小説作品一覧

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  • 貸家探し
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  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘
    完結
    3.6
    全6巻704~792円 (税込)
    家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
  • 貸家を探す話
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  • 歌集 秋津島逍遥
    -
    1巻1,496円 (税込)
    この歌集では、旅に焦点を当て、日本の風景を三十一文字に写し取る。詠まれた歌はどれも不思議な魅力を醸し出す。例えば、世界遺産にもなった北海道の知床では、鯱の母子の野生の荒々しさを的確にとらえつつもうらやましいと憧憬し、日本最西端の島・沖縄与那国島では海底遺跡を事細かに描きながら、古代の息吹を感じた興奮を饒舌に語る。冷静な中にも素直な感情がほとばしり、思わず日本の良さを見直さずにはいられない。四方を海で囲まれた島国であること、四季折々の豊かな自然をもつこととそこに育まれたすばらしい風土のことを。歌を通じて日本各地への旅を体験できる、ほかに類を見ない歌集。

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  • 歌集 いのちの名
    -
    1巻1,144円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いのちの名 あなたにキミに 願い込め パパママ祈る 幸多かれと 「両親の愛」と「自分の成長」をテーマに、あたたかく、ときにおちゃめな言葉で紡ぐ、二つのエッセイと九十の短歌。

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  • 歌集 いのちの名 明日のみえない日もあった
    -
    1巻1,567円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 15のエッセイと71の短歌で描かれる心の風景 喜怒哀楽を見つめ、 命の輝きと尊さを伝える魂の言葉たち。 静かな決意と深い愛情が織りなす珠玉の作品集。

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  • 歌集 いのちの名 こころの風景 心の音
    -
    1巻1,672円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 流れゆく 時、夢、希望 歳重ね 揺らぎなき今 新たな道へと 季節の移ろい、遠い日の記憶、明日への希望―― 私たちのこころの風景に、鮮やかな色を与えることばたち。 人生の喜びも苦しみもやさしく包み込む至高の歌集。 懐かしい日々を蘇らせ、未来を明るく照らす254の短歌

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  • 歌集 祈り
    -
    1巻704円 (税込)
    ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする 夜明けにそっと、咲く花のように、祈るように、ゆるすように、やさしく心を包む二三〇首 哀しみを携え人は生きている夜になっても凋まぬ朝顔 月光のあまねく空を泳ぎたりもう一人のわれに出会いたくって 「しあわせな一日だった?」夕暮れに訪い来し鳩に声を掛けたり

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  • 歌集 沖縄の四季(新版)
    -
    1巻924円 (税込)
    著者は昭和59年3月に沖縄に裁判官として赴任し、数年間滞在した。さまざまな花が咲き乱れる沖縄の魅力にとりつかれ、沖縄本島をはじめ、沖縄諸島各地の四季の様相を写実主義短歌に描いた。遠き山は黄砂に霞み近き野は緑溢るる石垣島の春/黒島の紅き梯梧の咲く道を馬車は駈けゆくリズムに乗りて/静かなる序奏にも似て群青の西空に差す朝明の色/をはじめ四百五十余首を収録。
  • 歌集 風音
    -
    1巻1,232円 (税込)
    黒土に蕾の押し合う福寿草日向に黄金の光あつめる 鬼灯の青き袋を手に摘みてぽんぽんと鳴らす夏の末かな はろばろと黄金の穂を垂る稔田に太古のままの月満ちて照る (「季節のうた」より) 本作は、著者にとって8作目となる短歌集。旅先での光景や、著者が暮らしている町での出来事など、何気ない日常について綴った珠玉の短歌が200首以上収められている。移りゆく季節や、変化し続ける町並みの中でも、決して変わることのない美しい景色や人の温かさ。そんな日常を彩る小さな幸せの一瞬が、この一冊に詰まっている。ページをめくれば、あなたのもとに優しい風を運んでくれるだろう。

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  • 歌集 風の庵
    -
    1巻1,287円 (税込)
    著者撮影のカバーの写真、1本の木が「風」を受けて凛と立つ姿は、『歌集 風の庵』と付けられたタイトルの意味を示唆している。自分自身が風の中の庵となって、寒風を受けても日照りの熱風に晒されても、大事なものを包み込んでいる。そんなあたたかくやさしいまなざしの歌が綴られている。言葉が九州の自然の中から生まれ、自然の中に言葉を返していくような歌集。
  • 歌集 滑走路
    4.7
    歌集としては異例のベストセラー。そして、映画化も決定! いじめ、非正規雇用……逆境に負けず それでも生きる希望を歌い続け 32歳という若さで命を絶った歌人・の萩原慎一郎の歌集がついに文庫化。 解説:又吉直樹 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *  NHKニュースウオッチ9で「“非正規”歌人が残したもの」として紹介され、大反響。 10月16日放送、NHK「クローズアップ現代+」で特集、又吉直樹氏により大絶賛。 11月3日「朝日新聞」「売れてる本」、「日経新聞」書評欄「ベストセラーの裏側」掲載 11月20日「毎日新聞」特集ワイド掲載。 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2019」、第8位。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
  • 歌集 北へ漕ぐ舟
    -
    1巻733円 (税込)
    ■内容紹介 平成二十三年三月、地球のプレートのひずみに耐えきれず、海底の地殻破壊にそのエネルギーを放出した地震と津波が、東日本を襲った。さらに福島第一原発の事故も追い打ちをかけるようにして日本列島に三重の災害がひとときに押し寄せた。これら未曽有の災禍の中で、しのぎ、助け合い、ともに立ち上がる東北の人たちには、人類の将来にもたらすひと筋の希望の光が見える。古来、この列島に渡来し定住した民族は、互いに協力しながら、自然をなだめ利用し崇拝してきた。彼らの精神は特に北の大地に色濃く息づく。その遺産をこの歌集では東北から北海道へとたどることにより、3.11後の世界の理想の姿を考える。 ■著者紹介 松下 正樹(まつした まさき) 1939年、鹿児島県種子島に生まれる。1968年、東京教育大学(現・筑波大学)大学院、農学研究科修了。2004年3月まで東京都板橋区役所勤務。

