚気という明治時代の国家的な健康問題に立ち向かい、今日まで続く日本の近代医学の基礎を築いた。医学の道に邁進する北里に、次々にふりかかった困難とは――。 第一章 柴三郎、立志す  武士に憧れたガキ大将/恩師マンスフェルトの進言で医学の道へ/上京/演説クラブとバンカラ生活/シュルツ事件/乕との結婚/内務省入省/緒規に細菌学を学ぶ/細菌学の父 コッホ 第二章 ドイツ留学 世界のキタサトに  ドイツ留学/コッホ研究室への入門/コッホの無茶ぶり/官命に背き、研究を続行/脚気細菌説の否定/破傷風菌の純粋 培養/破傷風トキシンの発見と、血清療法の開発/第一回ノーベル賞への貢献/皇帝ウィルヘルム二世の「オハヨー」/三人の留学生/大博士の称号とともに帰国 第三章 東大、文部省との闘い  日本医学界との確執/伝染病研究所の創設/新研究所の建設/住民との戦い/結核専門病院の創設/ペスト菌発見/北里 菌とイェルサン菌 第四章 日本近代医学の父 最後までつらぬいた反骨  伝研の繁栄と北里の弟子たち/牛乳事件/福沢諭吉の死/コッホ来日/奪われた伝研/北里研究所の設立慶應大学医学部の創 設と日本医師会の創設/晩年 <小学上級から すべての漢字にふりがなつき>
  • 雨の日が好きな人
    4.4
    ──小学6年生の七海は、お母さんが再婚し、あたらしいお父さんとあたらしいおねえちゃんができて、大喜びした。でも、家族になるのは、そんなに簡単なことではなかった。会ったことのないおねえちゃんに嫉妬し、七海はもがく。 入院中のおねえちゃんは、泣き言を言わないし、弱音もはかず、まわりのことを気遣ってばかりだ。七海はだんだん自分が恥ずかしくなっていくが……。 小さいお姉ちゃんと新しいお父さんの間で、複雑な家庭の中で揺れる少女の心を描いた、うつのみや子ども賞&日本児童文学者協会章受賞作家の感涙小説。
  • 満天inサマラファーム
    5.0
    1巻1,265円 (税込)
    小学生男子とふしぎな人魚とのふれあいを描いた『かすみ川の人魚』で日本児童文学者協会新人賞を受賞した長谷川まりるの、受賞後第一作! 高校2年の満天は、父のタクさんが経営する自給自足の農場「サマラファーム」で暮らしている。そこはタクさんがすべてを取り仕切る彼の「王国」であり、満天はタクさんの息子でありながら、早朝から畑で農作業をし、ファームが経営するレストランの手伝いをするなど従業員のように働いていた。 手で作らなければ何も得られない生活に嫌気がさした満天の母は、彼が幼いころに、とっくにサマラファームを逃げ出していた。そして、満天もまた、ここを去ることを考えていた。 そんなある日、大学生の瑞雪がサマラファームにやってきた。瑞雪はサマラファームでの暮らしにひるむことなく、タクさんともうまくやっているようだった。しかし……。 父との軋轢と自らのルーツに悩む高校生が、自分の歩む道を探す姿を描く意欲作。
  • 黒と白のあいだで 翔の四季 秋
    3.7
    『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズでおなじみ斉藤洋が贈る、「翔の四季」シリーズの第二作。少年・翔の四季を通して描かれる目に見えるものと目に見えないもの、見えるものと聞こえるものの交差点。 翔の家の近くで、明け方に火事が起こった。しかしそれは、犯人がつかまらないまま不審火として処理されてしまう。 同じ時期に、同級生が学校に持ってきていたレアカードがなくなる事件が起こる。その犯人は意外な人で……。 翔は、「目に見えるものだけが真実とはかぎらない」ことを知り、明け方の火事に思いをめぐらせる。
  • 黒紙の魔術師と白銀の龍
    3.3
    1巻1,265円 (税込)
    「生きとし生けるものにはみな、その命をたまわる陣がある―」 第62回講談社児童文学新人賞受賞作! ●著者紹介 鳥美山貴子 秋田県出身。2021年、『黒と白の対角線~おりがみおとぎ草子~』で第62回講談社児童文学新人賞を受賞。改題・改稿した本作がデビュー作となる。 ●主な内容 「好きなことにまっすぐで、何が悪いんだよ!」 主人公悠馬は大きな黒いとかげを捕まえたが、気づくとそれは紙になっていた。 しかし夜中、黒いとかげが再び意思を持って動き始めて……? 命が吹きこまれた折り紙をめぐる、時代を超えた少年たちの冒険。 おりがみが動く。飛ぶ。おれたちは、強くなる! ●第62回 講談社児童文学新人賞 受賞作 選考委員、大絶賛!
  • 星屑すぴりっと
    4.0
    第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作、待望の書籍化! ●主な内容 広島県尾道市に住むイルキは、親戚から"イルちゃんは、せいちゃんにひっつきもっつき(人にべったりくっついて離れない)じゃのう"と言われる中学一年生。 しかし大好きないとこのせいちゃんは、多発性硬化症という難病にかかっており、体だけでなく心も弱っていた。 そんなせいちゃんがある日、「映画が観たいのう」とぽつりと漏らす。だがせいちゃんは、頑なに映画のタイトルを言おうとしない。 せいちゃんの望みをかなえてあげたいが、しかし──もやもやを抱えたイルキは、大阪出身の大人びた同級生・ハジメと知り合う。 ハジメの力を借りて、どうやらその映画はせいちゃんが大学時代に作っていたものではないかと突き止めるイルキ。 しかもその映画はいま、京都で上映しているらしい。 少ない軍資金。何やら事情があるらしい同級生。不安と期待を抱えた二人の、京都までの旅が始まる!
  • 瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    ミクサライブ東京で舞台となり、再演も決定された注目劇団の人気演目、ついに活字化! 自ら命を絶とうとする老人。 彼の部屋に窓から入ってきた少年は、男の目の前に瓶をかかげて言った。 「海を盗んできた!」 瓶が床に叩きつけられ割られると、中から海があふれ出し、ベッドは大海原に浮かんだ! 人気劇団おぼんろの公演「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった」を、主宰・作・演出の末原拓馬が一冊の冒険物語にした作品。 夢が何層にもダイナミックに交差する、子どもと老人の不思議なストーリー! 2022年夏、大好評につき再演決定! ●著者紹介 末原拓馬(スエハラタクマ) 1985年生まれ。おぼんろ主宰・脚本家・演出家・俳優。音楽家の両親を持ち、幼少期から音楽の手ほどきを受ける。早稲田大学在籍時、演劇研究会に入会し、2006年に劇団おぼんろを旗揚げ。劇団おぼんろは大人のための寓話を紡ぎ出すことを特徴とし、その普遍性の高い物語と独特な舞台演出技法によって注目を集めてきた。現在は4000人近くの動員力を持つ劇団に成長。抽象舞台を巧みに用いて廃工場や屋形船、オリジナルの特設テントなど様々な場所で公演を行い、どんな場所でもまるで絵本の中に潜り込んだようなエンターテインメントを紡ぎ出してきた。他にもたびたびグランプリを獲得した独り芝居をはじめ、外部作品にも多数参加している。近年、講談社、ホリプロインターナショナル主催で「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢を歌った』『パダラマ・ジュグラマ』公演をMixalive TOKYOで行った。
  • てぶくろ
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 寒い冬の日、おねえちゃんとお出かけした、うさぎのみみたんは、てぶくろを持ってきていませんでした。おねえちゃんは、片方の手からてぶくろはずし、みみたんに貸してあげます。もう片方のてぶくろも貸して、と言うみみたんに、おねえちゃんは、てぶくろをしてない手で、みみたんの手をぎゅうっとにぎってあげます。こうして手をつなげば、てぶくろはひとつでも二人ともあたたかいね。そこへ二人のお迎えに来たおばあちゃん。おばあちゃんもてぶくろをしてません。でも、みみたんがぎゅうっと手をにぎってあげると、てぶくろはひとつでも三人とも温かい。どんどんふえていくと……。朝日新聞に投稿された実話をもとにした、心がぽかぽかになる絵本です。 3さいから。すべてひらがな。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おにのまつり
    4.6
    1巻1,265円 (税込)
    毎年8月に岡山で行われる、よさこいの一種「うらじゃ」。コーチ役として地域の踊り連への参加を頼まれた中3の由良あさひは、学校では関わることのなかった“問題児”ばかりの4人の同級生と出会う。踊りの練習を重ね、温羅(うら)伝説について知るうち、5人は少しずつ理解し合い、それぞれの抱えるトラウマを乗り越えていく--。 あさのあつこ氏、推薦コメント うらじゃの熱気と五つの若い魂の熱がぴたりと重なり、読みながら心が震えっぱなしでした。 夏が始まる。うらじゃが始まる。熱い物語が幕を開ける。 小学上級・中学から
