小川糸のレビュー一覧
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始まりから主人公である雫は末期状態の病気で死を宣告され、周りの親しい入所者も次々と亡くなり雫も最後は亡くなるという、もちろん寂しく悲しく涙も出たが、それ以上にほのぼのと心温まる気持ちの方が大きかった。
各入所者に『死』というものがすぐ近くにまで来ていることは如何ともしがたい現実なのだが、その日までをいかに一人の人間として最後まで全うさせるか…マドンナの手厚いおもてなしの心やそれを食事やおやつとして体現してくれる狩野姉妹、死を受入れ最後まで人間らしく生きようとする各入所者の思いが死という怖さを超えて心を温めてくれたのだと思う。何も言わず(言えない)寄り添う六花も良いアクセントに。
死って、最 -
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ネタバレ前半は本当に長く苦しい話が続きます。これは読者にとっても同じで、まるで主人公の日々を追体験させられているようでもあり、なかなか読み進めるのも辛く感じる人が多いだろうと思います。
ただ、もし前半がもっとサラリと少ないページで終わっていたとしたら、読み終わったあと爽やかな気持ちは味わえなかったかもしれない。
・以下、ぐっときた文章の抜粋
確かにわたしは目が見えないけれど、世界が美しいと感じることはできる。この世界には、まだまだ美しいものがたくさん息を潜めている。だからわたしは、そのひとつひとつをこの小さな手のひらにとって、慈しみたいのだ。そのために生まれたのだから。この体が生きている限り、夜空に -
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ネタバレ【サロンエプロン / 青山美智子】
青山さん好きだから読み始めたんだけど、とても短い。
カフェでバイトはしてみたい。
【痛い人生設計を作る、ルノアールで / 朱野帰子】
女性編集者は歩いてる時にウンチ踏め。
考えすぎちゃって、ヨンは病気でもう先が長くないんだろう、って
勝手に勘違いしてしんみりしてたら別にそんなことなかった。
大谷翔平を結構ディスっているよね。
この世の中『大谷翔平になれなかった痛いだけの人間』って結構いっぱいいるかも。
ルノアール行ってみたい。
【究極のホットケーキと紅茶占い / 斎藤千輪】
これはシリーズものなのだろうか?
何もかも見透かしてくれそうなのは琴葉かと思いき -
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死ぬことは、人生の終着点なのか。それとも、新たな始まりなのか。
ホスピスに入った主人公が、死を受け入れながら、これまでの人生を振り返り、生きることや死ぬことについて静かに思いを巡らせていく物語である。
作中の考え方には、やや宗教的に感じられ、「ん?」と思う場面もあった。しかし、自分が最期を迎えるときには、こんなふうに死を受け止められたらいい、とも感じた。また、残される人たちには、ただ悲しむだけでなく、前へ進むための一歩として、その死を受け止めてほしいと思った。
小説だからこそ描かれる、死の間際の心情が心に残る。年を重ねたときに、もう一度読み返したい一冊だ。そのときには、きっと感じ方が変わっ