小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小川糸さんの作品は随分前ですが「食堂かたつむり」に続いて2作目。かたつむりを読んだ時も感じましたが独特のテンション感がある気がします。
主人公の生い立ちの割には、リムジンさんに心を開くのが早くないか?と思いましたが、今まで恋をしていなかったらなおさら、おちるように夢中に恋をしてしまうものかもな〜とも。
美船ちゃんやコジマさんとの関係性がよかった。
コジマさんとの始まりはちょっと現実で言ったらありえない気もしましたが、主人公的に結果得られるものが多かったしそのおかげでリムジンさんとも出会えたので。
コジマさんのことを「お父さん」と呼べないことに後悔したり、その前は美船ちゃんに好きと伝えられなくて後悔したり。
一度大きな後悔があってもまた繰り返してしまう感じはリアルだなと思いました。
リムジンさんには伝えられますように。
そしてそういった後悔をできるだけしないように、周りにいる人を大事にしたいと思えました。
正直、独特なテンション感が自分的にはあんまり合わないなと思う作品でした。スピリチュアルっぽさや性の話が少しくどい感じは好みが分かれるかも。
お話としてはおもしろかったです! -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋人との別れをきっかけに声を失った倫子が、ふるさとに戻り小さな食堂を開くという始まりはとても魅力的だった。出てくる料理もどれも美味しそうで、食材や調理法ひとつひとつにこだわりが感じられ、「誰かのために心を込めて料理を作ること」の温かさが強く印象に残った。
物語の途中からは想像とは違う展開になっていき、そこはやや置いていかれる感覚もあった。
エルメスを自らの手で調理し、人に振る舞う場面は読んでいて辛さもあったが、「命をいただく」ということの重みやありがたさを改めて考えさせられた。
最後の母からの手紙の場面では思わず涙。母も娘も、素直になれないまますれ違ってしまった。それでも最後に残された手紙によって、倫子が救われたように感じられ、読後感としては温かさの残る結末だった。