  • サバンナで野生動物を守る
    3.0
    1巻1,265円 (税込)
    太田ゆかさんは、南アフリカ共和国で日本人女性でただ一人の政府公認サファリガイドとして活躍しています。 サファリガイドの仕事は、サファリツアーなどを通して、みんなに野生動物の実態を伝えて、動物と人をつなぐこと。 さらにゆかさんは、絶滅が心配されている動物たちの保護活動にも取り組んでいます。 教えて、ゆかさん。サファリガイドってどんな仕事? アフリカのサバンナで、野生動物に、今、何が起こっているの? <すべての漢字にふりがなつき。小学校中級から>
  • 稲むらの火の男 浜口儀兵衛
    -
    1巻1,265円 (税込)
    【小学上級から】 ◯国語の教科書で取り上げられた「稲むらの火」。その史実を描いた「安政南海地震津波の図」をカラー口絵で紹介! ◯浜口儀兵衛が生きた時代、日本では何が起きていたのか。彼の生涯を物語で楽しみながら、巻末の年表で幕末から明治の初めの歴史も学べます。 小学5年生の国語の教科書(光村図書出版)の『百年後のふるさとを守る』で紹介された、稲むらの火のエピソードをごぞんじですか? 安政元年(1854年)に起きた大地震、それによる津波から村人たちを救うために稲むらに火を放ち、大勢の命を高台へと誘導したのが浜口儀兵衛(後に浜口梧陵と名乗る)という人物です。 授業で教わるような幕末の偉人でありながら、稲むらの火のエピソード以外、浜口儀兵衛について学習する機会はほとんどありません。この本では、現在も続いているヤマサ醤油の跡とりとして生まれながら、丁稚奉公からスタートし、経営者となってからも勝海舟や佐久間象山といった幕末の知識人たちからとの交流を深め、世界の中で日本がどのような位置づけにあるのかを学んで、村人たちに教育の場をつくろうとした姿をいきいきと描きました。そうした意欲にあふれた人物だったからこそ、稲むらの火のときのことを教訓に、百年後のふるさとを守ろうと、当時としてはとてつもない規模の防波堤を築くことができたのでしょう。 これは知られざる幕末の偉人、浜口儀兵衛について物語のかたちで、すいすい読める読み物です。 稲むらの火の舞台となった安政南海地震津波が描かれた図をカラー口絵で紹介するとともに、浜口儀兵衛が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。
  • 笹森くんのスカート
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    ーーー我が校では、今年度からジェンダーフリー制服を導入しまして……。 笹森くんは制服にスカートを選んだ、ということ?  笹森くんのすらりとした引きしまった長い脚が、今日はまた一段と際立っていた。 笹森くんが、ひだの均等なスカートを穿いていたから。 教室の入り口でそれに気が付いたぼくは、ゆっくりと二度瞬きした。・・・篠原智也 夏休みあけ、いきなりスカートで登校をはじめた笹森くんをめぐる4人の物語。 『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテシリーズ」で第45回日本児童文芸家協会賞を受賞した神戸遥真氏による、連作短編青春小説。 もくじ 1、ぼくもわかるよ・・・・篠原智也 2、きみなら話せる・・・・西原文乃 3、胸の内リスト・・・・細野未羽 4、偽装したいもの・・・遠山一花 5、理由は要らない・・・笹森宏
  • たぶんみんなは知らないこと
    3.5
    ねえねえ。なに話してるの? そんなふうにいえればいいんだけど、わたしはおしゃべりができないから。 おしゃべりしようって思っても、頭のずっとおくのほうでなにかがちかちかってするだけ。お口もじょうずにうごかせないし、もうしかたないなぁって思ってる。本文より。 重度の知的障がいのある小五の女の子、すずと、お兄ちゃん、同級生、先生、保護者たちなど周りの人をめぐる優しい物語。 『ふたり』が青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれるなど、特別支援学校で長く現役教師をつとめながら児童文学作家としても活躍する、福田隆浩氏最新作。
  • シャンシャン、夏だより
    4.3
    「この町で、いままでにクマゼミの声をきいたことってある?」 両親から農家のあとをついでくれることを期待されている野歩人(のぶと)は、転校してきてからだれにも心を開かず、まわりから距離を置かれている川村ちとせが、クマゼミをつかまえようとしているところに出くわした。ちとせは、この町にはクマゼミがほとんどおらず、とてもめずらしかったのに逃がしてしまったと、野歩人に怒りをぶつける。 この町にクマゼミがいることを証明できれば自由研究で市長賞を取れるのではないかと考えた野歩人と親友のカモッチは、協力してクマゼミさがしに奔走するが――。 田園風景の残る千葉の町を舞台に、丹念に生き物を観察する小学生たちと、彼らの揺れ動く心情を描いた、12歳のひと夏のものがたり。 第23回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。 [選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏] 物語がはじまった瞬間、読者はこの少女の魅力にとりつかれてしまうか、あるいは、この少女に対する嫌悪感で本を閉じるかもしれない。――斉藤洋 輝かしい子どもらの夏を瑞々しく描く作品の基盤には、土を耕し自然と向き合って生きる農家の人々の営みに対する愛情と信頼が感じられました。――富安陽子
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ◎『りりかさんのぬいぐるみ診療所』シリーズ最新作! 大人気「はりねずみのルーチカ」シリーズのかんのゆうこと北見葉胡コンビの、 心のいたみをいやす物語。 ◎りりかさんは、ぬいぐるみのおいしゃさん。 ぬいぐるみだけでなく、ぬいぐるみの持ちぬしの心までいやします。 今日は、小さいころ、かわいがっていたぬいぐるみと 悲しい別れ方をした美和子さんがやってきました。 りりかさんは、自家製のロシアンティーをいれて、呪文をとなえます。 その後、美和子さんは、ふしぎな世界にみちびかれ、 かわいがっていたぬいぐるみとのあたたかいつながりを、とりもどすのです。 「たとえ、ぬいぐるみたちと別れたとしても、かられはちゃんと思い出の中で生きていて、 いつまでもずっと、持ち主だったみなさんのことを愛し続けてくれると、 わたしは信じているんです。」(本文より) ◎”心のいたみをいやす”「わたしのねこちゃん」、 ”自分を信じる心をとりもどす”「かなしみのエドワード」、 ”大切な人に気持ちを届ける”「モーツァルトの願い」の3話が読めます。
  • カマラ・ハリス物語
    -
    1巻1,265円 (税込)
    「初の女性かもしれません、でもわたしが最後になるつもりは、ありません」  夢を実現するには、どうするか?  彼女はいつも真剣に考え、行動し続けました。  アメリカ社会には、”ガラスの天井”と呼ばれる、目に見えない壁があるといわれます。それは、女性の社会進出や昇進をひそかにさまたげる差別の壁です。  ハリスさんは、その厚い壁をみごとに打ち破り、アメリカ初の女性副大統領、有色人種の副大統領になりました。すばらしいことです。  けれども、この本は偉人伝ではありません。  カマラ・ハリスという、アジア系黒人の一少女が、様々な人種が共に暮らすアメリカで、どんな子ども時代を送り、どんな風に考え、どんな風に努力して、今のハリスさんになったのかを、あなたといっしょに考える一冊としたいのです。 ーー本文より。  巻末には、2021年1月のカマラ・ハリス勝利演説の原文と全訳、あわせて、キング牧師の演説抜粋と、アマンダ・ゴーマンの大統領就任式で朗読された詩抜粋(すべて原文と訳)を掲載。
  • マスクと黒板
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    ヤングケアラーをテーマにした『with you』が夏の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定。坪田譲治文学賞作家・濱野京子がコロナ禍をテーマにした描き下ろし最新作。 6月。コロナの休校開けの生徒たちを待っていたのでは、「コロナに負けるな!」のメッセージと見事な黒板アート。こんなすごい絵、誰が描いたのか? 美術部2年の立花輝も興味津々。そんななか再開した学校は、今までと何もかも違う。みんなマスクをつけ、ソーシャルディスタンスに気をつける毎日。文化祭も運動会もなくなるらしい。なんとなく味気ない日々を送るうち、輝は新しいクラスメイトの貴理・絵実・堅人らとあるイベントをやることに──。 同じような経験をしたはずの全国の中学生に送る、コロナから「ふつう」をとりもどすための、輝たちがはじめたささやかな抵抗の物語!
