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ヤングケアラーをテーマにした『with you』が夏の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定。坪田譲治文学賞作家・濱野京子がコロナ禍をテーマにした描き下ろし最新作。
6月。コロナの休校開けの生徒たちを待っていたのでは、「コロナに負けるな!」のメッセージと見事な黒板アート。こんなすごい絵、誰が描いたのか? 美術部2年の立花輝も興味津々。そんななか再開した学校は、今までと何もかも違う。みんなマスクをつけ、ソーシャルディスタンスに気をつける毎日。文化祭も運動会もなくなるらしい。なんとなく味気ない日々を送るうち、輝は新しいクラスメイトの貴理・絵実・堅人らとあるイベントをやることに──。
同じような経験をしたはずの全国の中学生に送る、コロナから「ふつう」をとりもどすための、輝たちがはじめたささやかな抵抗の物語!
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Posted by ブクログ
コロナになった世界を書籍で見るのは初めてだったから時事ネタがはいるよりもよりリアルでした。
物語としてはひたすら学校の中の日常のお話。コロナ禍で行動が制限されることが多い学校生活に黒板アートでいろいろな生徒の心境が少しずつ変わっていくのを描いた物語であります。
私がとても共感したのは、主人公の少年の絶妙な潔癖加減。距離が近いだの、不織布のマスクではないだの、手洗いはもちろんマスクの交換とか、他人のマスクの付け方とか、それを潔癖の純度が違う人に理解されない辛さとか。おそらくコロナ禍になってそういう人ってすごく増えたと思うし、自分もその部類だと思っているから、主人公に親近感が沸きました。
この物語の本筋では無いかもしれないけれども、茎沢先生にすごく感銘を受けました。周りから見たら厳しい先生。そしてものすごく自分にも厳しいんだと思う。色付きのマスクでも別にいいのではないかと思いつつもルールだから守っていない生徒には指導するし、生徒がそれはおかしいと言うのならば、上に掛け合ってくれる。女子生徒のスラックスについても、誰かが窮屈な思いをするのは避けるべき。と言う考えをもってくれる。
常識外れなことをする人間もいる、だからルールがある。でも、そのルールってたまにおかしいものもある。そのバランスがすごく難しいのだと思う。茎沢先生は自分の意見をしっかり持ちつつ、社会・学校のルールを理解し守っている。今の自分の仕事に対する考えをもう一度見直そうと思いました。
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