小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ青山美智子の新作だと思ったら、違ったのでちょっと残念。喫茶店のオムニバス。織守きょうやがホラーで笑。
最後の話で「餅が大好きで、最後は餅を喉に詰まらせて死んでしまった。最後の詰まった餅を吸い取られてしまってそれが心残りで、ナカマ茶屋に餅を食べに来た」て話で笑った。吸い取るよね
青山美智子 『サロンエプロン』
カフェの店員の仕事がんばろう!
朱野帰子 『痛い人生設計を作る、ルノアールで』
小説家になったけどあまり売れない。私立校卒の編集者に公立はつまらない人間しかいないと「下」に見られる。公立高校のとき同級生に面白い女がいて、久しぶりに連絡をとると(40歳くらい)、「痛い人生設計をつくろう」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書のメインテーマである死という話を受け止める時、読み手の死に対する価値観でこの本は大きく印象が変わってくるだろう。自分自身は死とは生と常に並行して存在するとても身近なものであり淡々と訪れる自然の摂理であり特別な物として捉えがちな現代の風潮に懐疑的と考えるので雫を巡るこの物語にはある種のメルヘンを強く感じた。タヒチ君と急に恋人みたくなるのは違和感を感じ、バナナの声が聞こえてきた時はちょっと笑ってしまった。でも.「誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します」は確かに、と頷いた。自分が今死を宣告されたならどの様な気持ちで余命を過ごすのかという想像は今を生きる上で有益な想像だった。
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Posted by ブクログ
じんわり身に染みる。
現実とファンタジーが交差してるような。
心情を感じてギュっとなったり怖さを感じてゾッとしたり…でもファンタジー感が和らいでくれた。
妹の章でホロっときたが中学生であんなしっかり向き合えるものなのかな…と冷静に戻ってしまった。
登場人物が皆あたたかくて全体的に暖かいストーリーなのに唐突に下ネタになって、それも人の名前を下ネタで呼んだりな箇所やだいぶ歳下の子に数日で恋をして承諾なくキスしたり…が冷めてしまった。
30代で死と向き合い性も恋も諦めて忘れるなんて残酷だけど直接的な言葉や行動は避けてやんわりとした描写で表現してほしかった。
子供には読ませられなくて残念。