小川糸のレビュー一覧
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ネタバレ小川糸さんの2012年の日記エッセイ。小川さんの大震災から1年後のエッセイに共感。
「悲しみが、ある日消えてなくなることもないだろうし、絶望が、オセロみたいにいきなり希望に変わることも、ありえない。でも、一日中ずっと泣いていた人が、一日の中で少しは笑える時間ができて、誰かと他愛のないおしゃべりができるようになって、そういうことが、本当に少しずつ少しずつ変化をもたらしてくれるんじゃないかと思う。いきなり変わることは、ない。でも逆に言うと、一日、一日、ちょっとずつなら変われるのかもしれない。」
のほほんねーさんの話は痛快だし、石川直樹さんの本を携えての高尾山登山、ベルリンのカフェの話、クラシックコ -
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ネタバレ生きることは食べること
美味しいものは人を幸せにする
小川糸さんの初エッセイ。
この本が出てから十年以上の月日が経過しているから、七尾の醤油店など地震の影響を受けてしまったり、閉店してしまった店もあるだろう。
でも、小川糸さんが訪れた時のあったかい空気感と時間は確かに存在し、色褪せることがない。
蚕の話も天然氷の話も面白い。と同時に時代の流れや地球温暖化の影響を感じざるを得ない。
モンゴルの山羊の解体の話は秀逸だ。肉があまり得意でない糸さんを唸らせたのは、モンゴルの伝統と大地の力か。
「再びベルソーへ」
亡くなったご主人の後を受けてみよこさんが厨房に立っていた。みよこさんの料理にご主人の魂が残 -
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小川洋子の本を買ったつもりで
小川糸を買っていた…。
初小川糸さん作品です。
体が大きくならないという
運命を背負った少年の物語。
両親とも彼を引き取ることなく離婚。
グランマとおじさんのもと育つ。
あるときサーカスのチラシに心奪われ
自分はサーカスで生きていくと決心する。
サーカスに入り、
さまざまな境遇の仲間たちに出会う。
多種多様な仲間と思いの中で
少年は成長していく。
生きるということについて
お説教がましくなく、心に届く
メッセージが散りばめられている。
とくに私は、コックの台詞に惹かれた。
どんな人が読んでも何かしら
心に留まるメッセージが
あるのではないかなと思う。
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この本を読んでいる時、新年度始まったばかりの4月。
とにかく幼稚園に入ったばかりの娘の登園拒否に手を焼いていて、仕事も新しい役割があり、これ以上休みたくないとゆう気持ちともっと娘に寄り添ってあげたいとゆう気持ちで日々葛藤していた。
案の定帯状疱疹の軽いのが背中にできて
かゆみと痛みで皮膚科に駆け込んだ
体は正直だとひしひしと感じた。
糸さんの紡ぐ物語が大好きで手に取った一冊。こんな風に物事を捉えて、執筆されるから、あんなに優しいお話が多いんだろうなと感じた。
最後に来年もここぞ、とゆう時に踏ん張れるよう、ふだんは肩の力をぬいてふにゃふにゃな心と体でいることを心がけよう、とにかく健康がいちばんだ -
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ブルーグレイの夜空に三日月と流れ星
真ん中には形のいい大きな栗
栗のそばで寝ているのはゆりねちゃんかな…
今回もあったかい表紙
ベルリンで過ごした日々のエッセイ
何気ない日常や朝ごはん、ランチ、自宅での女子会の話等… 楽しそうで美味しそうの話の他
地球温暖化、アメリカ某大統領、戦争、日本でおきた児童虐待等の事にも触れ ご自身の考えや思いをきちんと伝える事のできる方だなぁ…と
こういった知名度のある方だと当たり障りのない言葉でかわしてしまう方もみえるのに、小川さんはきちんと向き合って語ってくださってとても信頼できるし勇気ある方だと思いました
冬が好きな私は 小川さんの言う 冬はしっかりと寒くな -
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ネタバレ238ページ
1400円
2月24日〜2月27日
離れ離れになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでいく。
家を飛び出した少年が、サーカス団でうまくやっていけるのか不安だったが、自分の力と周りの支えで居場所を築いていく様がよかった。最後、少年のデビューに合わせて、育ててくれたグランマとおじさんを招待してハッピーエンドで終わったのもよかった。 -
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小説の取材も兼ねて、沖縄やモンゴルやバンクーバーへ取材旅行。その道中ですらエッセイとなる。ブログを書いている私としては、すごいなぁ、いいなぁと思いながら読み進めていった。(小説は書けないけど、エッセイは書けるようになりたいな)
所々に、「小説を生み出すことは、お産のよう」だと書かれている。産む苦しみと、それが形(本)となった愛しさ。また、読者に出会うことの嬉しさ。マーケティングを仕事とする私は、「ものづくり」の苦労と楽しさに共感を覚えた。
「私の夢は」ーソルトスプリング島で、自然とともに慎ましく暮らしながら、生業とする小説を書くーとても憧れるわ。