小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数冊前に読んだ『プレゼント』でアンソロジーの魅力を知り、この作品はタイトルに惹かれて手に取りました♪♪
かさついた心に潤いが欲しかったのと、ついでに穢れたものを洗い流したくて選んだのだけれど、泣かさるお話しは1コもなかった (^ω^; )
6名の作家さんの作品が収録されていますが、読んだことがあるのは、最近の" 推し"、青山美智子さんだけで、他の方は初読みでした
とは言え、テーマに沿って描かれた作品の一つひとつに作家さんの個性が表れていて、とても楽しい読書時間でした✨
朱野帰子さんと織守きょうやさんが好印象✨「痛い人生設計を作る、ルノアールで」では、真面目にバカバカしいことを考え続ける二人の空気感が羨ましく感じたし、「彼と彼女の秘密と彼」では、マスターの経験値高めな恋愛観にドキッとした。
ラストの三編はフレンドさんに教えてもらったアプリで"雨音"を聴きながらの読書でしたが、雨降りのシーンでピッタリはまり、いつもとはちょっと違う読書体験ができました✨ (˶ᵔᵕᵔ˶)
好みに合いそうな作家さんと出合えたのは嬉しいけれど、これからは本選びで悩む時間が増えちゃいそうだなぁ…と思わさった一冊✨ -
Posted by ブクログ
山で食堂を始めた繊細な女の人の話だったような…と、あまり内容を覚えてなかったので、小川糸さんのデビュー作を久々に再読です( ´Д`)=3
恋人に何もかも持ち逃げされ、声も失った倫子が、どん底から食堂を開き、料理を通して自分を取り戻していくストーリー。自然の恵みも相まって料理が出来上がると心が温かくなります。
一方で後半の命をいただく描写は、文章だからどうにか読めたものの、映像だったら目を背けたくなるだろうなと思いました。命の重みを受け止める耐性や器の広さは持っておきたいし、ただ優しいだけではない食・生きることの泥臭さを感じることができました。
『なるべく静かにしていようと決めた。水の中で魚が動き回れば濁った泥水になってしまうけど、心を穏やかにしていれば、やがて泥は下に沈み、上の方はきれいな水になる。わたしは、きれいな水でいたかった。』
『もっと胸を張って、堂々と生きなさい。きちんと地面に足をつけて、呼吸をしなさい。あなたみたいに偏屈な子供は、もっともっといっぱい遊んで、恋をして、世界を広げなさい。』
2026.9 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての小川糸さんのエッセイ
ちょうど「さようなら、私」の後にこの本を読み、その本への思いが綴られていて、なにも知らずにこの本を手に取ってそんな偶然ある?!と嬉しく思った。「さようなら、私」にとても感動していたので、糸さんの解釈や想いに更にこの本を読んだ後でよかったなと感じた。
私はまだ読んでいない「リボン」への想いもとっても素晴らしく、我が子のように大切にする姿がすごく可愛らしかった。
感動や悲しみや嬉しさなどの気持ちを、様々な言葉で表現されており、参考にしたいとたくさんメモをとった。お料理にしろ、旅にしろ、ものすごい行動力のある方で、自分の力で自分の暮らしを豊かにしている姿が刺激になった。羨ましい気持ちももちろん、、。料理を楽しみ、色んな場所に出かけ、色んな人と関わる、そんな暮らし、私もしてみたいな。
あと、妊活についてのことも書いてくださっており、私も将来子供を持つのかどうかで悩んでいたので、拝見することができてよかった。中々世に伝えにくいことだと思うのに、それをこうやって取り上げて書いてくださり、救われている私がいます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルや表紙の雰囲気と、読み始めてから出てくる「リムジン弁当」というお店の存在で
勝手な想像すぎますが、主人公はここですぐに働くようになって、そこで起きるハートフルストーリー……みたいな話かなと思っていました。
しかし小鳥の重く暗い過去、介護生活などの描写が続き…
子供は大人の都合や欲望を一方的に押し付けられてしまった時、逃れるのが難しい。理不尽さを感じました。
最終的にはパートナーと一緒に幸せな生活を手に入れてよかった。
しかし理夢人と両想いになるのが早すぎでは??とも感じました。運命的に惹かれあったということでしょうか。
理夢人は作中でわかる通り、かなり人格者であるため小鳥が惹かれるのもわかるのですが
理夢人が小鳥に最初に惹かれた要素がわからずピンと来なかったです。
性的欲求は人を傷つけることもある一方、愛を伴って接することで素晴らしい行為にもなる。
また、働くことは相手に喜んでもらうこと、それを広げていくことが幸せにつながる。
他人に愛を持って接していきたいと思わされる作品でした。
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Posted by ブクログ
癌を患い終末期に入った主人公、雫の視点でストーリーが進行し、徐々に彼女のこれまでの人生が語られる。
同時に、確実に近づいてくる死の足音。
読み始めは、なんかふわふわした文章だなー、と苦手意識があった。表現も独特であまり馴染まなかった。
でもそれで良かったのだと途中で気づいた。
涙腺を決壊させる選手層の厚いことこの上なく、目頭が熱くなること請け合いだったのだが、この独特で馴染みにくい文章のおかげで、何度も涙をギリギリで堪えることができたのだった。
外出先で読んだのは間違いだったと後悔していたのだが、なんとか事なきを得た。…得られていたはず。
要は、常に死を意識した内容であるにも関わらず、重すぎずに仕上がっている、という点が素晴らしいと思ったのだ。
茶化したような感想となったが、感動したのは確かである。
同時に、自身の死が間近に約束されたのならばどのように考えるだろうと、思いも馳せた。
亡くなれば無である。これは私の考えであり、作者さんの伝えたいこととは全然違うかもしれない。
でも、だからこそ今の生が大事なのだ、ということは言わずもがな同じ見解だろう。
本当にいい小説だった。
瀬戸内への旅行を予定しているところに、この小説。
綴られる島の美しい情景は、否応なく、私の「瀬戸内行きたい欲」を昂ぶらせた。
ちなみに私ははじめ、粟鳥洲の名前をアワトリシマと誤読した。
私も彼の期待には応えられない人間のようだ。