小川糸のレビュー一覧

  • ファミリーツリー

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    『ファミリーツリー』

    1. 本書を手に取った理由
    小川糸さんの作品には、いつも心を「ほっと」させてくれる温かさがあります。

    最近、体調を崩しがちで、心を癒やしたいと思っていた私にとって、本書『ファミリーツリー』はまさにぴったりの一冊でした。

    読み終えてみると、想像以上に心が温まる読後感に包まれました。
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    2. 物語の概要と登場人物
    この物語は、長野県穂高で育った一人の男性、主人公の幼少期から大学生になるまでの成長を描いています。

    彼には、東京に住む同い年の従姉妹がいました。夏の間だけ穂高に遊びに来ていた彼女は、単なる幼なじみという関係から、少しずつ、異性として

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    2025年07月20日
  • つるかめ助産院

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    とってもいい本だなって思えるものに久しぶりに出会えた!!

    去年妊娠していたことをすごく思い出した。
    妊娠中ってメンタル病んじゃう時もあるけど、
    「この子だけは絶対守る」
    「お腹に来てくれてありがとう」
    「他には何もいらない、無事に生まれてくれれば」
    とか、そんな映画のセリフみたいなことずっと思ってたなぁ。

    まりあがそんなふうにポジティブなことを思っているのを見ると、妊娠はすごいと思ったけど、何より島の人々と出会えたこと、大きいだろうなと思った。

    しかも、多分まりあが妊娠していてもいなくてもとても素敵な出会いになっただろうし、島で過ごした時間はかけがえのないものだったろうな。

    先生みたい

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    2025年07月15日
  • つるかめ助産院

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    「ライオンのおやつ」は、ホスピスで過ごす終末期の死に関する作品。この「つるかめ助産院」では命の誕生を題材にした作品。命に関わる真逆なことを題材にしているんだけど、小川糸さんが書かれたこの作品は、どちらも涙なくして読むことは出来ない感動作( ´⚰︎`°。)どちらも印象に残る作品で、読み進める時間が貴重でした(*^^*)

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    2025年07月06日
  • つるかめ助産院

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    妊娠中に読んで良かった書籍と紹介されていたうちの1冊。
    色んな出会いと別れが主人公のまりあを前向きにしていく様子がとても感動的でした。
    子どもが生まれたらまた読み返したい1冊です。

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    2025年07月05日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    6人の作家さんの其々の喫茶店を舞台にした短編集
    青山美智子さんの素敵なはじまかりから
    小川糸さんの終わりくる死ぬことに対し少しだけ恐怖が和らぐようなお話まで、どの話もとても魅力的で登場する食べ物の飲み物は美味しそうだった。
    織守きょうやさんのお話は初めて読んで他のお話も読みたくなるくらいドキドキしました。

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    2025年07月03日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    糸さんの森の暮らしが始まるまでと、その日々を綴ったエッセイ。

    文章はもちろんですが、森での暮らしを写した美しい写真の数々に、ほうっとため息が出てしまいました。
    木の温もりと森の緑とのコントラストがとても美しい。手仕事のお風呂の椅子、ドイツで買ったクルミ割り器、友人からもらった魔女の箒……
    写真で見ただけの私でも愛でたくなる素敵な道具たち。

    この本には、私の憧れがつまってる。
    読みながら、すごく贅沢な時間を過ごしているような気分になりました。
    シンプルなのにお洒落。それでいてすごく心地良さそうな空間になっている。

    いいなぁ、こんな生活がしてみたい。
    森の静寂の中での読書、植物から精油を抽出

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    2025年06月30日
  • 私の夢は

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    ネタバレ

    小川糸さんの日記エッセイ4弾目、2010年の1年間をランダムに綴った1冊。「糸通信」のブログをまとめたものなのだけど。

    この年の小川さんはモンゴル、カナダ、イタリアと飛び回っていた。ほんとに自然が好きで、ありのままの不便さも含めた地球の姿を大切にして愛している人なんだなぁと思った。
    それにしても、なんてかわいらしい方なんだろって思う。現実のシビアさより、現実の見えない部分を楽しくてかわいらしい想像でつないでいく方。

    夏に1ヶ月、カナダのバンクーバーで過ごすのだけど、海が近いから魚介類も豊富だし、カナダは多民族国家だから、色んな国の美味しいものが自由に広がっている。美味しいものを発掘して、市

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    2025年06月26日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    喫茶店、カフェ、ティールーム、ジャンルは似ているけど全く違う場面場面が浮かぶ短編集。
    複数の作家さんの作品を少しずつ楽しめる、ほっこり系でした。

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    2025年06月23日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    どのページを開いても、たくさんの緑に心癒される。山小屋のピクチャーウインドウには、緑があふれている。そう、私も山が好き。小川さんのように山の中に住むのは難しいが、こんな場所に季節ごとに行ってみたいと思う。薪ストーブの炎を眺め、コーヒーを淹れ、ゆっくり読書したりお昼寝したり。そんな空想が駆け巡る。
    それにしても、小川さんの持っているもののこだわりや審美眼が本当に素晴らしい。小鳥のつまみが付いた銅のポット、木の風呂椅子、一生コレだけを使っていたいと思えるようなものを大切にしている様子が伺える。

