【感想・ネタバレ】顔のない男のレビュー

あらすじ

彼は一体、何者だったのだろう?

惨殺死体で発見された空木は交友関係が皆無の〈顔のない男〉だった。彼が残したノートを調べる二人の刑事は新たな事件に遭遇する

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Posted by ブクログ


多摩川沿いの公園で、後頭部から打撃を加えられた後から、さらに攻撃を加えられ全身を骨折した死体が発見された。空木精作は、周辺住民・友好関係が無い男だった。どういう人間だか解らないまま捜査は続けられる。空木の自宅で後追い捜査をしてた、原口(ベテラン刑事)と又吉(新米刑事)の二人の刑事は、一冊の大学ノートを発見する。捜査本部にその発見を報告しないで、二人はそのノートをヒントに捜査を開始する。空木を追ってるはずだったが、次々と新しい事件に遭遇する。ノートによって出てきた事件は、別々の事件のように思えたのだが・・・。空木とは、どんな人物なのか?ノートは、どんな目的で書かれたのか?そして、原口と又吉のたどり着いた真相とは・・?

これは、なかなか面白かったです。各章事に事件が解決されてるのですが、そちらもしっかりしていてその影にある空木の事件。面白いミステリーの見本ですかね?

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2009年10月07日

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この人のは民俗学系のシリーズ以外では初だった。

著者の経歴を思えば、そうだよなそうだよなという舞台ですんなりと。

でも正直、ラストに相関図が欲しい笑

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2020年11月25日

Posted by ブクログ

連作短編集の形をとったような長編小説というのかなぁ~
それぞれの章で、空木と関係のあった人物が描かれ
空木の人物像を読み解こうとするんだけど
これがなかなか見えてこない。
何かがわかると、謎が増えるって感じで全体像すら
ぼやけてしまって、やたらと転がされました(^◇^;)
設定が複雑なので、頭がこんがらがります。

それでも最後の方では、ヒヤヒヤのドッキドキで
予想外の結末が待ってました。
シリーズ物とは違うお話は新鮮で面白かったです。

本作に出てくる原口&又吉の警察コンビ。
陶子堂シリーズに出てくる警官コンビですよねぇ~
そして、三軒茶屋のビアバーも出てきます。
原口が通っていたのですねぇ~
マスターはいたけど、会話はしてないっぽいです。
陶子と鉢合わせになることはなかったのかなぁ~
こういう楽しさもあったので、得した気分です。

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2016年12月01日

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先の読めない展開!スピード感はないものの、続きが気になるぅ~~!!!そして、まさか、まさかのっっ!!!

また、それぞれの題がいい。
「真実情報」「隠語研究」「堕天使考」「変貌要因」「赤色凶器」「遠景接写」「仮面幻戯」なんて、北森さんらしくてついつい読みたくなっちゃいませんか?w

北森作品はシリーズが有名すぎて、こちらは地味な存在かもしれませんが侮るなかれ!北森ワールドに迷い込むこと請け合いです♪

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2016年06月04日

Posted by ブクログ

刑事が主役の短編連作? というか長編だよね?
人がバタバタ殺されていく話で、途中から誰が死んでて誰が生きているのかわからなくなる(笑)
とある男が公園で殺された。その事件を捜査していくうちに、その男と関係のある人間も殺されたり、犯罪を犯していたり、次から次へと事件が絡まり、最後は……

