小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいい話だったー。
つっかえるところが何もなくて、甘くて心地よいドリンクのようにするすると読んでしまった。
途中までは本当にただただ平和。
途中からは、心のすれ違い、止めたくても止められない負の連鎖に心痛めながら読み進めないといけなくて、辛い部分もある。
リリーは夏だけ、リュウのいる長野に泊まりにくる。毎年毎年一緒に過ごして、幼い頃はただ無邪気に。小学校高学年になったら、少し男女を意識しつつ、疎ましく感じたり。高校?で男女の関係になり。大学になると、再会を果たすが、将来に対する考え方や相手のことへの不信感などから、ギクシャクしてしまう。
リュウの出口のない苛立ちは、作中では、「寂しい」ということを口に出したあたりから改善に向かう。
1人では生きていけないし、1人では困っていることも解決しない、ということだなーと思う。
また1人で生きているつもりになってもいけないなーとも感じた。リュウが閉ざしてしまっていた時、1人だった。でも、大学でできた友達と沖縄に行った時、また菊さんが亡くなって集まった時、確かに人と生きている感じがしていたし、「菊さんも連れてきたかった」のように、人を感じていたんだと思う。
もう一つ、リリーみたいに自分の夢に向かって努力しつつ、家族(菊さん)のことも大切にできるのってとてもかっこいい。
もっと若い時に読んでいたら生き方の指針にしたかったかもしれない。
(もっと若い時に読んでいたらリュウのウジウジ加減にイライラして理解できてなかったかもしれないけど。) -
Posted by ブクログ
ネタバレ2014年の日記エッセイ。
前作(「今日の空の色」2013年日記エッセイ)の後半から犬が登場してきたので、その犬のコロちゃんとたっぷり時間を過ごしていくお話なんだろうな~と思ったら、やっぱり糸さん、あちこち国外に出かけます。
まずは友人たちと南インド。ここではアーユルヴェーダを通して癒しの時間。
そのあと、仕事でスイス、フランスへ。
夏にはドイツ・ベルリンに夫婦で約2ヶ月過ごす。この滞在期間にフランス、スイス、北イタリアへ小旅行。美味しそうなものがたくさん登場する。さすがグルメ夫婦だ。
この合間に、週に2~3日一緒に過ごしている犬のコロちゃん(男の子)を溺愛する様子が綴られている。私は猫派で、犬を飼ったことがないので率直に、「犬と暮らすって大変そう・・・」と思ってしまった。犬には犬の可愛らしさがあるのは分かるんだけど。
でもさすがに、2ヶ月ちょっと離れると、いくら賢い犬とはいえ、糸さん夫婦のことを忘れてしまっていて、そのときの糸さんの切ない気持ちがあふれてる。
そして、正式に生後2ヶ月半新たな犬を家族に迎い入れる。今度はメス犬。名前はゆりね(百合音)。このゆりねのお婿さん候補がコロなのだそう。
このゆりねちゃん、犬の幼稚園に通うのだ。ここで犬としてのトレーニングを受けるらしい。
ごめんなさい、ちょっと私には理解できなくて、えーっと、同じ日本に住んでるよね?と思ってしまった。いや、下世話な話だけど、相当なお金がかかるだろうなと。
でもそれは、ゆりねちゃんを甘やかしてるのではなく、ベルリンの犬はすごくしつけされていて、バスにも飼い主と一緒に乗ることができるほど。だから、いつかベルリンへゆりねちゃんを連れて行きたいから、飼い主だけのしつけでは学べないことをプロのトレーナーさんにお願いしているのだ。糸さん夫婦は、コロちゃんを残して(そもそも正式な飼い主ではないけど)ベルリンに行っていた、離れてたことを気にしていたから。
糸さんのエッセイは、同じ日本に住んでるのに、地方で暮らしてる人間からすると、夏に海外へ行ったり、グルメを楽しんだり、飼い犬を幼稚園に通わせたりと、全く違う地域に暮らしてる人のようで、まぁそれが楽しくて日記エッセイを読んでるから全然いいんだけどね。
そして、毎回思う。
糸さんって、何者!?
それにしても、英語が話せるってほんとに世界が広がると思う。毎日ちょっとずつだけど、コツコツ英会話の勉強頑張ろう。