小川糸のレビュー一覧

  • 泣きたい午後のご褒美

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    どの作家さんの物語も素敵で、すぐに読み終わりました!個人的には、朱野帰子さんの物語が、爽快感があって、読んでいてスカッとしました。小川糸さんの物語も、大切な人がいる身としては、もし自分に同じ事が起こったら...と、気付けば感情移入しながら読んでいたりと、どの物語も世界観に引き込まれ、とても面白かったです。

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    2025年09月02日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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     小川糸さんは、八ヶ岳山麓に別荘を建て、二拠点生活を送られている。八ヶ岳山麓は、夏は涼しくて、東京にも近く、快適な暮らしのようだ。これだけ、夏が暑くなると、そういう生活もありかなと思う。
     でも、冬の過酷な寒さを経験してこそ、本当の田舎暮らしと言えるのではないかと思う。

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    2025年09月02日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    前半の長い長い逆境の描写から、とわちゃんが、自分自身の足で一歩ずつ、自分の世界をつくっていく姿が、とても力強く、勇気づけられるものだった。
    自分自身もそうだが、辛い子供時代を送った人たちに、世界は自分自身で感じて、つくっていけるんだよ、かならず幸せになれる、という励ましのメッセージがつよくきこえてくるように感じた。

    どんなに理不尽な目に遭っても、自分の力で、自分の人生をきりひらいていくことはできる。
    小川糸さんの作品は他のものもそうだが、辛い境遇をのりこえるにあたってとても励まされるものだった。

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    2025年09月01日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    食と家族という身近なテーマで感情移入しやすかった。
    前半と後半で短編のニュアンスが違ってるように感じられ、2度美味しかった。

    1番好きな作品はこーちゃんのおみそ汁。
    五感の中でも、味覚・嗅覚は特に記憶と結びつきやすく、その人を形成する大事な要素だと思った。

    家族と美味しく、楽しく食卓を囲む日常は格別だな、と再実感できた。
    読み終わって満足した気持ちになれた。

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    2025年08月31日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    著者の八ヶ岳に山小屋を建て、暮らす話

    著者は二年半ほど、ベルリンで暮らした経験をもち、日本国内で、気候的にも文化的にも、ベルリンと近い感覚で暮らせる場所はないだろうかと思い巡らせた時、浮上したのが八ヶ岳山麓だったそうで

    いつか山に住んでみたいという憧れ
    水と空気がきれいな場所に住みたい
    アスファルトやコンクリートではなく、土の上を歩きたい
    目の中に、美しい景色を入れて生活したい
    もっと自然のそばに身を置きたいという願望
    それはとてもシンプルで、かつ原始的な欲求だったそう

    著者の
    「自分が心から愛しいと思えるものが手の届く場所にあるというのは、最高の幸せ」
    「何を愛しいと思うかは、人それぞ

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    2025年08月30日
  • 食堂かたつむり

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    恋人に裏切られ、親子関係も微妙で、おばあちゃんっ子。都会から田舎に移って再出発というよく見る始まり。
    しかし、食堂かたつむりをオープンしてからどんどん面白くなってくる。
    提供される美味しそうな食事を想像してお腹が空いてきたりとほのぼのとした気持ちで読んでいると衝撃の展開が…

    命をいただくと言うことは理解しているつもりでも、直視したくない私は涙を滲ませながら読みました。

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    2025年08月26日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    7つの短編物語にそれぞれの人生を感じる、またそれが自分にも重ねて考えさせられる作品。
    食と人生の結びつきって深い。
    自分でも思い出の食べ物、その時の景色や心情など思い出すとしみじみその時の記憶が蘇るものってたくさんあるなぁと。
    一つ一つのごはんの描写も何とも素晴らしくてつい食べたくなる、ほんわかする一冊でした。

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    2025年08月26日
  • たそがれビール

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    不思議とぐんぐん読み進められるのは小川糸さんの世界観や表現力が自分の好みだからだと思う。

    素敵だなと思える生き方とか考え方とかにも出会えてよかった。

    あつあつはお気に入りだけどまだまだ読んだことのない本がたくさんなので開拓する✊

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    2025年08月25日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    表紙の絵から、すごく平和なお話なのかな、と思っていたけど思ったよりもドラマがあって、読み応えがありました。

    とわちゃんの成長と、たくさんの人の心の温かさにほんわか、ほろりんでした!