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  • 歌集『仰日』の著者に
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  • 歌集 古事記物語・異聞
    -
    1巻1,232円 (税込)
    最古の書物として人口に膾炙してきた『古事記』。その神代の巻からは、神々の妬み、苛めに始まり、肉親の死を嘆く声も聞こえてくる。日本の神々は、民と交わり、民とともに働き、人間同様死にゆく存在でもある。おそらく、神々は古代の日本列島に生きた人々の姿でもあるのだろう。王国の成立と興亡の歴史が『古事記』には秘められている。その歴史と人々の悲しみと喜びを歌で再現した、古代を旅する歌集。

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  • 歌集 さよならは生きるちから
    -
    1巻1,881円 (税込)
    さよならは生きるちからと励ましぬ元気で育てと別れの涙を ふるさと岡山に根をおろし、教員として、二児の母としてひたむきに生きた歳月を詠う第一歌集。 日々の暮らしへの慈しみ、ともに生きる人々、育ちゆく者たちへの穏やかで温かいまなざしが光る。

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  • 歌集『集団行進』に寄せて
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  • 歌集シンデレラボーイなんかじやない
    -
    1巻1,100円 (税込)
    馬鹿ならば馬鹿とでも言へ ――青春時代の大半を費やした短歌という形式にけじめをつける 1989年からの8年間、並びに2010年の約1年間の間に詠まれ、まとめられた短歌の作品群を収録。 潰れぬ幸食はれぬ不幸併せ持ちトマトは坂を転がり続く 少年は男とならむ吸ひ差しの煙草の匂ひゆるくまとひて 街中に種と見紛ふ石ころの芽を生やさむとする振りをせり 埋めらるるものを待ちゐてぽつかりと穴貪欲に己を開く 半月の形にあらず幼子はこれは西瓜ぢやないと泣き初む 【目次】 転がるトマト(初期歌篇 雑歌) 答案の束 ことばなくとも 小さき狂言師 シンデレラボーイなんかじやない 水しぶき 背もたれの無き椅子(二〇〇六年) 程良き狭さ(二〇〇七年) ほろろと溶けて(二〇〇八年) 免罪符(二〇〇九年) あとがき 【著者】 小早川忠義 1969年11月生まれ。 1989年短歌を詠み始める。 1996年短歌を辞める。 2006年俳句を詠み始める。 2008年『童子』入会。辻桃子に師事。 日本伝統俳句協会所属。 句集に『光れ光れ』
  • 歌集 じゃんけんできめる
    4.2
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 類まれな想像力と繊細な洞察力。 朝日新聞内の短歌投稿欄「朝日歌壇」にて、2012年ごろより常連として掲載され「とても沁みる」と話題の母子3人による初短歌集。 聡介さんが小学一年生の時に詠んだ短歌は、2022年「折々のことば」にても選出され、注目が集まりました。 圧倒的な鮮やかさで世界を表現し、朝日歌壇に累計250回以上選ばれている親子の短歌から、約430首を厳選して掲載。 【母・聖子の歌】 新しい教祖のように迎えられ麩をちぎる子に鯉のざわめく 【姉・葵の歌】 弟の「ん」はいったんもめんだよ夜になったらとんでいきそう 【弟・聡介の歌】 ふうせんが九つとんでいきましたひきざんはいつもちょっとかなしい 学校生活での驚き、発見、家庭内で感じた喜び、寂しさ――「短歌」の形になることで、詠み手の一瞬の感情が、時間を越えて読者の手元で解凍されます。 3人の歌は2012年から2022年までの年ごとに並んでおり、 姉弟が短歌とともに成長している様子にも心を揺さぶられます。 巻末には、自宅で創作に励む子供たちの日常を取材したインタビュー記事も収録。 (底本 2022年9月発売作品)
  • 歌集 続 北極星(にぬふぁぶし)
    -
    1巻891円 (税込)
    家族への愛、自然とのふれあい、旅の思い出、老いの自覚をテーマにして、巧みな比喩と時空を超える想像力で感性豊かに詠った281首の短歌集。「豪雨止むライトブルーの秋空にマンタとなりて吾漂わん」「早朝に初老の男塵拾う白浜に散る若さの残骸」「朝日受け煌めきそよぐ公孫樹見上ぐる妻に黄葉がそそぐ」「苔を踏みまた参り来し秋篠寺古老が守る色あせし堂」などが収録されている。
  • 歌集 旅のしらべ・四季を詠う
    -
    1巻1,232円 (税込)
    季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める 最北の地で懸命に生きるウトウ 渚を目指していっせいに駆ける子亀 曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集

