小川糸のレビュー一覧
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人はどんなに辛い境遇でも周りにいる人によって救われる事を気づかせてくれる作品。
とにかく理夢人(リムジン)との食べる内容がとても良い。美味しそうだし、会話もポジティブ。
ただその会話も段々読んでいてちょっと引いてしまう内容に。
ストーリー的も後半はちょっと間延びした感じでした。
実の父親のコジマさんも認知もせず連絡も一切なかったのに自分の都合で介護をお願いすると自分勝手な人だと思うがある意味、小鳥の人生を好転させるキッカケを作り、最終的にはいい父親だったのではないでしょうか。
被害者なのに自分が悪いと思い込んでしまう。ここ以外に生きる世界がないので逃げられない。作中、サラッと書いているが少し衝撃的でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ一万円選書の一冊。
元々『ライオンのおやつ』も読みたいな〜と思っていたのでちょうど良かった。
小鳥は人生どうでもよい、生まれてくるんじゃなかったと思うほど壮絶な家庭環境で育っており、お母さんの依存症によって夜眠れないような日々が続いていた。学校では居眠りしてしまって先生たちから目を付けられていたり、高校でできた唯一の親友が自殺したり、覚悟を決めて家を出て施設に入るが、酷い目にあったりして人生のドン底にいた。しかしコジマさんという方から1通の手紙が届いて、父親かもしれないということと病気になってしまって残りの人生の介護をしてほしいという依頼を受ける。その依頼を受けてコジマさんの介護を通して心穏やかな日々を過ごすことができる。コジマさん宅から帰る時に通りかかるお弁当屋さんが気になっていたが、なかなか踏み出せておらず、コジマさんが亡くなった日に思い切って入ってみて泣きながら美味しいご飯を食べる。そこで店主の理夢人に出会う。美味しいご飯を食べて本当に心の底から愛せる人と様々な愛の形を学んでいく。
かわいい表紙のくせにかなりダークな内容で前半はかなり戸惑ったが、コジマさんとの日々や理夢人との関わりで人生の意味を見出す主人公はとても強いなと思った。そして最高にしあわせと感じる日々が小鳥にも訪れること何よりもほのぼのと感じた。
三部作なので他の『食堂かたつむり』『ライオンのおやつ』も読みたいなと思った。
星は3.5⭐︎ -
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感想
テーマが重く、序盤は辛い話が続く。
後半はラブストーリー?
あらすじ
ワタシは高校から施設に入った。高校を卒業するにあたって行く当てもないところにコジマさんという男性が実の父親であると名乗り出る。コジマさんは妻と病死で別れ、自分も将来的に死ぬ病気を患っているからワタシに介護をして欲しいと言う。行く当てもないワタシは最初はコジマさんから色々学びながら介護を学ぶ。そのうちコジマさんも寝たきりになり、必死に介護をするうちにコジマさんを看取る。
ワタシは物心ついた頃に母親から小鳥と呼ばれているた。母親は、シングルマザーで会社を経営し、小鳥に不自由させないが、興味は持っていなかった。母親はセックス依存症で知らない男をいつも家にあげていた。小鳥が中学生になると母親の元に来た男が小鳥を襲う未遂もあった。小鳥は中学で美船という子供を産んだ子と親友になる。美船とたくさんの話をして親交を深めるも中学を卒業して美船は自殺する。
小鳥はコジマさんが亡くなってから遺産を相続するも介護施設で働き始める。リムジン弁当を久しぶりに訪れ、リムジンとリムジンを育ててくれたトランスジェンダーのオジバの話をする。小鳥はリムジンとすっかり打ち解ける。自分が家出して児童施設に入るまでのことを思い出していた。
小鳥とリムジンは自然にお互い惹かれあい、お互いの失われた時間を埋めるように愛し合う。 -
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ライオンのおやつから小川さんに興味を持って読んでみた。
小川さんぽいな〜って思った。
小川さんは現実では少しあり得ないけど、でもあり得なすぎはしない日常を描写を大切にしながら物語を書いてるような気がする。
南の島の助産院の話なんだけど、やっぱ小川さんは登場人物の描写が素敵だなって思った。
先生の人柄も伝わってきたし、パクチー嬢の雰囲気もたくさん伝わってきた。
最初は、まりあの夫がいなくなるところから始まるからミステリー味あるかなって思ったけど、伏線回収はあるとしてもどちらかというとのほほん系だったな。
この感じ、勝手にNHK系って呼んでる笑笑
ライオンのおやつもそんな感じだった笑
でも、結末はちょっと微妙だな、。
まりあの出産とともに物語が終わるのはわかるけどなんで急に旦那が現れたの???
