小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで、恥ずかしながら「虹」の意味することを初めて知った。個人的には、「LGBTのみならず、誰でも受け入れる」という広い意味で捉えている。各章の語り部からすると、主人公は4人ということになるのだろうか。当初は世間から奇異の目もあっただろうが、とても長い時間をかけて社会に溶け込み、周囲の理解を得ていく過程が描かれている。これは数か月、数年間ではなく、本当に長い年月である。愛する家族との絆があってこそ、4人が「自分の大切なことに素直である」という芯を強く持って「家族」を続けたのだろう。
強さの証として、度々登場する「うちのニーニーは、世界優しさ選手権で上位に入る」という言葉が印象的であった -
Posted by ブクログ
ネタバレ血の繋がりはないけれど、そこには強い絆でしっかり結ばれた家族の新しいカタチがそこにある。
同性同士のパートナーの物語と思いきや、世間に中々認められない現実に直面しながらも、自分たちだけでなく辛い気持ちを持つ人たちを食や心地良さ他人を思いやる気持ちで丁寧に癒していく事を実現していく生き方に感動を覚えた。
草介の心の優しさ、それ故に言いたい事を心にしまって誰も傷つけず堪える姿。最後に千代子のことが好きだったなんて絶対に口には出来ない想いを抱え、衰え亡くなっていく千代子の姿をどんな気持ちで見ていたんだろう。考えると涙が溢れた。
家族が住み慣れた家から一人ずつ欠けていく空虚感は誰もが経験する事だ