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    2025年06月22日
  • 今日の空の色

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    日記調のように書かれていて、一気に読めました。
    鎌倉で過ごした日々のことが、とても自然豊かに描かれていて、私も思わず、鎌倉に滞在したくなるような気持ちになりました。エッセイの中で紹介されていた作品も読んだり見たりしたくなりました。
    鎌倉での滞在から、ツバキ文具店の作品が生まれたのかな、とも思いました。

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    2025年06月15日
  • サーカスの夜に(新潮文庫)

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    休日に1日で読めました。1人の少年がサーカスに入団し、成長していきます。少年を応援したくなるほっこりした小説です。すらすら読めて、もっとこの先も少年を追っていきたいと思えるお話です。

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    2025年06月10日
  • 今夜はジビエ

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    2022年1年間の糸さんのエッセイ。
    山小屋の生活は7月からなので、後半のみです。
    ゆっくりゆっくり、文章を味わいました。森に住むのは精神的にも大変とのことですが、自然の中での生活にはとても憧れます。

    いろいろ考えさせられるだけでなく、心の栄養剤にもなってくれた素晴らしいエッセイでした。

    この本で紹介されていた矢野智徳さんのドキュメンタリー『杜人(もりびと)』、イタリアの作家、パオロ・コニェッティの『フォンターネ 山小屋の生活』を早速注文しました。

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    2025年06月01日
  • 食堂かたつむり

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    倫子が1日1組のお客様の為に
    丹念込めてつくる料理が本当に美味しそう … ♡

    料理を作る描写やお客さん1人1人の背景が
    何度読んでもほっこり癒される

    かたつむり食堂行ってみたいなぁ ‪(*´ `*)

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    2025年11月02日
  • つるかめ助産院

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    生きることと暮らすことを知ることができる本。
    命が生まれるとは尊いことでもあり、同時に悩ましいことでもあると気付いた。

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    2025年05月26日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    公園で一話ずつ読み進めた

    時に泣いたり、笑みがこぼれたり
    ひとりだから公園で本が読める喜びを感じた
    あったかい時間を過ごせたあつあつ〜

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    2025年05月14日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    短編集でサクッと読めるけど、どれも心温まる作品だった。

    お味噌汁ときりたんぽの話は泣きそうになってしまった。
    どれも描写がとても丁寧だった。

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    2025年05月10日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    正直読んでてだいぶ辛かった。
    だけど、とわだからこそ乗り越えられて今に至っているんだなと思った。
    生きているってすごいことだと改めて感じた。

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    2025年05月10日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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     読みたい本や積読に多数ある著者作品。初読みは本書で。短編集への評価が厳しくなりがちな私だがどの話も面白く、早速著者の評価が上がる。「バーバのかき氷」から始まり、全然あつあつじゃないなと思いつつも、どんどん話にのめり込んでいく。「こーちゃんのおみそ汁」「親父のぶたばら飯」などのじーんとくる良い話はもちろん、「いとしのハートコロリット」や「さよなら松茸」「ポルクの晩餐」といった他の作家さんではあまり見られない作品が好み。食をテーマに書かれる作家さんは多いが、文章で読者に涎が出るほど美味しそうと思わせる筆力がある方はそう多くないと感じるので、他作品も追いかけよう。

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    2025年05月10日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    ⬛︎食べること、生きること。
    食事をテーマにした7編の短編集。二回目の拝読です。
    小川糸さんが紡ぐ食事表現が大好きなのですが、この小説はそれをたっぷりと堪能できる、読む美食小説。

    ただ美味しいだけではなくて、ほろ苦かったり切なかったり、喜びであったり…人生の節目と食事、生きることは食べることである、としみじみと感じる一冊です。
    バーバのかき氷、では老衰した祖母の香りを発酵になぞらえ「醸している」と表現。その比喩と感性にため息が出てしまいました。

    糸さんの美食表現はどこか艶めかしくて、それが魅力のひとつ。親父のぶたばら飯、ポルクの晩餐ではその魅力が炸裂していました。

    一番心に沁みたのは、こ

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    2025年05月05日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    ネタバレ

    幼少期の描写が途中読んでて苦しくなったが、とわちゃんが身の回りの小さな事柄に幸せを見つけ出す天才だったので、暗くなりすぎなくて良かった。
    私は目が見えるので普段どうしても視覚情報に頼ってしまうけれど、ときには目を閉じて臭いや音をじっくり感じてみたいと思った。
    盲導犬の話って実はちょっと苦手だけど、(たいてい犬にばかり負担が多くて、人間がすいません…って気持ちになってしまうので)この話ではとわちゃんが本当に大事にしてるのがわかって、安心して読めた。
    身近にある幸せをひとつひとつ大切に掬い上げるようなお話。

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    2025年04月05日