屋上物語

屋上物語

880円 (税込)

4pt

3.4

デパートの屋上、それはかつて人々の憩いの場であった。遊園地あり、レストランあり、舞台でのショーありと、まさにエンターテインメントの集う場所だった。とあるターミナル駅に隣接する有名デパートの屋上には、知る人ぞ知る讃岐うどんの名店がある。老若男女のファンが、安くてうまいうどんの味を求めてやって来るが、同時に不思議な謎や事件も集まってくるのだ。うどんを提供するのと同様に、素早く謎解きするのは、通称「さくら婆ァ」。デパートの屋上で繰り広げられる様々な人間模様を、魔術師・北森鴻が丁寧に描いた8篇を収録した、連作ミステリ。装いも新たに贈る、決定版。/【目次】はじまりの物語/波紋のあとさき/SOS・SOS・PHS/挑戦者の憂鬱/帰れない場所/その一日/楽園の終わり/タクのいる風景/解説=愛川晶/創元推理文庫版解説=村上貴史

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屋上物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    デパートの屋上という楽園を舞台に、そこで起こる決してコージーではない事件(実際人が何人も死ぬ)を描く8つの連作短編。

    各話の語りが屋上にある稲荷社の使い狐だったり、観覧車やベンチやピンボールマシンといったモノである点も面白い趣向。

    そしてなんと言っても秀逸なのは“さくら婆ァ”の人物造形と彼女を手

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    とあるデパートの屋上のうどん屋の店主さくらさん。
    その周囲ではなぜか不思議な出来事が巻き起こる。
    さくらさんが手下のように興行師の杜田を動かして謎を解く。語り手がヒトでなく、屋上に置かれた様々なモノというのも面白い。
    さくらさんにも過去があるし、事件もなかなかにダークだったけど、さすが北森鴻さんで読

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    あるデパートの屋上を舞台とした本格推理連作短編集。ポイントとしては、短編ごとに語り手が変わり、しかもすべて無生物というところ。どのお話も謎が解けてスッキリという感じはあまりなく、どちらかというとほろ苦い系。時代設定はよくわからないけど、キャラクターが少々、昭和っぽいところが、今ひとつ乗れなかった。

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    1999年刊行、今年2025年は北森鴻さん没後15年だそうです。今年創元推理文庫となる際に、新しい帯が巻かれ手に取りました。
    「物語舞台のモデルは西武池袋本店屋上庭園」
    しかも、名物うどん屋の「さくら婆ァ」が不可思議な謎に挑むという!うどん屋!

    ダークな色合いの謎(決して日常の謎ではない ^^;)

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    創元推理文庫の積読を消化しよう月間4冊目、まだ出たばかりの屋上物語

    うーん、とりあえず暗い
    そして話が重い
    美味しそうなうどんでは払拭できないよ

    屋上の話かつ晴天のストーリーもあるのに、ずっと曇天のイメージ
    とある登場人物の死を皮切りに関係者が次々と死にすぎ

    各章の視点がユニークな点は評価

    0
    2025年08月08日

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