あらすじ
小川糸さんの人生を変えた、美しい森の暮らし
都会での生活を離れ、森へと移住。キッチンでの料理風景や庭の土いじり…毎日を慈しむ様子を綴ったカラー写真満載のエッセイ集。
5年前、コロナ禍での離別を経験し人生の先行きに悩んでいた時、著者は美しい森と出会った。車の免許を取得し山小屋を建て、都会から移住。大自然の美しさに気付かされる暮らしの中で、衣食住はよりシンプルに。大好きな器やアートに囲まれ、自然との対話を楽しむ日々を綴ったカラーフォト満載のエッセイ集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
糸さんの森の暮らしが始まるまでと、その日々を綴ったエッセイ。
文章はもちろんですが、森での暮らしを写した美しい写真の数々に、ほうっとため息が出てしまいました。
木の温もりと森の緑とのコントラストがとても美しい。手仕事のお風呂の椅子、ドイツで買ったクルミ割り器、友人からもらった魔女の箒……
写真で見ただけの私でも愛でたくなる素敵な道具たち。
この本には、私の憧れがつまってる。
読みながら、すごく贅沢な時間を過ごしているような気分になりました。
シンプルなのにお洒落。それでいてすごく心地良さそうな空間になっている。
いいなぁ、こんな生活がしてみたい。
森の静寂の中での読書、植物から精油を抽出したり、その精油を混ぜた石鹸作り、蜜蝋のキャンドル作り……あれもこれもやってみたい。
今月転職して怒濤の日々を送っています。疲れが出て体調を崩しているところに、糸さんのエッセイは安らぎと癒しをもたらしてくれました。
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どのページを開いても、たくさんの緑に心癒される。山小屋のピクチャーウインドウには、緑があふれている。そう、私も山が好き。小川さんのように山の中に住むのは難しいが、こんな場所に季節ごとに行ってみたいと思う。薪ストーブの炎を眺め、コーヒーを淹れ、ゆっくり読書したりお昼寝したり。そんな空想が駆け巡る。
それにしても、小川さんの持っているもののこだわりや審美眼が本当に素晴らしい。小鳥のつまみが付いた銅のポット、木の風呂椅子、一生コレだけを使っていたいと思えるようなものを大切にしている様子が伺える。
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まさに憧れです。
以前より糸さんのエッセイを読んでいて好みや物事に対する考え方が似ているなぁと思ってはいた。
本書を読みそれを再認識したと同時に自分との明らかな違いも思い知らされた!
糸さんは自分自身の趣味嗜好をきちんと把握しブレない意思と思考の元、それを実際に体現している人!
自分はいいなぁ〜好きだなぁ〜憧れるなぁ〜で終わってる人!笑
人生は意外とあっという間!
自分と向き合い、ブレない人生を送りたい!
掲載されている森、山小屋、暮らしの道具の写真も素敵!
糸さんの生活が少し垣間見えたのが嬉しい(^^)
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小川糸さんの森での素敵な暮らし✨
フォトエッセイだから小川さんの小説を読んだことない人でも見やすそう。
ほんとに素朴なんだけどそこに幸せがあって、大事なものを長く大切に使うっていう考え方が素敵だった。私も小川さんのお気に入りの物を取り入れてみたいと思った。
Posted by ブクログ
⬛︎目に入るモノすべてが愛おしい空間
エッセイでたびたび読んでいた「山暮らし」。
その様子が素敵な写真と共に綴られていて、イメージがさらに鮮明になりました。それはそれは素敵で…終始うっとりしながら読みました。
糸さんが普段使う「モノ」へのこだわりも垣間見れます。
昔のエッセイで拝見したチェリーピローや、10代に父から買ってもらった現役の急須など良いものを長く長く使う様子。
糸さんがたびたび訪れて心惹かれた土地のモノ…インドのタンブラーや、ラトビアのパン捏ね用のカゴなど、思い出を大事にする様子。
カゴは暖炉の松ぼっくりカゴとして活用したり、クルミを花瓶に収納したりと、本来の用途と異なる形で使う柔軟な発想は、ドイツ暮らしから得た感性なのかなあと感じたり。
糸さんの暮らしには、そうして選び抜かれた良いものたちで構成されている。今回叶えた山暮らしで、目に入るモノすべてが「自分のいとしい空間」なんだろうなと思うと、素敵すぎて感嘆。
「羨ましいなあ」と同時に、自分の心に正直に生きるまっすぐさと洗練さ、そして努力と行動力あっての自己実現だよなあ…と、ひしひし感じるのでした。
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2階の大きな窓から見える森、鳥の目になったように景色を眺められるって素敵。
最後の
これからの人生でどうか「いとしきもの」を見つけてください。自分が心から愛しいと思えるものが手に届く場所にあるというのは最高に幸せ。
人生は続く、人生は意外にあっという間。
心豊かな人生を送るためには
やりたいことや欲しいものを先送りにせず
