小川糸のレビュー一覧

  • 食堂かたつむり

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    優しい感動が静かに湧いてくる。
    風景や料理の描写が丁寧。特に料理は本当に食べてみたくなる。
    料理ひとつ、食材ひとつにも、感謝の気持ちをもって丁寧に味わうようにしたい。
    改めて「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の大事さを実感。
    毎日を丁寧に生きようって気になった。

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    2025年11月15日
  • ライオンのおやつ

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    とてもリアルに描かれている作品で感動で涙が止まりませんでした。
    1日1日を生き切る。
    人生は終わるのだからと投げやりになるのではなく、最後まで人生を味わい尽くすこと。
    この文章がとても響きました。
    生と死がテーマですが悲しくなるのではなく、作品に出てくる人物の暖かみを感じる本でした。

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    2025年11月11日
  • とわの庭(新潮文庫)

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    前半はすごく辛いけど、とわが一歩外へ踏み出したところから心がどんどん浄化されていく。
    文章から、草花や紅茶や空気の匂いが漂ってくるような錯覚を覚える。
    自分が普段いかに視覚からの情報に頼ってるか。
    明日から、匂いや温度や手触りにも意識を向けて、丁寧に生きてみたいなって前向きな気持ちになった。

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    2025年11月05日
  • ライオンのおやつ

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    何回この本を読んだか分からないけど、私は今日この本を改めて読みたいと思った。案の定何回読んでも涙が止まらない。そして今も涙が止まらない。

    生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、ほかの誰かの光になる。そうやってお互いを照らしあっている。

    振り返ると、なんて味わい深い人生だったのだろう。私もそう思える人生を生きたい。
    怒りも、悲しみも、喜びも全て自分自身だから、それらを受け入れるようになりたい。
    風が優しくて、光が眩しくて、そんな些細なことでも、それらを感じられるということは自分が生きているということ。どんな自分も認めてあげたい。
    どんな日も、明日の自分の原動力にし

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    2025年11月01日
  • ライオンのおやつ

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    自宅の本棚にいつのころかあり、読まずにいた。本棚を整理していて読み始めたら、久しぶりに読みながら涙が出た。雫から発される言葉が、最近亡くなったわたしの父の死や、身近な友人の病と重なったからだろうかと思う。雫とタヒチ君が海岸でした約束のシーンが、自分の中で映像化された。映像化できる小川さんがすごい。他の本も読みます。

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    2025年10月31日
  • ライオンのおやつ

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    過去のことを振り返ったり
    未来を憂いてたりする日々を過ごしていたので
    目の前のいまを生きたいと思った

    人生と向き合えなくなったときに
    また手にしたい本だなと記憶に留めておく

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    2025年10月30日
  • ライオンのおやつ

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    泣いた。いつからでも人は変えられる、変われる――そう思わせてくれる物語だった。

    「死」という重いテーマを通して、「生きること」や「自分を愛すること」をそっと教えてくれる作品だと思う。

    不器用ながらも、せいいっぱい生きようとする雫の姿に、心を打たれた。
    死を見せてくれることで、今の自分の幸せが静かに浮かび上がってくる。読み終えたあとには、少しだけ自分に自信がついたような気がした。

    もっと自分を抱きしめて、大切に扱いたい。
    自分にかける言葉は、いたわりの言葉にしようと思った。ホスピスの支配人・マドンナはライオンの家を終の住処にしている人全てを丁寧に扱い、気持ちを察して受け止め、優しく声をかけ

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    2025年10月30日
  • ライオンのおやつ

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    久方ぶりの小説。
    最後に読んだのは思い出せないくらい前。

    私の心は死んでなどいなかったのだと教えてくださいました。
    素敵な言葉が多く、また噛み締めたいと思えるものでした。
    人生の後半に楽しみができました。
    ごちそうさまでした。

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    2025年10月28日
  • ライオンのおやつ

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    「なんちゃってホットサンド」の中で、小川糸さんが四国に行った話があり、「この人達やワインに出会わなければ、ライオンのおやつの田陽地(タヒチ)君は生まれなかった」とあったので気になって購入。
    余命を告げられ、瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」に入った雫が最後の日々をしっかりと生き抜く物語。途中読むのがしんどいシーンもあったけど、マドンナや島の人たち、雫の家族の優しさのお陰で救われた。読後感はとても良かったのでまた他の作品も読みます。

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    2025年10月26日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    ずっと大事にしていたい本の一冊。
    私は本を一気読みしてしまうことが多いが、この本はゆっくり大事に読みたくなるような温かい話だった。

    海野雫は33歳という若さにして癌を患い、余生を過ごすために瀬戸内海の島にあるホスピスへ移住する。

    仕事や社会に疲れた先で、この「ライオンの家」のように、自由な生き方ができる場所が最期に残されていたらどんなに良いかと思われる。

    やはり今作において1番心を動かされたのは毎日のおやつの時間だ。
    入居者はおやつをリクエストすることができ、ランダムに選ばれたおやつを毎日食べることができる。
    ここで重要なのが、どんなおやつでも再現してくれるところだ。余命わずかな中食べた

