小川糸のレビュー一覧
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誰にでも訪れる
死ぬこと
それを意識させてくれる物語を読んだ後は
いつもまわりの世界と
自分の心が少しだけ変わって見える
「ライオンのおやつ」を読み終えた今も
朝、目が覚めて
ご飯が美味しく食べられて
いつものルーティンをこなして
健やかに眠る
そんなあたりまえの1日が宝物のように見えて
死を受け入れながら生きることを願うこと
そんな覚悟が持てるのか
自分の心の強さを見極めたいとも思ってる
でも
いつのまにか薄れていって
どこかに行ってしまうこの感情
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
を読んだ後も
同じような思いに囚われたことを思い出しました -
Posted by ブクログ
最初から最後まで明るく透き通った物語でした
明るくと言うのは陽気と言う意味ではなく、この物語に流れる空気感が明るいと言うこと。
末期のガンで残りの人生を過ごすホスピス。死という重い現実が厳然とそこにあるにも関わらず
軽やかに明るく物語が進みます。
瀬戸内の青い海と緑の山々、黄色のレモンそして白く輝く陽の光 美しい景色の中で紡がれる命の物語
命の終わりに人は何を思うのか、何を望むのか
色々な形の終焉がある中でこのライオンの家のような終わり方を迎えることができたら と思いました。小川糸さんの作品は初めてでしたが素敵な言葉を紡がれていて他の作品も読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
職場の方に、紹介してもらって読んだ本です。
泣けるって聞いて、日々の鬱憤バラシになるかな?と思って、その日に本屋に行って買いました。
途中も泣きましたが、最後は涙と鼻水流しながら読み進めていきました。
私がもし余命宣告されて、生きるとしたらまだ生きたいって思うのかな?そんなことを考えさせられました。
ワンちゃんも出てくるから、前に飼ってた愛犬と重ねて読んでさらに号泣。
そして家族の絆を考えさせられるものでした。自分の両親も私のことを大切にしてくれてたんだって、他人の人生に自分の人生を照らし合わせて噛み締めて思いました。
読み終えて、辛い気持ちになりました。だけど読み終えた後に、家族へ -
Posted by ブクログ
後悔のない恋愛って何だろう?
そんなことを考えさせられる物語。
小川糸氏のセンスが光る季節の風景や繊細な心理描写と美味しそうな食の世界は流石だな〜と毎回感心する。
色んなお店の料理も魅力的なのだけど、栞の手作りのものがすごく美味しそうで…!実は冒頭に登場する黒豆ヨーグルトは真似して何度もリピートしてる。
自分も日本の文化であれがやってみたいな、と興味が深まったものがある。時期を見て習い事で始めたい。そんな好奇心をものすごく高めるのがこの作品の最大のいいところ。
「好き」に一生懸命に生きてきた栞だからこそ自分の気持ちには素直に向き合おうとしていて、世間には許されない恋愛の結末をどうしたいのか -
Posted by ブクログ
糸さんの森の中での生活。
時間、空間、自然を有意義に味わいながら、いや、その厳しさも味わいながら日々を満喫している様子をこちらも疑似体験させてもらった。
心にも、時間にも、空間にも常に余白を作りながら日々の暮らしに寄り添う姿勢が糸さんの魅力と勝手に思っている。
そう、どんな大変な時もちゃんと余白がある!それが小説やエッセイの中から伺える…とても魅力的で憧れる。
自分の置かれた状況を無理に捻じ曲げたりせず自然の流れに身を任せその中に自分が心地良く馴染み出来ることをしていく。
自然との共存がとても上手な方だなと…
素晴らしい人間力に本当に憧れます。
エッセイを読んでいると小説を連想させられる。
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Posted by ブクログ
妻が妊娠したことをきっかけに、高校生の頃に読んだ『つるかめ助産院』を再読した。
高校時代に読んだときは、「妊娠ってこんな感じなんだ」「こんな知識があるんだ」くらいの感想だったと思う。物語としては楽しめたものの、その本当の意味までは理解できていなかった。
しかし今、夫という立場で読み返してみると、まったく違う本に思えた。
お腹の中で命を育てること。その命を産み出すこと。当たり前のように繰り返されてきた営みの中に、どれほどの奇跡と覚悟があるのかを改めて感じた。そして、出産という経験ができる女性の強さに心を打たれた。
小川糸さんの作品といえば、私は食事の描写が好きだ。本作にも温かな食の場面は