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  • 歌集 Dance with the invisibles
    4.3
    1巻2,750円 (税込)
    予測不能の睦月都ワールドへの招待。角川短歌賞受賞作家による、短歌新時代の到来を予感させる歌集。第68回現代歌人協会賞、第25回現代短歌新人賞を受賞した『Dance with the invisibles』の電子版。
  • 歌集 月は綺麗で死んでもいいわ
    3.5
    1巻1,815円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゆうだちに傘をたたんで空を見る何してんだろ、睫毛がうざい――少年は、ヤクザにならないためにホストになった。そして今、昼と夜の欲望が交差する街・歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。ベストセラー「ホスト万葉集」のトップ歌人にして、異色の経歴をもつ大型新人、珠玉の153首をおさめた初歌集! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 歌集 トリサンナイタ
    5.0
    震災歌集として注目を集めている『トリサンナイタ』の〔普及版〕。受洗、妊娠、出産を経て、仙台で家族と共に平穏な日々を過ごしていた矢先に東日本大震災により被災。遠く宮崎に避難するまでを詠い上げた第4歌集。
  • 歌集2001年
    -
    1巻495円 (税込)
    「雪の舞う二〇〇一年元旦に今年こそはと思うことあり」。その時代の息吹を詠み、常に心に響く一首を求め、激動の一年を静かな言葉で綴る歌人の深い眼差しが人々に親しみやすさを届ける。日常の瞬間から歴史の転換点まで、読む者の心に寄り添い、共鳴する歌の数々から、静かな力で私たちの生きる時代を照らす、ふりかえる時間たちとして、2001年を纏めた歌集。
  • 歌集 光と風の五月
    -
    1巻1,320円 (税込)
    第三歌集2004(平成16)年~2020(令和2)年まで全765首所収 【本文より抜粋】 笑はんや空ゆく鳥も水中を泳ぐ魚も昼寝の人も 口元のやさしき人が話す時見てをり言葉の生まれるさまを
  • 夏秋表
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    1巻0円 (税込)
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  • 歌集『フォトジェニック』
    -
    東京はグラデーションの街なりほんのり混ぜて新しくなる コーヒーの香りただよう窓辺にてぼんやりと待つ雪の日の朝 瀬戸内のレモンを齧るその一瞬気だるい夏が爽やかになる 二次元におさまりきれないフォトジェニックの部分、空気・情感を歌う。

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  • 歌集 ふりかえる時間たち
    -
    1巻1,287円 (税込)
    日常を三十一文字で記していくことは、自分だけの時間をそこに残していくことでもあり、明日という前を向くことにつながる。誰にも同じように与えられた時間でありながら、自分が自分を確認していく作業が日々の彩りに違いを生む。そして、ふりかえったときに、どれほど豊かな時間を過してきたのかを確認できる。画像全盛の時代に「ことば」で日々を記すことの意味を味わえる歌集。
  • 歌集 星あかり
    -
    1巻1,257円 (税込)
    ■内容紹介 50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集――。 ■著者紹介 上條 草雨(かみじょう そうう) 本名、上條勢一。1950年5月20日生。1974年まで北海道暮らし、その後、35年間東京都新宿区に在住。1970年より2年半、電信級無線通信士として無線海岸局に勤務経験有り。1979年に洗礼を受ける。キリスト教信徒(教会にて執事職を歴任した)。1983年より3年間 神学大学にて神学を修学。2009年より中国無錫市在住。現在、江南大学に留学中。

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  • 歌集 ゆふすげ
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    三日の旅終へて還らす君を待つ庭の夕すげ傾ぐを見つつ―― 昭和から平成の終わりまでに詠まれながら,これまで私たちの目に触れることのなかった四六六首を収録する.よろこび,悲しみ,ときに言葉にできない驚きや共感…….うつろう時間の中で三一文字に凝縮された豊かな世界.その扉がいま開かれる.解説・永田和宏.

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  • 歌集 令和の玉響
    -
    1巻528円 (税込)
    令和2年、日本、そして世界に起こった未曾有の非常事態。人々はこれまでに体験したことのない事態にどう対処していいのか判らない困惑の日々を送ることになった。気軽に人に触れることができない、マスクなしでは人と話すこともできない。老人ホームで過ごしている親にも会えず、病院への見舞いに行くこともできない。毎日の感染者数に怯える暮らし……。そんな状況を客観的に観察し、できる限り冷静に行動した日本国民の様子を詠った歌集「玉響」。第1部の「新型コロナウィルス」から始まり「可視化されたもの」まで全十六部に渡り、余すところなく人々の緊張、焦り、戸惑い、喜怒哀楽が表現されている。いつかこの事態も過去のひと時のものとして語られるよう、「玉響」(ほんのしばらくという意味)というタイトルがつけられている。

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  • 歌集 忘らえなくに
    -
    1巻733円 (税込)
    四季がある日本は移ろいやすいのだろうか。行き交う人々の心や街の景色は千変万化で、過去はさらに記憶の彼方へ押しやられてしまっているかのよう。だが、南の島々には、あの戦争を経ても変わらぬ日本の心が残されていた。過去と現在、時間の結び目を探しながら、日本古来の清き明き心を見つける旅の歌。

