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Posted by ブクログ
第59回日本児童文学者協会賞
貧困ジャーナリズム大賞2019特別賞
厳しい貧困生活の中にも希望が感じられる作品だった。
生活保護に限らず、複雑でわかりにくい制度は多すぎる。
知識がないことで損をするのが当たり前なことには納得がいかない。
ヤングケアラーや学べる環境がなく学力が低い人にはより不利なのに、頼りになるはずのケースワーカーは不勉強で多忙で真摯な対応をしてくれない。
憤りを感じる話だったけど、樹希が生活保護や支援を「施しではなく、社会からの投資」と知るところがとてもよかった。
また、中学生の和真が「生活保護は権利なんだ」と樹希に言ってあげたのにも胸が熱くなった。
和真の母親が生活保護について興味をもつ息子を肯定したところは泣けたけど、自分の息子が貧困の家庭の子と付き合うことは受け入れられないところがリアルで複雑な気持ちになった。
胸に刺さる、人にもお勧めしたい作品。
星4.5
Posted by ブクログ
生活保護制度に対する現状や課題を問題提起してくれた本
二人の中学生男女(山之内和真と佐野端希)が軸となって、親からの学歴に対する過度な期待とプレッシャー、ヤングケアラー問題、家庭内暴力、外国人に対する日本人の偏見、社会的弱者への周囲の対応等とても考えさせられる内容でした。
感情移入したわけではありませんが、読んでいて自然と涙が出ました。
文中にもありましたが、様々な制度というものは非常に分かりにくく、それを必要としている人達が理解困難なものが多い。しかし損をしたくなかったら、ちゃんと理解して利用しないといけないという話は妙に腑に落ちました。
扱っている内容は少し重いものですが、非常に読みやすく一気読みさせられたのは、ひとえに筆者の表現力の高さがなせる技だと思います。
大満足の一冊でした。
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