無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
東京に残された古き良き文化を感じる。栞は日本の奥ゆかしい女性像という感じで、読んでいても憧れる。着物で生活してみたくなった。
雪道と別れたのは花が原因?
春一郎の栞と呼び捨てにするのは虫唾が走るけれど、イッセイさんとのデートは昭和の白黒映画のワンシーンの様で綺麗だった。
「お兄さんは?無事にお会いできたんですか?」
「どこに逃げたんだろうねぇ」
「お元気で」言うそばから、涙があふれた。
「お前さん、幸せになるんだよ」
イッセイさんがそう言って、右手を差し出す。私は、その冷えた指先を両手でしっかりと受け取った。
一緒に泣きそうだった。
食事のシーンが多くて美味しそう。
情景の描写が上手で温かな気持ちになれる。
日々是好日にも出てきた初鰹が喋喋喃喃にも出てきて嬉しかった
私は、前から気になっていたあずきオ・レを注文した。待ち合わせにもわかりやすいので、千駄木倶楽部はたまに利用する。谷中らしい、おっとりとした喫茶店だ。 千駄木倶楽部は2015年に閉店してしまって残念
Posted by ブクログ
恋愛とその合間でちらりと覗く季節、お店、ご飯に惹かれた
日本をどん、と感じる場面が多くて頭の中で想像をしてゆくのがたのしい。季節をたのしもう、お店を開拓しよう、ご飯を味わおう、そう思えた。
東京は都会だ、というイメージをまるっと覆ささせていただいた。東京にもわたしの好きとする植物や日本、昔ながら〜といったことを味わえる場所は存在している。わたしの思い込みがいけなかった。もっと東京を知ろうと思う。
恋愛に関しては、なんだかもどかしくて、いけないような、でも気持ちには抗えないような、なんだかわたしまでもがきゅんとしたり、はらはらしたりとした。なんだか、こういう気持ちを抱くのは久しぶりだな〜と。後悔のない、そんな恋愛か〜。生きているうちにね、。
闇、星の話のとこのページの右上は折って、大切にしたい。
Posted by ブクログ
後悔のない恋愛って何だろう?
そんなことを考えさせられる物語。
小川糸氏のセンスが光る季節の風景や繊細な心理描写と美味しそうな食の世界は流石だな〜と毎回感心する。
色んなお店の料理も魅力的なのだけど、栞の手作りのものがすごく美味しそうで…!実は冒頭に登場する黒豆ヨーグルトは真似して何度もリピートしてる。
自分も日本の文化であれがやってみたいな、と興味が深まったものがある。時期を見て習い事で始めたい。そんな好奇心をものすごく高めるのがこの作品の最大のいいところ。
「好き」に一生懸命に生きてきた栞だからこそ自分の気持ちには素直に向き合おうとしていて、世間には許されない恋愛の結末をどうしたいのか悩み日々を過ごしている。結構戻れない段階になって一度は関係に決着はつけたものの。
お相手の男性に関しては…描写されているだけの頻度だけでも自分の家庭を蔑ろにしていると言えるレベルで栞と逢瀬してたからなあ。
プラトニックな期間は長かったかもしれないけど、心の浮気のほうが許せないパートナーだって少なからず居るのは当然な訳で。
栞の主観では自分を選んでくれた!と思いたくもなるだろうけど、成るべくして成っただけのことだから栞の元に転がり込まれただけなのでは…?としか考えられないが。
恋愛関係と感じられる幸せって何なんだろうなと
考えられるからこそ、正しい答えが決まっていないテーマのこういうフィクションを読むのが読書の醍醐味だと思えた作品。純文学がお好きな方は是非。
Posted by ブクログ
読み終わった感は、「よかった、、、」
私は考え過ぎる。未来のこと。他人のこと。正しい、正しくない。
そしていつも身動きができなくなる。後悔する。羨む。
そんな私を真っ白にさせてくれるような本だった。
今その瞬間を生きること。人生はその繰り返し。
悔しいこともあるだろう。大恥もかくだろう。でもそれが生きてるってことじゃないか?
私にとっての正しいは、他人にとって正しくない。でも私にとっての正しくないは、他人にとって正しい。正しい、正しくないって、何?
他人に何を言われても、私の価値はいつも同じ。だから自分に嘘をつかない。
何億人という人、その1人1人が、大変に生きてる。仕事のあの人も。スーパーのあの人も。あなたも私も、お疲れ様。
一期一会。いいなと思った人、いつまでもいるわけじゃない。おいしいものを一緒に食べたい。話したい。一緒に何かしたい。
世界は人だけじゃない。でも、人がいたから今この生活ができてる。物や伝統の意味。人は何を願ってきたのか?
Posted by ブクログ
舞台となる谷中や根津は私にとって馴染みのない場所だ。それでも読み終える頃には、まるでその街で季節を重ねてきたかのような不思議な感覚になる。
小川糸さんの作品は食べ物の描写が魅力だと思っているが、本作でもその期待は裏切られない。季節ごとの料理やお酒、街の空気までもが丁寧に描かれていて、主人公とキリンさんが食事を共にする場面はどれも印象深い。読んでいるだけなのに、同じ席に座っているような気持ちになった。
もちろん、この物語を手放しで美しいと言う人ばかりではないだろう。家庭を持つ人や、立場によっては受け入れ難い関係性だと感じるかもしれない。私自身も、その関係を現実で肯定したいわけではない。
それでも、この物語の中で描かれる主人公とキリンさんの時間は驚くほど美しい。誰かを深く想う気持ちや、一緒に過ごす何気ない時間の尊さが静かに胸に迫ってくる。
映像化はされていない作品だが、私の中には谷中の坂道も、季節の匂いも、主人公とキリンさんの姿も鮮明に残っている。
読み終えた今でも、ときどきあの街に帰りたくなる。
私にとって『喋喋喃喃』は、恋愛小説という枠を超えて、季節と記憶を味わうための物語だ。
だから私はこの作品が大好きだ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。