あらすじ
中学時代の同級生が自殺した。お別れの会の
ために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手
と再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれ
る彼だったが、私は不倫の恋を経験し、仕事
も辞めてしまっていた。そんな私を彼が旅に
誘い……。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌
い。こんな自分が一番嫌い。だから私は新し
い自分に出会うため、旅に出ることにした。
感情タグBEST3
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3話全てよかった。
モンゴルの自然や、不便な原始的な暮らしに癒されていくのも分かるし、元恋人の2人の距離感がよかった。
あとの2話もほっこりと心が温まるかんじ。
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本を読むと毎回思うこと。それは、本を読んでいると、自分の気持ちに気が付きやすくなる。
私はこれが好きとか、自分の気持ちに名前をつけやすくなる。今まで知らず知らずのうちにうちに決めつけていたことが、もしかしたらそうではないのかもとか、背伸びしていたいつかの自分を、否定ではなく肯定的に包み込んであげられたりとか、過去の気持ちにだって名前をつけて読んであげられるようになる。
私はこんなふうに、誰かを好きになったことも、好きになってもらったこともないなぁ。よく分かってなかったなぁ。今なら素敵な恋愛が出来そうだなぁ。読み終わった今、私はそんなふうに思うんだ。
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トラウマや痛みを抱えた女性3人が
旅をきっかけに過去の自分を清算して大切なものに気付く3つのお話。
ほろほろ泣けた。傷が少しずつ、ゆっくり癒えていく。
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「さようなら、私」
今までの自分にさようならをして、
新しい自分を迎える。そんなイメージ。
今の自分があるのは、間違いなく過去の自分がいるからで、過去の自分が正しかろうが間違いだろうが、それは変えられない事実。
今までの自分にさようならをするのがいいのか悪いのかは、その人にしかわからないことだけど、
さようならをして、よりよい自分になっていくなら賛成だと思う。
というか、大きいことじゃなくても、人間って少なからず過去の自分に日々さようならをしているんじゃないかなあ。
この本で一番心が打たれたのは
「死んで生き返っても楓の母になりたい。」
私はその言葉を、そのまま親に送りたい。
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一作目に登場する彼の言葉が、綺麗で、惚れてしまった。
はっとさせられ、魅力的に感じたのは、私が一作目の主人公と、今、同じような気持ちだからだろうか。
彼は、私が大切にしたいのに、大切にできないものを、大切にしている。
だけど、私が大切にしたいものを大切にできないのは、私自身がそうしてないからだと気付かされた。
私の心にも、モンゴルの夕焼けの美しく、恐ろしい記憶が刻まれたように感じる。
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おっぱいの森!?なんやそのタイトル!!
と思ったけど、最後は大号泣していた。。
夫、優しすぎる。。
苦しい過去って、
受け入れて自分から前向こうとしないと
乗り越えられないんだな、、
あと周りの環境もすごく大事、、
実際はこんなに上手く綺麗に前向けないと思うけど、
この本を読んで心が温まったから良しとする
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感想
清く正しく生きられない。だからみんなから遠ざかる。だけどお日様の下で笑ってたい。でも。陰がない人なんていない。それでも前を向いている。
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死と食、そして前を向いて新しい自分に出会える中短編が3作。
わたしはサークルオブライフが好きだった。
表題作は無いけれど、一編ごとにタイトル回収してる感がわかる。
そして文章も読みやすいのでサクサクと読めた。
小川糸さんは、特別好きなわけじゃないんだけどツバキが流行ったあとに流行り物が好きなわたしがまとめ買いしたのでまだ残ってて読んでるんだけど、どれも文章が読みやすいのと、嫌な人が出てこなかったり、後味は全部いいんだよね。
そういうのが好きな人にはすごく合う作者さんだと思います。
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3つのお話がありました
最初のお話は主人公の異国の地で馴染もうとせず
柔軟さ、他人に心遣いの出来ない無い行動言動に呆れてしまいましたが。
最後のおっぱいの森という題名から読むのを控えようかと思ったお話が、最後涙してしまい自分でもまさかでした。
初めて小川糸さんの作品を読ませていただきましたが
これからもたくさん読みたいと思います☺️
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新しい自分に、モンゴルで、バンクーバーで、
おっぱいの森で、
彼女たちは出会う
美子さんのだんなさん、おっぱいの森の下に迎えに来てくれてありがとう…
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ネガティヴな主人公が最後には前を向いて生きていける!というポジティブで終わるお話3つ。
日々の生活で過去から脱出できないのであれば、物理的に違う場所や立場を経験してみることが、明るい未来への第一歩なのだと思う。
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どのお話も、今まで生きてきた生活から距離をとって自分を見つめ、受け入れ、気持ちを新たに進んでいく希望のあるお話でした。
短編集ですが、それぞれのお話が一冊の小説になるくらいの物語があります。
個人的には、2話目の「サークル オブ ライフ」が好きでした。
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短編集でどれも死がテーマにある。
モンゴルの話が一番好きだな。
少しずつ彼と近付く感じが。
身近な人がまだ亡くなったことがないのでここまでの悲しみを味わったことがないけど、いつかよりこの登場人物の気持ちが分かるようになるかも。
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人が、どうしようもない行き場のない悲しみや苦しみを抱えた時、自分の人生に何の希望も持てなくなった時、
ふとした出会いやきっかけで
人生の見方が変わり少しづつ再生していく。
そういう、再生の物語三篇
私には、あまり実感のわかない飛び抜けた?現実
味のないお話でしたが、主人公の心の葛藤や暗闇が少しづつ解ける感じがとても良かったです。
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心に傷を負った3人の女性が主人公の短編集。
最後のおっぱいの森はちょっとびっくりしました。3人の女性が幸せになっているといいな、私も前を向いて生きていきたいなと思わせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
過去や現状でドン底にいながらも、あることをきっかけに前向きになっていく。
まさに、今までの自分とさよならして、新しい一歩を踏み出していく話がつまった短編集