感情タグBEST3
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親を大切にしたいなと思った。
あと何回一緒に食事できるんだろう。
食べたいものを食べておくことも、しておこう。
食って人生の大きい部分を占めるよなぁ。
食と幸せをもっともっと結び付けよう。
1口をちゃんと味わおう。
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なんだか小川糸さんばかり読んでるような気がする昨今。
「美味しいもの」が出てくる小説が大好きな私にとって小川糸さんは
まさにピッタリの小説シェフです。
1日二食で昼は必ず具沢山の味噌汁……というか具山盛りの味噌汁を作って食べてますが、今日はこの暑さでちょっと邪魔くさいな……と思ってましたが「こーちゃんのおみそ汁」でそんな気持ちが吹き飛んで、お味噌汁をせっせと作りました。
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食事を食べるということは、生活の大きな部分を占めている行為だと思います。
その分だけ食べるもののお話やエッセイは、私たちに強く訴えかけたり、ああ、わかるわと共感させる力を持っているのではないかしら。
文章で読むお料理たちは、時にどういうわけか現実に食べる食事より美味しかったりして、焦ったり楽しくなったりします。
悲しい時、うれしい時、何かを受け入れる時
ひとはただ理性だけでそう出来るわけでもなく。
美味しい食べ物と一緒に、思い出や、近しい誰かの気配があったればこそ、人生をやっていけるのかもしれません。
どんな気持ちも生きているから感じるもの。
お料理を食べることで
「まだあなたは生きているよ。この気持ちもね。」
と、私たちは励まされ、無自覚のうちに歩みを進めさせてもらっているのかもしれません。
そういえば、長い付き合いになった恋人…で一緒に暮らした二人目の人は、食べることが好きで彼と機嫌よく美味しいものを食べるのが大好きで。
あ、本には関係ない。そうですね。でも。
食べることと、心のなかの雫みたいな、大事なでも些細な想い出は、いつもつながってると教わった気がします。
どの作品の言葉遣いも荒れた言葉がなく、ひといきつかせてくれて。
小川糸さん、他のお作も読んでみたいな。
田辺聖子さんとか今江祥智さん、
あと…よしもとばななさんとかも
読んでこられたのかしら。
もしかしたら永井荷風とかも。
親父のぶたばら飯からいとしのハートコロリットまで、どれも大好きです。薄いご本だけど大満足!
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仕事や色んなことに追われると
食べることを疎かにしてしまうけれど
自分のことを労れるのは自分しかいないから
やっぱり食べないと、って。
この本は食べ物に関する短編集で
どのお話も温かさと切なさがあり
ちょっと落ち込んだ時に読んで
ほっと一息ついたり、たまには泣いたり
そんな風に生活のなかで読み返したくなる
私にとってはそんな一冊になりました。
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心温まったり涙したり、食べ物にまつわる短篇集。
自分にとって大切な食べ物の物語って誰一人同じものはないし、ステキなエピソードがありますよね。
いろんな人の食べ物にまつわる思い出、聞いてみたくなります。
私が最後に食べたいものってなんだろうな。
心温まる思い出の食べ物ってなんだろうな。
そんなことを考えながら今まで食べたものや母が作ってくれたものを思い出すのも幸せな時間です。
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いろんなものが少しずつたくさんの種類出てくる旅館の夕食を大事に大事にひとつずつ食べるように、1作1作を大切に毎晩読んだ
奇しくも息子が「こーちゃん」なので、こーちゃんのお味噌汁は涙がボロボロと止まらなかった
家族とあったかくておいしい食卓を囲みたくなる一冊
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小川糸さんの小説を探している時に、表紙絵とタイトルに惹かれてこちらの小説を読みました。短編で読みやすく、食べ物の描写がとても魅力的でした。夕食前に読んだ『親父のぶたばら飯』、出てくる料理があまりにもおいしそうで読み進めながら思わず生唾を飲みました。『ポルクの晩餐』は、他の短編とは異色で少し驚きました。
