小川糸のレビュー一覧
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ネタバレ動植物に、和のお菓子や服、季節の移り変わり。世界観はやわらかいのに、主人公(栞)と春一郎さんとの関係性はぴりりと、刺激的だった。
私がまだ精神的に幼いからなのか、はっきりと白黒つけない関係に浸っている二人のことが許せない気持ちになって、いろいろ考えさせられた。いらいらもした。それでも作中のイッセイさんの言葉がすごく刺さる。大人だなと思う。
年齢を重ねたら、私もイッセイさんみたいに、頭ごなしの否定ではない寄り添いができるようになるのかな…?
二人を私は受け入れられないし、許せないけれど、この作品は色々な事を俯瞰して考えるきっかけになるし、恋愛描写は悔しいけれど甘くて、羨ましくなるぐらい素敵だと思 -
Posted by ブクログ
セックス依存症の母親との生活を捨て、児童養護施設を選んだ小鳥。連れ込み宿の前に捨てられ、トランスジェンダーのオジバに育てられた理夢人。小鳥が、実の父親と名乗る人を介護の末に見送った夜、二人は出会った。親友と父に先立たれ取り残されたと感じていた小鳥が
本当に会いたかった人と出会い、この星に生まれた幸せを噛み締める姿がとても愛おしく感じた。
性、というのが、重要なキーワード。理夢人を育てたオジバは、体の性と心の性が違っている。オジバの愛した小百合さんも同様。逆転したふたりの性、カラダの結びつきを心が受け入れられず別れてしまう。身近な男性から向けられる欲望から逃げ延びてきた小鳥。嫌悪していた性が、理 -
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2010年(発出2008年) 290ページ
最近続けて食がテーマのお話を読んだ。料理が出てくる物語は結構好きだ。その中で、このお話は、圧巻のシーンが登場する。
辛口レビュー注意⚠️
現実離れとご都合主義、人物造形が浅いところが気になるお話で、ファンタジーとかおとぎ話と思って読んだ方が良い物語。
気になる料理の描写は、どんな素材を使った、入れた、揚げた、ミックスした、とかの表現ばかりで、料理の音や匂いや味が伝わる表現がなく想像できなかった。なんか、すごい料理を作ってるってのはわかるんだけど。
その印象が、最後でひっくり返った。命をいただく「いただきます」という言葉をあらためて認識できた。 -