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  • ある晴れたXデイに
    3.9
    非行の果てに死んだはずの養子に怯え、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実とは……(「雪解け」)。知らぬ間に手脚に痣や傷が増えていく会社員の女性。親指の付け根を切ってしまっても気づかず、すねを拳骨で打ってもまったく痛みを感じない。自己観察を続ける彼女の生活は、どんどん異様になっていき……(「火中の足」)。広告塔に大きな写真が貼られ、新聞でも連日報道された、行方不明の少年を探すことに取り憑かれた女性は、その少年を見つけたのだが……(「幸せでいっぱい」)。町が消え、家も、学校も、図書館も、なにもかもがなくなる。みんないなくなり、あとは地を這う人間の残骸がいるだけ。――世界が滅亡するXデイが気がかりで、ある母親はその日に起こるはずのことについて詳細な手記を執筆する……(「ある晴れたXデイに」)。日常に忍びこむ幻想。悲劇と幸福が結びついた人生観。歪で奇妙な家族たち。戦後ドイツを代表する女性作家による、『その昔、N市では』に続く全15作の傑作短編集!/【目次】雪解け/ポップとミンゲル/太った子/火中の足/財産目録/幸せでいっぱい/作家/脱走兵/いつかあるとき/地滑り/トロワ・サパンへの執着/チューリップ男/ある晴れたXデイに/結婚式の客/旅立ち/訳者あとがき
  • その昔、N市では
    4.1
    兄は船旅に出る妹を見送ったが、それは彼女が乗る予定の船ではなかった。ひと月後、妹から手紙が届く。彼女は、その船では日付も時刻も現在位置も確認できないと書いていた。手紙を読み進めるにつれ、内容はさらに常軌を逸していき……(「船の話」)。ある日突然、部屋の中に謎の大きな鳥が現れる。“わたし”は、なぜか外に出ていかない鳥の正体を突き止めようとするが……(「ロック鳥」)。旅行から帰ったら、自分が死んだとアパートの住人に触れまわった女がいたという奇妙な話を聞かされて……(「六月半ばの真昼どき」)。大都会N市では、死体から蘇生させられた“灰色の者”たちが、清掃や介護などの労働を人間の代わりに行っていた。彼らに生前の記憶は一切なく、恐怖も希望も憎悪も持ち合わせていない。しかしある時、“灰色の者”たちにすさまじい変化が訪れ……(「その昔、N市では」)。日常に忍びこむ奇妙な幻想。背筋を震わせる人間心理の闇。懸命に生きる人々の切なさ。戦後ドイツを代表する女性作家の粋を集めた、全15作の日本オリジナル傑作選!/【目次】白熊/ジェニファーの夢/精霊トゥンシュ/船の話/ロック鳥/幽霊/六月半ばの真昼どき/ルピナス/長い影/長距離電話/その昔、N市では/四月/見知らぬ土地/いいですよ、わたしの天使/人間という謎/訳者あとがき
  • 「歌笑」文化
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  • 花燭
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  • 柏木如亭詩集 1
    完結
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 遊蕩、遊歴生活で名高い、天性の抒情詩人の主要作品を作詩年代順に収める。江戸後期に出現した異数の漢詩人の全貌が味読できる。第1巻は青年期から中年期まで。巻末に解説を付す。
  • 柏木老人の命日
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身寄りもなく独り老人ホームで暮らす柏木老人の前に突如現れた少女。彼女は老人に今日があなたの命日です、と告げつつ……。2011年制作。
  • かしはばやしの夜
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  • 花心
    -
    1巻1,500円 (税込)
    生け花とアレンジメントの違いは、花と花の間の余白かもしれない。それは、俳句の切れに似ている。 畑洋子の池坊の「生け花」と、畑毅の所属する銀化主宰の中原道夫、詩人の清水哲男、群青代表の櫂未知子、俳友の仲寒蟬、岩淵喜代子、島田牙城、銀化ならびに里の句友の「花の句」との競演である。 【目次】 花信風「生け花と俳句」 新年 春 夏 秋 冬 絵心「ペンシル画」 跋 畑 毅 野菜の秘密 畑 洋子 【著者】 畑毅 編集者の畑毅は、歯科口腔外科医として大学病院で教育・研究・診療に従事した後、管理歯科医として介護施設に勤務。銀化同人、俳人協会会員、俳句甲子園の審査員。
  • 花芯
    3.7
    「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。親の決めた許婚(いいなずけ)と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして……。平凡な若妻が男性遍歴を重ね完璧な娼婦になっていく姿を描き、発表当初「子宮作家」のレッテルを貼られ文壇的沈黙を余儀なくされた表題作他、瀬戸内晴美時代の幻の傑作5編を収録。
  • 華神 ―完全版―
    -
    1巻330円 (税込)
    愛する女を永遠に自分のものにするため、禍々しい闇の力を手にした中国人画家・王森。一躍人気画家となった王森は、蘭・竹・菊・梅……世に言う「四君子」になぞらえた大作「華神」のために、さらに4人の女たちを次々に闇の世界へと引きずり込んでいく。大型投稿サイト「小説家になろう」の公式企画「夏のホラー2009」にて、人気投票1位を獲得したホラー小説「華神」に、官能シーンを加えた完全版。【主要登場人物】◆王森/中国人画家。最愛の女・美夜と知り合うが、その心が自分にないことに絶望し、彼女を殺してしまう。だがその直後、闇に住まう強大な力と契約を交わし、自らの才能を捧げることで美夜の美を永遠に絵に封じ込め、その作品によって人気画家へと飛躍を遂げる。その後も、闇より授かった禍々しい力で、大作「華神」を描くため、次々と美しい女たちを闇の世界に引きずりこんでいく。◆美夜/王森が盲愛の果てに殺してしまう。彼のデビュー作「海華」に封じ込められる◆沙織/美大の女子大生。「声」の恐怖を味わった後、「蘭の女神」として封じ込められる。ほか