小川糸さんの小説は、食べ物が題材のものが多いのかなと本屋さんに並んでいる本の背表紙を見て思いました。他の小説も少しずつ読んでいきたいです。
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ごちそうがいっぱい出てきます。表現力が高いから、まるでその料理が目の前にあるような気持ちになります。
でも、描いているのは、人間模様です。
小川糸さんのは初めて読みましたが、気に入りました!代表作の『食堂かたつむり』もそのうち読んでみたいです。
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ひとつひとつが短くて読みやすい。特に好きだったのは「こーちゃんの味噌汁」「季節はずれのきりたんぽ」。切なかったのは「さよなら松茸」
表紙のイラストから、洋食モノだと想像していたけど、題材となったのは和食がほとんど。馴染みのあるごはんも多い分、話が入りやすかった。
「季節はずれのきりたんぽ」は自分の家族と少し似ていて、「インスタントのだしを使っていても、そこには母の味が行きわたっていた」が、本当にそうなんだよな…とグッときた。
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美味しい物好きにはたまらない短編集だと思う。一つ一つが短くある時は切なくある時はホロリとさせられました。一風変わった設定の短編もあり、糸さんはこのような短編も書けるんだと驚きました。
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食に関する7つの思い出。
「バーバのかき氷」
「親父のぶたばら飯」
「さよなら松茸」
「こーちゃんのおみそ汁」
「いとしのハートコロリット」
「ポルクの晩餐」
「季節はずれのきりたんぽ」
食に関する思い出って
悲しかったり、嬉しかったり、
色んな思い出がある。
笑っていても泣いていても
どんな時でも食べている。
この本はみんなが確かに味わっていた
あの時の風景を切り取って
お話にしてくれている。
お腹がすくし、
切なくもなるし懐かしくもなる。
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小川糸さん、初めて読みました。
読みながらヨダレ出てきたのは初めてでした笑
どの話のどの料理も美味しそうで匂いまでかげちゃいそう!
特に最後のきりたんぽは自分と重なるとこがあって号泣しながら、でも笑いながら、読みました。
毎日何気なく食卓を囲んで食べてますが、あ〜食卓って尊いものなんだな、大事な時間なんだなとあらためて感じました。
短編集だけど1話1話に色々な場面の食事があって食べ物があって、色んな人の人生があって、1冊で何度も楽しめる大満足な1冊でした!!
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別れがメインの短編集。物悲しさが漂うなかで、ただ悲しいのではなく、思い出やきっかけの食事を通し、大切なことを思い出したり、閃いたり、前を向いたりする主人公たちが描かれている。
食べる表現がとても生き生きとしている、小川さんの特徴が凝縮された作品だと思う。食べるときに得る感覚が、複雑な感情を伴い、ゆっくり味あわせてくれる。それだけでも面白いと思わせられる。
ただ、悲しい話(別れ話や死別)が多いので、暗い気持ちの時には読むのは辛いかも。その中でも明るい中華料理の話が好きだった。
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食にまつわる短編集。
特に好きだったのは「親父のぶたばら飯」
食の嗜好が合うというのは、人間関係を築く中で重要なものの一つだと思っているので、
とても共感できるストーリーだった。
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思い出はいつも食べ物と共にある。良い思い出も苦い思い出も、出会いも別れも必ずあるけど、人は生きるために食べる。食べることで人を元気にしたり癒やしたりする力があるんだなって思った。内容は決してきれいごとばかりではなくて、認知症の現実や、恋人と別れて40から再出発する現実、大切な人を亡くしてしまった現実があって、まさに生きていて辛いと実感している瞬間を描いているわけだけど、食べて自分を励まして明日も生きていこうと思える素敵な話だった。
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美味しそうな食べ物がたくさん詰まった短編集。読んでいるとお腹がすいてしまう!
