無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
中3の悠人が夜の公園で出会った少女は母の介護を担うヤングケアラーだった。
児童文学として発表されたそうですが、ヤングケアラーという社会問題が描かれていることもあり、大人が読んでも読みごたえのある作品でした。
中学生の悠人と朱音の恋を縦軸に、ヤングケアラーをはじめとした家族の課題を横軸に、物語が展開するので深みのある作品となっています。
それは、青春時代を思い出すかのような甘酸っぱい味わいであり、また、ヤングケアラーだけでなく、いつの時代にもどこの家庭でもあるような家族のすれ違いであったりします。
二人がしっかりと向き合い、新たな一歩を踏み出す結末にさわやかな読後感を味わうことができました。
人を慮ることの大切さも感じました。
Posted by ブクログ
家族の介護や家事の役割を中心に担うことで、自分自身の生活や勉強がままならなくなってしまう子どもたち。
ヤングケアラーという言葉を知ったのは、そんなに前のことではない。
「家の手伝いじゃない」と憤る朱音の姿に、ああ、多分私も同じように思ってしまっていたな、と苦しくなった。
家のお手伝いをするのは美徳で、ひと昔前は、学校よりも家事や仕事を選択しなければならない時代もあった。……と思うのは、当事者ではない人間の、勝手な納得だと思う。
なぜ、教育は義務なのか。
朱音のように、自分の家のことだから「当然」だと思わなければならない。言っても分かってもらえないとか、恥ずかしいと思う気持ちは、一体誰が作ってきたのか。
そんなテーマの中で、でも、単に悠人と朱音がお互いに居場所になっていくだけの話でなくて、良かったように思う。
比べられてきた秀才の兄、兄ばかりを大切にしてきた母。でも、それは悠人から見た世界のことで。
言葉を交わすことで、世界は変わる。
悠人にとっての物語でもあるのだから。
朱音に向けて、悠人の母が「知る権利」を説き、「自立とは一人で頑張ることではない」ことを丁寧に伝えるシーンが、とても良かった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