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人の心の中は見えないもの、
そして伝わらないもの
しっかりと伝えるためには
「言葉」にすることが大切!
「心」よりも「行動」が大切!
(元・麹町中学校校長、現・横浜創英中学・高等学校校長 工藤 勇一氏)
『となりの火星人』『あした、また学校で』『サイコーの通知表』と、小学生の生きづらい現実に寄り添った話題作を放った工藤純子氏の書きおろし最新作。
「よくあるよね。大人に無理やりあやまらされたり、握手させられたり。本人同士は納得していないのに」
「なんで、そんなことになるんだろう」
「まあ、問題を大きくしたくないとか、さっさと終わらせたいとか……大人の都合もあるよね」
オレたちの気持ちは、いつもどこかに置き去りにされたままだ。(本文より)
小6のクラスで起きた、ランドセルに金魚のエサを入れるといういじめ。被害を受けた子も、エサを入れた子たちも、いじめが起きている空気を感じつつ声をあげられなかったクラスメートも、そして、過去に加害者としていじめに荷担した担任の教師だって、いじめという「現実」からはけっして逃れられない――。痛烈なメッセージが込められた一冊です。
カバー装画は、ミニチュア写真家・見立て作家としてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックや、一般文芸作品の装画で活躍中の田中達也氏が担当します。
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Posted by ブクログ
小学6年男子の5人の仲間が、ちょっとしたきっかけで、1人が仲間外れにされ教科書を隠されたり、ノートに落書きされたり…。
それがランドセルに金魚のエサを入れられているのを母親が見つけたことから次第に事が大きくなる。
あやまって、反省文を書かせて、握手させて、はいそれで仲直り…なんて簡単なものでもない。
未だにそれが通用すると思っている大人がいれば、おかしいだろうと思う。
子どもたちもいじめを知っていて誰も声をかけたりしないことが問題で…。
確かに勇気もいることだし、逆に自分がいじめを受けてしまう、といったことも考えてみて見ぬふりをしているのがほとんど。
担任の先生も過去の自分の過ちを告白したけれど、大人になってもずっと後悔している。
親も初めての子育てのことを誰も教えてくれないし、間違っているなどと思わずに育てている。
正しい子育てなんてあるのだろうか?と思ってしまう。
誰が悪いわけでもなく、誰のせいにもできない。
声に出して自分の気持ちを言うしかない。
大人になる前に子どもたちに読んでもらいたいと思う一冊である。
Posted by ブクログ
小学校の放課後、歩と孝太郎と連と颯斗の四人は教室でこのあと遊びを探していた。
その時、颯斗が清也のランドセルにクラスで飼育している金魚のエサを入れる。
歩と孝太郎と連は何が起きたかわからなかった。
颯斗のそれは仲直りのいたずらだった。
一週間前、颯斗と清也は小競り合いをしていた。
初めは軽い気持ちのいたずらが、いじめへと変化していく。
章ごとに久保塚連、三橋清也、関颯斗、担任の原島夏帆の視点で書かれています。
大人たちは、軽い気持ちのいたずらだから、『握手しておしまい』でかたずけようとする。
しかし、いたずらをされた方は納得がいかない。なぜ俺なのかと疑問が残る。
小学生のなかなか自分の気持ちが言葉にできないもどかしさが読んでいて伝わってくる。
いじめを注意すれば今度は自分がいじめの対象になるから見て見ぬふりをしてしまう。
大人でも保身を考えて行動できないことは沢山ある。
型通りの解決策では解決しない。
お互いの話を聞くことが必要だ。
それと聞く側との信頼関係も必要だ。
先生だからと言って生徒はなんでも話すわけではない。
ラストはそれぞれが変わる為に一歩を踏み出してゆく。
Posted by ブクログ
新年から、とてもいい本を読ませてもらった。今朝コメダで読んでたんだけど、途中から泣けてきてヤバかった…
小学校のいじめ問題。先生、親、子どもそれぞれの立場の真摯な意見を読めてよかった。特に有希子先生の、「(先生と親は)文句を言う側と文句を言われる側ではなく、協力して子どもを守らなくちゃ」という意見にはとても同意。私は子どももいないし、先生でもないけど、小学校で働いて見ていて思うのは、子どもたちの関係に正解はないから、周りの大人たち全員でその子たちに一番いいと思える正解を作っていけたら、ということ。理想かもしれないけど、児童書は理想を書いていてほしいとも思った。
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