こちらからすると、夫が急に消えた理由を知りたいし、なんでこの島に来ようと思ったのか気になる。
気付いたら夫現れて、子ども産んで、島から出る。
ここが残念すぎた。。
ここさえもっと描写されてればめっちゃいい物語だった。 -
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エッセイ。
著者の本はたぶん1冊も読んだことがない。代表作「かたつむり食堂」くらいは読むべきか。ただ、私は食に関する小説が理由もなく苦手なので、読むのは当分先になりそうだ。
本書は食と旅が主。特にベルリンに滞在したときのエッセイが興味深く、楽しめた。
ベルリンというか、ドイツのお国柄は、親切で優しく、ガタイのいい方が多いという。居住空間が完全に大きい人用なので、著者はアパートの鍵を開けるだけで汗だくになってしまうそうな。私も身長は日本人の平均よりちょっと上程度なので、ドイツでは苦労を強いられそうだ。でも、衣食住の「住」に力を入れている(著者目線)と聞くと、やはり行ってみたいな。
さて、食に関しては、甘いものは期待できないとのこと。著者はバウムクーヘンを食べて美味しくなくて絶望したようだが、どれほど大味なのかやはり試してみたい。何事も経験。
日本の食は、美味しいものが本当に多くて恵まれてるんだな。ただ、その分誘惑も多いので、甘いものを断ちたいときは、ドイツに滞在するのが一番かもしれないと思った。
ドイツと全く関係ないが、著者のトホホ…な話が印象に残った。風呂の施設で、一人用のつぼみたいな湯があって、そこを占領しているおばちゃんになぜか怒られるという理不尽な体験で可哀想なのだが、こういう割を食っちゃう人っているよなぁと思った。 -
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ネタバレ食べ物にまつわる短編集。
人生に一度の思い出の話で構成されている。
この短編集に限らず、小川糸の作品は、のんびりとした気持ちで読んでいると唐突に気まずくなるシーンに遭遇することが多々ある。
もし現実に遭遇したら、相手を慮ってそっと目を逸らすような、そんな非常にプライベートなシーン。
「目を逸らさないで見てあげて」というスタンスは小説家としての良さでもあるのだけれど、設定や世界観の構築の甘さもあいまって、ちょっと読む人を選ぶ作家だと思う。
唯一、気まずくなるシーンがない、親父の豚バラ飯。
横浜中華街にある知る人ぞ知るお店でいただく美味しいもののパレードの短編。
食べてみたくなって調べたら、本当に実在するお店で、美味しんぼにも載っていたよう。
代替わりしてコースのみになり、少し味付けも変わったみたいだけれどちゃんとファンがついている美味しさのようで、行ってみたくなった。
小川糸は、食べ物の描写はさすがで、
特に調理のシーンにはいつも学びがある。
今回でいえば、煮干しからとるお味噌汁のつくり方が勉強になる。なるほど炒るのね。
でもこの話すらも、いきなり、おっぱいが出てきて面食らう。
主人公も困惑していたけど、読者の私は更に困惑した。
このシーンの効果と必要性について解説を読みたい。
このシーンさえなければ、結構好きな話だ。
認知症系の話は、身近ではないから、なんともよくわからない。
最初のかき氷の話は、生意気な小学生目線なのが気になってはじめは話に集中できなかったが、コレも結構好きな作品になった。
発酵の、良い香りがするというのが素敵だと思った。
桃と梨と、林檎だったかな?
そんな香りのするおばあちゃまなら、甲斐甲斐しく、なんでもやってあげたくなっちゃいそうだ。