  • 小梅の七つのお祝いに
    3.3
    1巻1,265円 (税込)
    「泣いちゃいそうだよ」シリーズの小林深雪先生が推薦!「いちばんに推したのは、このファンタジーです。主人公の小梅といっしょに冒険を楽しみました。」(講談社児童文学新人賞選評より) 【第61回講談社児童文学新人賞佳作受賞作】 小梅は小学一年生の女の子。両親は共働きだし、お姉ちゃんは中学受験でいそがしい。七五三のお祝いの年なのに、お祖母ちゃんの入院まで重なって、七五三が先延ばしになってしまいました。そんな十一月の日曜日、遊び場にしている小さな神社で見つけたのは一頭の黒牛。牛を追った小梅が迷いこんだ先は、お祭りのようににぎやかな天神様の一本道でした。 お餅屋のおかみさんをしている牛、体の大きさを自由に変えられる神様を名乗る男の子、しゃべる案内係の黒牛に、嘘と本当をとりかえることのできる鷽(うそ)鳥。不思議で楽しい出会いを重ねながら、小梅は天神様の本殿を目指します。途中、大きな池を渡る三つの橋で自分の過去と現在を見つめ、奥底に隠した自分の心と向き合ってから、小梅は未来へ一歩前進します。 さあ、小梅は本殿で天神様と会うことができるのでしょうか。そして、ひとりの力で、この異世界の出口にたどりつくことができるのでしょうか。 ふしぎな旅を通じて描かれた少女の成長ーー日本的で個性豊かな舞台設定に、選考会でも多くの賛辞が寄せられたファンタジー小説です。一本道で待ち受けるもののけたちの魅力溢れる姿は必見です。
  • 病院図書館の青と空
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    転校したばかりの小5の空花は、体調を崩して入院中。 その病院に、患者向けの「あおぞら図書館」があると知り、本好きの空花は大喜び。 早速図書館に行って大好きな本を開いたら、さし絵の中に引っ張り込まれてしまった。 本の中で待っていたのは、アオと名乗る少女。 さし絵のクッキーを自由に食べ、思ったことを口にする、 空花にとって、うらやましいくらい自信のある、のびのびした子だった。 二人は、たびたびさし絵の中で会い、仲良くなっていくが、ある日大げんかに。 仲直りの機会がないまま、空花の退院が決まって……。 <小学中級から>
  • ひなまつりの ちらしずし
    3.6
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今日は、ひなまつりパーティーの日。きみちゃんは、おかあさんといっしょに、「ちらしずし」を作ります。おかあさんは、具材をかざりつけながら、こんな歌を歌ってくれました。  はるの のはらに なのはなさん  しあわせ みえるよ れんこんさん  くるくる はたらく おまめさん  じょうぶな えびさん ながいきさん 「ちらしずし」の材料ひとつひとつには、子どもがしあわせにそだつようにと、いろいろな意味がこめられていたのを知って、きみちゃんたちは驚きました。 ひなまつりの一日を楽しむとともに、子どもたちの成長を願う気持ちがこめられている一冊です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • はるいちばん
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今日、風がかわった。春をつげる風を追いかけて、わたしは走る。そして……。季節のおとずれを大切に感じる、豊かな心を描いた絵本。 明快な絵のなかに、さりげなく情感をこめた明るい作風で人気の青山友美最新作。春の訪れを告げる風をテーマに描いた本書は、子どもの自然を感じ取る力と、その本能におもむくまま風を迎えにいく、ただそれだけを丁寧に描いた一冊。言葉は少なく、絵のなかに季節の言葉を感じとるのが楽しい絵本です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • おいなり山のひみつ
    4.0
    東京書籍小学3年国語教科書に採用されや『ゆうすげ村の小さな旅館』の著者・茂市久美子が贈る小さな冒険の物語。 山にかこまれた町にすむ、小学3年生のひろしは、稲荷前商店街の日曜市で、ある福引に当たりました。賞品は、「お山ですごす一週間」。一日にたった4本しかない列車に乗ってたどりついたのは、小さなキャラメルの箱のような待合室があるだけの無人駅。列車からおりると、秘密を抱えた小さな男の子の姿がありました……。
  • かがやき子ども病院トレジャーハンター
    4.5
    坪田譲治文学賞作家の書き下ろし最新作。 簡単には治らない病気のため、長期間の入院をする子どもたちが学ぶ「院内学級」。国立かがやき子ども病院に入院中の一健(いっけん)や昴(すばる)、早弓(さゆみ)や日彩(ひいろ)たちは、同じく入院中の良志(りょうじ)が自分で考えたお話を聞くのを楽しみにしている。 談話室で良志は、「竹やぶに入ったおじいさんが……」と語り始めたものだから、聞いているみんなは、てっきり、『かぐや姫』なのかと思ったのだが、何かをしでかしたために月の国から追放された王女が、月に帰るために地上で罪をつぐなうという物語だった。王女は熱をうばわれた冷たい手で火事を消したり、病人の熱を吸い取ったり……。オリジナルの冒険ストーリーに興奮して、「さあ、王女は月に帰れるのか?」と、みんなが盛り上がったところで良志は疲れて寝てしまい、結末はわからずじまい。 とっても続きが気になるところだが、林田先生は、この王女がどうなったのか、それぞれ考えてきなさいと道徳の宿題にしてしまった。 でも、良志は、このお話をノートに書きとめていた。それさえゲットすれば、気になる話の続きもわかるうえに、宿題までできてしまう! 病院のだれかが、どこかにかくしてしまったノートを探すため、一健たちはお医者さんや看護師さんたちの目をかいくぐって、宝探しの大作戦を決行することにした!
  • よみがえれ、マンモス! 近畿大学マンモス復活プロジェクト
    4.0
    もしも、絶滅した生き物をよみがえらせることができるとしたら? マンモスから採取した細胞核をもとに、マンモスを復活させられるのでは? ――20年前から近畿大学が取り組んできた「マンモス復活プロジェクト」を、 「若おかみは小学生!」の著者、令丈ヒロ子氏が徹底取材。 それぞれの専門を生かし、得られた研究結果を次の研究者へとバトンのようにつないで、 ついに世界を驚かせる論文を発表したプロジェクトチームの熱い日々を描く、 本当にあった物語。 <すべての漢字にふりがなつき。小学校上級・中学生から>
  • 鎌倉バトルロワイヤル 13人、生き残るのは誰だ?
    4.3
    1巻1,265円 (税込)
    鎌倉時代の始まりは「良い国(1192年)」ではない? 源頼朝の肖像画は本人では無かった? 史実だと思われていた鎌倉時代に関する常識が、近年の研究で覆されてきています。また頼朝死後の混乱ぶりの裏には、裏切り、密告、陰謀のオンパレード。13人の御家人たちは鎌倉殿=将軍を支えるどころか、激しい権力闘争に明け暮れます。その様はさながら武家のバトルロワイヤル。デスマッチです。意外なほどドロドロしていた、2022年大河ドラマの舞台の実像をわかりやすく読み解いていきましょう。 一人の人物につき10ページ前後と、読みやすくまとめた分量で、13人の侍たちの生き様にふれてみませんか。最後に生き残ったのは誰でしょうか?
  • かすみ川の人魚
    3.8
    学校近くのかすみ川でへんなものをみつけた。人間の赤ん坊ぐらいの大きさで、上半身が人間、下半身が魚……そう、それは人魚だった! ぼくは、友だちの千秋といっしょに、その人魚を大塚山の池でこっそり飼うことに。それから、人魚の「かすみ」と、ぼくたちの物語がはじまったが、かすみがとんでもない事件を引き起こしてしまった! 講談社児童文学新人賞作家が贈る、どこかかわいらしく、どこか不気味な人魚をめぐる、少年たちの友情の物語。
  • えほん よしおにいさんの まねっこ だいぼうけん!