    なにか、心の支えになるものがあるって、いいことなのだと気が付きました!

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    2025年08月24日
  • サーカスの夜に(新潮文庫)

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    「結局、いくら願っても否定してもじたばたしても、事実は事実として変わらない。自分の意思で変えることができるのは、心だけだ。」
    「ほんと、人を笑わせるってことは、人を傷つけたり哀しませたりすることより、百倍も千倍も難しいわ。人生の哀しみを知らなくちゃ、相手を笑わせることなんてできないもの。孤独を知っているからこそ、みんなでバカ笑いできる幸せをありがたく思えるのよ」
    「自分の体も自分の心も、所有者は自分自身なんだから!」

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    2025年08月23日
  • ぷかぷか天国

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    ドイツの風景や日々の暮らしも素敵。小川さんって料理上手なんだなぁ…ゆりねちゃんの様子も想像しながら、ほわっとなりました

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    2025年08月23日
  • 食堂かたつむり

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    食を通して愛情が溢れ出す優しい物語。

    倫子にとって熊さんがとっても大きな存在だったな。でも偶然を装い熊さんを引き合わせたのはあのおかんだった。

    おかんの気持ちをもう少し早くにわかっていれば…でも最後に本当の意味での親孝行ができて良かったと思う。おかんの手紙は良かった。

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    2025年08月18日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    食にまつわる短編集。食べることと人の生死、あるいは恋と別れが結びついている。別れることになった同棲者と、最後に能登に行って松茸の天ぷらを食べる話が切ない。食、というものは生きることと結びついているけど、何にせよドラマがあるよなあと思う。中華街の豚バラ飯を食べてプロポーズする話は、海員閣のイメージで読んだ。あの2階の畳の大広間で、豚バラ飯を一心不乱に食べる2人、食の好みが合うことは一緒に暮らすためのパスのようなものだと思う。

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    2025年08月18日
  • つるかめ助産院

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    自分ばっかり苦しいってついつい思いがち。
    たくさんの人の心に触れて、お腹の中の赤ちゃんと一緒に成長する主人公を応援したくなる話だった。
    自分の出来ることを見つけたから、きっと幸せになれると思う。

    そして食べ物が美味しそう。
    作中に出てこないけど南の島から連想してゴーヤチャンプルを作ってしまった。

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    2025年08月18日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    ネタバレ

    盲目のとわが語り手なので、とわが想像する様子と文字を追いながら想像する様子が重なっている気がして、とわと繋がっている感覚になった。切なくて悲しい方向にいくかと思いきや、パァーっと光が差して広がっていくような話だった。

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    2025年08月18日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    八ヶ岳の空気が感じられ、深呼吸ができる文章だった。
    読む前は羨ましいような、どうせ自分にはできないしと、構えていたが、読み進むうち「お呼ばれ」しているような気分が味わえた。作者が、読者の人生に思いを寄せてくれているおしまいの部分には心を動かされた。200ページは、よかった。繰り返し手に取るだろうと思う。

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    2025年08月17日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    誰でもやってみたい理想の生活。それを実行に移した作者。行動的としか言えません。免許も取り、1人の生活を考える。なかなか普通では踏み出せるものではないでしょう。読んでいて自分もそこに一緒にいるようかな感覚になりました。素敵すぎです。

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    2025年08月17日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    恋人との能登お別れ旅行のお話と、亡くなったお母さんに仕込まれたお味噌汁のお話しが良かった。
    別れて、その後に向き合わなければいけないことがわかっている自分の気持ちとか。
    味噌汁を作って、とプロポーズした夫に、病気で自分で作れなくなるから、幼い娘に厳しく教えこむとか。読んでいて切なかった。

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    2025年08月16日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    人間の体は食べるもので作られるって言うけど…心も食べる物で作られる
    そして記憶に残される
    自分の思い出の食べ物が浮かぶ作品でした

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    2025年08月15日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    カフェで、喫茶店で、茶屋で。
    様々な悩みを抱えた人達が、ほっと一息つける場所。
    そこには心を温めてくれる、美味しい料理や飲み物がある。

    6つの短編、どれも素敵でしたが、織守きょうやさんのお話が一番お気に入りです。

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    2025年08月13日