小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セックス依存症の母親との生活を捨て、児童養護施設を選んだ小鳥。連れ込み宿の前に捨てられ、トランスジェンダーのオジバに育てられた理夢人。小鳥が、実の父親と名乗る人を介護の末に見送った夜、二人は出会った。親友と父に先立たれ取り残されたと感じていた小鳥が
本当に会いたかった人と出会い、この星に生まれた幸せを噛み締める姿がとても愛おしく感じた。
性、というのが、重要なキーワード。理夢人を育てたオジバは、体の性と心の性が違っている。オジバの愛した小百合さんも同様。逆転したふたりの性、カラダの結びつきを心が受け入れられず別れてしまう。身近な男性から向けられる欲望から逃げ延びてきた小鳥。嫌悪していた性が、理 -
Posted by ブクログ
2010年(発出2008年) 290ページ
最近続けて食がテーマのお話を読んだ。料理が出てくる物語は結構好きだ。その中で、このお話は、圧巻のシーンが登場する。
辛口レビュー注意⚠️
現実離れとご都合主義、人物造形が浅いところが気になるお話で、ファンタジーとかおとぎ話と思って読んだ方が良い物語。
気になる料理の描写は、どんな素材を使った、入れた、揚げた、ミックスした、とかの表現ばかりで、料理の音や匂いや味が伝わる表現がなく想像できなかった。なんか、すごい料理を作ってるってのはわかるんだけど。
その印象が、最後でひっくり返った。命をいただく「いただきます」という言葉をあらためて認識できた。 -
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Posted by ブクログ
ベルリンで暮らしていた時のことが書かれたエッセイ
日記のような感じで書かれている
エッセイだから文としての繋がりはなく、次々と内容が変わっていく
だからか私は集中して読めない
小説じゃないのだからそれを期待する方がいけない
当然だが自分が好きな内容は興味深く読むことができる
印象に残った言葉は
「一度失った自由を、再びこの手に取り戻すことは、至難の業だ。
だからこそ、大切なものは、自分の手でぎゅっと握りしめていなくちゃいけない。」
ベルリンの壁の近くで暮らした作者が感じたこと
日本だって同じじゃないかと思うこの頃
この本も合間合間に読んだので読み終わるのに半年くらいかかってしまった笑
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Posted by ブクログ
ネタバレ生きることと性?愛?
過酷な子供時代を過ごしてきた小鳥がある人との出会いを経て、幸せになる。言ったらそういうお話。
冒頭から中盤まで、小川糸さんの優しい世界観に引き込まれて読んでいましたが…コジマさんは何だったのだろう?
生きていることが肉体だけでなく分子レベルで繋がっているという理夢人の食を大切にする生き方とか良かったのですが、後半の小鳥とリムジン(タイトルはこれ)ちょっと生々しいなぁ、「性暴力」がテーマにあって復活を描くにしても描写くどすぎ、と思ってしまいました。
そこだけ残念。現実と夢と…不思議な優しい感じも良かったので。