小川糸のレビュー一覧

  • ライオンのおやつ

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    余命宣告をされた主人公がホスピスで死を受け入れて人生を旅立つ物語でした。
    死ぬのが怖く無くなる、素敵な話でした。
    もちろん、痛くて苦しいこともあるのでしょうが、私もライオンの家で最後を迎えたいと思いました。

    心臓発作のように、一瞬で苦しまずに亡くなるけど何も準備できていない死と、ガンのように苦しさがあるけど残された時間で準備ができる死とどちらがいいのかしら?
    私はちゃんと準備ができる方が幸せを感じるかもしれません。
    今できることをやろうと前向きになりました。

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    2025年10月08日
  • ライオンのおやつ

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    装画はくのまりさんが描かれているらしく
    絵に一目惚れしてどんな本なのか気になり読みました。

    瀬戸内のレモン島にあるホスピス「ライオンの家」
    そこに担当医から余命宣告させられた33歳の
    海野雫は人生最後の日々を過ごすことになった。

    人間、生まれ方は選べないけど死に方は選べる。
    この言葉を実感しました。

    ゲストの思い出のおやつが物語に登場します。
    おやつを食べる前にリクエストした
    おやつの解説とゲストの思い出を読みあげていて
    どれも美味しそうで読んでいて食べたくなりました。

    タヒチ君と雫がドライブをする話にワインがでてきます。そこで知ったのですが、
    ワインの雫が流れた跡をワインの涙といい

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    2025年10月05日
  • ライオンのおやつ

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    情景描写が見事で、終始涙が止まらなかった。
    ただ、決して悲しいだけの物語ではなく、死というものに対しても希望が持てる作品だった。
    「人は生きている限り、変わるチャンスがある」
    「生きることは、誰かの光になること。」
    マドンナのこれらの言葉が印象に残り、これからの人生大事に生きようと思った。

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    2025年10月04日
  • 犬とペンギンと私

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    ネタバレ

    2014年の日記エッセイ。
    前作(「今日の空の色」2013年日記エッセイ)の後半から犬が登場してきたので、その犬のコロちゃんとたっぷり時間を過ごしていくお話なんだろうな~と思ったら、やっぱり糸さん、あちこち国外に出かけます。
    まずは友人たちと南インド。ここではアーユルヴェーダを通して癒しの時間。
    そのあと、仕事でスイス、フランスへ。
    夏にはドイツ・ベルリンに夫婦で約2ヶ月過ごす。この滞在期間にフランス、スイス、北イタリアへ小旅行。美味しそうなものがたくさん登場する。さすがグルメ夫婦だ。

    この合間に、週に2~3日一緒に過ごしている犬のコロちゃん(男の子)を溺愛する様子が綴られている。私は猫派で

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    2025年09月29日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    小川糸さんが紡ぐ優しい物語。
    ずっとずっとこの穏やかで温もり溢れる世界に浸っていたかった。

    美しい景色、雫を支える人たちの優しさ、過去も今も未来も受け入れて懸命に生きた雫の強さにただただ涙が止まらなかった。あっぱれです。

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    2025年09月29日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    末期の癌で余命宣告を受けた海野雫は瀬戸内にある島のホスピス「ライオンの家」で最期を過ごすことを決意する。ホスピスでは特にルールはなく、穏やかな環境でレモン島の人々との交流やおいしいご飯とおやつの時間によって、雫の気持ちが変化していく様子が伝わってきた。どんな状況にも臨機応変に対応するマドンナたちのおかげで、入居者たちは安心して最期を迎えることができるのだと思う。「生」と「死」がテーマだけど、優しさと温かさが詰まっていて、心が満たされた。当たり前の生活には幸せが溢れていて、今この瞬間を大切に生きていきたい。

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    2025年09月26日
  • 食堂かたつむり

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    ネタバレ

    主人公が地元の田舎に引っ越すところから物語がはじまるのでもうこの時点で引き込まれた。これ好きだなって思った。

    好きな本はやっぱりところどころ印象に残ったシーンがよく記憶に残っていて、
    彼氏にありとあらゆる物を盗まれて絶望するところ(主人公は反応薄く感じたけど読んでいる私の方がショックだった)や、お店を開いてそこに訪れる人たちの物語の雰囲気の良さ、自然豊かな環境、飼っていた豚を解体して食事にしていただくところなど全てがもう魅力的で素敵で読んでいてとても楽しかったし癒された。

    解体するところは辛く感じたけど、ものすごく食事に対する意識について考えさせられた。
    辛いけど実際当たり前に食べているの

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    2025年09月24日
  • いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具

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    山小屋生活のエッセイ
    自然豊かな風景が目に浮かぶようで読んでいると心が穏やかになる。
    思ったより山小屋というには大きい普通の一軒家でびっくりした。
    丁寧に生活していて素敵だなと思った。
    こういうの大好き〜憧れる!