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  • 花唇の誘惑
    -
    1巻660円 (税込)
    下半身に人格なし、を座右の銘にしている鈴木昇は、白百合銀行成城支店の渉外担当代理。 預金獲得、新規口座獲得のため、自由奔放に下半身を使いこなす。 根っからの女好きだからこその明るさと積極性が、美女、熟女、妊婦、女子大生などなど、あらゆるタイプの女性を惹きつけていく。 仕事とプライベートを両立させる理想的な生き様は、痛快そのもの。 こんな男になりたかった!
  • 花芯のわななき 銀行支店渉外係長乱れ貪り喰い
    -
    1巻660円 (税込)
    白百合銀行登戸支店の渉外係長の鈴木昇は、無類の女好き。 下半身に人格なし、を自認しているだけあって、銀行の仕事で会う女性たちとのセックスを常に想像する、いわば、性の猛者である。 家庭では一男三女をもうけ、きわめて平和ながら性欲は旺盛で、それはアルコールが入ると、手がつけられないほどになってしまう。 新規に口座を開設した女性、取引している果物店の娘、結婚披露宴会場で出会ったフランス人女性、会社の慰安旅行先の温泉宿にやってきた芸者などなど。 手当たり次第に口説きまくり成功する、男の夢を叶えた痛快官能短編連作集。
  • 火神被殺
    5.0
    松江で起こったささいな宿帳書き換え事件と出雲で起こったバラバラ殺人、一見無関係に見える二つの謎に古代史マニアの医者が挑む「火神被殺」、ありがちな事件──そう思っていた国選弁護人が容疑者の無罪主張をきっかけに事件に引き込まれていく「奇妙な被告」、愛人のためにひそかに買ったベルギー土産のテーブルクロスが思わぬトラブルを招く「葡萄唐草文様の刺繍」など、予想もつかない運命に翻弄される人々を描いた松本清張ならではの本格推理5篇。
  • 花神曼陀羅 妖花亭の女たち
    -
    1巻770円 (税込)
    永遠の美を保つ女たちと花の香り……幻想ホラーとエロスが充満した怪奇ミステリの名作  昭和三十三年春、売春防止法の施行を前に賑わう私娼の街、東京・玉の井で狂気の放火殺人が行なわれ、娼館“妖花亭”は中庭のけやきの大木を焦がす魔焔に包まれた…。三十年の月日を経て、死の床に就いた事件の終身犯は、獄中で育てた鉢植えを弁護士風野に託す。風野は、遺族の住む南洋の小島に向かうが、そこは巨樹ガジュマルが気根を張りめぐらし、不思議な能力を持つ巫女が統べる秘島であった。帰京した風野の前に死者の再生を暗示する出来事が続き、怪現象の源は、絞首刑者の精液により芽を吹くという伝奇の花アルラウネにまで遡る…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
  • 火神録 考古探偵一法師全の記憶
    3.4
    大学で考古学を専攻する佳織は、殺人の現場に偶然いあわせたことをきっかけに、先輩の一法師、同級生の荻原、鋭い洞察力をもつ文化財修復師・後田あいりと行動を共にすることになる。佳織は一法師があいりに惹かれていることに気づき、動揺する。あいつぐ不審火、ビル爆破事件、そして大がかりな脅迫が古都を震撼させる。考古探偵の過去がついに明かされる、人気シリーズ第4弾!
  • 梶井基次郎全集 全一巻
    4.0
    ほとんど無名のうちに夭折しながらも後年、三島由紀夫をして「デカダンスの詩と古典の端正との結合、熱つぽい額と冷たい檸檬との絶妙な取り合はせであつて、その肉感的な理知の結晶ともいふべき作品は、いつまでも新鮮さを保ち、おそらく現代の粗雑な小説の中に置いたら、その新しさと高貴によつて、ほかの現代文学を忽ち古ぼけた情けないものに見せるであらう」と云わしめた梶井基次郎の全集。難解な語句には注を付し、すべての作品はもとよりの習作・遺稿までを網羅した全一巻。
  • 梶井基次郎の肖像
    -
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 梶井基次郎の実生活と文学作品、そして時代背景から作家の全体像を見極めようとしています。病気療養していた伊豆・湯ヶ島温泉で行われた梶井基次郎をしのぶ会「檸檬忌」での講演に加筆したものです。

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  • 鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 鰍の卵について
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    3.0
    1巻0円 (税込)
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  • 火事教育
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  • 梶龍雄 驚愕ミステリ大発掘コレクション1 龍神池の小さな死体
    4.2
    “この物語に騙されるな!” 無数に仕掛けられた伏線が大逆転を呼ぶ! 「お前の弟は殺されたのだよ」 死期迫る母の告白を受け、疎開先で亡くなった弟の死の真相を追い大学教授・仲城智一は千葉の寒村・山蔵を訪ねる。 村一番の旧家妙見家の裏、弟の亡くなった龍神池に赤い槍で突かれた惨殺体が浮かぶ。龍神の呪いか? 座敷牢に封じられた狂人の霊の仕業か?  怒涛の伏線回収に酔い痴れる伝説のパーフェクトミステリ降臨。 〈トクマの特選!〉 イラスト やまがみ彩 〈目次〉 第一章 飢えた群れ 第二章 龍の生贄 第三章 C=16調合法 第四章 殺意のとき 第五章 キ裂破局(クラック・カタストロフィー) 解説 三津田信三
  • 梶龍雄 青春迷路ミステリコレクション1 リア王密室に死す〈新装版〉
    4.0
    発売2週間で、即重版した梶龍雄「龍神池の小さな死体」。 梶龍雄のリリカル路線のミステリ作品を集めた別系統〈青春迷路ミステリコレクション〉が始動──傑作ミステリとしても特に名高い「リア王密室に死す」が第一弾! 如才ないリアリストであるためリア王と渾名される三高生・伊場富三が下宿先の鍵のかかった倉の中で毒殺されていた。 盗まれたのは、ノートと作文帳だった。 嫌疑は同居者のボン・木津武志にかかるが、キレ者のカミソリ・紙谷達弘ら級友たちは無実を信じ、ボンを救うべく密室殺人の謎に立ち向かった。 終戦直後、焼け残った古都京都を舞台に、個性豊かな旧制最後の三高生たちが繰り広げる本格長篇。 「本格ミステリの中に、人間を生き生きと描きたい。それが私の変わらぬ願望だ」という言葉を遺した梶龍雄だが、 著者の作品の中でも特にリリカルな心情を掬い取った旧制高校シリーズ作品となっている。
  • 佳日
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    -
    1巻0円 (税込)
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  • 夏日狂想(新潮文庫)
    4.4
    1巻935円 (税込)
    明治末の広島に生まれた礼子は、自由のない故郷を出奔。女優を目指しながら、年下の詩人、水本と暮らしていた。そして出会った文壇の寵児、片岡。礼子は才能ある二人の男を愛し、求められ、引き裂かれていく。三角関係が終焉を迎え礼子が見つけたのは、自らも「書きたい」という情熱だった――。誰のミューズでもない、自分の言葉を紡ごうとするひとりの女を創り上げた、魂を震わせる長編小説。(解説・佐久間文子)
  • 果実の誤解
    3.0
    彼女の鬱屈した“想い”はやがて全ての歯車を狂わせていく  物静かな性格の千春には妹が一人いた。妹といっても実の妹ではなく、実の母親が死に、家に転がりこんできた女が生んだ腹違いの妹。その妹は昔から何かと人のものをほしがった。人のものが羨ましく見えて、なんでもほしがる性格なのだ。そのくせ、それが自分のものになると全く興味を示さなくなる。そんな妹が次にほしがったのは、千春の婚約者…。(「熟れた柿」)  心理サスペンスの名手が贈る、電子オリジナル短篇集。 ・熟れた柿 ・堕ちたグミ ・溶ける日 ・ザクロの秘密 ・杏の誤解 ・マスカットの空 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 花実(かじつ)のない森~松本清張プレミアム・ミステリー~
    3.6
    1巻550円 (税込)
    会社員の青年・梅木隆介はある夜、夫婦と名乗るヒッチハイクの男女を車に乗せた。高貴さをも漂わせる美女と粗野な中年男は、まるで不釣り合いなカップルだった。好奇心が燃え上がる梅木は、車に残された万葉の古歌が彫られたペンダントから女の正体を突き止めようとする。だがそれは、甘い死の香りが漂う追跡行だった。謎が謎を呼ぶロマンチック・サスペンスの傑作!
  • 火事とポチ
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 火事と密室と、雨男のものがたり
    3.4
    奇跡の男八木剛士(やぎたけし)の周辺で何故か頻発する怪事件。女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある1人の男に辿りつく。孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く!!
  • 鍛冶の母
    無料あり
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    1巻0円 (税込)
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  • 果樹園のセレナーデ
    4.0
    荒廃した果樹園の古びたベンチにすわって、ひとり静かにヴァイオリンを奏でる美少女キルメニイ。悲運の母の偏愛ゆえに世間から隔絶された口のきけない少女に、大学を出て赴任してきた若い臨時教師エリックが真実の愛をそそぎ、奇蹟を起こす、この美しい愛の物語は、『赤毛のアン』で知られ、生涯青春の情熱を失わなかったモンゴメリ女史の実質的処女作。

