【感想・ネタバレ】マスクと黒板のレビュー

あらすじ

ヤングケアラーをテーマにした『with you』が夏の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定。坪田譲治文学賞作家・濱野京子がコロナ禍をテーマにした描き下ろし最新作。

6月。コロナの休校開けの生徒たちを待っていたのでは、「コロナに負けるな!」のメッセージと見事な黒板アート。こんなすごい絵、誰が描いたのか? 美術部2年の立花輝も興味津々。そんななか再開した学校は、今までと何もかも違う。みんなマスクをつけ、ソーシャルディスタンスに気をつける毎日。文化祭も運動会もなくなるらしい。なんとなく味気ない日々を送るうち、輝は新しいクラスメイトの貴理・絵実・堅人らとあるイベントをやることに──。

同じような経験をしたはずの全国の中学生に送る、コロナから「ふつう」をとりもどすための、輝たちがはじめたささやかな抵抗の物語!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コロナ禍をどの立場で過ごしたか。
中学生だったなら、息苦しく疑心暗鬼な世界で目の前のものを次々取り上げられてしまうあの感覚を思い出すだろう。
でも柔軟な若い感性はそれをぶち壊す力も持っていた。
そんな事を思い出させてくれた。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

ザ・コロナ小説。
全国にはこんな思いの中学生が、
たっくさんいたんだろうなあ。 

そして、多くの先生が
生徒に何が思い出を残してあげたくて
奮闘していたんだろうなあ。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

コロナ禍の一番規制がきつかった頃が舞台。こんなふうに作品としてこの時代が残ることはいいことだと思う。いつか忘れ去られてしまうかもしれないけど、こんな時代があったと残しておきたい。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

これだけコロナを全面にテーマにしてる児童書も珍しい。家や教室での日常の描写にリアルさを感じて、今まで普通にやっていたことができないって虚しいなぁと思った。中学生や高校生で経験したことって後になっても特別覚えてたりするし、何もできないってなぁ…。
黒板アート、楽しそうでよかったな。形は違っても、コロナ禍でも、何か思い出になれば笑って過ごせる気がする。

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2022年11月28日

Posted by ブクログ

コロナが流行し始めてからの生活が、リアルに描かれている。
中学生の心情に、共感する人も多いのでは。
行動制限が色々ある中、黒板アートで自らを表現したり、周りの人を励ましたり…と、こんな時だからこそ考えることもあるのかなと思った。

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が中学2年になってからコロナが流行し、毎日不安を抱えながらも全校生徒のために関係者と協力してイベント(全校黒板アートコンクールとコロナをテーマにした川柳コンクール)を開催する物語だった。

コロナ禍がテーマの物語で、休校期間やソーシャルディスタンス、マスク警察、リモートワーク、学校行事中止、黙食など、コロナ禍では よく耳にしていた言葉がたくさん出てきて懐かしいなと思った。

僕もコロナ禍の時は学生だったため、この物語の内容に共感し、懐かしさを感じた。

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2025年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナに負けない!という立ち向かう系の話なのかと思ったらちょっと違くて、コロナ禍の学校再開時に現れた黒板アートと応援メッセージ。それに触発された主人公の心の気づきや変化が爽やかに描かれていました。
休校明けても黙食とあらゆるイベントの中止、おまけにマスクの色規制もあって。でも生徒が声をあげたら先生が真剣に応えてくれて...
何かに誰かに触発されて、自分の考えが変わったり見方が変わったりっていいなと思う。10代の心の機微に学ぶ。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナになった世界を書籍で見るのは初めてだったから時事ネタがはいるよりもよりリアルでした。

物語としてはひたすら学校の中の日常のお話。コロナ禍で行動が制限されることが多い学校生活に黒板アートでいろいろな生徒の心境が少しずつ変わっていくのを描いた物語であります。

私がとても共感したのは、主人公の少年の絶妙な潔癖加減。距離が近いだの、不織布のマスクではないだの、手洗いはもちろんマスクの交換とか、他人のマスクの付け方とか、それを潔癖の純度が違う人に理解されない辛さとか。おそらくコロナ禍になってそういう人ってすごく増えたと思うし、自分もその部類だと思っているから、主人公に親近感が沸きました。

この物語の本筋では無いかもしれないけれども、茎沢先生にすごく感銘を受けました。周りから見たら厳しい先生。そしてものすごく自分にも厳しいんだと思う。色付きのマスクでも別にいいのではないかと思いつつもルールだから守っていない生徒には指導するし、生徒がそれはおかしいと言うのならば、上に掛け合ってくれる。女子生徒のスラックスについても、誰かが窮屈な思いをするのは避けるべき。と言う考えをもってくれる。

常識外れなことをする人間もいる、だからルールがある。でも、そのルールってたまにおかしいものもある。そのバランスがすごく難しいのだと思う。茎沢先生は自分の意見をしっかり持ちつつ、社会・学校のルールを理解し守っている。今の自分の仕事に対する考えをもう一度見直そうと思いました。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

コロナ禍の中学生たちの学校生活を描く。入学式すらろくになかった新入生たちに向けて黒板アートが描かれていることから物語は始まる。コロナ禍の日常を書くとあり、やはりどこか暗いイメージ。

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2024年11月02日

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