なるべくそのものと長く人生を共にするのが
幸福な人生に繋がるのではないかと
山小屋を建てて私が得た教訓です。
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今月前半は長島さんが亡くなって、ぽかーんとした気分で長島の活躍とともに青春を日本の右肩上がりの時代を生きた自分にとっての長島に思いをはせていた。
本屋で平積みになっていたこの本が何か気になり手にした。人生の節目で小川さんが八ケ岳のふもとに山小屋を手に入れて、また山小屋から力をもらって羽ばたこうとする都会人がはじめて経験する山の生活を描いてます。小川さんは根本はナチュラリストなのですね。
朝日新聞 2025/6/4 朝刊
鷲田清一 折々のことば
大きな、力強い物語が書きたかったら、それと同じ熱量で、反対側にブランコを振り切る。
(小川糸)
◇
ずーっと頑張っていると、いざという時に力が入りませんよという、以前取材した助産師さんの言葉が忘れられないと、作家は言う。「いきむ」と「ゆるむ」。凝集と放散。一方の極から反対の極への振れというか、揺れ幅の大きな往還が、仕事や人生の熱源になると。山小屋というもう一つの拠点での暮らしを綴(つづ)った『いとしきもの』から。
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山小屋ってところがいいです。
わんちゃんもかわいい。
あんまり森の中だと家庭菜園の野菜は動物が食べてしまうらしい。自然の中で生きていくのは覚悟がいるんだな。私はいつか養蜂やってみたいです。
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羨ましいしか出てこない
私の
「いつかこんな生活をしてみたい」を体現されている
小川糸さんが心底羨ましい
でも妬ましくはならない文章でスッキリ読み終えられた
写真もたくさん わんちゃんも可愛く 生活を彩る可愛い道具達 そしてここで草や木のように朽ちたくなるようなお家とお庭
あぁうらやましい
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八ヶ岳に山小屋を建てていく様子が楽しそうで素敵だった。標高の高い山での生活は大変そうだが、軽やかに暮らしていく様子がこれまた素敵だった。「自分の身近にあるもの、縁あって私のところに来てくれたものを、ありがたくいただきたいな」というところが心に残った。
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小川糸さんらしい、山小屋の暮らしその他。
自分スタイルの確立っぷりがあっぱれな糸さん。
読むたびなぜか気恥ずかしくなる点があった、100%大好き、と言うわけではないのに、気になってついつい作品を手に取ってしまう。
言い回しなど感覚のズレがあるからこそ、目が離せないのかも。
思うとおりの暮らしを手に入れる、そのパワーは尊敬。
そしてやはりペンギンさんとはお別れしてしまったんですね。
ゆりねちゃんの可愛らしさなど、写真も楽しませてもらった。
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写真満載のエッセイ。八ヶ岳の麓に山小屋を建てて、二拠点生活を始められた頃からの話。自分のお気に入りを把握して、必要なものを厳選して、清々しく暮らしていらっしゃる様子に憧れます。何か人生の転機があったんだろうなと思いながら読みました。
Posted by ブクログ
他にもエッセイやムックなどが出てて、文庫オリジナルとは書いているけど、過去の連載をまとめて、追加したものと思うので、正直オリジナル?と思って。
何冊か読んでいると目新しさはないが、筆者の暮らし方に見所があると思っている人には少しは楽しめるかと思う。
個人的には、写真と文庫のサイズ感が良かった。
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小川糸さん、ついに山暮らしを始めてしまったんだなぁ。山で暮らすって、私には色々こわくて無理だなぁと思う。山での暮らし方や身の回りに置いてあるもののこだわりを読むと小川糸さんらしいなと思いました。
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いいなと思ってもできないな、この暮らしという暮らしをずっとしていて憧れる。無駄が一切ない感じ。洗練されていて、持っているもの全て愛しきものになる感じ。ただ、ずっと思ってるのはゆりねちゃんが少しかわいそうな気もするけど、長生きして欲しいな。
Posted by ブクログ
八ヶ岳の山小屋で一人暮らし。
運転免許をとることから始まって、こだわりの詰まった生活。
しっかりとした造りの山小屋、お気に入りの家具や雑貨。不要なものを極力減らして作られた空間は居心地がいいだろうなぁ。
紹介されている食器などが素敵で、思わずチェック。
年々、自然体になっている感じがする小川糸さん。
私もこんな暮らしに憧れはするけど、実行するのは…
この行動力に感心してしまった。