小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホスピスで過ごす、残り僅かな人生。
特に奇抜な事件が起こるわけでもなく、淡々と、日常の美しさが描かれている。
若い女性が、ガンで死にゆく。
それに寄り添う、ホスピタリティ。
おやつ、という、なくても死なないけど、大切にしたい思い出として、再び味わう。
おばあちゃんちで、頻繁に食べた「なごやん」
おかあさんが手作りした、やや焦げたクッキー、生地固めなアップルパイ、やっぱやや焦げたレーズン入りのケーキ。
バイト先のおじさんがパチンコの景品でくれた、ブラウニー。
職場で悔し泣きしていたときに、野村さんがくれた飴。
そういえば、おととい、帰り際に、暗闇から、「くりちゃーん!」と榊原さんに呼ば -
Posted by ブクログ
とってもステキなエッセイでした!!出会えて良かったです。
たまたま本屋さんでタイトルに惹かれて手に取って、装丁が可愛くて惹かれ、最初の文章のペンギンと暮らしたいから夫をペンギンだと思うことにした。という文で一気に心を鷲掴みにされました。小川糸さんの作品は知っていましたがまだ読んだことがなくこのエッセイをきっかけに読んでみたいと思いました!こういうのを丁寧な暮らしというのかなというお手本の暮らしをされていると思うのですが謙虚で周りへの感謝を忘れない気持ちにほっこりでした。小説を書くときの指に傷をつけて血で書くような思いというのは、作品を作り出す作家さんの苦悩を知ることが出来て、本を読めるありが -
Posted by ブクログ
情景の表現が綺麗だなぁ。
『空には玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている。』
『生みたての卵の黄身みたいな、ツルンとした濃いオレンジ色の太陽。』
『クラゲのような薄い雲が広がっている。』
『夕焼け空が広がっている。まるで、地球をそのまま巨大なはちみつのビンに沈めたみたいだった。』
この感性で人の機微を表現しているのだから、読んでいてとても暖かくなる。
凝り固まっている様に見える女性3代に渡る関係性が料理を通して解れていく。
その他にも色々な人間関係が温かい心のこもった料理を通してポジティブな一歩を踏み出せる。
そんな温かい温度を感じる作品でした。
素