小川糸のレビュー一覧
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雫と同世代の私。もし自分が彼女の立場だったら、あんな風に芯を強く持って最期まで生きられるだろうか、、、いや、きっと無理だな…自暴自棄になっちゃうと思う。
おやつの時間のエピソードのシーンを読むと、何度も涙が出ました。
何でもない日々の愛おしさと幸せに、改めて気づかせてくれる物語です。
さらっと書かれてましたが、元恋人が雫の病気を知ってから疎遠になり、別の人と結婚したと書かれていて、すごく残酷だな…と複雑な気持ちになった。
私もいつか「ライオンの家」のような場所で最期を迎えたい。亡くなった大好きな祖父母たちに、無性に会いたくなる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ちょっと一息したい時にふと手に取って開いたページを読み返したりする。
写真多め。文章も落ち着いている。しんしんと降り積もる雪。冬の星空。森の緑。柔らかな光。穏やかに静かな森の中で自分の好きなものに囲まれた丁寧な暮らし。
おうちも家具も小物もすべて、小川糸さんがこだわりにこだわり抜いた一品で、とにかくオシャレ。
たとえば、チェリーピロー(あずきのチカラ的なやつ)。チェリーブランデーを造った後のさくらんぼの種が使われているとか。どこで探してくるんだろう。。ほうじ茶も選び抜かれたもの。インスタントラーメンですら無添加のやつ!
薪ストーブの前で炎を見ながら赤ワインを片手に食事を楽しむとか。。素敵すぎる。
森暮らしのために40代で運転免許を取ったとか。その行動力がすごい。暮らしの知恵も市街で暮らすより必要だろうし(もちろん財力も)、遠い憧れの世界だなあと思いつつも、時々眺めてはうっとりしています。 -
Posted by ブクログ
メンタルケアになるエッセイ。小川糸さんのエッセイは、雑誌なども含め何冊か読んでいる。
日本を良く言う人は世界を知らない。知らないのに日本は良いと言うから笑ってしまう。一度でも世界を知るとどれだけ糞かよくわかり洗脳が溶けるので、糸さんの言うことは非常によくわかる。己がいかに自己中か知るために、日本人には10年に一度でいいから海外研修を必須としたい。民度があまりにも低すぎる。
一方で、この手のエッセイではあるあるなのか、天上人のような豪勢な暮らしをしておきながら、私、質素に暮らしてますと思っていることにうっすら嫌悪感がある。貧乏人の僻みですが。
「羨ましい」は裏を返せば「妬ましい」になるので、こんな暮らしをしてみたいと憧れる一方、地獄のぬるま湯みたいな自分の暮らしと比較してしまって諸刃の剣である。かといって嫌な暮らしのエッセイを読みたくはないので、あくまで読書中だけ異世界トリップをしている感覚で読む練習をしなければ。
もちろん、自分もそうだけど、されて嫌だったことや相手への批判の多くは書面では隠さなければいけないので、糸さんもほぼ良い面だけピックアップしていると思う。他人から見たら、私の暮らしですら羨ましく見えてしまうだろう。
まったり系としてこれからも読んでいきたい。あまり昔に遡るのもどうかなと思うけど、仕方がない。 -
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ネタバレ
最初のうちは肩に力が入り、私が痛いのを治してあげようとおごった考えを持って失敗した。そう思うことは、自分がその人よりも上に立っているということだから、どうしても傲慢な心が芽生えてしまう。大事なのは、心を空っぽにすることだった。ただただ、相手の呼吸に合わせていく。
ザ、小川洋子。困難から逃れてきた女性が優しい人や環境の中で立ち直っていく話。すごい揺さぶるほど大きな出来事が起こるわけじゃないけど、一つ一つが女性の心や考え方を変えていく。
お産がテーマということで、奥さんが妊娠中やそれまでに読んでおきたかったなーと思った。体のことも心のことも、やっぱり作家さんが言語化するとよくわかる。ご本人は経験がないそうだけど、たくさん取材されたんだろう。