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    2025年10月23日
  • 食堂かたつむり

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    再読。

    命を頂くこと。
    それはみんながわかっていることだけれどサラッと流される風潮があるがこの物語ではしっかりと描かれていることに好感が持てた。
    人によってはどうしてこんな場面を描くのだろうと疑問に思うかもしれないけれどやっぱりどうしたって必要だと私も思う。

    何もかも失って人生のどん底に突き落とされた主人公が料理や出会う人々を通して、また人生を歩み始める元気を取り戻していく姿は、今何かにつまずいてしまっている人にも、新たに何かを始める人にも勇気を持たせてくれるだろう。

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    2025年10月21日
  • ライオンのおやつ

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    思っていたよりもずっと良かった。
    誰もがライオンの家のようなホスピスで最期を迎えられたらいいのにな。
    自分はどんな最期を迎えるのだろうと考えさせられた。
    病気になって良かったとは決して言えないけれど、病気になったからこそ得たものがあるという事実。病気のお陰じゃなくて病気をきっかけに動いたり考えたり出来た彼女は、やっぱり「優しくて、強い子」だと思う。
    あとストーリーとは関係ないのですが、文庫の紙質が好きでした…!

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    2025年10月22日
  • 食堂かたつむり

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    小川糸さん好きになったきっかけの本。
    昔単行本で読んですごく好きだった記憶があったんだけど文庫化されてたから購入して久々に!
    倫子が作る料理がどれも本当に美味しそうであったかくて。優しい気持ちになれる大好きなお話です。
    食堂かたつむり、私も行ってみたいなぁ。
    エルメスの最期はとても丁寧に描かれていて、命をいただくということを考えさせられる。
    おかんからの手紙のところはボロボロ泣きながら読んだ。
    文庫限定の番外編チョコムーンもとっても良かった!倫子の料理を食べる側の人の話も読んでみたいと思ってたので嬉しかった。

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    2025年10月20日
  • ライオンのおやつ

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    最後まで読むか悩んだ 
    途中からどんどん感情移入してしまい、自分はまだそういう状況ではないけれど、遅かれ早かれそうなるときに、多分この本を思い出す、それがいいか悪いか分からない、だから今のうちに読むのをやめようか…そう思ってしまった。
    あまりに悲しい結末ではないことをレビューで確認し、読書再開。そこからは一気読み。旅立つ者・見送る者、それぞれの視点での切ないストーリーに胸を打たれたけれど、前向きな気持ちになれたステキな終わり方だった。

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    2025年12月05日
  • ライオンのおやつ

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    今元気でいることの大切さを日々感じ、生きたくても生きれない人の今日を大切にしていこうと思った。小さな幸せに気づける人になりたい。

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    2025年10月17日
  • 今夜はジビエ

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    作家のエッセイは昔からある一つのジャンルであり、その時代を紐解くうえで、そして何がその作家の作品に影響を与えているのかを知る貴重な資料だとも思っている。
    小川糸さんは絶望からの再生の物語を多く描いているイメージで、なぜか本書を読むことで理解できる部分がある。これまでも多くのエッセイを書いている中でも自然と共に生きる様子が描かれていて作品と通ずる部分があるのだ。
    何より丁寧な生活をしている様は本当に癒されるので、疑似体験としても読んでほしい一冊。

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    2025年10月15日
  • ライオンのおやつ

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    主人公は癌を患い三十三歳で余命宣告された海野 雫。
    瀬戸内の島にある「ライオンの家」というホスピスで残りの日々を過ごすことを決め入居した。

    「ライオンの家」では毎週日曜日に入居者が “思い出のおやつ” をリクエストできる “おやつの時間” があるのだが “最後のおやつ” を雫は何にするか なかなか選べないでいた。

    食べることができる というのは 生きているということだ。そしてまたその逆も…。
    入居者たちの “思い出のおやつ”…。
    きっと味覚というより記憶で食べている。 それを考えるとそこに それぞれの人生がつまっているようで 切なくなった。

    人は皆 生まれたら最後は死ぬけれど、いつ どん

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    2025年10月17日
  • 喋々喃々

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    物語の中に、四季や日本文化を感じられる。
    文章がきれいで、サクサク読むのはもったいなくて、じっくり読みたくなる本だった。
    恋愛も周囲の人たちとの関係も大人っぽくて、おそらく私より若い主人公なのに、生きる世界の違いを感じた。

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    2025年10月12日
  • ライオンのおやつ

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    ネタバレ

    そんなつもりはないのに、めちゃくちゃ泣いてしまいました。
    医療者なのでマドンナの寄り添い方が素敵で良かったです。
    主人公が最後お父さんに会えて良かった。
    私もこんなホスピスで最期を迎えたいです。

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    2025年10月09日
  • 小鳥とリムジン

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    自分と他人は実は一緒で、地球、宇宙レベルで考えたら全て一体…そんな風に考えたら、人の悩みなんて取るに足らない。
    どんな不幸な境遇であっても素粒子レベルで考えたら幸せになれそう。

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    2025年10月09日