面白かった

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2016年02月13日

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ネタバレ

 「空木精作」という男が殺害される。「空木」は,親の遺産で生活をしている生活感のない男。動機も,凶器も見つからない。原田と又吉という刑事は,ひょんなことから空木が残したノートを見つける。ノートは,空木が調査していた事件について書いているように思われた。それぞれの短篇の中で少しずつ「空木精作」の正体が描かれる。島海恭司は,「空木」を訪ね,栄光商事が輸入した違法オイルで妹が死亡したとして,「空木」に,「持田」がどこいるか,突き止めるのを手伝ってほしいという。「空木」は,自分こそが持田であり,自分の生活を確保するために,「持田」を名乗っている者を殺害する必要があると考え,殺害の計画を立て,進めていく。「持田」を名乗っていた者の正体は,諸岡課長だった。諸岡課長と通じていた高橋は,「空木」を殺害する。なかなか意外性のある真相であり,個々の短篇のデキ,全体の構成も秀逸。なかなかの作品。★4で。
○ 真実情報
 付き合っていた女を殺害した男が,嫌疑を免れるために,自分がその女から詐欺に遭い,その女性の身元を探そうとしていると見せかけるという話。この話では,「栄光商事」という休眠会社が出てくる。
○ 隠語研究
 関口美佐枝というコンピュータ会社に勤めるOLが殺害された事件。犯人は妹で,フリーターの妹が姉の保険証でクレジットカードを作り,借金を重ねたため,秘密を守るために姉を殺害したというもの。関口美佐枝は,昔,栄光商事で働いていたことがあったという。
○ 堕天使考
 薬物中毒の症状がある如月恵梨香が,「空木」の死体の第一発見者である高橋千太郎を殺害してしまう。天使の絵をめぐる話。如月恵梨香は,栄光商事の持田社長の愛人だったという。
○ 変貌要因
 栄光商事の事務所に出入りしていた柳田壱輔の母親が,自殺に見える形で死んでいたが,鍵が存在しない。自殺か,他殺か,死因が特定されていないので,保険金が支払われない。柳田が,妻を殺して保険金を得ようとしたという話。
○ 赤色凶器
 島海恭司が,バイクを盗もうとした岡本晋を殺害してしまう。岡本晋は,栄光商事の従業員だった。ここで,空木が書いたノートは調査ではなく,殺人の計画なのでは…という疑いが生じる。
○ 遠景接写
 恒松という配置薬の営業マンから,持田一家の過去を聞く。持田は,一家心中から逃げ出していたという。又吉は,「空木」が本当に追っていたのは栄光商事ではなく「持田」ではないのかという疑問を抱く。
○ 仮面幻戯
 栄光商事の譲渡手続きを行った雪山という行政書士がメインとなる話。原田は,雪山が「持田」とつながりがあると考えており,雪山を泳がせるが,雪山が殺害される。又吉は,原田の捜査状況を諸岡課長に告げる。又吉は拉致をされるが,拉致をしたのは原田ではなく諸岡。諸岡こそが,「持田」として栄光商事で違法オイルを輸入していた。原田は,諸岡と又吉以外の捜査一課全員に,推理を語っており,捜査一課の協力を得て,諸岡を逮捕する。

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2015年12月12日

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北森さんの本はどれもテイストが違ってて、どれも面白い。


多摩川沿いの公園で発見された、空木精作の遺体。。
彼は親の遺産でひっそりと暮らす、近所に知り合いもいない、誰の印象にも残らない顔の無い男だった。。
しかし、空木には隠された顔があったのだった。。。


空木の過去を探っていく刑事と、その部下とのだましあいや、上司との確執。 そして最後に現れる黒幕。どれを取っても次はどうなるんだろうと読ませます。 実はこの本、短編だそうだ。それを長編に上手くつなげて書かれてる。 次々起こる事件が上手くつながって、最後にはひとつの結末へと導いてます。


本当北森さんって文を書くのが上手い。作家さんに対して失礼だが。
こういう作品がもう読めなくなってしまったことをまた嘆いた読後。

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2013年08月06日

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殺人事件の被害者が社会とあまりかかわらず、悠々自適の生活をしている人間だった。
が、実際は探偵のようなことをしていた・・・。
その調査ファイルに基づいて、二人の刑事が捜査をしていく。
捜査は山あり谷あり。
二人のコンビも危うくなったり・・・。

結局表題の顔のない男とはそういうことなんだ。

面白い

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2009年10月04日

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ネタバレ

お話は、殺された空木の目線、ベテラン刑事原口の目線、若手刑事又吉の目線など様々な人物の目線で進んでいきます。

あの事件はこの事件と関係があり、またある事件はこう繋がり…。結末もさることながら、様々に張り巡らされた伏線の数々にただただ驚くばかりでした。

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2014年03月15日

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他人とすり替わっていることは理解できたが、最後に出てくる結論と様々なエピソードが必ずしも強く結び付き、しかもその結果の説明がやや甘い。特に老女の自殺の件がどうもすっきりしない。不要な話ではないか。ちょっと凝り過ぎ。

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2010年10月24日

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長編かと思いきや短編形式をとった連作。

冒頭油断してさらっと読んでたらさっぱりわからなくなってしまった ^^;

よく読まないと置いてきぼりになるけれど、じっくり読めば味がでてくる作品。

ラスト、絡まった糸は解けるのだけど、少しもやもや感が残るね。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

昔読んだ『狐罠』が面白かったし、この本がわりとネットで評判いいようなので読んでみたんですが、ちとややこしすぎてイマイチ。
『顔のない男』そのものにあまり肉薄できなかったせいかなあ。

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2009年10月04日

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