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「おかあさんといっしょ」のたいそうのお兄さんを卒業されてからは、体操家として活躍中の小林よしひささんによる、たいそう絵本です。 イラストレータ―のぶちかめばえさんの可愛らしい絵のなかに、よしひささん本人が実写で登場。いっしょに探検をする仲間の動物キャラクターたちと、ドキドキの冒険を繰りひろげます。 冒険の各場面では、おはなしに合わせて、よしひささんがいろいろな体操ポーズを披露。読者のお子さんは、ポーズをまねて体遊びも楽しめます。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • はりねずみくんの ゆきだるま
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 寒い雪の日、ひつじばぁばは、頼んでおいたこづつみが無事に届くか心配していました。 遊びにきていたはりねずみくんは、そんなばぁばのためにと、 郵便やさんの目印になるようなゆきだるまを作ろうとするのでしたが……。 はりねずみくんのやさしい気持ちがいっぱいに広がる作品です! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 りりかさんは、てんくまとちびくまが大好きで、どこへだって連れて歩き、朝起きてから夜ねむるときまで、いつも一緒でした。けれども、ぬいぐるみのからだというのは、思っていたほど丈夫なものではありませんでした。かわいがればかわいがるほど、やぶけたり、ほつれたり、よごれたりしてしまうことに、小さいりりかさんは気づいてしまったのです。   そこで、りりかさんは大人になると、洋裁学校に入学して、じゅうぶんな知識と技術を身につけました。そうして、ぬいぐるみを愛する人たちが、いつまでも幸せにくらしていけるように、こわれたぬいぐるみを治療するための「りりかぬいぐるみ診療所」を開いたのです。 場所は、美しい高原の森のなか。いちばん近い町から、一時間ほどバスにゆられたあと、さらにバス停から三十分ほどあるいたところに、りりかぬいぐるみ診療所はありました。古い別荘を改築して作られたその診療所の周りには、しらかばや、ぶなや、くりの木がはえ、天気のいい日には、鳥や、りすや、野うさぎなどが、ひょっこり顔を出すこともありました。 そんな山の中にあるにもかかわらず、どこでうわさをきいたのか、りりかさんのもとへやってくる患者さんは、あとをたちませんでした。りりかぬいぐるみ診療所にぬいぐるみをあずけると、どんなにぼろぼろになったぬいぐるみでも、まるで生まれかわったように、いきいきとしたすがたでもどってくると、もっぱらの評判だったからです。 りりかさんは、ぬいぐるみを直す腕がいいということのほかは、とくにかわったところもない、ごくふつうの女性に見えました。けれどもたった一つだけ、りりかさんには、だれも知らないひみつがあったのです。いったいどんなひみつなのかは……物語を読み進めていくうちに、すぐにわかることでしょう。 さあ、今日もりりかぬいぐるみ診療所に、患者さんがやってきたようです。(本文より)   ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ポーチとノート
    4.6
    1巻1,265円 (税込)
    2019年度の中学入試で最多出題作となった『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を受賞、『ハジメテヒラク』で第54回日本児童文学者協会新人賞を受賞したこまつあやこ氏、待望の3作目。 未来の机の引き出しに入っているのは水色のノート。中学の頃からその時感じた気持ちをこっそりと綴っていた。そして、もう一つは10歳の時にプレゼントされたのにまだ一度も使われたことがない生理用品の入ったポーチ。 誰にも言えない体の悩みを抱えていた未来がある日恋に落ちて……。 「数日前に、未来ノートに綴った言葉をこっそり思い出す。  ねえ今は  同じ制服を着ていても  いつかはみんな母になる?  私一人  取り残されちゃうのかな」  本文より。 埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒さん達からの感想 「この本は性についてだけでなく様々な悩みを持つ人への救急本になれると思う」 「どんなコンプレックスがあってもこれが私なんだよ、あなたとは少しちがうけどこれもなかなかいいじゃない?」 「ドキドキしながら読みました!自分は自分!青春の形もいろいろ!」 「多くの女子が不安に思う、体の成長を支えてくれる本!」 「保健の授業で習ったばかりで、とてもタイムリーな感じがした」 「なかなかオープンに話せない性のことを、やわらかな、でも芯のある筆で書いてあるところがよかった」 「中高生特有の焦燥感に共感」「違う境遇なのにここまで共感できたのははじめて」 「気持ち、伝わってるよ!と鼻の奥がじーんとした」 「性についてあまり考えたことがなかったが高校生のうちに読めてよかった」 「自分のことのようにとらえられて読めた、面白かった」 「生理って大事なんだなと思った。でもやはり面倒でうっとおしい存在です」 「アサエさんのような人が身近にいてくれたら。不安に押しつぶされそうな時に心が軽くなると思った」
  • 境界のポラリス
    3.4
    1巻1,265円 (税込)
    恵子は中国生まれ日本育ちの高校生。母と、母が再婚した日本人の父と三人で暮らしている。ある日、バイト先のコンビニでマナーの悪い客にからまれているところを、大学院で中国文学を学ぶ幸太郎に助けてもらう。彼は、埼玉県川口市にある日本語教室「青葉自主夜間中学」で、外国人の子どもたちに日本語を教えてもいるらしい。興味を持った恵子は、この教室を訪れるのだが……。 わたしは日本人? それとも中国人? 自身のアイデンティティに悩む主人公と、日本社会に溶けこむため、懸命に日本語を学ぶ中国やベトナム出身の同世代の子どもたち。日本で暮らす困難を共有しながら、友情をはぐくんでいく彼女たちの姿を感動的に描く! 異文化交流の難しさと大切さを伝える、第61回講談社児童文学新人賞佳作入選作品。
  • セカイを科学せよ!
    4.2
    灘中学校入試問題にも使われた、日本児童文学者協会賞受賞作『むこう岸』の安田夏菜、書き下ろし最新作! 藤堂ミハイル――堤中学二年。父は日本人、母はロシア人。髪は栗色、瞳は茶系でくっきりとした二重まぶた。そば屋でそばなんか食ってると、「まあっ、日本人みたいにおはし使ってる」と知らないおばさんに騒がれたりする。 山口アビゲイル葉奈――転校生。ルーツはアメリカと日本。モコモコとふくらんだカーリーヘア。肌の色は、ちょっとミルクの入ったコーヒー色。縦にも横にも大きい。日本生まれの日本育ちで、日本語しか話せない。好きなことは……。 すべてが規格外の転校生は、オタク的に「蟲」が大・大・大好き! カミキリムシ、カナヘビ、ワラジムシ、ハエトリグモ……!! 教室のあちこちから上がる悲鳴!!! クラスは騒然!!!! ミハイルと葉奈、そして科学部の面々は、生物班の活動存続をかけ、学校に「科学的な取り組みの成果」を示さなければならないことになってしまった。ミックスルーツの中学生が繰り広げる、とってもコメディでバイオロジカルな日々をご覧ください!
  • 天の台所
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    講談社児童文学新人賞出身作家の最新作! 『マイナス・ヒーロー』『流星と稲妻』と王道スポーツ小説を書いてきた落合由佳が「料理」をテーマに、家族の絆を描きます。 小学生の天には、かつておいしいご飯をつくってくれる「ばあちゃん」がいた。 だけど、ばあちゃん、父さん、天、弟の陽、妹の光の五人家族は、去年の冬、四人家族になった。 突然ばあちゃんがいなくなった日々に全員が戸惑うなか、天は近所で評判の「がみババ」に料理を教わることに。 ばあちゃんの台所を守りたい一心で始めた料理修行だが、天の料理が、どこか穴のあいた家族を再び結んでいく――。 避けられない喪失との向き合い方を、料理を通じて丁寧にやさしく描く力作です。
  • きみとホームで待ち合わせ
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    千葉県立作草部高校、最寄り駅は総武線・西千葉駅。 生徒たちはそこから県内のいろいろな場所へと帰っていく。作草部高校1年の教室で「深田さんのことが好きです」と書かれた匿名のラブレターが教室でひろわれたことから始まる、6人それぞれの恋の物語。 「1・2番線 西千葉クエスト」  千里は朝の教室で、『深田さんのことが好きです』と書かれた紙を教室で拾った。  送り主の名前はない。やって来た中村くんたちクラスの男子にも見られ、深田さんこと麻那本人は困惑気味。「いたずらでしょ」なんてその紙を回収した。  中学時代にバレー部部長で人間関係で苦労した千里は、高校では帰宅部。二学期までは文化祭実行委員など学校行事に積極的に関わってきたが、三学期になって手持ち無沙汰になってしまった。  そんな千里の家は学校から徒歩五分。高校入学と同時に西千葉に引っ越してきた。高校の近くでラッキー-だと思ったのは束の間、友人たちのように寄り道したりしたかったと思うように。同じクラスの守崎さんは彼氏ができ、麻那も匿名のラブレターをもらったりしているのに自分は浮いた話一つない。  あるとき、文化祭実行委員で一緒だった二組の男子・白井くんも西千葉に住んでいることを知る。白井くんは西千葉が地元で、近所のお店や公園などを教えてくれた。  こうして暇なときに教えてもらった場所へ行ってみるも、特別楽しいとは感じられなかった。それもそのはず、白井くんにとってそこは地元の友だちとの思い出がある場所だが、自分にとっては思い出も何もない場所でしかない。 もくじ 1.2番線 西千葉クエスト 3.4番線.走りたいあの子 5.6番線.私を知らない彼 7.8番線.続きのない小説 9.10番線.続きを作る小説
  • ぼくらのスクープ
    4.0
    社会科見学でみた新聞記者にあこがれて、新聞係になって学級新聞を作ることにしたイダッチ。 相棒は、教室でもほとんど口をきかない変わり者の「魔王」。 スクープを追い求め、真実を新聞に載せたいと言うイダッチに、魔王は「ものの見方は人によってちがうから、真実も人によってちがうだろ」と、ぴしゃり。 ピンポンダッシュ冤罪事件、作文盗作騒動、歩きスマホでの事故……。 どれも真実を証明するのが難しい問題ばかり。 イダッチと魔王のでこぼこコンビは、最高の学級新聞を作りあげることができるのでしょうか?
