小川糸のレビュー一覧

  • 喋々喃々

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    読み終わった感は、「よかった、、、」
    私は考え過ぎる。未来のこと。他人のこと。正しい、正しくない。
    そしていつも身動きができなくなる。後悔する。羨む。
    そんな私を真っ白にさせてくれるような本だった。
    今その瞬間を生きること。人生はその繰り返し。
    悔しいこともあるだろう。大恥もかくだろう。でもそれが生きてるってことじゃないか?
    私にとっての正しいは、他人にとって正しくない。でも私にとっての正しくないは、他人にとって正しい。正しい、正しくないって、何?
    他人に何を言われても、私の価値はいつも同じ。だから自分に嘘をつかない。
    何億人という人、その1人1人が、大変に生きてる。仕事のあの人も。スーパーの

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    2024年09月16日
  • 喋々喃々

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    舞台とは全く違う地域に住んでいる私ですが、読み終わる頃にはまるでそこに住んでいたかのように感じられる作品です。季節の描写がとても美しい。小川糸さんの作品といったら食事の描写と思ってまして、主人公が季節にぴったりな料理を恋人とお店で食べる描写は羨ましく、とても素敵でした。

    全てが素敵で気持ちがいいといったらそうでもないです。家庭持ちなら私の感想を見てよくそんなことが言えると言いたくなるかもしれない。
    世間では許されない関係を肯定するつもりはないが、この世界観で主人公とキリンさんの2人はとても美しい。映像化はされてないが頭の中にくっきりと残っています。

    私はこの作品が大好きです。

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    2024年08月18日
  • 犬とペンギンと私

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    息を呑むような、本当に素敵なエッセイ...
    系さんの私生活の一部や、旅路の思い出を覗かせていただいた。
    私は大学時代、旅行が好きで、コンサートが好きで、美術館やミュージカルが好きで、色々な所に足を運んだけれど、今は子育て中で好きなように動けない。
    そんな中で系さんのエッセイを通して、自分も現地で感じられるような素敵な想像が出来て、とても嬉しかった。
    また大好きな糸さんと、好きなアーティストや、訪れたいと思う国が一緒で、嬉しかった。
    風景や、その時感じられた想いを、読者に丁寧に伝えてくれる文章がお見事でした。

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    2024年08月13日
  • 喋々喃々

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    不倫の話のはずなのに、美しかった。

    恋愛だけでなく、季節や食べ物の描写が美しく、止まらずに読んだ。

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    2024年07月24日
  • わたしの名店

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    読んで、めちゃくちゃ敷居が高いけど、銀座の久兵衛で江戸前鮨を食べてみたくなった。
    もうカウンターで食べても許される歳ではある(笑)

    佐賀には行ったことがないけれど、あの餃子食べてみたい!ゴローさんも食べたかな。

    澤村伊智さんが、コロナが明けたら真っ先に行きたいと言っていたお店、イラストの下に小さく閉店文字があって切なくなった。

    藤岡陽子さんのおばあちゃんとお姑さんの、キッチンゴンに出前を頼む時の言葉には、昼休みなのに涙がじんわり出てしまったよ。

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    2024年07月23日
  • さようなら、私 [新装版]

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    3話全てよかった。

    モンゴルの自然や、不便な原始的な暮らしに癒されていくのも分かるし、元恋人の2人の距離感がよかった。

    あとの2話もほっこりと心が温まるかんじ。

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    2024年07月11日
  • ペンギンと暮らす

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    糸さんのエッセイ第1作目
    「卵を買いに」があまりにも良かったから、1作目から順に読んでいきたくなった。

    糸さんの生活は何年も前から変わらず、素朴で、丁寧で、豊かな発見に満ちてる。
    ほっこりしながら読めた。

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    2024年07月11日
  • 卵を買いに

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    旅がしたくなる。一人旅も良いし、大切な人と一緒にも良い。子育てが落ち着いたら、旅による新しい出会いや、発見を私もしたい。
    そして何より日々の暮らしの中での知恵や、楽しみも教えていただいた。小川糸さんのエッセイ大好きだなぁ

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    2024年07月11日
  • わたしの名店

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    色んなエピソードと共に語られるそれぞれのわたしにとっての名店。読んでるだけでお腹が空いちゃう一編から、切なくて目頭が熱くなる一編、一緒に居心地の良い空間でくつろいでいる気持ちになれる一編…このページ数でここまで心を揺さぶってくるのはきっとわたしにも素敵なお店と出会った経験があるから。わたしにとってのいちばんの名店探しの旅はまだ続きそうです。

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    2024年07月04日
  • 卵を買いに

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    ツバキ文具店シリーズ再読から、小川糸さんにどハマり中。
    エッセイを読んだら、鳩子そのものでびっくりした!まるで鳩子の生活の延長か、パラレルワールドを見ているような感覚。

