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彼は一体、何者だったのだろう? 惨殺死体で発見された空木は交友関係が皆無の〈顔のない男〉だった。彼が残したノートを調べる二人の刑事は新たな事件に遭遇する
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Posted by ブクログ
多摩川沿いの公園で、後頭部から打撃を加えられた後から、さらに攻撃を加えられ全身を骨折した死体が発見された。空木精作は、周辺住民・友好関係が無い男だった。どういう人間だか解らないまま捜査は続けられる。空木の自宅で後追い捜査をしてた、原口(ベテラン刑事)と又吉(新米刑事)の二人の刑事は、一冊の大学ノー...続きを読むトを発見する。捜査本部にその発見を報告しないで、二人はそのノートをヒントに捜査を開始する。空木を追ってるはずだったが、次々と新しい事件に遭遇する。ノートによって出てきた事件は、別々の事件のように思えたのだが・・・。空木とは、どんな人物なのか?ノートは、どんな目的で書かれたのか?そして、原口と又吉のたどり着いた真相とは・・? これは、なかなか面白かったです。各章事に事件が解決されてるのですが、そちらもしっかりしていてその影にある空木の事件。面白いミステリーの見本ですかね?
この人のは民俗学系のシリーズ以外では初だった。 著者の経歴を思えば、そうだよなそうだよなという舞台ですんなりと。 でも正直、ラストに相関図が欲しい笑
連作短編集の形をとったような長編小説というのかなぁ~ それぞれの章で、空木と関係のあった人物が描かれ 空木の人物像を読み解こうとするんだけど これがなかなか見えてこない。 何かがわかると、謎が増えるって感じで全体像すら ぼやけてしまって、やたらと転がされました(^◇^;) 設定が複雑なので、頭がこん...続きを読むがらがります。 それでも最後の方では、ヒヤヒヤのドッキドキで 予想外の結末が待ってました。 シリーズ物とは違うお話は新鮮で面白かったです。 本作に出てくる原口&又吉の警察コンビ。 陶子堂シリーズに出てくる警官コンビですよねぇ~ そして、三軒茶屋のビアバーも出てきます。 原口が通っていたのですねぇ~ マスターはいたけど、会話はしてないっぽいです。 陶子と鉢合わせになることはなかったのかなぁ~ こういう楽しさもあったので、得した気分です。
先の読めない展開!スピード感はないものの、続きが気になるぅ~~!!!そして、まさか、まさかのっっ!!! また、それぞれの題がいい。 「真実情報」「隠語研究」「堕天使考」「変貌要因」「赤色凶器」「遠景接写」「仮面幻戯」なんて、北森さんらしくてついつい読みたくなっちゃいませんか?w 北森作品はシリー...続きを読むズが有名すぎて、こちらは地味な存在かもしれませんが侮るなかれ!北森ワールドに迷い込むこと請け合いです♪
刑事が主役の短編連作? というか長編だよね? 人がバタバタ殺されていく話で、途中から誰が死んでて誰が生きているのかわからなくなる(笑) とある男が公園で殺された。その事件を捜査していくうちに、その男と関係のある人間も殺されたり、犯罪を犯していたり、次から次へと事件が絡まり、最後は…… 面白かった
北森さんの本はどれもテイストが違ってて、どれも面白い。 多摩川沿いの公園で発見された、空木精作の遺体。。 彼は親の遺産でひっそりと暮らす、近所に知り合いもいない、誰の印象にも残らない顔の無い男だった。。 しかし、空木には隠された顔があったのだった。。。 空木の過去を探っていく刑事と、...続きを読むその部下とのだましあいや、上司との確執。 そして最後に現れる黒幕。どれを取っても次はどうなるんだろうと読ませます。 実はこの本、短編だそうだ。それを長編に上手くつなげて書かれてる。 次々起こる事件が上手くつながって、最後にはひとつの結末へと導いてます。 本当北森さんって文を書くのが上手い。作家さんに対して失礼だが。 こういう作品がもう読めなくなってしまったことをまた嘆いた読後。
殺人事件の被害者が社会とあまりかかわらず、悠々自適の生活をしている人間だった。 が、実際は探偵のようなことをしていた・・・。 その調査ファイルに基づいて、二人の刑事が捜査をしていく。 捜査は山あり谷あり。 二人のコンビも危うくなったり・・・。 結局表題の顔のない男とはそういうことなんだ。 面白い...続きを読む。
他人とすり替わっていることは理解できたが、最後に出てくる結論と様々なエピソードが必ずしも強く結び付き、しかもその結果の説明がやや甘い。特に老女の自殺の件がどうもすっきりしない。不要な話ではないか。ちょっと凝り過ぎ。
長編かと思いきや短編形式をとった連作。 冒頭油断してさらっと読んでたらさっぱりわからなくなってしまった ^^; よく読まないと置いてきぼりになるけれど、じっくり読めば味がでてくる作品。 ラスト、絡まった糸は解けるのだけど、少しもやもや感が残るね。
昔読んだ『狐罠』が面白かったし、この本がわりとネットで評判いいようなので読んでみたんですが、ちとややこしすぎてイマイチ。 『顔のない男』そのものにあまり肉薄できなかったせいかなあ。
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