  • 家族セッション
    3.6
    1巻1,265円 (税込)
    普通の家庭に育った千鈴、お嬢様育ちの姫乃、シングルファーザー家庭の菜種。中1に進学する春、3人はそれぞれの親から、「赤ちゃんのときにすり替えられていた。」という衝撃の事実を知らされる。 それぞれの家へホームステイをしながら、3人はそれぞれの思いを抱え、悩み、葛藤する。 ほんとうの家族とは何か、真の愛情とは――。運命に翻弄されながらも、3人は新しい一歩を踏み出していく。 小学上級・中学から
  • スウィートホーム わたしのおうち
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    「美しくない部屋には、美しくない心が宿る、の?」 片付けを諦めてしまった母と厳しい父のいる家には不満ばかりで、学校ではついひねくれたキツイ物の言い方をしてしまうので、中学一年の千紗は「家にも、学校にも、どこにも、わたしの味方はいないんだ。」と感じていたが、少し変わっている千紗を面白いと言ってくれる「あーにゃ」や調子者のくせに登校拒否中の小林と出会い、徐々にその気持ちがほどけていく。二人の友人の影響で心も部屋もすっきり整理された先に千紗にみえた景色は……。
  • 世界でいちばん優しいロボット
    3.7
    「世界でいちばん優しいロボット」 AI化が急速に進むこの時代に、人の心を癒すロボットを作りたい。 子供のころから周囲とうまくなじめない吉藤健太朗はモノづくりが大好き!彼はやがて「ロボット」と運命的な出会いを果たす。これからの時代に必要とされるロボットとは何か?さまざまな人との出会いや別れを経て完成したのはオリヒメという世界一優しいロボットで・・・・・・。 「魚をにがす漁師さん」 東京湾でアナゴ漁がずっと続けられるようにしよう。 東京湾に面した横浜の柴漁港。ここでアナゴ漁を営む齋田は漁の方法を惜しみなく仲間に教え、やがて柴漁港でとれたアナゴはおいしいと評判に!そんな時、驚きのデータが届く。なんと東京湾でとれるアナゴが半分に減っているのだ。原因を調べたところ漁のやり方に問題がありそうで・・・・・・。 「しあわせを運ぶチョコレート」 チョコレートで世界中の人々を笑顔にしたい。 食いだおれの街・大阪で育った石原は食べることが大好き。中学生になると石原はラグビー部へ。ハードな練習に耐え、帝京大学に進学し彼が4年生の時にはチームは全国制覇。社会人になった石原はラグビーで学んだガッツと行動力でさまざまな仕事にチャレンジする。コロンビアのチョコレートは世界一という言葉を耳にした石原は持ち前の行動力でひとりコロンビアへ向かうのだが・・・・・・。 岩貞先生が徹底取材で書き上げたノンフィクション3本を収録!! 〈小学中級からすべての漢字にふりがなつき〉
  • ディズニー イッツ・ア・スモールワールド せかいで いちばん しあわせな ふねの たび
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界のディズニーランドで大人気のアトラクション「イッツ・ア・スモール・ワールド」の55周年を記念し、その世界をそのまま体感できる1冊の絵本ができました。 ●世界の名所や、登場する国々の言語でのあいさつも紹介!オリンピックと共に楽しめ、多様性や平和など、SDGs(エス・ディー・ジーズ)教育のキッカケにもなる一冊です。 ●ディズニーの人気キャラクターたちが34も登場!さがしあそび絵本としても楽しめます。 ●長く愛されているテーマ曲「イッツ・ア・スモール・ワールド」歌詞まで付いてる! 1冊でた~っぷり楽しめる絵本です。 <内容> 「イッツ・ア・スモールワールド」は世界で絶大な人気を誇るアトラクションで、その歌も世界中で訳され、長年子どもたちに親しまれています。  この絵本では、フランスのエッフェル塔から、ギリシャの遺跡、インドのタージマハル、日本の富士山、エジプトのピラミッド、ブラジルのサンバ、アフリカのアマゾンまで「イッツ・ア・スモールワールド」の世界を、可愛いイラストと共に存分に体験することができます。  さあ、世界でいちばんしあわせな船の旅へ! お子さんも、大人の方も、いっしょに出発しましょう!   ※「イッツ・ア・スモールワールド」は、ウォルト・ディズニーがニューヨークの万博にあわせて、世界の子どもたちの幸せと友情を願い創られたアトラクションです。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ぞうさんの ふうせん
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ぞうさんがお空に「ぷおーん ぷおーん」と飛ばした風船が、ばるーんばるーんと飛行機に変身。また別の風船をお空に飛ばすと……。また別の風船をお空に飛ばすとこんどは……?ページをめくる楽しみと想像力が広がる一作です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 夜明けをつれてくる犬
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    〇あらすじ ひとまえでうまくお話ができない美咲(みさき)。いつも困ったときによりそってくれていた愛犬・レオンも十か月前に死んでしまった。レオンの死をうまく乗り越えられず、たくさんの悩みを抱えたまま小学校五年生になってしまった美咲の目の前にあらわれたのは、レオンにそっくりの犬・ビリーだった――。 どれだけ暗いトンネルの中にいても、夜明けはいつか必ずやってくる。さわやかな感動を呼ぶものがたり。
  • この言葉が、きみの呪いを解くのなら
    -
    1巻1,265円 (税込)
    あなたといれば、乗り越えていける。お願い。その手を離さないで。 もうすぐ文化祭。中3の白石花は、ひょんなことから、憧れの結翔と二人で、演劇の脚本係をすることになった。ところが、クラスの中心メンバーと気まずくなり、しかも、結翔が書いた脚本はダメ出しされてしまう。 いつも一人でいる結翔の家の事情を知った花。母の期待にこたえようと、いつも「いい子」でいた自分の本当の気持ちを結翔にだけは話し、二人の距離は縮まっていく。 その間、限られた時間で、必死に脚本を書き直した結翔は、「鬼監督」に変身して、みんなを驚かす。 そして迎えた文化祭当日、アクシデントが起こり、上演中止に!? <小学上級・中学から>
  • みつばちと少年
    4.1
    野間児童文芸賞受賞作家の村上しいこが描く、生命の讃歌! 集団の中でうまくやっていけない松井雅也は、中1の夏休みを利用して、養蜂場で働くおじさんのいる北海道へ行くことに。雅也が寝泊まりすることになった「北の太陽」という家では、さまざまな事情を抱えた、年齢のちがう5人の子どもたちが暮らしていた。「北の太陽」を運営するおばあさんやみんなとの交流、養蜂の仕事の手伝い、イカめしコンテスト出場……。自然豊かな北海道でのひと夏をつうじて、雅也の心に変化がおこる。 小学上級・中学から
  • サイコーの通知表
    4.1
    1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。 「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」 「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」 「あたしだって、通知表なんて、いらない!」 たしかに、そうだ。思えば通知表って何であるんだろ? あれを見たって、どこをどう直せば成績が上がるのかなんてわからないじゃないか! そういえば朝陽のお父さんが言っていた。会社では、部下が上司の成績をつけることがあるんだって。 「ねえ、先生の通知表をつけようよ」 朝陽の一言から、クラス一丸となって担任のハシケン先生の通知表作りが始まった。でも、人に成績をつけるって、こんなに難しいことだったのか!?