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  • 過熟の実
    3.7
    希代子は28歳の雑誌編集者。契約社員ながら、編集長さえやりこめてしまうほどの元気が取り柄。今は特定の恋人はなく、仕事に明け暮れる毎日を送っている。仕事仲間のフリーライター、突然現れた昔の恋人……心を動かされる男性は何人かいるものの、自分のことよりも、周りの恋愛に振り回されてしまうことが多い今日このごろ。しかしある日、7つ年下の大学生・水浜に出会った時から、希代子自身の恋が動きはじめた……。恋する人々のひたむきな姿を描く、長編恋愛小説。
  • 火定
    3.9
    ――己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)時は天平――。藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。解説:安部龍太郎。
  • 花杖記
    4.1
    何者かによって父を殿中で殺され、家禄削減を申し渡された加乗与四郎が、事件の真相をあばくまでの記録『花杖記』。どんな場合も二の矢を用意せず、また果し合いにもあえて弱い弓を持ってのぞむ弓の達人の物語『備前名弓伝』。ほかに『武道無門』『御馬印拝借』『小指』『似而非物語』など、武家社会の掟の中で生きる武士たちの姿に、永遠に変らぬ人間の真実をさぐった作品10編を収録。

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  • 家常茶飯 附・現代思想
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  • 過剰の意識
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  • 花塵
    -
    洋画壇のなかで、男たちをカンバスにして、自分の人生を描き続けた女がいた。いつも新しい玩具を欲しがる童女のように、次々と男をとりかえ、奔放な暮らしを続けた。世間からは「魔性」と呼ばれる生命の破壊力で、男たちすべてに破滅を与え、その破滅こそが愛の証しと考え、激しく生きた女が遺した、1枚の絵。破滅こそ愛の証し。魔性の愛を描く、長篇恋愛小説。
  • 佳人
    -
    一日中、子供用の肘かけ椅子に行儀よく坐って、紅殻色の出格子にはめこまれた小さなガラス窓から道路をのぞいていた、足なえの童女、その名は圓(つぶら)。薄い皮膚に「いのち」を包んで、それは幻のように美しい童女であった。女にとって、いちばん華やかで夢多い季節になっても、彼女は10歳にも満たぬ躯しかなかった。が、数奇な運命をになう彼女に、結婚の日が訪れる。それは非情な忍従を求める、おそろしい日々の明け暮れだった。清純に死を選んだ彼女が残していった紅絹の匂い袋……。直木賞作家・藤井重夫が哀切な筆でえがいた佳人の生涯。
  • 歌人紫宮透の短くはるかな生涯
    値引きあり
    3.7
    1巻990円 (税込)
    穂村弘推薦! 1980年代に彗星の如く現れ、突如姿を消した天才ゴス歌人。 その謎に満ちた生涯を、彼の作品と関係者の証言で追う、異色の伝記小説。 1990年に亡くなった紫宮透(しぐう・とおる)という歌人がいて、友人だったんだけど----。 歌人が遺した31首の短歌から紐解かれていく彼の生涯。 虚構と現実が入り乱れた作品世界で、「私」が見つけた真実とは。 1980年代の日本を舞台に繰り広げられる、当時の若者文化と短歌が混ざり合った「ザ・文化系」の青春グラフティ。 『ゴシックハート』『不機嫌な姫とブルックナー団』の著者、待望の書き下ろし長編小説! ●穂村弘・推薦文 極度に文系な魂のための青春のバイブル、ただし80年代限定版。 著者プロフィール 高原 英理(たかはら えいり) 1959年、三重県生まれ。小説家、文芸評論家。立教大学文学部卒業。東京工業大学大学院博士課程修了(価値システム専攻)。1985年、小説「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞受賞(選考委員は澁澤龍彦・中井英夫)。1996年、三島由紀夫と江戸川乱歩を論じた評論「語りの事故現場」で群像新人賞評論部門優秀作を受賞。著書に『怪談生活』『ゴシックハート』(立東舎)、『不機嫌な姫とブルックナー団』(講談社)、『うさと私』(書肆侃侃房)、『ゴシックスピリット』(朝日新聞社)、『抒情的恐怖群』(毎日新聞社)、編著に『リテラリーゴシック・イン・ジャパン----文学的ゴシック作品選』(ちくま文庫) など。
  • 歌人探偵定家 百人一首推理抄
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    若き藤原定家が、生首に紫式部の和歌が添えられた事件や、西行が遭遇した密室からの人間消失などに挑む。後に『百人一首』に選出される、和歌の絡んだ謎解きを描く連作集。
  • 佳人の奇遇
    3.7
    最後のページを閉じたとき『ドン・ジョヴァンニ』の魔法があなたを美人に変えている。島田雅彦がおくる、問題だらけの大人の恋愛喜劇(ラブストーリー)――超問題児の天才テノール歌手・辻アンドレ、そのにわかマネージャーで元ナンバー2ホステスのまどか、現代最高の指揮者で絶倫のマエストロ、初恋の男性に偶然再会したOL・春香……。今宵コンサートホールに集う人々に、『ドン・ジョヴァンニ』の旋律が幸福の魔法をかける。軽妙な筆致でつづられる、大人の恋愛喜劇!
  • かすかな声
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 幽 花腐し
    5.0
    中華街のバーで、二十年以上前に遇った女の幻影に翻弄される男の一夜を描く、事実上の初小説「シャンチーの宵」、芥川賞候補作「幽」、同受賞作「花腐し」ほか全6篇。知的かつ幻想的で、悲哀と官能を湛えた初期秀作群。社会から外れた男が生きる過去と現在を、類稀な魅力を放つ文体で生々しく再現し、小説の醍醐味が横溢する作品集。
  • 粕壁夜行記
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • かすがい食堂
    3.6
    1~3巻638~693円 (税込)
    駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店! 激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。 1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。 貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋……!!  楽しく温かい食卓を描く全四話。
  • 春日懐紙の書誌学
    5.0
    鎌倉時代の歌会の記録であり、裏面が万葉集の書写に利用された「春日懐紙」。現存の史料を綿密に調べ、利用法の詳細を解き明かす。
  • 春日山日記1巻
    -
    1~8巻330円 (税込)
    *この作品は古文書・古記録に属しますので、特性をご理解の上ご購入下さい。

