小川糸のレビュー一覧
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食事にまつわる7つの短編集
「バーバのかき氷」
認知症のバーバの食べたいものを探す。
それがかき氷だった。「腐敗するとこと発酵することは似ているけど違う」。
人間もそうだったんだ…。
「親父の豚バラ飯」
とにかく美味しそう。「残さないできちんと食べる相手だったら、財布を任せても大丈夫」
これは真理。
「さよなら松茸」
そこはかと漂う悲しさ。
自分の知らない恋人の本心。
それがわからないから別れが訪れる。
「こーちゃんのおみそ汁」
とても心温まるお話。
おみそ汁を丁寧に作りたくなる。
「いとしのハートコロリット」
だいたい一人称の話は「意味がわかると怖い話」風になる。
そういう話。
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ネタバレ薄くてすいすい読めるので、ちょっとした空き時間におすすめ。
話の内容としては、食べ物の描写が美味しそうなものもあるけど、そんなにそこにフォーカスを当ててない話もあるので、そういう魅力を求めて読む方にはイマイチかもしれない。
こーちゃんのおみそ汁の話は不覚にも泣いてしまういい話だった。
呼春という名前が本当にいい名前だと思ったし、両親から愛されてる証だと実感できるのが素敵。あと桜の木を亡くなったお母さんだと思って話しかけるのとかも、よくありそうな設定ではあるけど綺麗な描写で、素敵な生活の絵が浮かんだ。
お母さんが自分を産まなければもっと長生きできたかもしれないという娘の気持ちを聞いてお父さんが -
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自分の居場所を探す少年のサーカスを通しての成長の物語。
小川さんワールド。
両親の離婚でひとりぼっちになった少年は祖母とおじさんに見守られて暮らしています。
クスリの副作用で少年の身長は10歳から伸びない。
13歳の時に、サーカスの世界に飛び込みます。
そこで出会った人たちとの生活の中で、少年が自分の居場所を見つけていくという展開。
この物語の設定は日本じゃないのね。
祖母をグランマと呼んでいるので、海外なのかなと思っていましたが、そうした記述があちこちに!
子供を連れて見に行ったサーカスを思い出します。
今は、さらに、大道芸でもいろいろ見れますね。
そんな世界にたった一人で入って、 -
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6人の作家の短編集。
大人気青山美智子さんはおもろいけどええ話すぎる印象やって、今回は思いっきりポエミー。
そういうとこやぞ!と言いたくなった。いや、ええねんけどね。
期待薄…と思いつつ次、『痛い人生設計を作る、ルノアールで』これは面白かった、人生まだまだこれから新しいこともできるんやな!と励まされた。
著者は朱野帰子さんという方で同い年。同い年やからわかることてあるよね。
そこから更に3連チャン喫茶店。喫茶店オムニバスやったっけ?とタイトルを見たけど、テーマは午後のご褒美のはず。
作家てサテンしか行くとこないんかいと思った。どれも面白かったけどね。
最後、これまた人気作家の小川糸さん。好 -
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ネタバレ青山美智子の本かと思ったら違った。しかし新しい作家との出会いがあった。
■青山美智子「サロンエプロン」★★
短い。この本における客寄せパンダ。
■朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」★★★★
おもしろい!大谷翔平の人生設計を「痛い」という視点が最高。言われてみればそのとおり。いまだからなるほどすごいと思うが、これを普通の高校生が書いていたらたしかに痛い。学歴至上主義の編集者も痛い。これは作者の実話だろうか。こんな編集者ほんとにいそう。
■斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」★★★
ちょっとした日常系ミステリーの感じ。
自力で解答にたどり着けなかった。悔しい。
■竹岡葉月「不純喫茶ま -
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どんなときに喫茶店で過ごしたくなるだろうかと考えてみた。
それは、たんにモーニングをしに…だったり、ランチの時間が過ぎてしまって、どうしようかと迷ったときだったり、ひとりになりたいときだったりで…そう考えるとやっぱり少しの休息をとりたいときなんだろう。
それは癒しの時間を必要としているからかもしれない。
泣きたい午後とは、そんないろいろな想いの詰まった短編集である。
「サロンエプロン」〜青山美智子
憧れのカフェでのアルバイトは恋してる気分。
「痛い人生設計を作る、ルノアールで」〜矢野帰子
高校時代の親友と貸し会議室で語る。
「空極のホットケーキと紅茶占い」〜斉藤千輪
まさか中国出身とは