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ーーー我が校では、今年度からジェンダーフリー制服を導入しまして……。
笹森くんは制服にスカートを選んだ、ということ?
笹森くんのすらりとした引きしまった長い脚が、今日はまた一段と際立っていた。
笹森くんが、ひだの均等なスカートを穿いていたから。
教室の入り口でそれに気が付いたぼくは、ゆっくりと二度瞬きした。・・・篠原智也
夏休みあけ、いきなりスカートで登校をはじめた笹森くんをめぐる4人の物語。
『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテシリーズ」で第45回日本児童文芸家協会賞を受賞した神戸遥真氏による、連作短編青春小説。
もくじ
1、ぼくもわかるよ・・・・篠原智也
2、きみなら話せる・・・・西原文乃
3、胸の内リスト・・・・細野未羽
4、偽装したいもの・・・遠山一花
5、理由は要らない・・・笹森宏
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Posted by ブクログ
In her shows的な体験を5つも体験できる良書。
突然制服のスカートを履いてきたクラスの男子、を中心に、クラスメイトのエピソードから最後はその彼がスカートを履くに至ったエピソードになる。
クラスメイトはみんななんかコンプレックスがあって、それとの向き合い方も人それぞれ。でもそれが無理ない感じなのが良い。
スカートを履いた笹森くんが1番現実的ではないかも。スカートを履くという行動ではなくて、スカートを履いても受け入れられたり、ありのままでいられる男子はそんなにいない!と思う。
でもうん、良書だ。多感な学生さんに読んで欲しい。
2025.5.17
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Posted by ブクログ
私は学生時代というか、高校生の頃は特に周囲の人の感情などを気にしない性格で、そのせいでいじめに近いこともあったりしましたが、今思い返すと、高校生は本当にいろんなことを抽象的に考えられる年齢でした。あの頃から、もっとたくさんの人と関われたら良かったな。
笹森君と同じような理由でスラックスを履いておりましたが、女子ではインパクトがないよなと思っていたら、部活の後輩がみんな「先輩がスラックスなので!」と揃ってスラックスにしてきたのを思い出しました。もっと感謝を伝えたらよかったなあ。楽しかったなあ。
「クラスのそれなりにモテる地位にいる笹森くんが、突然夏休み明けにスカートを履いてきた。」と言う1つの具体的な事象を自分に当てはめて抽象化している様子が可愛らしく感じられ、学校での日常をさわやかに描いておられます。1冊をとおして同じ舞台と登場人物、主役はクラスメートで交代制といった感じ。
ジェンダーが大きなテーマの一つではありますが、そこまであげつらって「LGBTQとは〜!!」という本ではありません。高校生らしい潔癖さと押し寄せてくる多様性の葛藤をうまく掛け合わせておられるなと感心いたしました。
高校が舞台なので、高校生にひとまずオススメではありますが、読める子なら中学生でも読めるんじゃないかな?一人称でお話が進み、平易な言い回しを選んでおられ読みやすいです。
Posted by ブクログ
私の大学生長男もロングスカートパンツを履いている。
本人はバンドしているという事もあるが、1番の理由は周りと同じ格好をしたくないと言う。
物語は、高1男子笹森くんが二学期の始業式にスカートを履いてきたところから始まる。
ラストの章、笹森くんの人となりな性格により、みんな持っていかれ感が強いけど、
各章の生徒たちの様々なコンプレックスが、等身大の高校生の姿をよく表現されている。
息子のスカート姿を見ての母のひと言がパンチありすぎでカッコいい!
こんな言葉がスラリと言える人になりたい。
今の学生はでジェンダーレスを授業で学び知識を得る。
私が学生時代は男女キッチリ、それが普通だと思っていたし知識も無かった。
その当時、生きづらかった子も沢山いたんじゃないかなぁ。
まあ、1番の違いはスマホの存在だな(笑)
Posted by ブクログ
「穿いてみたかったから穿いてみた。でも、気づけたことは、なかなかに大きいんじゃないだろうか。」
ーー本文より一部引用
クラスの人気者・笹森くんが、まだまだ暑い九月の新学期に、突然スカートをはいてきた!
かれらが通う作草部高校ではジェンダーフリー制服が導入され、実際に様々な理由で女子がスラックスを穿いていることも多いのだが……
周囲が気にする中、その理由を笹森くんは「ただ穿いてみたかっただけ」とあっけらかんと答える。
そんな笹森くんを気にしつつも、自分の日常を、己のコンプレックスなどに悩みながら過ごしていく4人のクラスメイトたちと、笹森くんに焦点を当てた5篇の連鎖短編集。
高校一年生のかれらの日常と悩み事は三者三様。
サクッと読めて、でもいろいろ考えさせられるし、読みながら発見がある。
問題提起の気はあるものの、物語として暗すぎず、明るすぎず。
最後のお話で笹森くんがスカートを穿きはじめた理由や、笹森くんがスカートを穿いていて思ったことなどが明かされ、そこも面白い。
あと各話の主人公にならなかった周りの大人たち(京子先生や笹森くんのお母さん)や、笹森くんと仲良しの野々宮くんや、バンド仲間の豊中くんなどなど…好きだなぁと思える登場人物もたくさんいて、そこも見どころ。
終わり方も爽やかでよかった。
ティーンズにはもちろん、大人が読んでも面白いのでみなさんぜひ読んでみてください!
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