  • 強制終了、いつか再起動
    4.1
    1巻1,265円 (税込)
    「薬物なんてさ、一生自分とは関係ないって思ってたし。前の学校で、そういう授業受けたとき、こんなのやるわけねー、って思ったし。でも、ふわっと目の前に薬物が現れると、思いがけなさすぎて現実味失う。仲いい人がやってて、その人が異常者でもなく、ごくフツーに見えるとさ」(本書より) 地方から東京の中高一貫の私立中学に編入した加地隆秋(かじ・たかあき)は、勉強の進度に追いつけず、運動神経も悪い自分が周囲から浮いていると自覚している。そんな加地は、家庭教師の大学生、安岡を慕い、自宅に遊びに行くことになった。安岡の部屋で見つけたプラスチックケースから出てきたのはガラスのパイプと苔色の何かだった。加地はすすめられるがまま、大麻を吸った――。 薬物の魅力に抗しがたく変わっていく加地。その変化に気づいたのは、チャンネル登録者数をとにかく増やしたいYouTuberの伊佐木周五(いさき・しゅうご)、そして動画作成を手伝うことになった麻矢夕都希(まや・ゆづき)だった。 「チーム」シリーズなど児童向けエンタメをヒットさせる一方、犯罪加害者の家族に光を当てた硬派な物語も手がけてきた吉野万理子氏。彼女が今回テーマに選んだのは、児童書の世界で取り上げられてこなかった「中学生の薬物依存」です。薬物依存者の回復サポートにあたる団体「日本ダルク」で、薬物にどっぷりと依存した経験のある人たちへの聞き取りを行うなど、さまざまな取材によって裏付けられた社会派のヤングアダルト小説です。
  • ストグレ!
    3.3
    1巻1,265円 (税込)
    マイホームができて、都内から都下の稲城市に引っ越してきた小5の西島光希。4歳のときから空手を習い、空手が大好きな光希は、新たな道場として『大濱道場』を選ぶ。 気合を入れて訪ねたその道場は、自動車整備工場の2階で、看板もボロボロ。さらに道場主の大濱先生はジャージ姿で、まったくやる気がなさそうだ。 「思いっきり空手がしたい……」 そう願う光希は交流試合を申し出て、さらには「親子空手教室」も企画するが、がんばるほどに学校内で浮いた存在になってしまう。 ぜんそく持ちの翼、両親との関係に悩む玲奈、いじめられっ子の桃太郎、いつもいらだっている悠太……。それぞれに問題を抱えた道場生たちが、光希の思いに引きよせられるように空手に打ち込んでいく。 そして夏休み、5人で空手道大会の団体戦に出場することになった。
  • 夜叉神川
    3.5
    「ここは夜叉神川の上流。 両側に高い崖が迫る谷、聞こえるのは川の音と、山で鳴く鳥の声だけだ。」――『川釣り』より。 「昔、亡くなったおばあちゃんが教えてくれた。魂という漢字に鬼の字が入るのは、もともと人の心に鬼が棲んでいるからだと。」――『鬼が森神社』より 全ての人間の心の中にある恐ろしい夜叉と優しい神、その恐怖と祝福とを描く短編集。 「川釣り」「青い金魚鉢」「鬼が森神社」「スノードロップ」「果ての浜」         夜叉神川の上流から下流へ、そして海へと続く全五話を収録。  野間児童文芸賞受賞後初作品
  • ベランダに手をふって
    3.5
    父親が亡くなってから、毎朝登校するときに母親と手をふり合うのが日課になっている輝(ひかる)。そんな朝の「決まり」を同級生に見られからかわれる原因になる。輝は、そろそろ手をふり合うのを卒業したいという想いと母親を傷つけたくないという想いのはざまで葛藤する。時を同じくして、輝は、同じく父親を事故で亡くした同級生の田村香帆(たむらかほ)とよく話すようになる。香帆は母親と二人で再出発するために、運動会で行われる保護者との二人三脚競争に強い想いをかけていたが……。 第22回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏) 日常的な、そして、おとなになってからは、それをいつやめたか覚えていないような習慣、それを象徴的にとらえた、少年の半年間の成長記。こんなにじょうずに日常を描ける新人作家がいるだろうか。──斉藤 洋 この年頃の子ども達ならではの微妙な心の動きや振舞がとても自然で、この作者は子どもをよく知っている人なのだなと嬉しくなります。本物の子どもを描ける人なのです。──富安陽子 全篇に漂うのは、人がたがいにいたわりあうその思い。ふとした仕草や表情の向こうに思いをはせる、そういう心のたなびきが温い。が、いつもすっと相手に届くものでもない。シャボン玉のように宙でつぶれ、どこかに消え失せもする。そういう切なさが、温みとないまぜになって描かれているところが、この作品のいちばんの魅力だ。――鷲田清一
  • あかい てぶくろ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ある寒い朝、道ばたに落ちていた、赤い毛糸の手袋は、雪降る中、もう片方の手袋を探しにでます。街はにぎやかで、両方そろった手袋たちが楽しそうに歩いています。昨日まで、自分たちはずっといっしょで、そんな日々が続くと信じていたのに……。大切な人を失った人へ届けたい物語。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • エリーゼさんをさがして
    3.4
    1巻1,265円 (税込)
    ピアノが好きなのに、あまり才能がないからと母に言われ、ピアノ教室をやめなくてはならなくなった中学生の亜美。ある日、ニット帽にピアノとト音記号のブローチをつけたおばあさん・エリーゼさんや、強くて自由でかっこいいギター高校生・ポーラCさんと出会い、高齢者施設の伴奏ボランティアに参加することに。さらに、一見ごくふつうだけど、実は小悪魔的な美術男子・水野くんとのノートのとり違いから、ふたりの不思議な関係がはじまって……。亜美の日常が楽しくふわふわした色合いに変わっていく……!
  • ハジメテヒラク
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    『おはようございます。実況はわたし、出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。』 ひそかな趣味は脳内実況!そんなわたしがなぜか生け花部に……。2019年度中学入試最多出題作『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞受賞のこまつあやこ氏、待望の2作目。 ユーモラスで爽やかな青春小説! 「あ、いえ、そうじゃなくて、生け花ってふつう……」 女の子がやるものじゃないんですか? その言葉が喉(のど)から出かかってわたしははっとした。 【実況ってふつう男性がやるもんだろ】 むかし、おとうさんが早月ちゃんに向けた言葉が蘇る。 ダメだ。同じようなことはいいたくない。──本文より。
  • 魔女と花火と100万円
    3.5
    1巻1,265円 (税込)
    長根中学の文化祭が来年から中止になることが決まった。生徒たちは不満をもらすが、中2の杏は先生たちが決めたことだから、しかたがないと思っている。そんなとき、ある出来事をきっかけに、生徒会役員で美術部の成田賢人と知り合う。賢人は中止になった文化祭を復活させるために、なかまたちと秘密の作戦をすすめていた。そして、杏も強引にその作戦に巻き込まれることになるのだが……。 大人たちへの反抗か? それとも、大人を説得する努力か? 自分たちの夢を実現するために奮闘する中学生の姿をさわやかに描いた、第60回講談社児童文学新人賞佳作受賞作!
