小川糸のレビュー一覧

  • ライオンのおやつ

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    主人公の雫は、癌で若くして余命を告げられる。独身、両親はいない、恋人もなし、ペットなし。育ての親は伯父だが、伯父にも病気のことは告げず、彼女が向かったのは瀬戸内海に浮かぶ島。そこには「ライオンの家」と呼ばれるホスピスがあった。そこでは、余命を宣告された人たちが、残りの人生を穏やかに過ごしていた。雫もそこに入り、美味しいお粥を食べ、島を散歩し、新たに人と出会い、飼いたかった犬と一緒に過ごし、充実した幸せな時間を過ごす。しかし、病は身体を蝕み、だんだんと弱っていく。「死にたくない」という恐怖と、「この幸せな時間を生きていたい」という希望が交互に訪れる様子がリアルであった。ホスピスに「おやつのじかん」というのがあり、その人の人生の中で大切なおやつが、エピソードとともに紹介され、みんなでおやつを食べる。色々な人の人生にも触れていく…
    実際に読みながら涙がでるくらい感情を揺さぶられる物語。死は案外身近にあり、生は意識しないと遠くにあるのだと思った。物語を通じて、自分が生きて何気なく過ごしている日々が大切なことを学んだ。死と向き合うのは勇気がいる。自分だったら悲観し続けて、こんなに冷静ではいられないかもしれない。

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    2026年08月28日
  • ライオンのおやつ

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    涙が止まりませんでした。最初はきれいごとのように、感じていましたが、雫さんの生き様に感銘しました。雫さん、お疲れさまでした。私も死ぬまで、今を大切に生きます!!

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    2026年08月28日
  • 食堂かたつむり

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    ネタバレ

    いつか、声が出るときが、くる。

    読みたい本に登録していたけれど読んでいなかった本。
    小川糸さんのエッセイばかり読んでいて、小説はあんまり読んでいなかった。

    カップルの結婚祝いディナーを届けたあと、「誰かのために料理を作れるだけで、本当に、心の底から幸せ」と思えた倫子さん。
    その一文を読んで、幸せってそうか、こんなに身近で日常の中にあるんだった、と思い出させてもらえた。たしかに、誰かのために料理をしている時間や自分のこと、結構好きだったりする。
    そして、力強く「幸せ」と思えている倫子さんを誇らしく感じ、自分もそうありたいと思えた。
    新しい商品の情報や、他人の楽しそうな情報などを目にしていると、頭にその情報が入ってきて占拠されてしまうのだけれど、いま自分が手にしているもの、自分が与えられている(自分にも与える力がある)という事実が幸せであるということを忘れずに毎日を過ごしたい。

    大切に育ててきたエルメス(豚)の解体作業と料理の描写は、まさにこれがいのちをいただくということなんだと、本当の意味を思い知らされた。
    リアルな解体シーン、美味しそうな調理シーン、この2つが1つの物語に存在していること。本当は2つで1つ。別々のことではなく、つながっている。こうしてわたしたちは美味しいご飯にありつけている。
    これもまた、忘れないでいたい。

    同棲していた恋人に出ていかれてひとりぼっちになったときから、声が出せなくなっていた倫子さんが、声を取り戻すシーンも印象的。
    いま、体調が不安定で、心の中がどうなっているのか、自分でもわからないときがある。日々過ごしていれば、ふと、いつか、声が出るようなときはくるのかもしれない。ふんわり、うっすらと、希望を持ってみてもいいのかも。

    偶数ページに2ページ分ページ数振ってあるの、画期的だしおしゃれ。
    コクトーの絵、描けそうで好き(失礼)。
    女系家族の隔世遺伝説。わたしは母とも祖母とも仲がいいが、たしかに趣味趣向は母より祖母の方に似ているような気がする。

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    2026年08月22日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    母娘二人で過ごしていたのに…盲目の少女が背負う過酷な人生。そんな境遇なのに、優しい風が吹くのは何故?様々な友達が彼女の回りに集まり、少女から大人の女性して成長させてくれる。それを見届ける様に読み進めへ穏やかにさせてくれる

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    2026年08月19日
  • ぷかぷか天国

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    ネタバレ

    サクッと読めたエッセイだったけど
    最初の母の死別のところはすごくぐっときた。
    ダメなことは隠さずはっきり書けるところそんな自分を認められているところが本当にかっこいい。
    海外での生活も憧ればかりでした。
    また小川糸さんの作品読みたいです。

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    2026年08月18日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    長らくドイツに住んでいた著者が離婚得て、さて、日本のどこに住もうかと思案し、八ヶ岳をついのすみかとして選ぶ。「山小屋を建てよう!」決め、まずはクルマの免許を取り、初めて施主になり家が立つまでの一連の流れが書いてあり、自分が家を建てるような追体験ができる。別荘や田舎暮らしに興味がある人は参考になると思う。

    資材や家に置くものの一つ一つへのこだわり、そして家を自分包んで守ってくれる、まるで毛布のような暖かい存在と捉えている感覚は独特で興味深い。

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    2026年08月16日
  • ライオンのおやつ

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    涙無しでは読むことの出来ない1冊。
    ももたろうさんの話が個人的に号泣。
    死について考えさせられる。

    「いくつか、星がまたたいている。唇をかんで必死に涙をこらえているみたいだ。」

    「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。」

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    2026年08月15日
  • 小鳥とリムジン

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     読んでいてしばらく、読むのがツラいというか…なかなか進まずでした。

