あらすじ
古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。ベルリンの街と人々が教えてくれた、お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。
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⬛︎ ベルリン長期滞在のはじまり
小川糸さんの日記エッセイは最新刊から順番に古いものを読んでいて、人との関係性や感情、考え方の変化が「このタイミングだったんだ」と知ることができて、面白いです。
のちに長期移住することになるベルリンの夏季滞在のはじまりなど、今の小川さんの価値観や嗜好のきっかけとなる出来事が散りばめられた日記でした。東日本大震災があった年でもあり、私も当時を思い出し身に詰まる気持ちになりました。
ー心の底から、自由だなぁと感じるけれど、それはひとりひとりが努力して作りだした自由だ。不自由な時代があったからこそ、自由の大切さを知り、守ろうと懸命なのだと思う。
小川さんのベルリン滞在紀を読むたびにいつか行ってみたい…という気持ちが募ります。
他にも「自分も作ってみたい」や「読む・見たい」と思うものがたくさんありました。
オイスターソースとガラムマサラで味付けしたインド風焼きそば。おつまみにぴったりな、大人味のオニオンビスケット。
冤罪がテーマだけれど軽やか…という映画「ジョージとタカオ」
助産師の内田美智子さんが書かれた本「いのちをいただく」
生物学者の福岡伸一先生と阿川佐和子さんの対談「センスオブワンダーを探して」
今回もじんわり心が暖かくなる日記でした。
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あまりまとまった読書時間が取れず糸さんのエッセイを手にした。
いつも通り心地良い。
ベルリンのこと、日本のこと、震災のこと…
切なかったり、和んだり、温かったり、辛かったり…そして楽しかったり嬉しかったり…生きていると色々ある!
小さなことが気になったり…糸さんも同じなのだなぁと少し気が楽になったりもした。
糸さんの本はいつも心を整えてくれる。
糸さんありがとうございます。
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小川糸さんのエッセイは何度読んでも、好き、って思う。
これは2011年に書かれた日記たち。東日本大震災という大きな出来事もあり、生きること、大事にしたいことに、さらにフォーカスを当てられている感じがする。
小川さんみたいに、毎日の暮らしに、真摯に向き合う生き方がいいなぁ。
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小川糸さん、どうもありがとう。
素敵な時間を過ごせました。
ベルリンに行ってみたいと思います。
同じ戦争を経験した国を見てみたい。
そう、年末年始の東京もいいですね。
関西在住の身としては、東京はあこがれの都市ではありますが、すべて東京風がいいと思っているわけではありません。ただ、年末年始はもしかすると大都市・首都東京が違う顔をするんじゃないかと…
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今回はベルリン滞在。いいなー、優雅で♪
あと、震災や、原発、エコなんかについて書いてるけど、実際にデモに参加したりするのがすごいなと思う。
のんびりほわほわと、音楽聴いたり、お料理したり、ヨガに行ったり、旅したりしてるだけじゃないってとこに芯があって、小説にもそれが表れてる気がする。
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小川糸さんのエッセイ。スラスラ読めてしまう。でも、糸さんと海外で暮らしている気持ちになる。ドイツに行ってみたくなったなぁ。その土地で何週間か暮らすって上級の贅沢だから、糸さんのエッセイで楽しむことにする。
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心が落ち着かない時にエッセイを探していて、偶然ファンである小川糸さんのベルリン生活に入ったものを発見。即買でした。
細かく行き届いた感性と、淡々と、でも立体的な文体ご素敵。さすが糸さん❤
ただ、思ったより感覚が合わないなーという部分も多くて、これは作品としてより感覚としての星になりました。
最近雑誌にもお家公開とかたくさんしてるし、こうしたエッセイでも糸さんを知れるのは、それでもやはり嬉しい。
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ベルリンに滞在していた2ヶ月を含む日記エッセイでした