  • あおいの世界
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    小学五年生のあおいは、父親の仕事の都合で、カナダに引っ越すことになった。 あおいには空想癖があり、ストレスを感じた時に空想すると、ストレスが緩和されるのだ。しかし、空想している様子が気持ち悪いと、クラスで浮いた存在になってしまった過去があるので、新天地のカナダでは、なるべく空想はしないで、普通にしていようと決めていた。ところが、カナダの普通は、日本の普通とは全く違う。学校は先住民の歴史を記念してみんなでオレンジを着る「オレンジシャツデー」やヒーローのコスプレをする「スーパーヒーローデー」など不思議な行事だらけで、あおいは戸惑うことばかり。隣の家に住むゲイカップルや、クラスメイトのアディソンの影響もあり、あおいは、普通でいようとする努力をやめることに・・・・・・。 九月最初の火曜日なのに、こんなに寒いなんてさすがはカナダだ。今にも雪がふり出しそうな白い空を見上げて、日本はまだ夏なんだろうなあと思った。うんざりしていた暑さが、なんだか恋しい。暑さが恋しいんじゃなくて、日本が恋しいのかな。あんなに居心地が悪かったのに、変なの。 空に向かって両手を広げて、全身に冷たい風を受けてみた。寒くて体がカチカチになる。冷とうイカになったみたい。本当にイカになれたらいいのになあ。そうしたら、カナダの学校なんかに行かなくていいもん。 「あおい。なにやってるの。早く車に乗りなさい」  お母さんが、カギをかけながら言った。 「あ、はーい」 こんなことやってたから、居心地が悪くなったんだった。ふつうにしてないと、ここでも居心地が悪くなっちゃう。──本文より。
  • じりじりの移動図書館
    4.0
    【対象:小学上級以上】 児童文学のトップランナー5人による夢の競作、みたび! このたびの物語で、あなたの前に、とつぜん現れるのは、移動図書館「ミネルヴァ号」でございます。ひげをはやしていて、ピシッとスーツを着こなしているおじいさんが館長、そして金ボタンの黒い制服に身を包み、長い黒髪がよく似合う若い女性が運転手。もちろんドアの向こうの車内には、さまざまな本がぎっしり詰まっています。でも、もしも、あなたが本に夢中になって、本の世界にひきこまれているうちに、車が出発してしまったら……! 気がついたときに、あなたが立っているのは、過去の世界? まだ見ぬ未来? それともいま暮らしているのとは別の世界かもしれないのです――。 『ぐるぐるの図書室』『ぎりぎりの本屋さん』を描いた児童文学作家5人が、それぞれの作品に不思議なブックカーを登場させ、本にまつわる5色の物語をつむぎます。
  • 食べるのだいすき よみきかせ絵本 きんぴらきょうだい
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 だいのなかよしの、ごぼうとにんじんは、きんぴらになるのが夢。「ごぼごぼ にんにん」歌いながらいろんな家を訪ねますが、なかなかきんぴらにしてもらえません。そんなときにんじんが、きつねのコックにさらわれて……。 どこかなつかしい香りのユーモアあふれるお話を楽しみながら、自然に野菜と仲良くなれる、そんな一冊です。巻末には、にんじんとごぼうに関するやさしい解説つき。子どもたちに、野菜や食べものにもっともっと親しんで、たくさん食べて元気に育ってほしいという願いをこめて送ります。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 無限の中心で
    3.3
    1巻1,265円 (税込)
    通称、ゴン高――。校舎が六角形(ヘキサゴン)をなしていることから、インフィニティ総合学園高等部は、そう呼ばれている。普通科文系コースのとわは、友人の美織に頼まれて新聞部の助っ人を引き受けることになった。数学オリンピックに挑戦する数学研究部の取り組みを取材するのがミッションだ。部室に行ってみると、イケメンだけど制服の着方と粘着質な性格が残念すぎる在(あり)、美を追究するロン毛の音楽男子・響(ひびき)、そしてとにかくなんでもがぶり寄る相撲部兼務の巨漢・章(しょう)が、1枚のプリントを前にして、妙に興奮しているところであった。なんでも数学の難問が出題されたプリントを月曜日に置いておくと、何者かが解答したプリントが木曜日に戻されているというのだ。しかも、その解法がとても個性的で……なんて言われても、数学はからっきしのとわには、何を言っているのやらさっぱり……。さて、取材を適当に切り上げて、と逃げる算段を整えていると、セクシーな数学研究部の顧問に見込まれ、あれよあれよという間に数学研究部の活動に巻き込まれてしまった。ホントは物語の世界に浸りたい文系少女が、変人ぞろいの数学男子たちとともに、まるで関心のない「木曜日のミステリー」に迫る……!? マスマティックな青春ストーリー。
  • イケてる! ろくろ首!!
    -
    1巻1,265円 (税込)
    小学4年生の轆轤六花(ろくろ・ろっか)は、ろくろ首。家族全員が、首を長~くのばせるろくろ首です。もちろん、そんなことは学校のみんなに言っていません。それなのに、テレビの占いコーナーで、「ふたご座生まれはアンラッキーな一日」と言われたその日にかぎって、首をビョロロロロローンとのばしているところを、同じクラスの早瀬君に見つかってしまったのです! しかも、「2日のうちに同じろくろ首を4回見た人間は、自分も、ろくろ首になってしまう」という、バカバカしいような、信じられないような、ウソみたいな法則によって早瀬君までろくろ首に!! ウソ~~~!!! ろくろ首の六花と早瀬君は、学校で起きるさまざまなピンチを、協力して乗り越えられるのでしょうか!? 【小学中級以上】
  • ぼくと母さんのキャラバン
    4.0
    ジブリの劇場版アニメ『千と千尋の神隠し』に多大な影響を与えた『霧のむこうのふしぎな町』の著者、柏葉幸子さんの新作ファンタジー! 最近、トモの母さんの様子が、どうもおかしい。いきなり髪をベリーショートにしたり、出不精なのに町のあちこちに出かけていたり、父さんやトモが話かけてもぼんやりしていたり……。 ある夜、のどがかわいたトモが冷蔵庫の牛乳を飲もうとしたら、うしろに母さんより大きなネズミが立っていた! それに、家から母さんがいなくなっている!! トモたちの暮らす八巻市(やまきし)は、どうやら巨大ネズミやクマやウサギがしゃべる不思議な世界と交差してしまったようだ。そして、母さんはこの世界のラクダのキャラバンを引いて、あるものを日吉山の展望台にとどける約束をしていたのに、ふたつの世界のどこかにまぎれこんでしまったみたい。 トモは、母さんの代わりにキャラバンを引いて、母さんをさがす旅に出ることにした。 【対象:小学上級以上】
  • みつきの雪
    4.3
    信州の村にすむ小学五年生の少女・満希は、都会からの山村留学生、行人と気の合う友人へとなっていく。 やがてふたりは同じ高校に進んだが、満希は地元で農家を継ぐことになり、行人は遠くの医大への進学を希望していた。 卒業式前日、中学時代にふたりで訪れた村の図書館で、行人は山村留学を選んだ理由を初めて語り始める。「第21回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏) ひとつひとつのエピソードが、時間のはなれた前後のエピソードと有機的につながっているからでしょう。そのつなげ方が、この作家はうまいのです。──斉藤 洋 よく磨かれた丁寧な言葉で紡がれた美しい物語でした。だから、言葉と言葉が響き合い読む人の心を震わせます。 ──富安陽子  「力のこもる指先の爪が白く変わっていく」。この表現に心底、ふるえた。─中略─ 著者のそういう筆致は、もはや児童文学という枠を突き抜けていると思う。──鷲田清一
  • となりのアブダラくん
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    自分の趣味を人に知られたくない、悩める小6男子。ある日、日本語を話せないパキスタンからの転校生のお世話係にさせられたのだけれど……。その子は、宗教が違うし、文化も、見た目もちがう。そもそも、うまく話が通じないのに、どうやってわかり合うんだよ? ひとつひとつ大切なことに気づかされる、さわやかでワクワクがいっぱいのお話です。
  • さいた さいた ゆきのはな
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「おにいちゃん、ゆきってなあに?」りすのおにいちゃんといもうとの二人がおくる、雪の結晶の美しさを子どもにわかりやすく楽しく伝える絵本です。いもうとリスとおにいちゃんリスのほほえましいやりとりに、心がぽかぽかとしてくる冬におすすめの一冊。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ふたつの月の物語
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    養護施設で育った美月と、育ての親を亡くしたばかりの月明は、中学二年生の夏休み、津田節子という富豪の別荘に、養子候補として招かれる。悲しみのにおいに満ちた別荘で、ふたりは手を取りあい、津田節子の思惑を探っていく。十四年前、ダムの底に沈んだ村、その村で行われていた魂呼びの神事、そして大口真神の存在。さまざまな謎を追ううちに、ふたりは、思いもかけない出生の秘密にたどりつく…。
  • あした、また学校で
    4.6
    月曜の朝、小六の一将(かずまさ)に声をかけたのは、幼なじみの咲良(さくら)でした。「一将の弟、荻野先生に怒られて泣いてたよ」。運動が苦手な弟の将人(まさと)は、「できない子は朝練に来て」と先生に言われたのに練習に行かず、しかられたのです。でも、将人にとって、数ある運動のなかで、大縄飛びは「できる」に入ります。将人は怒られなくてはならなかったのか、そもそも大会に勝つことが、そんなに大事なのだろうか……。一将のもやもやを咲良が大問題に発展させていくうちに、一将も咲良も、そして代表委員会メンバーの五年生も六年生も、ひとつのクエッションに突き当たることになりました。「学校は、だれのものか?」。小学校高学年の彼らは、この答えにたどり着くことができるのでしょうか。【対象:小学上級以上】イラスト:稲葉朋子
  • もうひとつの曲がり角
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞、IBBYオナーリスト賞など数々の賞を受賞する岩瀬成子氏の最新長編作品。 柵には半開きになった木の扉がついていて、その扉に「どうぞお入りください」と青色のマジックで書かれた板がぶらさがっていた。 「いやだ。あたしはそんなところへは、ぜったいに入らないから」ときこえた。  えっ。どきんとした。 庭木のむこうからだった。わたしにむかっていったんだろうか。  わたしは耳をすまして、木々にさえぎられて見えない庭のようすをうかがった。 しんとしていた。 だれがいるんだろう。 わたしはぶらさがっている板をもう一度見た。 それから足音を立てないようにして、そっと扉のあいだから庭に入っていった。しかられたら、すぐににげだすつもりだった。ちょっとだけ、のぞいてみたかった。──本文より。 小学五年のわたしと中一の兄は二ヶ月前、母の理想の新しい家、市の西側から東側へ引っ越してきた。この町で通い出した英会話スクールが休講だったので、わたしはふと通ったことのない道へ行ってみたくなる。道のずっと先には道路にまで木の枝が伸びている家があり、白い花がちらほらと咲いて・・・・・・。 日本絵本賞、講談社出版文化賞、ブラチスラバ世界絵本原画展金牌、オランダ銀の石筆賞など受賞の酒井駒子氏による美しい装画にも注目!