緩やかに過ぎ、人に必要とされ愛されていき、いよいよ出産。まさか悲惨なことはないと思っていたけど、最後は島で同じような暮らしを続けていくエンドか、と思っていたけど、それはちょっと都合が良すぎるエンド。何をしれっと戻ってきとるねん。入り口が入り口だけにハッピーエンドとしてはちょっと読めなかった。 -
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数冊前に読んだ『プレゼント』でアンソロジーの魅力を知り、この作品はタイトルに惹かれて手に取りました♪♪
かさついた心に潤いが欲しかったのと、ついでに穢れたものを洗い流したくて選んだのだけれど、泣かさるお話しは1コもなかった (^ω^; )
6名の作家さんの作品が収録されていますが、読んだことがあるのは、最近の" 推し"、青山美智子さんだけで、他の方は初読みでした
とは言え、テーマに沿って描かれた作品の一つひとつに作家さんの個性が表れていて、とても楽しい読書時間でした✨
朱野帰子さんと織守きょうやさんが好印象✨「痛い人生設計を作る、ルノアールで」では、真面目にバカバカしいことを考え続ける二人の空気感が羨ましく感じたし、「彼と彼女の秘密と彼」では、マスターの経験値高めな恋愛観にドキッとした。
ラストの三編はフレンドさんに教えてもらったアプリで"雨音"を聴きながらの読書でしたが、雨降りのシーンでピッタリはまり、いつもとはちょっと違う読書体験ができました✨ (˶ᵔᵕᵔ˶)
好みに合いそうな作家さんと出合えたのは嬉しいけれど、これからは本選びで悩む時間が増えちゃいそうだなぁ…と思わさった一冊✨ -
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山で食堂を始めた繊細な女の人の話だったような…と、あまり内容を覚えてなかったので、小川糸さんのデビュー作を久々に再読です( ´Д`)=3
恋人に何もかも持ち逃げされ、声も失った倫子が、どん底から食堂を開き、料理を通して自分を取り戻していくストーリー。自然の恵みも相まって料理が出来上がると心が温かくなります。
一方で後半の命をいただく描写は、文章だからどうにか読めたものの、映像だったら目を背けたくなるだろうなと思いました。命の重みを受け止める耐性や器の広さは持っておきたいし、ただ優しいだけではない食・生きることの泥臭さを感じることができました。
『なるべく静かにしていようと決めた。水の中で魚が動き回れば濁った泥水になってしまうけど、心を穏やかにしていれば、やがて泥は下に沈み、上の方はきれいな水になる。わたしは、きれいな水でいたかった。』
『もっと胸を張って、堂々と生きなさい。きちんと地面に足をつけて、呼吸をしなさい。あなたみたいに偏屈な子供は、もっともっといっぱい遊んで、恋をして、世界を広げなさい。』
2026.9 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての小川糸さんのエッセイ
ちょうど「さようなら、私」の後にこの本を読み、その本への思いが綴られていて、なにも知らずにこの本を手に取ってそんな偶然ある?!と嬉しく思った。「さようなら、私」にとても感動していたので、糸さんの解釈や想いに更にこの本を読んだ後でよかったなと感じた。
私はまだ読んでいない「リボン」への想いもとっても素晴らしく、我が子のように大切にする姿がすごく可愛らしかった。
感動や悲しみや嬉しさなどの気持ちを、様々な言葉で表現されており、参考にしたいとたくさんメモをとった。お料理にしろ、旅にしろ、ものすごい行動力のある方で、自分の力で自分の暮らしを豊かにしている姿が刺激になった。羨ましい気持ちももちろん、、。料理を楽しみ、色んな場所に出かけ、色んな人と関わる、そんな暮らし、私もしてみたいな。
あと、妊活についてのことも書いてくださっており、私も将来子供を持つのかどうかで悩んでいたので、拝見することができてよかった。中々世に伝えにくいことだと思うのに、それをこうやって取り上げて書いてくださり、救われている私がいます。