今回のよかった…
3.11が起こって心に深い悲しみを追いながら読者を励ます文も良かったし、ベルリンでナチスや壁関連での負の歴史にも触れてたし…
ホロコーストの意味をこの本で初めて知った
ベルリンでそこでの海外生活を着飾って楽しむような日記かな、そうだったら嫌だなって思ってたけど杞憂だった
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Audibleで聴きました。1話1話が短い日記風エッセイなので、ちょこちょこ聴くのにぴったりです。
「甘酒ミルク」と「レモンタルト」が美味しそうでした。
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2011年、震災が起こった年の内容で、それを悼むお話も多かった。エッセイを読むと歴史や過去をそれとなく振り返ることができる。
旅に出れない時は本の中を旅しよう。
気になる本をいくつか紹介されてたので読んでみたい。
クロード・K・デュボア『わたし、ぜんぜんかわいくない』
ベルディーナ・ヘンリヒス『チェスをする女』
大島真寿美『ピエタ』
『蝶々喃々』…男女が親しげに小声でおしゃべりをする様子。
パリのメトロの話、外国だと駅周辺、地下の通り道で音楽をしている人を確かに見かけた。パリはオーディションしてちゃんと選んでるんだね。
ベルリンは芸事に富んでいるそう。ピアノコンサート、サマーナイトオペラ。どれも行ってみたい。芸術との距離が近くて、親しみやすい感じがいい。クラシックがすごく聴きたくなった。
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4冊目。聞いてて心地よい本。
寝かせながら聴くには難しくなくて、しかも興味も持てて楽しく過ごせるのでとてもいい!
すーramenっていうの、作ってみよう。とりひき肉と、野菜を炒めてしょうゆとお酢多めで味を整えたら多めの片栗粉であんかけスープを作る!そしてラーメンと合わせたら良い、だったかな??
しょうがとかも入れたら美味しそう。でもお酢味は子供には不評なので一人のときに堪能せねば。
海外に良く、取材に行くのも興味をそそる理由かも。私には冷たくてあまり良くない印象だったベルリン。小川さんは惹かれるんだなぁ。
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小川糸さんの言葉の選択が好き。寂しい夜に寄り添ってくれそうなタイトルにひかれ、手に取った。ドイツでのベルリンでの生活や、日本でごはんを作っている場面が、特によかった。東日本大震災の年に執筆された作品だったようで、「生きていくことは辛いことだけど」という言葉が印象的だった。決して忘れてはいけないことだけれど、今現在の自分の生活に精一杯な時には、読むのを避ける選択をとってもいいかも。
今この感想を今書きながら気づいたのは、小川糸さんも当時の社会情勢のなかで精一杯生活されていたのだろうな、ということ。やっぱり他者のことを想像できる、共感することができる、あたたかい心の持ち主だからこそ、私は小川糸さんの執筆される作品に惹かれるのだと思う。
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なんか気分で手に取った小川糸さんのエッセイ。ベルリンに2ヶ月いた時の話を期待して読んだのだけど、これがちょうど東日本大震災の年にかかれたエッセイで、ドイツの話も興味深く読んだけど、地震のことがかかれているとあの時の自分を少し思い出して不思議な気持ちになった。
2023.1.29
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ベルリン滞在記というほどのほほんとはしていないけれど、震災の前後ってこんな感じだったよなぁと思い出した。
海外での暮らしの描写が好きな私にはたまらなかった。
小川糸さんのこれより前のエッセイを読んでいないから、小川糸さんが唐突にサッカーが好きだとわかり、少し面白かった(当方熱烈サッカーファン)。
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2011年の日記エッセイ。
2011年と言えば、やはり、東日本大震災のあった年。3.11の前と後とでは書かれることが異なっていて、自分もこんな感じで茫然自失としたところから少しずつ日常を取り戻す毎日だったなと思い出した。
ベルリンにひと夏滞在した経験が書いてあり、非常に魅力的な街に思えた。行ってみたいな。
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初めて読む作家さんかも...