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  • カスタード
    3.5
    【きっと見つかる、大切なもの。  ――実業之日本社文庫GROWからあなたへ。】 誰もが抱える「後悔」を 奇跡で救う不思議なお弁当屋。 人生に迷ったら、ここへおいで。 ここは、あなたのための場所。 ――あなたの「後悔」はなんですか? 街の片隅に佇むお弁当屋。店名は誰も知らない。 やって来るのは、心の底に厄介な「後悔」を抱えた人々。 記憶の中のトゲが抜けず日々を無為に過ごす女性、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生……。 客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って――。 人生の迷子に寄り添う感動作。ラスト、タイトルの意味を知り落涙! 優しさを紡ぐ名手・加藤 元の真骨頂! 切なさが心に沁みる珠玉の5編は、 悔いも迷いも乗り越えて、前に進む勇気を与えてくれるはず!
  • かすてぃら
    3.8
    1巻605円 (税込)
    さだまさし初の自伝的実名小説、遂に文庫化。 昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。シンガーソングライターとして作家として、家族を巡る珠玉の名作を紡いできたさだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。2012年4月10日、自身の還暦誕生日に上梓された、著者初の自伝的実目小説が遂に文庫化。7月7日からNHKBSプレミアムドラマにて遂に連続ドラマ化(主演・遠藤憲一、脚本・羽原大介『パッチギ!』『フラガール』他)。この夏、日本中の涙を誘います。(2013年6月発表作品)
  • かすてぼうろ~越前台所衆 於くらの覚書~
    4.0
    関ヶ原前夜、山深い田舎で育った十三歳の於くらは、越前府中城の炊事場で下女働きを始める。ある夜、一人夜中まで働く於くらのもとに、城仕えと覚しき初老の男がつまみ食いをしにやって来る。於くらの作った夜食をうまそうに食べるその人物は、なんと城主・堀尾吉晴だった……。料理の才に恵まれた少女が、自らの才覚と実直な人柄で戦乱の世をひたむきに生き抜いていく、戦国グルメ絵巻!
  • カストリ社事件
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • カストロの尼
    -
    本書には「イタリア年代記」といわれるスタンダールの中短編作品群から、代表傑作中編「カストロの尼」をふくめて5編を収めた。なかでも「カストロの尼」は最晩年の「パルムの僧院」口述筆記のあいだに書かれた作品で、『パルムの僧院』の舞台稽古ともいわれ、その簡潔で絵画的な構成によって傑作の呼び声が高い。「小説は伯爵夫人が徹夜して読むようなおもしろさをもたねばならぬ」という作者の自負の言葉がひびく。

