小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ツバキ文具店シリーズ』が好きで、ちょこちょこと読ませて頂いている小川糸さん。
今回は南の島の助産院を舞台にした、こちらの作品をチョイスしました。
突然夫が失踪してしまい、傷心を抱えて南の島を訪れたまりあ。
そこで偶然出会った〈つるかめ助産院〉の院長・亀子先生から予想外の妊娠を告げられますが・・。
自身の辛い生い立ちから、自己肯定感が低く、孤独や不幸に閉じこもっていたまりあが、島の自然や個性豊かな人たちと関わることで、自分の過去と向き合い、徐々に自立していく展開です。
何といっても、島のあたたかな空気感と住民の方々の丁寧な暮らしぶりがとても素敵ですし、自然の恵みをたっぷり含んだ食材を使ったお料理の数々も魅力的なんですよね。
ここで暮らしているだけで心身ともに健康になっていきそうな、そんな健やかなエネルギーを感じながら読みました。
そして、助産院が舞台なだけに出産のシーンもあるのですが、その濃密な描写が産み出される命の尊さを実感させてくれるのですよね。
亀子先生の台詞にも気付かされるものがあります。
「・・あなたにも おへそがあるじゃない。それって、誰かがあなたを産んでくれた証拠よ。
十月十日、あなたがお母さんのお腹の中に入って守られていた 証じゃない」
そう、自分がこの世に生を受けているってことは、誰か(母親)がお腹の中で“育んで”くれていたということなんですよね。
ということで、南国の雰囲気を味わいつつ、命と再生の物語を堪能させて頂きました。
小野寺君には若干・・いや、かなりモヤモヤするものがありますが、終わり良ければすべて良しってことにしませう!
巻末の小川さんと宮沢りえさんの対談も良きです~♪ -
Posted by ブクログ
小川さんの作品は、ちょっとありえないよなぁというものが多いけど、読んでいるうちに自然と受け入れられて、ありえないと思った自分を反省する。
前情報なしで読んだから、レズビアンが家族を作る話で最初はびっくりした。
家族っていいなぁ。
性別とか、血の繋がりとかは関係なくて、手を繋いでともに笑い、ともに泣く。幸せの形はそれぞれだ。
好きな人と結婚して、子供ができて、家庭を築く。そういうのって決して当たり前じゃないんだと改めて思った。
ひとつだけ、二ー二ーと宝は外ではなんて名字なのか気になった。タカシマを通称名として使ってるのかなぁ。
あくまで家族の話で、外でどんな名字だろうが、タカシマ一家であることには変わりないんだろうけど、現実的に気になった。