小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ柴咲コウ主演で映画化もされた作品。
見たことも聞いたこともない料理が次々と登場するが、どれもただ美味しそうなだけではない。地産地消や大地の恵みを、その人の人生や想いごと血肉へと変えていくような、特別な一皿だった。
喪服を脱いだお妾さん。シニョリータに会えた熊さん。施設へ入る前の誕生日会で振る舞われた“大人のお子様ランチ”――。料理はお腹を満たすだけではなく、その人がもう一度前を向き、生きる力を取り戻すための「希望」として描かれていた。
物語自体は淡々と進むため、好みは分かれるかもしれない。それでも、言葉を失った(たとえ一時的だったとしても)りんごちゃんを、柴咲コウが映画でどう表現したのかはとても気になった。
母との確執、そして最後の手紙には思わず涙がこぼれた。エルメスのくだりは受け入れにくいと感じる人もいるだろう。しかし、それさえも命をいただくということへの感謝につながる描写なのだと思う。
この作品を読んで改めて感じたのは、食事とは単なる栄養補給ではなく、あらゆる命をいただき、自分の命へとつないでいく尊い営みだということ。
最近は「泣いた=名作」と短絡的に結びつけてしまいがちだけれど、作品の価値は涙の量では測れない。この物語は、静かに心へ染み込み、読後にじんわりと温もりを残してくれる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小川糸さんの作品は随分前ですが「食堂かたつむり」に続いて2作目。かたつむりを読んだ時も感じましたが独特のテンション感がある気がします。
主人公の生い立ちの割には、リムジンさんに心を開くのが早くないか?と思いましたが、今まで恋をしていなかったらなおさら、おちるように夢中に恋をしてしまうものかもな〜とも。
美船ちゃんやコジマさんとの関係性がよかった。
コジマさんとの始まりはちょっと現実で言ったらありえない気もしましたが、主人公的に結果得られるものが多かったしそのおかげでリムジンさんとも出会えたので。
コジマさんのことを「お父さん」と呼べないことに後悔したり、その前は美船ちゃんに好きと伝えられなくて後悔したり。
一度大きな後悔があってもまた繰り返してしまう感じはリアルだなと思いました。
リムジンさんには伝えられますように。
そしてそういった後悔をできるだけしないように、周りにいる人を大事にしたいと思えました。
正直、独特なテンション感が自分的にはあんまり合わないなと思う作品でした。スピリチュアルっぽさや性の話が少しくどい感じは好みが分かれるかも。
お話としてはおもしろかったです!