かき氷の話と、ぶたばら飯の話が好き。
おばあちゃんが食べたいものを理解する勘のよさ。それを手に入れようと必死になる少女の姿が、健気で素敵。
ぶたばら飯の二人は、食の喜びを分けあえて幸せそうで、羨ましいカップル。
「一緒に美味しい食事ができる相手が一番いい」
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バーバのかき氷
はな
バーバ。認知症。
ママ
運送会社で事務の仕事をしている。
マユ
親父のぶたばら飯
恋人
背が高い。もうすぐ三十歳。来年からカナダに転勤。
珠美
恋人と付き合い始めて半年。同じ会社に勤めている。
さよなら松茸
山下
後藤
山下とのお別れ旅行で能登に行く。
こーちゃんのおみそ汁
呼春
秋子
呼春の母。二十年前に亡くなっている。
父
公務員。
いとしのハートコロリット
ショー造
新進気鋭の水彩画家だった。
小林
新橋の芸者だった。
ポルクの晩餐
ポルク
飼っている豚。
季節はずれのきりたんぽ
由里
春彦
由里の夫。新聞記者。
父
四月の終わりに、ひっそりとこの世界から旅だった。
母
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食べ物の描写がとても丁寧で、想像を掻き立てる。
特に「親父のぶたばら飯」は、読んでいて中華料理が食べたくなっただけでなく、一緒に美味しい食事ができる相手と結婚したいというささやかな幸せに共感できて、良かった。
自分にとっての忘れられない味は、その料理にまつわるエピソードとセットで思い出されるものだとつくづく感じた。
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食べることは、生きること。
一緒に食べることは、一緒に生きること。
別れとは、もう一緒に食べられないこと。
食と別れに関する小話集。
サラッと読めるが、美しくも哀しいお話たちだった。
今日、大切な人と、食卓を一緒にできる喜びを噛み締めたくなる一冊。
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食事にまつわる短編集。
薄いこともあり、あっという間に読み切ります
■バーバのかき氷
認知症の祖母にかき氷を食べさせる孫娘の物語。
■親父のぶたばら飯
中華街の一番汚い店でプロポーズするカップル。
出てくる中華料理がとても美味しそう!
■さよなら松茸
能登でお別れ旅行をするカップル。
晩御飯と朝食とこれまた美味しそう
■こーちゃんのおみそ汁
結婚当日の朝、娘が作る亡き母親のみそ汁。
ジーンときます。
■いとしのハートコロリット
記念日に思い出のパーラーで食事する老夫婦
しかし、その真相はちょっと哀しい。
■ポルクの晩餐
これ、よくわからない(笑)
豚の愛人?を持つ男がパリで豚と心中しようとする話?
豚なの?男なの?
なんだかさっぱり理解できませんでした。
■季節はずれのきりたんぽ
父親の四十九日に自宅で父親の好きだったきりたんぽ鍋を作る話。しかしできたきりたんぽの味は?
これは、なんともほっこりする物語。
こーちゃんのみそ汁がやはり一番好きですね。
Posted by ブクログ
ご飯にまつわる短編小説集。
さよなら松茸とこーちゃんのおみそ汁が好きだなぁ、と思っていたらポルクの晩餐で頭をガツンと殴られました…
これ、豚…っていう愛称の太った男の人を愛人にしてるってことですかね…?
でもところどころ、本当の豚みたいな描写あるし、ガチの豚を囲ってるってこと…?
いやでも飛行機とかタクシーに豚は乗れなくないか、それともそれが許される世界なのか、それともそもそも主人公も豚…?
などと混乱しながら読み進め、結局最後まで豚なのか豚じゃないのか訳の分からないまま終わりました。
不思議な読後感を味わえました…
Posted by ブクログ
料理の表現の多様性がすてきだなと感じた。
そして、食事と人とのつながり。大切な人と食べると料理がさらに美味しく、ときに切なく。短編集ということもあり、すーっと読めた。ただ、、ん?んん??んんん???と話に入れなかった作品もあったので星3つ。
Posted by ブクログ
料理を題材にした短編集。様々な人生の岐路に経った人が、大切な思い出の料理を口にしながら新しい道を進んでいく。料理の描写はディテールは細かくないものの、どれも口の中に味が浮かび上がるような絶妙な表現。亡くなった親の思い出を語る、味噌汁の話ときりたんぽの話が直球な分印象に残った。
Posted by ブクログ
再読。
美味しい食べ物にまつわる短編集。どの話も優しくてほっこりする話。別れの話もある。でも、そこに美味しい食べ物があると別れは悲しいけど、心が温かくなる。美味しい食べ物の力は絶大だ。
再読しても分からなかったのが、やっぱり『ポルクの晩餐』。今日読んでも分からなかった。ポルクは豚なのか?人間の男なのか?前に読んだときからだいぶ時間がたったから、今日読めば分かるかも、と思ったんだけどな…。
あともう一つ気になった事がある。所々に、いわゆる"ひどい扱い"があった気がする。前は何も思わなかったと思うんだけど。色々なニュースを聞いたりするから、変に勘繰ってしまうのかな?