    この本を読んでいる最中にちょうど自分も運転免許を遅ればせながら取りに行っていたので勝手に親近感が湧いたのと 頑張る気持ちをもらえた感じで嬉しかった。

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    2025年09月20日
  • ライオンのおやつ

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    癌で余命宣告された33歳の女性が、ライオンの家というホスピスで過ごした約1ケ月の物語。

    NHKのドラマを観て既に内容を知っていたからかもしれないけれど、ずっと涙を流しながら読み進めた本だった。今まで読んだ本の中で、一番涙を流したかも。。
    「死」というものがそんなにネガティブに描かれていないにも関わらずにね。

    私もこんなホスピスがあれば、こういうところで死を迎えたいだろうなと思う。

    心に残った言葉。

    ー思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。

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    2025年09月20日
  • ライオンのおやつ

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    30代で癌を患った雫が、終の住処として選んだライオンの家と呼ばれるホスピスでの様子が描かれている。

    半年前に癌で父が他界した。余命宣告を受けていたにもかかわらず元気そうだったし、自分の生活や仕事が忙しいことを言い訳にして、きちんと向き合わなかったため、環境のよいホスピスを見つけてあげられなかったこと、お見舞いにもあまり行かなかったことなど、本書を読みながら色々な後悔を思い出した。小さい頃の父との楽しかった思い出を懐かしむきっかけにもった。父が最後に食べたかったものは何だったんだろう。。。
    雫と周りの人々が交流する様子を読むことで、私は父を弔えた気がする。何となく今読む必然性のようなものを感じ

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    2025年09月20日
  • 泣きたい午後のご褒美

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    ネタバレ

    良すぎた!!!!
    青山美智子さんと小川糸さんのお話を読みたくて買ったけど、それ以外の初めて出会った作家さんたちのお話があまりにも良すぎて、1話1話余韻に浸ってたら読むのに時間がかかってしまった…。

    どのお話もすごく素敵なお店(喫茶店)が舞台で、ああこんなところに行きたいなあ…と思いながら物語に吸い込まれていった。
    元々お目当てだったお二人の短編ももちろん良かったけど、個人的に斎藤千輪さんと竹岡葉月さんのお話が刺さった。
    特に竹内さんのお話、いいお話だ〜と思ってたら「!?!」な展開になって、そしてさらに「???」となって…。
    こんなほっこり話で一転二転することあるのかとびっくり。

    ここで出会

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    2025年09月20日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    久しぶりに泣いた。最後が特に涙が止まらなかった。
    この本はあたたかいがたくさん詰まっていてやさしい本だけど、現実には症状が進行して最期を迎えることがある。
    「最後まで耳は聞こえているから、話しかけてあげてください」このセリフで自分のおばあちゃんのことを思い出した。おばあちゃんはもう話せず、ずっとねたきり。今までは話しかけても無意味だと思っていたけれど近いうちにお見舞いに行って、話しかけてみようと思う。

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    2025年09月19日
  • あつあつを召し上がれ(新潮文庫)

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    ページ数も少なくひとつひとつ短い話だけれど、食にまつわるグッとくる話が多くて、ウルッと来てしまう話もあり、心が温まった

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    2025年09月16日
  • ライオンのおやつ

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    とても穏やかで、温かな気持ちになる作品でした。
    雫の生き様を通して、生きている今を、そしてありふれた毎日を大切に過ごしていきたいと感じた。
    おやつがあることで、人生が豊かになる。おやつは、心の栄養、人生へのご褒美って言葉が印象的でした。

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    2025年09月13日
  • つるかめ助産院

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    ライオンのおやつを読んでから病院ものも読みたいなと思って買いました。読みやすくてとても面白かったです。母に貸したらハマってしまったので、今は母の本棚に移動しました。やっぱり小川糸先生の小説は最高ですね!

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    2025年09月12日
  • 食堂かたつむり

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    めちゃくちゃ飯テロ小説です。シンプルだから読みやすいし、登場する料理はどれも匂いが漂ってきそうなほど美味しそうすぎて、お腹が空いてしまいます。読む前にお腹いっぱいにさせておくか、読みながらおやつを摘んだ方がいいです。続編出してくれないかな〜。

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    2025年09月12日
  • ライオンのおやつ

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    余命宣告された女性が最期の時をホスピスで過ごす物語です。やさしくてあたたかい物語でした。
    もし自分がライオンの家で過ごすことになったらどんなおやつをリクエストするんだろう…
    主人公が弱っていく様子は読んでてつらかったです。

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    2025年09月11日
  • ライオンのおやつ

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    死に向かっていくお話しなのに、雫の素直に自分を受け入れる姿とか他の人との関わりが暖かくて、自分も最期まで素直で一生懸命に生きたいって思った。
    お粥と甘いお菓子が食べたいなぁ。瀬戸内にも行きたい。

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    2025年09月09日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    最後大泣きした

    死に向かう人を描くって、すごく難しいと思うけれど、めちゃくちゃ丁寧に描かれていた

    今を大切に。

    あと、すごくすごく、人に対する尊厳を感じた。
    残された人が後悔しない、というか、雫さんの生き様を受け入れて尊敬している終わり方がすごくすごくよかった。
    お父さんが、雫さんをとても愛しているし、でも最後の時に呼ばれなかったことや知らない雫さんがいたことを、自分のせいで苦労したとか思うのではなく、これが雫さんの人生で雫さんが本当に強い人だと感じたところが、とてもとてもよかった。

    生きていることを感謝して生きたい、自分の人生を全うしたい、死んだ後も自分の人生に他人のせいと思わせるよ

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    2025年09月09日
  • 食堂かたつむり

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    「食」について考えさせられる話。
    食べるということ、生きるということは様々な生命との関わりの中で成り立っていて、その一つ一つに感謝しないといけないんだなと気付かされる。
    そして何より主人公が営む食堂が本当に素敵でわくわくした。自分でもこだわりのお店を開きたくなった。

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    2025年09月06日