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  • カストロの尻
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    「小説家の「幸福」」をめぐる考察、デイジーの刺繍をしたブラウス、岡上淑子によるフォト・コラージュ作品、謎めいた宿命の女、胡同(フートン)に咲き乱れるジャスミンの香り、金粉ショーのダンサーとの狂乱の恋、そして「塊」と「魂」。無数の映像や小説、夢や記憶の断片が繊細に絡み合い紡がれ、ここに前代未聞の物語が誕生した!
  • カスバの女
    -
    日本商船の三笠山丸は、モロッコよりの帰途、中東動乱でスエズ運河が閉鎖されたため、カスバで足止めを喰っていた。船医の春日は、そこで地元の女性の出産に立ち会った。貧民窟(ひんみんくつ)に暮らすその女は、なんと日本人で、東小路公爵(あずまこうじこうしゃく)の一人娘である、と明かした……!? 海外の日本人をテーマに、直木賞作家が綴る傑作トラベル・ロマン!
  • 霞沢岳殺人山行
    -
    1巻682円 (税込)
    登山者の少ない北アルプス霞沢岳で、顔面を無惨に切り裂かれた死体が発見された。 ポケットにはコスモスの花びらが一枚入っていた。 八日後、遠く北海道警旭川東署から、旭岳で同じように顔面を刻まれて殺された死体が見つかったとの報告を、長野県警豊科署の道原伝吉刑事は受けた。 ポケットには同じようにコスモスの花びらがひとつ。 地道な捜査をつづけるが、連続殺人の輪郭を描けず、被害者に共通することは何も見つけられない。 捜査本部に行き詰まり感が漂いはじめた頃、第三の殺人の報が入った。 宿怨を抱く犯人とは誰か。 そして、殺された者たちに共通する行いとは何だったのか……。 刑事の鬼気迫る執念が、男たちの闇をあぶりだしていく。
  • 霞町物語
    4.2
    青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。
  • 霞町物語(『霞町物語』講談社文庫所収)
    -
    フラッシュライトが炸裂し続け、フロアに踊り狂う若者たちが分解写真のようにしか見えない店の中で、どうして明子の姿だけをそうもはっきりと覚えているのだろう――。青山と麻布と六本木の台地に挟まれた霞町で、大学受験を控えた高校生の僕らの青春は、それでも精一杯輝いていた。甘くせつない恋の物語。
  • カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語
    3.8
    時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…? 煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!
  • 霞村四丁目の郵便屋さん
    4.0
    もしもあの日、好きと伝えていれば…。最愛の幼馴染・遥と死別した瑛太は、想いを伝えられなかった後悔を抱き、前へ進めずにいた。そこに現れた“天国の郵便屋”を名乗る少女・みやびは、瑛太に届くはずのない“遥からの手紙”を渡す。「もう自分のために生きて」―そこに綴られた遥の想いに泣き崩れる瑛太。ずっと伝えたかった“好き”という気持ちを会って伝えたいとみやびに頼むが、そのためには“ある大切なもの”を失わなければならなかった…。
  • カズオ・イシグロ入門(立東舎)
    値引きあり
    4.5
    1巻715円 (税込)
    2017年ノーベル文学賞受賞作家の作品の謎に迫る いちばん読みやすい解説書が登場! ! 2017年10月、突然のニュースに日本が大騒ぎになりました。 カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞。海外文学ファンは驚き、一般の人は「日本人っぽい名前だけど、誰?」となったのは記憶に新しいです。 そんなカズオ・イシグロの生い立ちから作品世界まで、その実像に迫る解説書ができました。 今回の受賞でイシグロのことを知った人も、『日の名残り』や『わたしを離さないで』なら読んだことがあるという人も楽しめる、イシグロ・ワールドへ読者を誘う、読みやすい1冊です。 【本書のポイント】 ・以前からノーベル文学賞受賞を予言していた専門家による解説書 ・イシグロを読んだことがない人でも楽しめます ・イシグロを読んだけど難しかった人には副読本として役立ちます ・単著なので、ムックや特集よりも内容が一貫していて深いです
  • 数の風景
    4.0
    負債をかかえて逃避行をする谷原は、同宿の設計士と“計算狂”の美女についての話をするうち、大金儲けのヒントを得る。それは、石見銀山坑内発掘と高圧線下の細長い土地の利権にかかわるからくりであった。早速、電力会社から1億2千万円の補償金を獲て、さらに勝負に出ようとする。しかし往年の殺人疑惑が谷原殺しを引き起こし、その接点には、「数字のある風景」があった……。巨匠の傑作長編推理。
  • カズの魔法使い
    -
    【作者の言葉】1998年、「数の悪魔」という本がベストセラーになったのをご記憶だろうか。こどもを対象に数学(日本ではむしろ算数)を題材とした実験的な小説だった。それを踏まえて1999年、ぼくは扶桑社から「『数の悪魔』のおとな版を書いてほしい」と依頼された。さっそく執筆開始し、連作短編形式をとり、半分ほどできたところで編集者に見せた。 結論からいうと、それはボツになった。「ネタは非常におもしろいが、社内…(続きは本文でお楽しみください。)
  • 葛橋
    3.6
    東京で、証券会社に勤務する青年・竜介。多忙を極める仕事と、半年前に妻を交通事故でなくした心の傷から逃れるがごとく、郷里、高知の寒村に帰省した。そこで後家の篤子と再会し、次第に心惹かれて行く。向こう岸の山の斜面に建つその家を訪ねるには葛橋を渡らねばならない。古事記の伝説に基づき、黄泉の国とこの世をつなぐといわれる葛。その葛で編まれた吊り橋が竜介にもたらしたものは……。男と女の心に潜む亀裂と官能が、深い闇から浮かび上がる表題作を含む、傑作中編小説集。
  • 可制御の殺人
    3.8
    女子大学院生が自宅の浴室で死亡しているのが発見された。警察は自殺と判断したが、その裏には人間も機械と同様、適切な入力(情報)を与えれば、思い通りの出力(行動)をすると主張する謎の男・鬼界の存在が。他人を意のままに操る鬼界の目的とは何なのか? そして、人間は本当に機械と同様、自在に制御することが可能なのか? 第42回小説推理新人賞最終選考で選考委員から高く評価された若き才能によるデビュー連作短編集。
  • 火星探険
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 火星に住むつもりかい?
    3.8
    1巻825円 (税込)
    「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!
  • 火星の魔術師
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 家政夫くんと、はてなのレシピ
    3.5
    家政夫のバイトを始めた男子大学生・泉竹志は妻を亡くしたばかりの初老の男性・野保の家で働き始める。大きな喪失感に覆われた野保の家で竹志はとあるノートを発見する。それは、亡くなった野保の妻が残したレシピノートだった。夫と娘の好物ばかりが書かれてあるそのノートだが、肝心のレシピはどれも一部が欠けている。竹志は彼らの思い出の味を再現しようと試みるが……。「さあ、最後の『美味しい』の秘密は、何でしょう?」一風変わった、癒しのレシピに隠された優しい秘密とは。

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