西島光希(にしじまみつき・小5)は、空手に打ち込んでいる女の子。
引越しのため、今までいた道場をやめて、新しい町で見つけたは大濱道場。
やっと探し出した、総合格闘技系やスポーツ空手系ではない、フルコンタクト(直接打撃制)の実践空手の道場だというのに、大濱先生は、くたびれたジャージ姿の、
無気力なおじ
...続きを読むさんだった。
道場仲間は、小学2年の喘息持ちの翼(強くなりたい、やる気は十分!)と、おとなしい小学3年の礼奈の二人だけ。
それでも光希は空手ができるのがうれしくて、道場に通い始めた。
空手をやっていた祖父の教えもあって、礼儀正しく、正義感が強い光希。しかし、
なんとなくいじめられていた 隣の席の太郎を助け、6年の悠太をやっつけたことから、空手が暴力的だと誤解されたり、クラスでも浮いてしまうようになる。
道場に大濱先生は来ず、きちんと稽古もつけてもらえないし、学校でも孤軍奮闘する光希だが、
魔法の言葉があった。
「ストグレ」
奄美大島の言葉で、負けてたまるか!の意味。
困難に立ち向かう光希の姿に、だんだん、みんなも変わってくる。
読んでさわやかになる物語。