部屋を暖かくして、暖かい美味しい飲み物でも飲みながら...
しかも、少しゆっくり目に読み進むといいのかも...
ちょっと早足で読み始めたせいか...自分とリズムが合わなくて...
でも慣れてきたら ほっとする感じでしょうか?
普通のことを普通に...こんな風に書けるのはやっぱり作家さんですね...
小川糸さんのファンに睨まれそうなこと書いてる自分に気づいて...反省 ^^;
旅...いいですね、長期滞在...
私もやってみたいなぁ〜と思う...
で...結構具体的に書かれていて
讃岐うどんのメーカーとか、千鳥酢とは読んだ本のタイトルとか...
いいなっ!って思う。気になる作家さんですね...また何か読んでみようと思う。
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夜のお供に
さらさらのお水みたいに浸透するような言葉。もっと、もっと、浴びていたいな。
読んでみたい本とも出会えてとっても満たされた。またいつか、会う人。
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今日もエッセイ。
小川糸さんのエッセイを読むのは初。
ベルリンが好きで、長く滞在していた頃の話や、「ペンギン」と呼ぶ小川さんのご主人との日々の暮らしが綴られている。(小川さんの本には、ペンギンが付くタイトルのものが多いようだ。調べたら、ご主人は水谷公生さんという作曲家の方のようですね)
ちょうど東日本大震災の頃に書かれた章も多い。ご自身も山形県出身で、東北を想う気持ちが伝わって来た。
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夕方、新刊の見本が届いた。何度経験しても、自分の新刊と対面する時の歓びというのは、他には味わえない。ほのぼのとした、明るい気持ちと言うか。お正月を迎えた時のような、新鮮な気持ちと言うか。体の中心から、じわじわっと、歓喜のエキスがしみ出てくるような感覚なのだ。
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大好きな小川糸さんの2011年のエッセイ。
丁寧で優しいのに、しっかり芯のある表現がとても好感がもてる。
空いた時間にちょこっとずつ読んで、いろんな気持ちをおすそ分けしてもらえるのが嬉しい。
糸さんのエッセイはどの作品も、丁寧でシンプルな暮らしや食が豊かさに通じていて、読んでいて共感したり、憧れる部分がたくさんある。
ただ、今回は震災の年に書かれたもので、読んでいて苦しかった。
そんな中の「ベルリンに2ヶ月暮らしてみる」ということが、果たして「お金をかけず楽しく暮らす日々」なのか。ちょっと疑問。
ベルリナーのようなシンプルな生活こそが豊かで、そんな生活が大切で贅沢なものだと改めて震災で気づかされたっていうことは、よく分かるんだけど。
たまねぎビスケット、「人生に一度は」シリーズ、真似したい。
オーロラは薄ぼんやりとしたノーザンライツ。
ヨーロッパの休日の過ごし方。ホリディはのんびり過ごすこと。平日と休日、昼と夜、めりはりのある生活に憧れる。
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小川さんの丁寧な生活、また旦那さんとの何気ない日常が心温まる。ベルリンは、この本を読んで初めて興味を持った。いつか、小川さんのようにベルリンで短期的に生活をしてみたい。
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ほっこりする小川糸さんの小説が気に入ったので、エッセイも読んでみた。震災があった2011年の年始から年末までの日記形式。
丁寧なお料理を作り、現代的な便利な生活より不便とも言える生活を好み、日々を大切に生きていく感じはイメージ通りだった。意外だったのはベルリンを愛してやまないとか、不便な極寒の地にも行ってしまうアクティブさ。
震災があったので、そのときの心が押し潰されるような動揺を思い出してしまうようなエッセイもあった。
わたしが好きだなぁーと思う作家さんは、日常を丁寧に暮らしている印象が共通している。こんなふうに丁寧に暮らしたいな、と思うのだけれど、なかなか現実にはそうもならない自分がいるのだけれど。