  • みかん、好き?
    3.2
    1巻1,265円 (税込)
    「みかん、好き?」 突然、女の子が言った。「え?」「私は大好きなのじゃ。食べすぎて、冬になると全身が黄色くなるくらい」 ほら、と袖をまくった。「最初は手のひらや足の裏が黄色くなるけど、そのうち手の甲や足の甲も黄色くなって、さらに食べ続けたら、顔もお腹も黄色くなるのじゃ。といっても、今は春だからだいぶ薄くなったけど。冬はもっと黄色かったのじゃ」 何を言ってるんだろう。拓海はあとずさった。中学生か高校生に見える。でも見かけたことのない顔だ。「そうじゃ」と、女の子が思い出したように手をたたいた。「ここって、西村実さんのみかん園かどうか知ってる?」「え、じいちゃんを知っとるん?」「孫なの?」 女の子がぱっと笑顔になった。「よかった。やっぱりここが西村実さんのみかん園なのじゃ」 そう言うと、斜めにぶら下げたバッグから、定期券入れのようなケースを取り出した。――本文より西村拓海の目の前に突然あらわれた、少し変わった話し方をする女の子・長谷川ひなた。拓海の祖父がつくるみかんに感動して東京からはるばるやってきたという。困惑する拓海をよそに、ひなたと祖父はどんどん仲良くなり、いつのまにやら一緒にみかんを育てることに……。彼女に振り回されながら、みかん作りを通して少しずつ成長していく、甘酸っぱい青春小説。
  • 十四歳日和
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    本当の自分を探しに行く! 十四歳の一年間を瑞々しく描く、オムニバス。男子も、女子も、みんないろいろ抱えてる。1 「ボーダレスガール」 いけてるグループに入れた葉子だが、本当の自分の居場所はここではないって気づいてる。でも、現実は甘くなくて…。2 「夏色プール」 たけるは、水泳クラブで小さなころからずっと芙美といっしょだった。でも芙美に好きな人できてから、調子がおかしくなったのだが!?3 「十四歳エスケープ」 すごく軽い気持ちで応募したオーディションの一次審査に通った、律。その日から世界が変わってしまった。でも私、本当にアイドルになりたいの?4 「星光る」人当たりは悪くないし、勉強だって頑張っている、大地。でも謎めいた学年1位にどうしても勝てない…。だれなんだ、1位は?
  • きんぎょすくいめいじん
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 縁日で、金魚すくいの名人にであったぼく。ぜんぜんすくえなかったけど、名人に教えてもらいながら、ついに金魚すくい大会の日をむかえます。さあ、深呼吸をして……。ひと夏の体験をみずみずしく描きだした絵本。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 月と珊瑚
    3.7
    「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」ひらがなだらけの作文を、クラスメートに「あなた、ほんとに六年生?」ってばかにされた。私は、「勉強をしよう」って、本当にそう思った。まず、どうすればいい。そうだ、漢字を書けるようにしよう。日記だ。日記を書こう。これはちかいだ――。勉強ができないことを恥ずかしいと感じ始めた少女・珊瑚のクラスに転校してきたのは、まるで『ベルサイユのばら』のオスカルのような、男の子か女の子かわからない月(るな)という子でした。珊瑚の日記に描かれるのは、エイサーを舞う姿がかっこよかったり、ひいおばあちゃんが辺野古に座りこみに行ったり、耳をつんざくような戦闘機の轟音で機体の種類を当ててしまったり、その逆に轟音が聞こえると耳をふさいで動けなくなってしまったりする同級生たちの姿です。珊瑚の「月と仲良くなりたいな」と思う日常を描いた、たどたどしい日記からは、沖縄の子どもたちが、いま、目にし、感じていることのすべてが浮かび上がってきます。子どもの貧困、学力の差、沖縄文化の継承、そして米軍基地問題……。沖縄に移住した作者があたためてきたテーマが、いま花開きます。新たな児童文学の可能性がここにあります。【対象:小学上級以上】
  • 手紙 ふたりの奇跡
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    秋田に住む小六の穂乃香は、亡き母の少女時代の大切な思い出の謎を探すため、勇気を出して長崎に住む耕治の小学校へ手紙を送る─。『ふたり』が感想文全国コンクール課題図書に、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれるなど、人気、実力を兼ね備えた現役教師作家、福田隆浩氏による感動作。「この手紙は、長崎市の東山小学校に届いていますか? そして、6年生の吉野耕治さんの手元へ届いているでしょうか? そうなっていることを信じて、続きを書くことにします。 はじめまして! わたしの名前は清水穂乃香といいます。秋田県秋田市にある桜坂小学校に通う小学6年生です。 吉野さんが、この手紙を読んでいるとしたら、きっとびっくりしていることと思います。 だって、会ったこともない、まったく知らない子から、突然こんな手紙が届いたのですから。─中略─お母さんの人生って、いったいなんだったのだろう……。 最近、よくそのことを考えてしまいます。 自分のために生きていたのかなあって。うれしいことあったのかなあ。きらきら輝いていたことがあったのかなあって……。 でも、お母さんがすっごく笑って、本当に本当に楽しそうにしていたことがありました。 そう。 それが、長崎での出来事について、わたしに話してくれたときでした。」(本文より)
  • 昨日のぼくのパーツ
    3.5
    1巻1,265円 (税込)
    みんなで調べたら考えたりすれば、答えが見つかるんじゃない?トイレの悩みをかかえる……すべての人を助ける物語。じつは、みんなウンション問題(ウンコやおしっこの悩み)をもってる?便秘、下痢、過敏性腸症候群、トイレが近い、和式トイレがイヤ……親にも友達にもいいづらいこと、調べてみたら解決するかもよ。
  • むこう岸
    4.6
    1巻1,265円 (税込)
    【対象:小学校高学年以上】和真は有名進学校で落ちこぼれ、中三で公立中学に転校した。小五のときに父を亡くした樹希は、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。『カフェ・居場所』で顔を合わせながら、互いが互いの環境を理解できないものとして疎ましく思うふたりだったが、「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に、できることを模索していく。立ちはだかるのは「貧困」という壁。中学生にも、為す術はある!
  • ぼくとニケ
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    ある日、子猫がやってきた――。5年生で突然登校拒否になった幼なじみの仁菜が、薄汚れた子猫を拾い、ぼくの家へ連れてきました。自分の家で飼えない仁菜にかわって、ぼくと家族が世話をすることになったのだけれど……。子猫のニケに関わる中で数々のことを学んでいく、ぼくの様子がていねいに紡がれます。15歳で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し鮮烈デビューした獣医師が描く、大切なお話です。
  • 流星と稲妻
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    講談社児童文学新人賞出身作家の最新作。熊のような巨体の阿久津善太は、授業で、もう一人の剣道経験者、蓮見宝と模範試合をすることになるが、小柄でおどおどしている宝に、あざやかに「抜き胴」を決められてしまった。クラスの中では「根性なしとビビり」と、からかわれている善太と宝は、剣を交えるうちに成長し、互いをかけがえのないライバルとして意識するようになっていく。小学生たちのリアルな息づかいが聞こえてくる!

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