    小鳥と理夢人には、幸せになって欲しい。

    理夢人が作るごはん、どれも 美味しそう。

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    2026年08月13日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分が仕事をしていた分野の内容が多々あり、
    容易に描写が想像出来、
    前半は読んでいられず飛ばしたところもチラホラ。
    後半は、人間としての生き方をしていたのでようやく読めた。
    実際にあった話かと思うほどのリアルさがあり
    療養中の身でありながら仕事がしたくなってしまった。
    個人的な仕事の事を思い、
    障害者支援はやり甲斐があったんだな、とつくづく思える作品だった。

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    2026年08月11日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。

    短編集。
    『痛い人生設計を作る、ルノアールで』
    がかなり好きです!
    よんに元気を貰いました。
    痛いと思われる人生設計を、自分の子供が、痛いって思わないように自由に人生設計できたら良いなと思った。

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    2026年08月28日
  • 食堂かたつむり

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    ネタバレ

    最初から衝撃的な始まりで、
    そんな事あるの!?とは思ったが、あるのかもしれない。
    その後のラッキーな展開が、ラッキー過ぎて
    またそこでも、いやいやそんなに運がいいことある?と思ったが
    話の続きに料理の描写がある事で引き込まれてしまった。
    隔世遺伝、というのも何となくわかるような気もするし
    最後にはやはり読んで楽しかったと思える小説だった。

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    2026年08月10日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    自然の厳しい八ヶ岳山麓に、山小屋を作り、創作活動を楽しむ過程があらわされている。
    自然を楽しむようになり、シンプルで大好きな小物と愛犬とで生活する様子は、困難さを乗り越えて楽しんでいる。
    好きな小物に気を配れる点が、女性らしい。
    (怒られそうな言い回しでした。)

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    2026年08月05日
  • つるかめ助産院

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    妊娠中に出会って良かったと思える小説だったし、島の助産院のアットホームさに癒された。
    島で出会う数々の優しい人達に囲まれ、母親になることをどんどん肯定的に捉えられるようになったり、逆に人を元気付けることができるようになったりと、主人公のまりあがとても輝いていた。
    妊娠の様子もすごく具体的で、生命の神秘を感じた。

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    2026年08月05日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あたたかい気持ちで読んでいたら途中から様子がおかしくなりショッキングな展開に
    でもジョイと出会ってからどんどん世界が広がって、またあたたかい空気感の物語が紡がれていってよかった

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    2026年08月04日
  • 小鳥とリムジン

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    極寒の世界からゆっくりと抜け出せていく主人公と一緒に気持ちが優しく溶けていく感覚が心地よい。小川糸さんの料理の表現は、相変わらず美味しさに溢れている。

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    2026年08月04日
  • なんちゃってホットサンド

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    コロナ禍の生活を書いたエッセイ集。 あの時代、私は毎日どうぶつの森をして過ごしていたけど世間ではどうのような暮らしが行われていたのかを垣間見られて非常に楽しかった。この時代のエッセイをもっと読みたいと思った。

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    2026年08月04日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    目次

    *青山美智子
     「サロンエプロン」
    *朱野帰子
     「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
    *斎藤千輪
     「究極のホットケーキと紅茶占い」
    *竹岡葉月
     「不純喫茶まぁぶる」
    *織守きょうや
     「彼と彼女の秘密と彼」
    *小川糸
     「イルフロッタント」




    ちょっと気分が沈んでいたり、迷ったり、悩んだり…
    喫茶店で過ごすひとときは、そんな私たちの心を癒してくれる。

    6人の作家さんによるアンソロジー✡。:*.゚



    最初は青山美智子さん『サロンエプロン』
    うんと短いお話だけど、この一冊のプロローグって感じがしてトップバッターにぴったりだと思う。

    私が好きだったのは、朱野帰子さん
    『痛い人生設計を作る、ルノアールで』
    もうタイトルがいいでしょ?
    〝痛い人生設計〟だよ?
    期待通り面白かった。

    竹岡葉月さん『不純喫茶まぁぶる』
    も好き
    なんせ〝不純〟だからね(*´艸`*)
    予想もしなかった展開で、そうきたか!と思った。
    そして無性に太麺のナポリタンが食べたくなっちゃった。



    アンソロジーって気軽に読めて楽しいですね。
    前向きになれる一冊でした( *^^人)♬*

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    2026年07月30日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    それぞれの物語の中に出てくる食事場面と、
    それぞれの 状況が容易に想像出来てまるでそこに居るように読めた。
    主人が生きてる内に出会いたかった本だった。
    娘と離れて暮らす前に出会いたかった本だった。
    もっと 食事 というものを、
    大事な時間として過ごしたかった、と
    つくづく思うお話ばかりで哀しさも感じてしまった。
    でも良い小説でした。

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    2026年07月25日
  • これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条

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    小川さんと感覚が似ているようで、読んでいてすごく心地よかった。わたしも将来、小川さんのような考え方を抱く人でありたいなと感じた。

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    2026年07月25日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    読み始めと読み終わりでまるっきり作品の印象が変わった。
    庭とともに時間の経過を感じる文面から、自分自身も読みながらどれくらい時間が経っているのか予想しながら読み進めた。
    母と娘の関係性については、繰り返し読んでみると見え方が変わるかもしれないと思ったので、積読してみようと思う。

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    2026年07月25日