    表紙や挿絵の犬がかわいくて、微笑ましく読んだ。

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    2024年06月30日
  • 喋々喃々

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    読むのは2回目と知りながら読んだ。たたずまいのキチンとした暮らしをする主人公の、止められない恋心がひしひしと迫ってくる。苦しさも、キラキラした喜びも。何回でも読みたい。

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    2024年06月29日
  • たそがれビール

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    ネタバレ

    とても可愛いエッセイでした。想像していたより何倍も面白かったです。

    ドイツいいなぁ。ドイツやヨーロッパを中心に廻るって憧れる。

    ららちゃんとのお出かけの会も良かった!
    でもららちゃん、3時間かけてでも出されたものを完食するというのはとてもとても素晴らしい事だというのはわかる。ららちゃんに敬意を表した上で、僕が付き添いなら1時間でうまいこと言って残りを食べて早く出てしまおうとするかも。未熟者でごめんなさい。

    小川糸さんはすごく丁寧で小さな幸せを感じることができる人。本当に大切な事をしっかり理解していて、それを信じている。この感性が、作品にも現れているのだと実感した。

    なんか理想的な感覚と

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    2024年06月19日
  • なんちゃってホットサンド

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    いつだって小川糸さんの文章は、落ち着いていて心地良い。暮らしの中の大切な事を思い出させてくれる本が多くて、心が安らぐ大好きな著者です。

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    2024年06月15日
  • さようなら、私 [新装版]

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    本を読むと毎回思うこと。それは、本を読んでいると、自分の気持ちに気が付きやすくなる。
    私はこれが好きとか、自分の気持ちに名前をつけやすくなる。今まで知らず知らずのうちにうちに決めつけていたことが、もしかしたらそうではないのかもとか、背伸びしていたいつかの自分を、否定ではなく肯定的に包み込んであげられたりとか、過去の気持ちにだって名前をつけて読んであげられるようになる。
    私はこんなふうに、誰かを好きになったことも、好きになってもらったこともないなぁ。よく分かってなかったなぁ。今なら素敵な恋愛が出来そうだなぁ。読み終わった今、私はそんなふうに思うんだ。

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    2024年06月14日
  • グリーンピースの秘密

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    日々の小さな幸せから大きな悲しみまで、1人の人生の一部が鮮やかに詰め込まれた作品。読みながらその風景を想像し、追体験をしているような気持ちになれるとても暖かいエッセイでした。

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    2024年04月22日
  • さようなら、私 [新装版]

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    トラウマや痛みを抱えた女性3人が
    旅をきっかけに過去の自分を清算して大切なものに気付く3つのお話。
    ほろほろ泣けた。傷が少しずつ、ゆっくり癒えていく。

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    2024年03月28日
  • さようなら、私 [新装版]

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    「さようなら、私」
    今までの自分にさようならをして、
    新しい自分を迎える。そんなイメージ。

    今の自分があるのは、間違いなく過去の自分がいるからで、過去の自分が正しかろうが間違いだろうが、それは変えられない事実。
    今までの自分にさようならをするのがいいのか悪いのかは、その人にしかわからないことだけど、
    さようならをして、よりよい自分になっていくなら賛成だと思う。
    というか、大きいことじゃなくても、人間って少なからず過去の自分に日々さようならをしているんじゃないかなあ。

    この本で一番心が打たれたのは
    「死んで生き返っても楓の母になりたい。」
    私はその言葉を、そのまま親に送りたい。

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    2024年02月18日
  • 今日の空の色

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    いつ読んでもあたたかい小川糸さんのエッセイ。
    丁寧な暮らしをされているの、素敵だなあ。
    小川糸さんのエッセイを読むたびに、
    心が洗われるというか、浄化される。
    短い話がたくさんだから読みやすいし。
    そして、小川糸さんの、
    『日常の何気ないところに目をかける』
    というのが本当にすごいと思う。
    自分だったら素通りしちゃう〜みたいな
    ところから何かを考えられるのって
    本当にすごい。真似したい。

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    2024年02月12日
  • リボン

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    素敵婦人の描写で、先生の右に出るものはいない。
    今回のすみれちゃんもまた、バーバラ婦人、マドンナに匹敵する大地の母のよう。
    小川糸ワールドは誰もが羨むような世界観がいつもある。読者にどう想像させるべきか、表現の引き出しの多さが半端ないからだと思う。
    太陽を煮詰めたり、「小学生の切なくてあたたかいきもち」は「海でおしっこをしたような」という言い方をする。
    死生観もかなり色濃く、物語の行方が急に怪しくなるのも面白い。
    オカメインコがあちこち行ってた下りにベルリンの話があり、締まった気持ちで読めた。

    今回もまた素晴らしい作品でした。先生ありがとう…

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    2024年01月22日
  • 今日の空の色

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    大好きな小川糸さんの日記風エッセイ。
    心にすーっと染み込んでくる心地よい読み心地。
    丁寧な暮らし。美味しそうな料理。鎌倉での生活。とても良かったです。

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    2024年01月21日